眉毛ティントを活用すれば、メイクの中でも特に時間のかかるアイメイクも手軽に時短できます。また汗や水にも強く、すっぴん顔でもしっかり眉毛が残ります。
そんな眉毛ティントに関する基本から綺麗に仕上がるポイントについて解説します。記事後半で紹介するおすすめ商品もぜひ参考にしてみてください。 美容家 ユミさん ■プロフィール 百貨店から化粧品専門店まで様々な店舗で10年ほどの美容部員歴あり。 ■資格 ・コスメコンシェルジュ
カウンセリングやメイクまでトータル的なアドバイスを行なっていた。
現在は、コスメコンシェルジュ・日本化粧品検定1級・2級、医薬品登録販売者などの資格を取得。
専業主婦をしながらWEBライターとして美容系記事を中心に執筆活動を行い、美容に関する新鮮な情報を発信している。
・日本化粧品検定1級・2級
・医薬品登録販売者
この記事でわかること！
眉毛ティントとは？
眉毛ティントはアイブロウメイクのひとつで、「落ちない眉メイク」「消えないアイブロウ」とも呼ばれています。
通常、アイブロウで書いた眉毛はクレンジングすれば落ちますが、眉毛ティントの場合はクレンジングをしても落ちにくいのが特徴で、好みの眉デザインを3～7日ほどキープすることができます。
そのため、毎日の眉毛メイクを格段に楽にしてくれるアイテムと言えるでしょう。
どうして落ちにくい？ティントの着色方法
眉毛ティントが落ちにくい理由は、その着色の仕組みにあります。
通常のメイクは肌の上に顔料を塗り重ねるため、クレンジングで簡単に落ちます。一方、ティントは皮膚の表面にあたる角質層に色素を浸透させ、定着させる染料を使っています。
そのため、メイクよりも落ちにくく、長持ちすることが期待できます。
数日～1週間程度で落ちる
色素が定着する角質層は約0.02mmの薄い層で、さらに拡大すると何重もの角質が重なり合っています。
この角質は、ターンオーバー（肌の新陳代謝）によって少しずつ剥がれ落ちていきます。これに伴い、眉毛ティントで色素が定着した角質もターンオーバーによって剥がれていくため、3～7日ほどかけて色が落ちていきます。
ターンオーバーの早さは年齢や肌の状態などにより個人差があるので、色持ちも人によって異なります。
この記事では眉毛の相談やアートメイクができるクリニックも紹介しています
塗って剥がすタイプ、剥がさないタイプの2種類がある
眉毛ティントは、剥がすタイプと剥がさないタイプの2種類に分けられます。
これらの違いについて見ていきましょう。
剥がすタイプ
肌に染料を塗り、時間を置いた後に固まった膜状の染料を剥がします。じっくりと角質層に色素を浸透させていくため、1回でもしっかりと色が定着し、色持ちもよくなります。
剥がさないタイプ
アイブロウメイクのように使用する眉毛ティントです。色素の定着がマイルドなので、洗顔やクレンジグで落ちやすいと言えますが、毎日使用することでうっすらと色が定着していきます。細かい眉デザインの調整用として活用できるほか、急な外泊などの緊急用として常備しておくと便利です。
眉毛ティントのメリット
眉毛ティントは、一度使ったらもう手離せないという女性も多いです。そのメリットについて見ていきましょう。
とにかく時短！眉メイクが格段にラクになる
眉毛ティントをして特に感じるメリットと言えば、毎日の眉毛メイクが簡単に済ませられることです。
眉毛ティントで基本の眉毛を維持すれば、眉頭や眉尻を少し整える程度でメイクが完了します。
お泊りですっぴんになっても恥ずかしくない
旅行などの外泊で、メイクを落とした時のすっぴん顔を見られたくない人は多いと思います。特に眉毛がほとんど残ってない人では、顔の印象も変わります。
眉毛ティントをしていれば、このような不安はほとんどありません。
スポーツや汗をかくシーンでも落ちない
スポーツやジム、海水浴などのレジャーでは、汗や水によるメイク崩れが気になってしまいますが、そのような場面でも、眉メイクが落ちる心配がないことが眉ティントの魅力です。
スポーツ後のメイク直しも、サッと整える程度で手間もかかりません。
いろんな眉毛の形が楽しめる
眉毛ティントでも、アイブロウのように眉毛の形を好みでデザインして楽しむことができます。色素を定着させるので形の崩れる心配がなく、鏡でチェックする頻度も少なくなります。
