湯シャンをしてみようと考えても、実際にどれくらいの期間で、どんな効果や変化があるのかわからず足踏みしてしまっていませんか?
この記事では、実際に湯シャンを長期間にわたって継続した場合の1〜3年までの変化や効果をまとめています。湯シャンを始めた理由は何か、湯シャンはどんな方におすすめか、どんな方は湯シャンしない方が良いかについてそれぞれお伝えしつつ、湯シャンのやり方も解説しています。
この記事でわかること!
湯シャンとは?
湯シャンはシャンプーを使わずに洗うことで、汚れや余分な皮脂だけを落とし、不要な刺激を与えないことが特徴です。
湯シャンは毎日しないといけないというイメージがありますが、実は週1回から取り入れられるセルフケアです。ときどき頭皮を休ませてあげたり、皮脂を落とし過ぎないように調整するための日を作ることも湯シャンの活用方法です。
うるおい不足が気になる肌質や刺激を感じやすくヒリヒリする肌質にお悩みの方はシャンプーの刺激で頭皮トラブルを起こしやすいため、湯シャンを取り入れることで改善する可能性があります。
一方で、脂性肌の方や整髪料を使う方は湯シャンはあまりおすすめできません。多すぎる皮脂や整髪料はお湯だけでは落としきれず、頭皮に残留してしまいます。古い汚れは頭皮トラブルのもとになるため、きちんとシャンプーで洗った方が良いでしょう。
湯シャンを始める理由は様々
湯シャンをしている方は、様々な理由でシャンプーを使わない生活を始めています。湯シャンを始めた主な理由やきっかけを3つ紹介します。
薄毛が気になったから
1つ目は、「薄毛が気になっていたときに、湯シャンが良いと聞いたから」という理由で湯シャンを始めようと考える方がいます。
頭皮環境の悪化から抜け毛や薄毛が進行している場合、頭皮環境をリセットできる湯シャンは効果的な手段と言えます。湯シャンで頭皮環境を整え、自然な状態を維持することで健康的な頭皮と髪をキープしやすくなります。
フケや乾燥が気になったから
2つ目は、「フケや乾燥がきになったから」という理由から湯シャンを始めようと考える方もいます。
乾燥によるフケは、頭皮の洗いすぎが原因ということがあります。ベタつく、痒い、痛みがあるなど、頭皮トラブルは乾燥が原因であることが少なくありません。
気になる頭皮を綺麗にしようとして洗浄力の高いシャンプーを使ったり、1日に何度もシャンプーをしたりしていると、頭皮に必要な皮脂がなくなってしまいます。
乾燥した頭皮を守ろうと過剰に皮脂が分泌されることでベタつきなどが生じ、更にシャンプーをしてしまうという悪循環に陥ってしまうことがあるので注意が必要です。湯シャンで頭皮環境を整えることで、負のスパイラルから脱することができます。
ミニマリストとして気になったから
3つ目の理由として湯シャンを始める方には、「ミニマリストとして気になったから」始めようと考える方もいます。
ミニマリストとは、持ち物をなるべく少なく、ミニマムな暮らしをする方々のことです。減らせそうなものは減らしたいという考えから、シャンプーもなくしてしまおうと考える方も少なくありません。
湯シャンを始めるきっかけは、必ずしも頭皮や髪の悩みからではない場合もあります。
湯シャン1年目
湯シャン1年目は主に、シャンプーが恋しくなる、ベタつきを感じる、髪質などの様々な変化を感じられるようになってきます。
1か月目はシャンプーを使いたくなる
湯シャンを始めて最初の1か月は、シャンプーを使わなくなったことによる変化を大きく感じる時期です。
シャンプーの頻度を週に1〜3回程度に減らし、あとは湯シャンといった生活に切り替えていくようにするのが、一般的な湯シャンの始め方ですが、シャンプーなしの洗髪は違和感が残ってしまいます。
始めて数日は痒みやベタつき、ニオイが気になることもあり、シャンプーをしたいと感じる場合が多いです。
その後、2週間ほどでベタつきなどが気にならなくなってきますが、シャンプーを使いたいと思う気持ちが強くなる時期です。
3ヶ月目から湯シャンに慣れる
湯シャンを始めて3ヶ月くらいになると、初期に気になっていたベタつき、ニオイ、痒みがなくなってきます。
3ヶ月程度湯シャンを続けると、徐々に慣れていくため違和感が消えます。シャンプーを使いたい気持ちを我慢して続けると、一つの区切りがつくタイミングです。
1年続けた結果は自然なサラサラヘアに
湯シャンを始めて1年目は、自然なサラサラヘアに落ち着きます。しかし、効果を実感するまでに最初の頃は我慢が必要な時期です。
まずは1年、湯シャンを続けてみてはいかがでしょうか。
湯シャン2年目
湯シャン2年目は、1年目よりも安定して頭皮環境や髪の毛の良い状態をキープできるようになってきます。
頭皮環境が改善されたことを実感
湯シャンを始めて2年目となると、頭皮環境の改善や悩み打開を本格的に実感出来る時期となります。
