ヘアカラーを変えようとしたとき、美容院のメニューに「クオルシアカラー」や「イルミナカラー」と書いてあるのを見たことがある方は、違いについて疑問に思ってしまうのではないでしょうか。この記事では、クオルシアカラーとイルミナカラーの違いや目的別のおすすめカラー剤、トレンドカラーに染められるカラー剤をお伝えしつつ、カラーリングをするときのサロン選びから施術までの流れも解説します。クオルシアカラーとイルミナカラーの違いを知りたい方や、これからヘアカラーを変えようと考えている方はぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること!
クオルシアカラーとイルミナカラー
美容院や雑誌で見聞きするクオルシアカラーとイルミナカラーは、どちらもカラーリングに使う薬剤の商品名です。2つのカラー剤の特徴や基本的な情報をご紹介します。
クオルシアカラー
クオルシアカラーは、FIOLEから発売されているサロン専売のカラー剤です。垢抜けを狙える高発色が特徴で、ハイトーン、高彩度の鮮やかなヘアカラーを得意としています。
自然光に当たった時の透明感や発色が際立っており、多くの美容師さんから注目を集めているカラー剤の1つです。
イルミナカラー
イルミナカラーは、ヘアケアブランドとしても有名なウエラから発売している定番のカラー剤です。ほとんどの美容院で採用されているカラー剤でもあり、豊富なカラー展開から重宝されています。
髪へのダメージを抑えつつカラーリングできる処方が特徴で、透明感のある髪色をブリーチなしで再現できるのが強みの1つです。赤みを抑えてくれるため、退色しても綺麗な色味を楽しめます。
クオルシアカラーとイルミナカラーを項目ごとにチェック
次に、クオルシアカラーとイルミナカラーを発色/色落ち・色持ち/色の種類の3項目で比較してみましょう。
発色
クオルシアカラーとイルミナカラーはどちらも高発色のカラー剤です。クオルシアカラーの方が彩度の発色が良く、ハッキリとカラーを表現できますが、イルミナカラーはブリーチなしでも透明感やツヤ感のある表現ができるという異なる特徴があります。どちらも発色が良いカラー剤として使われているため、発色については優劣が付け難いです。
色持ち・色落ち
色持ちや色落ちについては、ダメージを抑えながらカラーリングできるイルミナカラーの方が美容師さんからポジティブな意見を集めている印象です。イルミナカラーは髪へのダメージを和らげる施術を行えるため、高発色でありながら髪を傷めにくいという特徴を持っています。
ダメージの少ない状態であるほど色は長持ちさせられるので、色持ちはイルミナカラーの方が良いかもしれません。また、色落ちについては髪質や色味によって程度が異なります。黄ばみや赤みを抑えられるパープル系やグリーン系のカラーであれば、どちらのカラー剤でも色落ちを綺麗に楽しめるでしょう。
色の種類
クオルシアカラーは全36色、イルミナカラーは全60色のカラーチャートが公開されています。トーンやカラーの種類ごとに表にまとめられたカラーチャートは、髪色を決める時の大切な資料になるためそれぞれチェックしてみてください。
ちなみに、どちらのカラー剤であっても希望の色味は配合で作ることができます。美容師さんとよく相談して、カラー剤や色味を決めていきましょう。
目的別おすすめヘアカラー5選
クオルシアカラーとイルミナカラーの他にも、美容院やヘアサロンで取り扱っているカラー剤はたくさんの種類があります。ここでは、目的別におすすめのカラー剤を5つご紹介します。カウンセリングで選択肢として提示されたときなどにも役立つ知識として、覚えておきましょう。
豊富な色数からこだわりたいなら:イルミナカラー
豊富な色数からこだわって選びたいなら、イルミナカラーがおすすめです。イルミナカラーのカラーチャートは全60色と多く、理想のイメージを探しやすいのが特徴です。色展開が豊富なカラー剤でもあるため、「レッド系」「パープル系」などアバウトなイメージから更に絞り込んで色を探す事もできます。
細かく色をチェックしながら選びたい場合や、大まかな色系統だけ決まっているというときはイルミナカラーの豊富なカラーチャートから選ぶのがおすすめです。
