【医師監修】頭皮が痛い原因は？病気の可能性やセルフケア対策も解説

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頭皮が痛い場合、洗髪や生活習慣、スキンケアの方法などに何らかの問題があるのかもしれません。これらの原因を取り除かない限り、頭皮の痛みが続き、放置すると発毛に悪影響を及ぼす恐れがあるため、早めに対処することが大切です。この記事では、頭皮の痛みの原因から病気の可能性、セルフケア対策などについて詳しく解説します。

FAGA(女性の薄毛治療)は公的医療保険が適用されない『自由診療』です。

健康保険などの公的医療保険は、病気や怪我の治療に適用されます。薄毛治療は、美容目的の診療とみなされるため、治療費は全額自己負担となります。
参考：国税庁「医療費を支払ったとき」より

この記事でわかること！

頭皮が痛いのはなぜ？日常の中の原因

頭皮の痛みは、生活習慣やヘアケアなどを見直すことで和らぐことがあります。まず最初に、頭皮が痛くなる原因について詳しく見ていきましょう。

フケによる刺激

フケは、睡眠不足や栄養不足、頭皮に合わないシャンプー、また、強い刺激を与えながら洗髪することなどが原因で、頭皮の新陳代謝（ターンオーバー）が乱れて剥がれてしまった頭皮の角質です。このフケが頭皮を刺激することで、痛みを引き起こす場合があります。

ヘアケアアイテムが合わないことによる炎症

使用しているシャンプーやトリートメント、ヘアワックス、ヘアスプレーなどが頭皮に合わないため、刺激を感じる場合があります。特定のヘアケアアイテムを使用した際に、特に頭皮が痛くなる場合は、そのアイテムの使用をやめると良いでしょう。

髪の毛の洗いすぎ

頭皮に合うシャンプーを使用していても、過度に洗髪すると頭皮が乾燥してバリア機能が低下し、少しの刺激でも痛みを感じるようになることがあります。爪を立てて強く擦り洗いをしたり、シャンプーを泡立てずに原液を頭皮に直接つける行為は、頭皮にダメージを与えます。

また、しっかり洗い流さずに頭皮にシャンプー成分が残った場合も、同様に頭皮にダメージを与えます。正しい洗髪と十分なすすぎを意識しましょう。

頭皮の血行不良

頭皮の血行不良が原因で痛みが起きることがあります。頭皮の冷えや運動不足などが血行不良を招きます。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンのバランスが乱れて男性ホルモンが過剰になると、頭皮の皮脂が増加します。増加した皮脂を常在菌が分解することで過酸化脂質が生成されて頭皮に炎症が起こり、赤みや痛みなどの症状が現れることがあります。ホルモンバランスが乱れる原因は、不規則な生活習慣やストレスなど多岐にわたります。

紫外線による日焼け

紫外線は、頭皮に日焼けを引き起こします。頭皮以外の日焼けと同じく、赤みや痛みなどが現れます。紫外線は春から夏の間だけではなく年中降り注いでいるため、外出時は頭皮も紫外線対策をするように心掛けましょう。

自分でできる頭皮の痛みへの対策

頭皮の痛みは、日常でできる対策で和らぐこともあります。次のような方法を参考に対処してみて下さい。

頭皮マッサージで血行を促す

頭皮の血行不良や栄養不足による痛みは、頭皮マッサージで改善することがあります。指で押したり、もみほぐしたりして、頭皮の血行を促してみてください。シャンプー時や入浴後のヘアオイルをつけるときなど、毎日同じタイミングで行うようにすると習慣化しやすいでしょう。

生活習慣を見直す

栄養不足や血行不良、ホルモンバランスの乱れなどによる頭皮の痛みは、生活習慣を見直すことで改善が期待できます。栄養バランスのとれた食事や良質な睡眠、適度な運動、ストレスケアなどを心掛けましょう。

シャンプー方法を見直す

まずは、洗髪方法を見直しましょう。シャンプーを手のひらで泡立てて、指の腹で優しく丁寧に洗います。そして、シャンプーが頭皮に残らないように十分にすすいでください。このような正しい洗髪方法を続けても痛みが改善しない場合は、シャンプーやトリートメントなどが自分に合っていない可能性があります。その場合は、アミノ酸系や石けん系の肌に優しいシャンプーを試してみましょう。

ヘアワックスや整髪料を見直す

ヘアワックスやヘアスプレー、ヘアオイルなど、頭皮に触れるものが痛みを引き起こしていることも考えられます。いくつものヘアケア商品や整髪剤を使用している場合、原因を突き止めるまでに時間がかかります。1つずつ使用するのをやめて原因を探りましょう。

