カラーシャンプーはカラーリングをした髪色を維持したり、黄ばみを抑えたりするために使われます。色がつく成分が配合されているため、色落ちした髪色をもう一度復活させるような効果が期待できます。
この記事では、カラーシャンプーで髪がどれくらい染まるのか、条件が変わるとどうなのか、カラーシャンプーの使い方と注意点をなどをお伝えしつつ、定番のカラーシャンプー6つの色展開や評判についても解説します。これからカラーシャンプーを使おうと考えている方へおすすめの情報をまとめています。
この記事でわかること!
カラーシャンプーとは
カラーシャンプーとは、カラーの色持ちを良くさせたり、黄ばみなどを防ぐために使われるカラー入りシャンプーのことです。染料が含まれているため、洗い流す前にカラー剤のように時間を置くことでカラーが髪に付きやすくなります。
通常のシャンプーでは洗うたびにカラーが落ち、色が落ちくものですが、カラーシャンプーなら色を長くキープでき、色落ちさせるときも綺麗な色に落ち着かせることができます。
また、SNSなどでよく見聞きする「ムラシャン」は紫シャンプーのことで、カラーシャンプーの1つです。黄ばみを抑えて髪色を綺麗に保つ効果があります。
地毛別!カラーシャンプーの効果
カラーシャンプーは、元の髪色によって得られる効果が異なります。
ここでは、髪色のトーンごとにカラーシャンプーの効果のほどをチェックしていきます。自分の髪色と合わせて確認してみてください。
6トーン以下の暗い髪:ほぼ変化なし
6トーン以下の暗い髪に対してカラーシャンプーを使っても、変化は感じられない場合があります。
実際には染料が髪に入っているはずですが、元の毛色が勝るため負けてしまいます。
10トーン前後のやや明るい髪:よく見たら
10トーン前後のやや明るい髪に対してカラーシャンプーを使うと、良く見たらわかる程度の色づきがあります。
しかし、ぱっと見では特に変化は感じられない場合があります。くすみ感が出たり、光に当たったときになんとなく変化がありますが、髪を染めたような印象の変化はあまり感じられないでしょう。
13トーン以上のハイトーン:ほんのり
13トーン以上の明るい髪色に対してカラーシャンプーを使うと、ほんのり色が付きます。例えば、ハイブリーチの明るい金髪などであれば、カラーシャンプーの色にほんのり染まるでしょう。
ただし、1〜2トーン程度の変化しか得られないので、しっかり染めることにはあまり向いていません。
白髪:少し色が付く
白髪に対してカラーシャンプーを使うと、髪を染めたような印象になり少し染まった感じになります。しかし、白髪世代の方のカラーシャンプーは黄ばみ予防で使うことがほとんどであるため、カラーリング目的で使われることはあまりありません。
また、ブリーチによって色素を抜いたホワイトヘアについては、カラーシャンプーの色で少し染まってしまうことがあるため注意が必要です。ホワイトをキープする目的であれば、ムラシャンをときどき使う程度で良いでしょう。
【結論】カラーシャンプーのみで髪はほぼ染まらない
結論として、カラーシャンプーのみではどんな自毛に対してもあまり色の変化は感じられない場合があります。特に暗めの地毛に対しては、カラーシャンプーは無意味に等しく、全く色の変化を感じられません。
明るい髪色や白髪に対しては多少色の変化があるものの、髪を染めたと言えるか判別が難しいでしょう。
カラーシャンプーだけでは髪を染められない理由
染料としては弱い
カラーシャンプーに配合されている染料は、ヘアカラーのような染める効果は期待できません。もともとヘアカラーの色落ちを予防することが目的であり、髪を染めることは目的ではありません。
そのため、ヘアカラーが変わってしまうほどの染料は含まず、あくまでサポート役として使われています。
【毛髪診断士・須藤からのコメント】
ヘアカラーの施術による毛の損傷は避けられません。ヘアカラーの頻度を少なくし、カラーシャンプーを使うのもダメージを抑えるための一つの手になります。
ブリーチ効果がない
ヘアカラーにはブリーチ剤が含まれている場合が多いため、元の髪色が暗くても明るい色に染めることができますが、カラーシャンプーにはブリーチ効果のある成分が含まれていないため暗い毛には暗いまま染料を入れることになります。そのため、結果として色の変化が見られません。
カラーシャンプーの使い方と注意点
カラーシャンプーを使う前に、使い方と注意点を抑えておきましょう。
カラーシャンプーは染めた髪色のキープに使う
カラーシャンプーは、染めた髪色のキープに使うものです。まっさらな状態から新たなカラーに染め直す力はないことを覚えておきましょう。