眉毛ティントに発がん性物質？おすすめできないって本当？
眉毛ティントについてインターネットで調べると、「危険性」や「発がん性」といったワードを目にすることがあります。これは、メーキャップ化粧品に使われる有機合成色素（タール色素）にまつわる話が関連して噂されるようになったと言われています。
日本の厳格な基準では、安全性が確認されている色素だけしか化粧品に使用できません。そのため、これに関しては過度に心配する必要はないでしょう。一方で、刺激を受けやすい肌質の方が使用した場合は、かぶれや痒みを伴う可能性があります。
また、海外の製品でも該当のタール色素を使用しないものも多くありますが、もし気になる場合は日本製の眉毛ティントを選ぶことをおすすめします。
落ちない眉毛ティントをキレイに仕上げる使い方
眉毛ティントを使ってキレイな眉メイクを仕上げるには、押さえておきたいポイントがあります。特に、初心者の方や色落ちが早いと感じる方はチェックしておきましょう。
塗る前に油分と水分をオフする
眉毛ティントを塗る際、眉に油分や水分が残っていると色素の定着を妨げやすくなるため、綺麗に仕上がりにくくなってしまいます。
眉毛ティントを使う前は、洗顔やルースパウダーなどで油分や水分をしっかりオフしましょう。
慣れないうちはアイブロウペンシルで縁を取る
眉毛ティントを使う前に、アイブロウペンシルで塗る部分がわかるように縁取りをすることで、整った形の眉毛に仕上げられます。
特に初心者の方や新しい眉デザインに挑戦する場合などは、ガイドの役割を果たしてくれます。
肌にのせていくイメージで塗っていく
眉毛ティントを塗る際、色素を定着させようとして塗り込む必要はありません。そっと肌の上にのせていくように塗りましょう。
継続使用で常に美しい眉毛をキープ
眉毛ティントは重ねて塗ることができるので、一度使ったら落ちるまで待つ必要はありません。
剥がすタイプであれば週に2～3回程度、好みの濃さが維持できるよう定期的に使用しましょう。
剥がさないタイプの場合、剥がすタイプよりも色落ちしやすい傾向があるので、毎日使用しても問題ありません。
塗るときは大胆に、厚めに塗ると剥がしやすい
剥がすタイプの眉毛ティントは、肌に絵の具をのせたように見えがちなので、仕上がりも濃い色が残りそうなイメージを抱くかもしれません。
しかし、落とした後はマイルドな色に仕上がるので、液垂れしない厚さで大胆に塗ることが重要です。伸ばし方が薄いと、乾燥後に指で剥がしにくくなるので注意しましょう。
この場合、水分を含ませたコットンを1～2分間ほど眉毛に乗せてなじませると、剥がしやすくなります。
数時間置くとしっかり色がのる
眉毛ティントを塗った後は、色素を定着させるために放置します。
10分ほどで塗った部分は乾きますが、肌に密着している時間によって色のりが変わるため、2時間くらい置くと良いでしょう。
何度か置く時間を変えてみて、色のりの具合を見てみるのもおすすめです。
剥がして洗顔すると自然に仕上がる
剥がすタイプの眉毛ティントは、塗り置きした後に固まった染料を指で剥がします。
剥がした後も色素が眉の表面に残るので濃く見えますが、洗顔をすることでナチュラルに仕上がります。
足りない部分があれば足して調整する
仕上がりをチェックする際、もう少し足したい部分などがあれば、再度ティントを塗って調整しましょう。
時間に余裕がない方は、とりあえずアイブロウで処置し、後で改めて眉毛ティントで調整すると良いでしょう。製品によっては書き足し用ティントもあるので、チェックしてみてください。
ただし、眉毛ティントのみだと立体感が出にくい傾向があるため、アイブロウペンシルやパウダーを併用するのがおすすめです。
ヘアサロンで眉メイクしてもらった形で塗る
自分に合った眉の形がわからない場合や、メイクに自信がないという方は、ヘアサロンで眉メイクをしてもらった後に眉毛ティントをすると良いかもしれません。
プロのメイクさんに作ってもらったデザインの上から眉毛ティントで形を定着させることで、その後も美しいデザインを維持することができます。