紫外線対策を徹底する

前述のとおり、頭皮への紫外線ダメージを和らげるため、紫外線対策を徹底しましょう。頭皮用の紫外線防止スプレーや帽子、日傘など、様々なアイテムを組み合わせることが大切です。また、家の中にも紫外線が入るため、UVカット素材のカーテンを使用することも検討しましょう。

 

 

頭皮が痛いのは病気の可能性も

頭皮が痛む原因は、何らかの病気の症状かもしれません。場合によっては、早期に治療を始めなければ悪化するおそれがあるため、単なる頭皮の痛みだからといって放置しないようにしてください。

次に、頭皮に痛みを引き起こす病気について詳しく解説します。

しこりができる「毛嚢炎」

毛嚢炎は、毛包（毛穴）に細菌が感染することで炎症が起きる病気です。頭皮は皮脂や空気中の化学物質などの汚れが溜まりやすく、細菌などが繁殖しやすい状態です。毛嚢炎を発症すると、膿を含む小さなしこりが生じ、痛みや赤み、熱感などの症状が現れます。

悪化すると頭皮の深いところに膿瘍ができることもあり、治療に長い期間がかかる場合もあるため、早めに医師に診てもらうことが大切です。

かぶれや赤みが出る「接触皮膚炎」

接触皮膚炎は、肌に合わないシャンプーやトリートメントなどを使うことで、炎症が起こる病気です。一般的に、痛みやかゆみ、赤み、びらんなどの症状が現れます。多くは頭皮に触れた薬液成分が原因で、合わないシャンプーやトリートメントの使用をやめると症状が改善することがほとんどです。

かゆみや湿疹が出る「脂漏性皮膚炎」

脂漏性皮膚炎は、常在菌であるマラセチア菌が頭皮の皮脂を栄養として増加し、炎症を引き起こす病気です。軽い痛みやかゆみ、湿疹などが現れます。湿疹はかさぶたに覆われており、フケのように脱落します。重症化すると頭皮全体に広がることもあるため、早期に治療を開始することが大切です。

頭頂部・てっぺんが痛む「緊張性頭痛・片頭痛」

頭の中で起こった痛みを、頭皮の痛みと認識してしまうケースも少なくありません。例えば、頭頂部を押すときだけ痛む場合は、緊張性頭痛や片頭痛が原因の可能性があります。片頭痛といえばこめかみが痛むイメージがあるかもしれませんが、頭頂部に痛みが出る場合もあるため、可能性の1つとして認識しておきましょう。

ピリピリした痛みは「頭皮神経痛」「帯状疱疹」の可能性

頭皮がピリピリと痛む場合は、後頭神経が刺激を受けている可能性があります。これを特発性後頭神経痛といい、発症のメカニズムは解明されていませんが、肩こりや動脈硬化などが引き金になると考えられています。そのほか、帯状疱疹も頭皮に痛みが出る病気の1つです。ピリピリと痛むことが特徴で、進行すると発疹や水ぶくれが現れる場合があります。

抜け毛の量が多いと「FAGA」の可能性も

抜け毛の症状も見られる場合は、FAGA（女性男性型脱毛症）の可能性もあります。これは、女性に起きるAGA（男性型脱毛症）のことで、抜け毛が増えて髪が全体的に薄くなります。FAGAの脱毛部位に一致して、中には頭皮に痛みを感じることがあり、進行すると頭頂部から脱毛の範囲が少しずつ広がってい症状が特徴です。

地肌に優しいおすすめシャンプー7選

ここからは、セルフケアにおすすめの地肌に優しいシャンプーを紹介します。
まずはセルフケアから始めたいという方は、頭皮に優しい成分が含まれているシャンプーを選んでみてはいかがでしょうか。

すっぴん地肌 ナチュラルスカルプシャンプー

すっぴん地肌ナチュラルスカルプシャンプーは、善玉菌フローラによって頭皮環境を清浄する効果を目指した無添加シャンプーです。9種類のボタニカル成分などの植物エキスが髪に潤いを与え美髪にもアプローチしてくれます。

頭皮や肌にダメージを与える化学成分を出来るだけ少なくし、植物由来の洗浄力で優しく洗うため、お子様や全身にも使えるため、家族での使用にもおすすめです。

出典：株式会社プロモートアクト

haru kurokami スカルプ

haru の kurokami スカルプシャンプーは、100％天然由来の自然派シャンプーです。
開発者自らの経験から、髪や頭皮の悩みに寄り添って、洗うだけで髪のハリ、コシ、ツヤを取り戻し、フケや痒み、ニオイ、紫外線ダメージといった頭皮の悩みも解消へ導きます。