ピンクならピンクシャンプー、ブルーならブルーシャンプーなど、染めた色に合わせてカラーシャンプーの色を選んでください。また、黄ばみを予防するには紫色のムラシャンがおすすめです。ホワイトブリーチやアッシュカラーの透明感をキープするのにも効果が期待できます。
ピンクに染めた髪にブルーなど、染めた色と全く違う色のカラーシャンプーを使うと色が混ざって汚くなってしまうことがある点にも注意してください。
カラーシャンプーは髪にダメージを与えやすい
カラーシャンプーは頻繁に使用すると髪にダメージを与えてしまいます。髪の退色を見つつ、使用頻度をなるべく抑えてみましょう。
毎日使用したり、色素を浸透させるための放置時間を過剰に長くしてしまったりすると、髪に不要なダメージを与えてしまうので注意してください。
特にブリーチを重ねている髪はダメージが重なってしまうため、様子を見ながら適度に使用してみましょう。カラーシャンプーの使用後、アウトバスケア用品を使うのもおすすめです。
【毛髪診断士・吉井からのコメント】
シャンプーと併用して、補修効果のあるコンディショナーやトリートメントを使用しましょう。髪の内部からケアをプラスすることで、ダメージ軽減効果となります。
カラーシャンプーだけではムラができがち
カラーシャンプーには染料が入っているものの、ヘアカラーのように染め上げることはできません。重ねて無理に色を入れると、全体に均等に色素が広がらないためムラができてしまう場合があります。染めた色のキープをするために使用することをおすすめします。
カラーシャンプーは色素が残留しやすい
カラーシャンプーの色素は髪内部に残留しやすいという特徴があります。特に長期間カラーシャンプーで色を入れていると、髪の内部に色素が残留してしまい、ブリーチをしてもなかなか落ちなくなってしまいます。
美容院で新たなカラーに直してもらおうとしても、カラーシャンプーの色素が残留していると思い通りの色に染まりません。美容院に行くなら、早めにカラーシャンプーの使用を止めて準備しておくようにしましょう。
少なくとも1週間程度の時間を置いてから美容院に行くと良いでしょう。
定番のカラーシャンプー7選!色展開と評判をチェック
最後に、定番のカラーシャンプー7選の色展開や評判をチェック!ドラッグストアや通販で買えるものばかりなので、気になる商品があれば公式サイトなども見てみてください。
Me+ミープラス カラーシャンプー
ミープラス カラーシャンプーは、毛髪診断士が開発したカラーシャンプー。頭皮は「うるおい」を与えながら洗浄し、毛髪は「天然補修成分」でダメージケアします。この1本で髪・頭皮環境を整え、さらに白髪を徐々に目立たなくしていきます。25種もの天然補修成分が、髪に潤いを与え芯から強く艷のあるまとまりのある髪へ導きます。保湿成分配合なのでコンディショナーやトリートメントは必要ありません。
商品名 | Me+ミープラス カラーシャンプー(ディープブラウン、ライトブラウン) |
メーカー | 株式会社ミープラス |
容量 | 300ml |
定価(税込) | 4,180円 |
定期購入価格(税込) | 3,278円/1カ月定期コース ※お届け周期および定期購入コース詳細につきましては、公式サイトをご確認ください。 |
公式サイトはこちら |
出典:株式会社ミープラス
CALATAS
CALATASのカラー展開は以下の6色です。
・Pk(ピンク)
・Sv(シルバー)
・Nv(ネイビー)
・Og(オレンジ)
・Bk(ブラック)
CALATASカラーだけでなくヘアケアにも力を入れているポピュラーなカラーシャンプーの1つです。ローマ字2文字でカラーが表記されています。
カラー展開が多く、様々なヘアカラーに合わせて適した色を選択できるのが特徴です。
全色を通して色持ちの良さ、黄ばみの防止などの効果が高く、美容院やヘアサロンでもおすすめされることがある商品です。暗い髪色をキープしたいけれど色が抜けやすいという方は、Bkを使って髪色をキープしているようです。
商品名 | カラタスシャンプー ヒートケア |
メーカー | 株式会社ストリアル |
容量 | 250ml |
定価(税込) | 2,178円(Bkのみ 2,508円) |
Amazonで詳細を見る |
出典:株式会社ストリアル
pluseau(プリュスオー)
プリュスオーカラーシャンプーのカラー展開は以下の3色です。
・ピンク
・シルバー
発色の良さからSNSで爆発的に話題となったカラーシャンプーです。目を惹く鮮やかなボトルデザインも特徴で、「映えるカラシャン」というコンセプトにも頷けます。