髪や頭皮が湯シャンに慣れ、皮脂や水分のバランスが自然で健康的な頭皮環境に落ち着きます。痒みやベタつき、ニオイなどのトラブルもない状態が続き、安定してくるのが湯シャン2年目の主な特徴として挙げられます。
心なしか髪が増えてきた
2年ほど湯シャンを継続すると、抜け毛が減ったり髪が増えたように感じることもあります。
湯シャンによって頭皮環境がリセットされたことや、湯シャン時の入念な頭皮マッサージなどの効果で毛が育ちやすくなると、抜け毛の改善、予防などの効果が見られることがあります。
節約を実感し出した
2年ほど湯シャンを継続すると、シャンプーの購入頻度が下がり、節約になります。家族全員でシャンプーを使っていたた場合は、数か月では判断しづらい節約効果も、年単位で湯シャンを続けるとさらに節約を感じられるでしょう。
湯シャン3年目
湯シャン3年目になると、大きな変化は見られなくなり、慣れて落ち着いてきます。人によっては、湯シャンそのものやスペシャルケアに力を入れ始めることもあるようです。
安定し過ぎて大きな変化が見られなくなる
湯シャンを始めて3年目ともなると、頭皮や髪に大きな変化もなく、慣れて落ち着いてきます。自分に合った湯シャンの頻度などもわかってくる時期であるため、湯シャンが日常化した頃と言えるでしょう。
スペシャルケアとしてお高めのシャンプーにも手を出せる
湯シャンに慣れる3年目、スペシャルケアに興味を持つ方も少なくありません。
スペシャルケアとは、その名のとおりデイリーケアとは違い、数日~数週間おきにする特別なケアのことを指します。
普段のシャンプーにお金がかからなくなる分、週1回炭酸シャンプーを使うなどの特別なケアをする方もいます。
基本的に、毎日のデイリーケアは湯シャンで、イベント前や気分を上げるためのスペシャルケアとして、少し高価なシャンプーを使うという方もいるようです。
普段のシャンプーにお金がかからなくなる分、スペシャルケアはより良いものを使いたいと、高価なケアアイテムを使うことも湯シャンによるメリットの1つかもしれません。
湯シャンの中にもこだわりが出てくる
湯シャンの中にもこだわりが出てくるという方もいます。
例えば、湯シャンのときにシャンプーブラシを使う、ブラシを変えてみる、お湯の温度にこだわるなどです。湯シャンとシャンプーの頻度も自分にぴったりの湯シャンがわかるのが3年目です。
湯シャンと言っても、人によって頻度ややり方が異なります。最初はネットなどで調べた手順で湯シャンをしていても、3年目ともなると一人一人にあった湯シャンがわかり、自分なりの湯シャンのやり方などこだわりが出てきます。
湯シャンはどんな方におすすめ?
湯シャンは以下のような特徴に当てはまる方におすすめです。
・節約したい方
・抜け毛が気になる方
・頭皮環境が乱れている方
うるおい不足やヒリヒリするといった肌トラブルにお悩みの方
湯シャンはうるおい不足やヒリヒリするといった肌トラブルにお悩みの方におすすめの洗髪方法です。
シャンプーを使った洗髪では、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまって乾燥させたり、成分に反応して炎症を起こしたりすることがあります。
湯シャンならシャンプーによる乾燥や炎症のリスクを回避できるため、うるおい不足やヒリヒリするといった肌トラブルにお悩みの方は湯シャンに向いていると言えます。
節約したい方
湯シャンは節約したい方にもおすすめです。
シャンプー代は日常的に使うため費用がかさむ生活品ですが、湯シャンに切り替えることで購入頻度が減るため節約になります。1本1,000円程度と考えて、月に1本使い切っていたら、湯シャンに切り替えることで年間10,000円程の節約が期待できます。
シャンプーの頻度をどれくらい減らすかにもよりますが、湯シャンは大きな節約に繋がるため、節約したい方にもおすすめです。
抜け毛が気になる方
抜け毛が気になる方は、湯シャンで改善する場合があります。
抜け毛の原因が頭皮環境の乱れである場合、湯シャンに切り替えて頭皮環境をリセットしてあげることで改善できる可能性があります。
シャンプーによる刺激によって、弱った頭皮に余計な刺激を与えていると抜け毛は更に進行してしまいます。湯シャンを取り入れることで頭皮に余計な刺激を与えず、健康的な状態を保つことが出来ます。頭皮環境の悪化による抜け毛の場合、湯シャンによる改善の効果が期待できるため、抜け毛が気になる方にもおすすめです。
頭皮環境が乱れている方
頭皮環境の乱れにより、フケ、痒み、ベタつきがあるという方にも湯シャンがおすすめです。
頭皮環境の悪化は、生活習慣やシャンプーの成分、その他のヘアケアなど様々な原因があるものですが、弱った頭皮にシャンプーの強い刺激を与えてしまうと更に悪化させてしまうため、湯シャンを活用すると頭皮の負担を減らせます。頭皮環境の乱れを感じる方は、湯シャンで頭皮環境をリセットしてあげると良いでしょう。
こんな方は湯シャンしないで!
