湿度が高くジメジメする梅雨は、湿気で髪のボリュームが増えたり、逆にぺたんこになったりしてストレスを感じている方は多いでしょう。この記事では、梅雨や雨の日に髪のボリュームで悩む方に向けて、髪の悩みが増える理由や解決方法を紹介しています。ぜひ記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること!
梅雨は髪の悩みが増える時期
梅雨は雨が多く湿度が高くなるため、1年で最も髪の悩みが増える時期と言えるかもしれません。
梅雨の髪の悩みは、髪質によって以下の3つに分けられます。
・ボリュームが増える、広がる
・髪の毛がぺたんこになる
・うねりやくせ毛
あなたはどの悩みが当てはまりますか?それぞれの悩みについて詳しく紹介します。
ボリュームが増える・広がる
ボリュームが増える・広がるという悩みは、梅雨の時期に多くの方が経験していることでしょう。
髪質は主に「水分を吸収しやすい髪質」「水分を吸収しにくい髪質」の2つに分けられます。
水分を吸収しやすい髪質の方は、髪が空気中の水分を吸ってしまい、広がったりボリュームが増えたりしやすいと言われています。
髪が傷んでいる方も、同様の悩みが多いようです。傷んでいる髪は健康な髪に比べて内部に水分が入り込みやすいことがその理由です。
髪の毛がぺたんこになる
反対に、湿気によって髪の毛がぺたんこになる、ボリュームが減ってしまうという悩みを抱えている方も多いと思います。また髪の根元が寝てしまうことで、前髪が顔や額に張り付いてしまうという方も少なくないでしょう。
髪の毛が細くて柔らかい方や毛量が少ない方の場合、髪が水分を吸収すると重みに耐えられなくなって髪がぺたんこになる傾向があります。ダメージを受けている髪の場合であれば、さらに吸湿性を増しボリュームが減ってしまいます。
うねりやくせ毛
くせ毛やうねりは、遺伝的要因と後天的要因の2種類に分けられます。
遺伝的要因の場合、元々毛穴の形がいびつだったり、髪の内部バランスが偏っていたりすることがくせ毛を引き起こす原因です。一方で後天的要因は、ホルモンバランスの乱れやストレス、毛穴の詰まりなどが原因でくせ毛・うねりが起こると言われています。
いずれの場合も、くせ毛の方は直毛の方に比べて湿気の影響を受けやすく、髪がうねってまとまりにくくなってしまうことが理由だと考えられます。
ストレートアイロンでくせ毛を伸ばしても、髪が湿気を吸うとうねりが復活してしまうため、「梅雨はおしゃれが楽しめない」「テンションが下がる」という悩みを抱えている方が多いでしょう。
なぜ梅雨に髪の悩みが増える?
梅雨の時期に髪の悩みが増える理由は湿気だけではありません。髪に蓄積されたダメージ、元々の髪質など、多くの要素が絡み合っています。中でも注目すべきは、髪を構成する物質のひとつである「キューティクル」です。
キューティクルが原因
「キューティクル」とは、髪を構成する3つの要素のうち、髪の最も外側にあるものです。
髪の毛は「メデュラ」「コルテックス」「キューティクル」の3層からなり、最も外側にあるキューティクルは髪の内部を保護する役割を担っています。
髪がダメージを受けてキューティクルが剥がれると、内部からタンパク質や水分が流失し、髪はスカスカの空洞状態に変わっていきます。すると髪は水分を吸収しやすくなり、さらに湿度の高い梅雨の影響が加わるため、この時期は特に髪の悩みが急増するのです。
梅雨におすすめ!髪のお悩み対策
梅雨を乗り切るために、おすすめの髪のお悩み対策を紹介します。自宅で簡単に試せるものから美容院で施術を受けるものまで、梅雨のボリューム対策を5つ用意しました。
2. ヘアアレンジをする
3. ドライヤーを工夫する
4. シャンプーを変える
5. 縮毛矯正やパーマをかける
それぞれの対策について詳しく説明していきます。
オイルやワックスを使う