置き時間が短くても色が入るため、多忙な日々の中でも手軽に使えることが人気の理由の1つです。また、ブリーチしていない髪にも比較的色味が入りやすいため、少し色を抜いた髪であれば高発色の染色が期待できるようです。
商品名 | プリュスオー カラーシャンプー |
メーカー | 株式会社多田 |
容量 | 280ml |
定価(税込) | 1,760円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:株式会社多田
アレスカラー
アレスカラーのカラー展開は以下の4色です。
・ピンク
・シルバー
・アッシュブラウン
ボトルタイプで持ち歩きもできるため、旅行用にもおすすめのカラーシャンプーです。カラーリング後の色落ち防止に重宝する他、1回の使用でもしっかり色が入るという点でもおすすめです。
普段は別のブランドの物を使っていて、旅行のときのために持っているのもおすすめです。
商品名 | アレスカラー(ムラシャン) |
メーカー | アレスグループ |
容量 | 200ml |
定価(税込) | 1,980円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:アレスグループ
N. カラーシャンプー
N.カラーのカラー展開は以下の3色です。
・ピンク
・シルバー
スマートなデザインのボトルがおしゃれなN.シリーズです。カラーシャンプーの展開は、需要の高い3色です。サロン専売品のため、購入には事前のカウンセリングが必要な点に注意しましょう。
リピーターも多い商品であり、アッシュ系カラーにも綺麗に色が入ります。他商品ではピンクやムラサキが人気なのに対し、N.カラーはシルバーの人気が高い傾向にあります。アッシュ系やグレー系のカラーが好きな方は、一度は試してみても良いかもしれません。
商品名 | N. カラーシャンプー |
メーカー | 株式会社ナプラ |
容量 | 320ml |
定価(税込) | 2,640円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:株式会社ナプラ
ロイド
ロイドのカラー展開は以下の5色です。
・ピンク
・シルバー
・グロッシーブラック
・ヴァージンブラウン
派手髪向けのカラーに加え、地毛に戻したときなどに色が抜けるのを抑えられるナチュラルなカラーが揃っているのが特徴のシリーズです。
他のカラーシャンプーに比べてナチュラルな色味のカラーシャンプーなので、カラーシャンプーの色が強すぎない方が良いという方におすすめです。
程よく色味を追加していけるため、しっかり色を入れるより、ヘアカラーの退色を遅らせたいときや黄ばみを抑えていきたいという方に合う商品です。また、黒染めなど暗色に染めたときのカラーキープ用にブラックやブラウンを選べることも人気の理由です。
商品名 | ROYD カラーシャンプー |
メーカー | 株式会社ブライセス |
容量 | 300ml |
定価(税込) | 1,540円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:株式会社ブライセス
ソマルカ
ソマルカのカラー展開は以下の5色です。
・PINK
・ASH
・ORANGE
・BROWN
公式サイトに細かいカラーチャートが掲載されており、イメージしやすいのがメリットの1つです。定番の3色に加え、オレンジとブラウンがあるのでオレンジ系の髪色の方はチェックしてみてください。
購入の際はサロンにて事前カウンセリングを受けましょう。
染めた髪を綺麗な状態でキープしたいときや、黄ばみ対策に役立ちます。オレンジのカラーシャンプーはあまりないため、暖色系の髪色の方に特におすすめです。
商品名 | ソマルカ カラーシャンプー |
メーカー | ホーユープロフェッショナル |
容量 | 150ml |
定価(税込) | 2,200円 |
Amazonで詳細を見る |
まとめ
カラーシャンプーは髪を染めるためのものではなく、染めた髪色をキープさせたり、綺麗に色落ちさせるためのものです。ヘアカラーを長持ちさせたり、黄ばみを抑えたりする目的で使うものであることを覚えておきましょう。
また、暗い色の地毛にはカラーシャンプーは効果は期待できないためブリーチや染色した髪に使ってみると効果的です。カラーシャンプーは様々なブランドから発売されていますが、展開カラーや色味、口コミから見える評価は商品によって異なります。
ヘアカラーを保つのに役立つカラーシャンプーは、正しい認識と使い方で、綺麗な髪色を長く楽しみましょう。