発色重視で選ぶなら:クオルシアカラー
発色重視で選ぶならクオルシアカラーが良いでしょう。クオルシアカラーは、ハッキリとした発色と透明感が魅力的なカラー剤です。トレンドカラー、推し色、派手髪など様々なニーズに合わせて美しい色味を表現できます。
クオルシアカラーはハイトーン、高彩度の色味を得意としているため、鮮やかなヘアカラーにしたいときはクオルシアカラーがおすすめです。
ツヤ感のある寒色系は:アディクシーカラー
透明感とツヤ感のある寒色系カラーを楽しみたいなら、赤みを抑えてカラーリングできるアディクシーカラーがおすすめです。グレージュやラベンダー系、ブルージュなどのくすみカラーが得意なアディクシーカラーは、カラーリング後のツヤ感や透明感が際立ちます。
ブリーチなしでもある程度明るいカラーに染められるため、髪へのダメージを抑えながらカラーリングしたいという場合にも良いでしょう。ツヤ感のある寒色系に染めたいときは、アディクシーカラーを選んでみてください。
赤みを抑えたアッシュ系なら:エドルカラー
エドルカラーは赤みを抑えたアッシュ系カラーが入りやすいため、美容師さんから注目を集めているカラー剤です。
地毛の赤みやオレンジみが強く、アッシュ系カラーやグレージュに染まりづらいときに活躍しており、ブリーチをしなくても赤みをしっかり抑えてグレージュやアッシュ系カラーを美しく表現できます。また、色の残留が少ないことも特徴で、次のカラーリングがしやすいのも高評価を集めているようです。
透け感を求める自然派さんは:N.カラー
N.カラーは天然由来成分配合で髪や頭皮に優しいカラー剤として、ケミカル成分が苦手な方からも支持を集めています。自然なツヤ感や透明感が人気で、ダークトーンであっても髪を綺麗に見せてくれるのがN.カラーの特徴です。
ナチュラルな発色や透明感が人気で、リピーターも多いカラー剤です。髪や頭皮に優しいカラー剤を希望する方や自然なツヤ感を楽しみたいという方はN.カラーがおすすめです。
トレンドカラー別!おすすめのヘアカラー
2024年の秋冬トレンドは、ピンク・レッドトーンカラーです。そこで、ここからはトレンドカラーに染めたい方に向けておすすめのヘアカラーを5つご紹介します。
クオルシアカラー ピンクベージュ
クオルシアカラーのピンクベージュは、9トーン以上で可愛らしいくすみピンクを表現できます。
9トーンはやや暗めピンクブラウン、11トーンは深みを感じさせるピンクベージュ、13トーンでは明るいピンクベージュとなります。肌馴染みが良く、多くの方に似合うピンクベージュは初めてのカラーリングにもおすすめのカラーです。
N.カラー ルフレ スピネル
N.カラー ルフレのスピネルは、パープル系ボルトカラーです。
ブリーチの有り無し問わず鮮やかな発色ですが、13トーンでは明るいくすみカラーになります。緑みのあるカラーなので、地毛の赤みを抑えやすいカラーです。ペオニーより青み、くすみが少なく、ピンク感をより強いので、冬の空気に良く似合うでしょう。
イルミナカラー アンバー
イルミナカラーのアンバーは、こっくりとした深みも透け感もあるブラウンカラーです。
10トーンでは光の当たった部分透明感のあるブラウンになり、12トーン以上では全体が綺麗な深みのあるブラウンになります。暗い部分と光の当たる部分とでコントラストが出やすいため、動きを感じさせやすいカラーリングです。
エドルカラー オレンジ
エドルカラーからは、ピンクに次いでトレンド入りしているオレンジをピックアップしました。
エドルカラーのオレンジは高発色のため、11トーン以上になると鮮やかなオレンジになります。トレンド感を出したい場合、9トーンで抑えめなカラーにするか、混色カラーで彩度を抑えたハイトーンにするかがおすすめです。オレンジベージュなどをオーダーすると、ハイトーンでもオレンジが強くなりすぎません。
アディクシーカラー レッド
アディクシーカラーのレッドは、ブラウン系とも相性がいいレッドカラーとしておすすめです。
9トーンでも綺麗に発色しますが、トレンドのハイトーンカラーにするなら11トーン以上の方がおすすめです。13トーンまで上げると、綺麗な寒色よりレッドカラーを再現できます。
サロン選びから施術完了までの流れ カラー剤の指定はできる?