ポイントとしては、眉毛をデザインしてもらったその日のうちに眉毛ティントをすることです。時間が経って消えてしまうと、思った通りに仕上げられなくなることもあるので、当日中に行うことをおすすめします。
眉ティントを塗るのを失敗したら
眉毛ティントを塗っている最中、うっかり塗り間違えても焦る必要はありません。色素はすぐ定着するわけではないので、綿棒などでぬぐい取って修正しましょう。
全体を塗り直したい場合は、できるだけ早いうちに洗顔またはクレンジングで落とせば、ほぼ塗る前の状態にリセットできます。
もし色が残ってしまうようであれば、ティントを落とすリムーバーも販売されているので活用してみましょう。
眉毛ティントのおすすめ
眉毛ティントも様々な製品が販売されるようになりました。
ここでは、人気や評判の高いおすすめの眉毛ティントを紹介していきます。
Fujiko 眉ティントSVR01ショコラブラウン
塗りやすく、綺麗に仕上がる眉毛ティントとして非常に人気の高いブランドのFujiko（フジコ）。その定番となるカラーがこちらです。
仕上がりも色持ちも良いと口コミでも評判が高く、プロのメイクさんも愛用するほどです。値段もリーズナブルで、店舗や通販でも販売されています。
どの眉毛ティントを選べば良いかわからないという方、まだ試したことがないという方におすすめです。
| 商品名 | Fujiko（フジコ）眉ティントSVR01ショコラブラウン |
| メーカー | 株式会社かならぼ |
| 容量 | 6g |
| 定価（税込） | 1,408円 |
| Amazonで詳細を見る | |
出典：株式会社かならぼ
マイノロジ セブンデイズアートアイブロウ グレイッシュブラウン
極細の筆ペンタイプで、細かく仕上げやすいと評判の眉毛ティントです。薄付き仕上げからくっきり仕上げまで対応できます。
色持ちも良く、日常的に使い回しやすいので、眉毛ティントの調整用や外泊時の緊急用としてもぴったりです。
| 商品名 | マイノロジ セブンデイズアートアイブロウグレイッシュブラウン |
| メーカー | 株式会社マイノロジ |
| 容量 | 0.7g |
| 定価（税込） | 1,628円 |
| Amazonで詳細を見る | |
出典：株式会社マイノロジ
Fujiko（フジコ） 書き足し眉ティントSV 01ナチュラルブラウン
眉毛ティントの大人気ブランド「Fujiko」の書き足し用ティントです。剥がすタイプを使った後で、足したい部分を調整するのに便利です。また、剥がさないタイプとしても使える人気の1本です。
| 商品名 | Fujiko（フジコ） 書き足し眉ティントSV 01ナチュラルブラウン |
| メーカー | 株式会社かならぼ |
| 容量 | 2g |
| 定価（税込） | 1,320円 |
| Amazonで詳細を見る | |
出典：株式会社かならぼ
眉毛のメイクが簡単になるアートメイク
好みの眉デザインを3～7日ほどキープすることができる眉毛ティントですが、数日ではなく数年間眉毛のデザインをキープしたい人におすすめなのが、眉毛のアートメイクです。眉毛の皮膚の浅い部分に色素を注入し、消えない眉毛を作る美容施術です。
顔の骨格や髪、目の色にあわせて眉をデザインし、眉毛の形や色を整えて、美しい眉を手に入れることができます。眉毛のメイクが面倒、自分でやるのに自信がないという方におすすめです。
全国のおすすめアートメイククリニック紹介
眉毛のアートメイクができるクリニックをエリア別に紹介します。おすすめポイントやキャンペーン情報の掲載もありますので、クリニック選びの参考にしてみてください。
主要エリア別でご紹介！
複数のクリニックを比較して紹介しています。ご自身の条件に合ったクリニックを探してみてください。
希望の条件を指定して検索
希望のメニューや、主要エリア以外のクリニック検索も可能です。
まとめ
顔の印象を左右する眉。その眉メイクが格段に楽になる眉毛ティントについて、数日間色持ちする理由や、綺麗に仕上げるコツ、色を長持ちさせるポイントなどについて解説しました。
眉ティントには、剥がすタイプと剥がさないタイプがあるので、自分に合った商品を選んでみてください。
眉ティントを活用して、眉毛メイクを楽しみましょう。