美容成分配合で、頭皮トラブルのケアと同時に美容ケアまでできる優れものです。通販サイトでは定期コースやセットでの購入できます。

出典：株式会社nijito

ミノン 薬用ヘアシャンプー

ミノン 薬用ヘアシャンプーは、第一三共ヘルスケアから発売されている薬用シャンプーです。
子どもからシニアまで使えるシャンプーで、様々な肌トラブルをケアします。頭皮ケアに効果的な成分配合で、頭皮環境を整えるサポートをしてくれます。

植物性アミノ酸系洗浄成分を採用し、硫酸系界面活性剤は不使用のマイルドな刺激が特徴です。アレルギー物質は極力カットしているため、幅広い世代や体質、肌質の方が使用できます。

また、頭皮湿疹の治療後にデイリーケアとして使うことも推奨されているため、医療機関を受診しながら使ったり治療後の再発予防にもおすすめです。

出典：第一三共ヘルスケア株式会社

ちふれ アミノシャンプー

ちふれのアミノシャンプーは、スキンケアの観点から頭皮に優しいシャンプーとして開発されました。
アミノ酸系洗浄成分を採用し、きちんと保湿しながら、傷んだ髪や刺激に弱い頭皮にも優しくアプローチしていきます。

シリコンとサルフェート不使用で、1歳頃からの子どもにも使えるマイルドな刺激が特徴です。クリーミーな泡で洗える優しいシャンプーなので、家族でのシェアにもおすすめです。

出典：株式会社ちふれ化粧品

オクトセラピエserapie（セラピエ） 薬用スキンケアシャンプー

LIONのオクトシリーズから、更に乾燥に着目して作られたオクトセラピエ薬用スキンケアになります。
保湿による頭皮ケア、フケや痒みの抑制と予防、カビの繁殖防止の効果が期待できます。

ピロクトンオラミンという効果的な成分がカビ菌の繁殖を抑制し、フケや痒みを取り除くため働いてくれるのがオクトセラピエの特徴です。
また、潤い成分は天然由来であるため刺激がマイルドです。ふわっと漂うアロマの香りも100％天然由来の素材によるものです。

出典：ライオン株式会社

HANA ORGANIC リセットシャンプー

HANA ORGANIC リセットシャンプーは天然成分98％、そのうち植物成分のオーガニック比率が98％というこだわりのオーガニックシャンプーです。天然オーガニック植物由来のアミノ酸系洗浄成分を使用したマイルドな洗浄力なので、敏感肌の方にも安心です。ローズマリー葉エキスの他6つの花精油をブレンドし、頭皮や肌の調子をケアします。ボトルはリサイクル樹脂のため、環境に配慮したいという方にもおすすめです。

出典：えそらフォレスト株式会社

キュアラフィ

頭皮のニオイを抑えるために開発された薬用シャンプーキュアラフィは、頭皮に刺激になる成分は一切使用していません。天然エキス配合の美容成分が過度の乾燥により皮脂分泌を適度の皮脂量にキープし、シャンプーをした後も無添加の保湿成分が頭皮をケアしてくれます。皮脂の過剰分泌を防ぐとともに細菌・バクテリアが原因で発生する臭いを防ぎます。

出典：株式会社レオナビューティー

頭皮が痛いときは受診すべき？

頭皮が痛い場合、すぐに受診すべきなのか、何科を受診すれば良いのかなど、様々な疑問が思い浮かぶでしょう。受診の目安や受診する診療科について詳しく解説します。

頭皮の痛みで受診する目安

頭皮の痛みや腫れが長く続く場合は、医療機関を受診すると良いでしょう。脂漏性皮膚炎や接触性皮膚炎などは放置すると悪化の恐れがあるため、早期に治療を開始することが重要です。自己判断で放置したままにしておくと、結果的に治療期間が長くなることがあります。

受診する病院は何科？

頭皮の痛みの性質や他の症状などを踏まえて、皮膚科か神経内科または脳神経外科のいずれかを受診すると良いでしょう。頭皮の炎症や湿疹が見られる場合は皮膚科、頭痛や神経痛が続く場合は神経内科、もしくは脳神経外科を受診してみてください。

また、抜け毛を伴う場合は、FAGAの治療を得意とする薄毛外来、AGAクリニックなどに相談してみましょう。

まとめ

頭皮が痛い場合、まずは生活習慣やヘアケア用品などを見直して様子を見てください。痛みや他の症状が長く続く場合は、何らかの病気の可能性があります。放置すると悪化のおそれもあるため、自己判断せずに医療機関を受診することをおすすめします。