湯シャンにはデメリットや注意点があり、特に以下のような特徴に当てはまる方には不向きと言えます。
・脂性肌の方
整髪料を使う方
日常的に整髪料を使う方には湯シャンは不向きです。湯シャンでは、整髪料のスプレーやワックスを落としきれないためです。頭皮に整髪料が残ると汚れとなり、雑菌の繁殖や炎症の原因となります。
整髪料を使う方、または使った日には湯シャンをせずシャンプーを使った洗髪をおすすめします。
脂性肌の方
脂性肌の方も湯シャンに不向きです。
頭皮悩みを増やすことになりかねないため、湯シャンはしないようにしましょう。脂性肌は、体質として皮脂の分泌量が多いためセルフケアだけで変えられるものではありません。
うるおい不足が気になる肌質の方などは皮脂の分泌量が少なめであるため、湯シャンで必要な皮脂を残す意識が功を奏すことが多いですが、脂性肌の方は湯シャンでは不要な皮脂が残る可能性が高くなります。
体質的に皮脂の分泌量が多い脂性肌の方は、湯シャンはせず脂性肌向けのシャンプーなどを使って洗髪することをおすすめします。
湯シャンのやり方
最後に、実際に湯シャンをするときの手順とポイントを解説します。
ブラッシングで汚れを落とす
お湯を出す前に、髪全体をブラッシングしてみましょう。
ブラッシングによって髪のもつれを解くことでお湯が通りやすくなるのはもちろん、汚れや埃を先に落とせるだけ落としておく狙いがあります。
38~40度のお湯で揉み洗い
お湯は38~40度くらいに設定して、髪全体を揉むように洗っていきましょう。
38度に満たないお湯では皮脂が落としづらく、40度を超えるお湯では頭皮が乾燥しやすくなってしまいます。特に乾燥が気になるという方は、38度ほどのお湯で洗うのがおすすめです。
爪は使わず、優しく洗う
湯シャンに限らず、洗髪のときは爪を使わないことがポイントです。指の腹を使い、頭皮をマッサージするイメージで丁寧に優しく洗いましょう。
爪を立てたり強く擦ったりすると、頭皮に傷がつき炎症などの頭皮トラブルの元になります。髪を洗うときは、爪は立てずに指の腹で優しく洗ってください。
タオルとドライヤーでしっかり乾かす
洗い終わったら、雑菌が繁殖しないうちにタオルドライとドライヤーでしっかり乾かします。タオルドライは髪や頭皮を擦らず、挟んだり絞ったりするようにしてダメージを回避しましょう。
濡れた状態の髪は刺激に弱く、ダメージを受けやすくなっています。また、洗った頭皮もタオルドライでゴシゴシと擦って傷つけてしまっては意味がありません。
また、熱風によるダメージを避けるためにドライヤーをかけるときは10~15cmほど頭から離して使いましょう。タオルドライとドライヤーでしっかり乾燥させて、全ての手順が完了です。
まとめ
湯シャンを実際に生活に取り入れている方は、抜け毛予防や節約、ミニマリスト生活など、様々なきっかけで湯シャンを始めているようです。
1年目の前半などが特に変化が大きく、シャンプーが恋しくなったりベタつきやニオイが気になる時期があるものの、2年、3年と続けるうちに落ち着き、指通りの良い髪の毛となることが期待できます。
ただし、脂性肌の方や整髪料を使う方は湯シャン向きではないのでシャンプーでの洗髪をした方が良いでしょう。湯シャンは毎日でなくても、頭皮環境のリセットや調整に役立ちます。うるおい不足が気になる肌質の方や刺激を感じやすい肌質の方は、湯シャンを始めてみてはいかがでしょうか。