最後に、カラーリングを希望するときのサロン選びから施術までの流れを6つの段階に分けて解説します。特に、初めてヘアカラーに挑戦するという方は事前にチェックしておきましょう。
サロン選び
まずは美容院やヘアサロンを選びましょう。可能であれば近場であったり交通の便が良かったりといったポイントを抑えて絞り込むのが大切です。
通いやすい美容院やヘアサロンを選べば、次回以降も気軽に利用できます。気に入った美容院やヘアサロンが見つかっても、通うのが面倒に感じるような場所ではなかなか継続して利用はできません。同じ場所へ通うことで自分の好みや髪質も覚えてもらえるため、カウンセリングが短縮でき、希望通りの施術が受けられるようになります。
メニュー、カラー剤をチェック
美容院やヘアサロンを絞り込んだら、メニューをチェックして比較してみましょう。料金も重要ですが、取り扱っているカラー剤のチェックも欠かせません。
希望する施術内容、料金、カラー剤をそれぞれ確認し、自分の理想を叶えてくれそうな美容院やヘアサロンを探しましょう。
口コミやレビューをチェック
美容院やヘアサロンを探すとき、予約前に必ずチェックするべきなのが口コミやレビューの評価です。実際に利用した方のリアルな声をチェックすることで、自分が希望する施術がきちんと受けられるか事前に確認できます。
中には施術内容やスタッフさんの対応、カウンセリングの様子などまで細かく記載してくれている口コミやレビューもあるので、ぜひチェックしてみてください。
予約の際にカラー剤を指定しよう
様々な条件をチェックして美容院やヘアサロンを1つに決めたら、予約を取ります。
予約の際、メニューをチェックしたときに確認したカラー剤を使って欲しいことを伝えましょう。希望するカラーや現在の状態も予め伝えておけば、当日にカラー剤を用意しておいて貰えることがあります。
カウンセリング写真は複数用意して
当日はカウンセリングからスタートです。予約時に伝えた内容の確認や、実際に髪の状態をチェックしてもらいながら当日行う施術を確定させましょう。不安な点や気になることがあれば、カウンセリングの時点で伝えておくのがおすすめです。
施術追加の要望はきちんと伝えよう
施術は基本的にカウンセリングの内容に沿って進みます。カウンセリングが曖昧であると、実際にカットやカラーをしていく中で想像と違った仕上がりになってしまうこともあります。
長さや色味に気になるところがあったり、もっとこうして欲しいという希望が新たに出てきた場合は途中でもきちんと伝えた方が良いでしょう。カラーに関しては途中で変えたり後から変更したりするのが難しい場合が多いものの、カットに関してはある程度整え直してもらうことができるので、勇気を出して伝えてみてください。
まとめ
クオルシアカラーはハイトーンの高発色が得意なカラー剤、イルミナカラーはダメージレスなカラーリングが得意なカラー剤です。カラーチャートはイルミナカラーの方が充実しているものの、鮮やかなヘアカラーを楽しみたいならクオルシアカラーも負けていません。希望するカラーや発色の雰囲気に合わせてカラー剤を選んでみましょう。
美容院やヘアサロンでは様々なカラー剤を取り扱っていますが、場合によってはカラー剤の指定ができることがあります。事前にカラー剤の取り扱いをチェックしつつ、予約時やカウンセリング時にカラー剤の名前を出して希望してみるのもおすすめです。カラーリングをするとき、カラー剤から美容院やヘアサロンを選ぶのも1つの方法として活用してみてはいかがでしょうか。