梅雨の時期は、髪のボリュームを抑えるためにオイルやワックスを使うのがおすすめです。湿気で髪が広がってしまう方・ボリュームが増えてしまうタイプの方は、しっとりタイプのオイルで髪に重みを持たせ、広がりを抑えると良いでしょう。特に前髪や顔周りは、ワックスを使用してスタイリングをキープするのがおすすめです。
オイルやワックスに含まれる油分が髪をコーティングするため、必要以上に髪に水分が入り込まずボリュームが増えるのを防ぐ効果もあります。さらに普段からヘアオイルを使用すれば、ダメージを補修して髪を傷ませないようにする効果も期待できるでしょう。梅雨の時期はスタイリング剤をうまく使い、ボリュームを抑えましょう。
ただし、髪の毛がぺたんこになりやすい方・ボリュームが減ってしまう方は注意が必要です。オイルやバームといった重めのスタイリング剤を付けすぎると髪のボリュームがさらに減ってしまいます。量を調節しながら使うのがポイントです。
ヘアアレンジをする
梅雨の時期は、思い切ったヘアアレンジをするのもおすすめです。普段は髪を巻いたりストレートにしたりしていても、湿気の多い時期はスタイリングがうまく決まらずストレスを感じることがあると思います。
そんな時は、髪をまとめてみましょう。後ろでまとめるだけでなく、三つ編みやお団子にして様々なアレンジを楽しんでみてください。その際、カチューシャやヘアバンドを使えばおしゃれになるだけでなく、浮き毛やくせ毛も隠せて一石二鳥です。
前髪のくせ毛やうねりが気になる方は、梅雨の時期はあえて前髪を作らず、ワンレングスやオールバックにしてしまうのも良いでしょう。
ドライヤーを工夫する
ドライヤーのかけ方を工夫することで、梅雨の髪の悩みを解決できることがあります。広がりやすい髪質の方は、ドライヤー前にオイルを付けてから乾かしましょう。仕上げに冷風を当てることで、キューティクルが閉じて髪が広がりにくくなります。
ボリュームが出にくい方、ぺたんこになりやすい髪質の方は、ドライヤーの風を髪の根元に当てふんわり立ち上がった状態を作りましょう。どちらの場合も生乾きの状態を作らないよう、頭皮までしっかり乾かすことが大切です。
シャンプーを変える
シャンプーを変えてみるのも、効果的な対策の1つと言えます。
例えば髪が広がりやすい方は、しっとり重めに仕上がるシャンプーを使ってみてください。シャンプー後には洗い流すタイプのトリートメントを使用し、水分・油分を補給すると良いでしょう。
髪がぺたんこになりやすい方は、ノンシリコンのシャンプーがおすすめです。シリコンには髪をしっとりさせる効果があるため、湿度が高い状況ではボリュームが出にくくなることがあります。軽い洗い上がりを希望するのであれば、ノンシリコンシャンプーを試してみましょう。
美容院には、サロン専売品として「くせ毛用シャンプー」「広がり防止シャンプー」「ボリュームアップシャンプー」など、悩みを改善してくれるシャンプーが販売されていることがあります。美容師に悩みを相談し、おすすめのシャンプーを紹介してもらうのもおすすめです。
縮毛矯正やパーマをかける
梅雨の髪の悩みを解決するには、サロンメニューに頼ってみるのも良いかもしれません。髪が広がりやすい方、くせ毛やうねりに悩んでいる方は、髪を直毛の状態にする縮毛矯正を検討してみてください。
また、うねりやくせ毛を逆手に取って、パーマをかけるという選択肢もあります。根元はストレートに仕上げて毛先だけパーマをかけるなど地毛のくせを活かしてヘアスタイルを楽しめば、梅雨時の髪の悩みも解決することでしょう。
まとめ
この記事では梅雨の髪のボリュームについて紹介しました。湿度の高い時期は髪の毛が水分を吸収することで、髪のボリュームにも様々な影響を与えます。
この状況に対処するには、ヘアアレンジをしたりドライヤーのかけ方やシャンプーを変えてみる、オイルやワックスを使ったりするなど、いくつか方法があります。どうしてもくせ毛やうねりをなくしたい方であれば、縮毛矯正やくせ毛を活かしたパーマをかけるなどの選択肢もあります。
まずはできる方法から試してみて、最終的に自分に合った対処法を見つけてみましょう。そうすれば、梅雨時の髪の悩みが減り、ストレスも感じにくくなります。