髪の毛の乾かし方を間違えると、キューティクルが傷んで乾燥や広がりの原因になるだけでなく、頭皮環境が乱れて抜け毛に繋がるリスクもあります。今回は髪の毛の正しい乾かし方や傷めないポイント、早く乾かすコツを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること!
髪の毛の指通りが良くなる正しい乾かし方
指通りの良い髪を手に入れる正しい乾かし方を解説します。
ドライヤー前はしっかりとタオルドライ
ドライヤーをする前は、必ずタオルで髪の毛の水分を取りましょう。
念入りにタオルドライをしておけば、ドライヤーの熱が髪に当たる時間を短縮できダメージも抑えられます。
吸水性の良い大判なタオルを使用して髪全体に覆い被せ、頭皮と髪の根元を指の腹で揉みほぐすようにして水分を吸収します。毛先はタオルで優しく挟むようにして水分を拭き取りましょう。
目の粗いブラシやクシでとかす
タオルドライが終わったらブラシ、コームを使って丁寧に全体をとかしてください。濡れた髪はキューティクルが開いていてデリケートな状態なので、髪が引っかかりにくい「目が粗めのブラシ」を使うのがポイントです。髪が長い方はいきなり根元からブラシを入れず、毛先から少しずつとかして引っかかりをほどきましょう。
洗い流さないトリートメントでドライヤーの熱から髪を保護
タオルドライ後は洗い流さないトリートメントを塗布し、ドライヤーの熱から保護します。洗い流さないトリートメントは様々な種類がありますが、髪質に合うタイプを選ぶことが大切です。ダメージ毛や乾燥毛ならオイルタイプやミルクタイプ、硬い毛ならクリームタイプやオイルタイプのトリートメントがおすすめです。
癖毛や膨らみやすい髪質の方は、ミストタイプのトリートメントを付けてからヘアオイルを重ね付けすると、まとまりが良くなります。
根元から毛先の順に乾かす
まずはドライヤーの温風を使い、髪の根元~中間~毛先の順に乾かしていきます。髪の毛の表面を覆うキューティクルは逆さの松ぼっくりのように上からうろこ状になっているため、ドライヤーの風を上から当てるとまとまりやすくなります。ドライヤーの温風が一箇所に集中すると髪を傷めてしまうため、ドライヤーを持っていないほうの手で髪をほぐしながら乾かしましょう。
全体の8割ほど乾いたら弱い温風やセットモードに切り替え、髪型をセットしていきます。前髪や毛先などの癖が出やすい部分は、手で軽く引っ張りながら乾かすと真っすぐに伸びやすいです。
乾かし残しがないか確認
頭皮に水分が残ると雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうため、乾かし残しがないか全体をチェックしましょう。
ただし髪の毛を乾かしすぎると髪の乾燥を招いてしまうため、乾いている部分にドライヤーの風を当て続けるのは避けましょう。特に毛先は早く乾きやすいため、温風を当てすぎないように注意が必要です。
仕上げに冷風を当てる
全体がしっかり乾いたら、最後に冷風を当てて髪型を整えます。仕上げに冷風を当てることで開いたキューティクルが引き締まり、ツヤが出やすくなります。
髪の毛は熱を与えると軟らかくなり、冷めると固まる性質があるため、温風で髪型を整えてから冷風で冷ますことで思い通りにセットしやすいです。
乾かし方のコツを長さ別に解説
ここでは、髪の乾かし方のコツを長さ別に解説します。
ショート
ショートヘアは、乾かすときに頭頂部にボリュームを出すよう調整すると、スタイリングがしやすくなります。
まずは前方から後ろに向かって乾かして根元を立ち上げ、次に後ろから前に向かってドライヤーを当てます。前髪や分け目は一旦気にせず、全て顔にかかるように乾かします。頭頂部や後頭部が乾いたら、サイドを乾かしましょう。襟足が浮きやすい場合は、髪を少し引っ張りながらドライヤーの風を上から当てて乾かすとまとまりやすいです。
ボブ・ミディアム
ボブやミディアムヘアは毛先が跳ねやすいため、跳ねる部分の髪を前方に引っ張って乾かすのがコツです。ドライヤーの風は後ろから当てるようにすると毛流れが前向きになり、自然な内巻きになります。まとまりの良い状態をキープするために、仕上げは忘れずに冷風を当てましょう。
ロング
ロングヘアの場合、耳の後ろの毛量が多い部分から乾かすと根元が早く乾きます。根元を乾かすときは、ドライヤーを持っていない方の手で髪を左右に振ると癖が落ち着きやすく、キレイに仕上がります。
癖毛を少なくする乾かし方
髪を濡れたまま放置すると癖が出やすくなるため、癖を抑えたい場合はシャンプー後なるべく早くドライヤーで乾かしましょう。
温風で上から下に向かって乾かすと、髪の毛の広がりが落ち着きやすくなります。全体の8割が乾いたら、残りは癖を伸ばすようにブラシで軽く引っ張りながら乾かすのがポイントです。最後に冷風を当てると、癖が再び出てくるのを防げます。
髪の毛を傷めない乾かし方のポイント
髪の毛への負担を抑えながら乾かすポイントを解説します。
ドライヤーは髪から10~15cm離す
ドライヤーは髪から10〜15cm程度離して使用しましょう。ドライヤーと髪の毛を近付けすぎると、熱によるダメージを与えてしまいます。最近は低温のドライヤーも販売されているため、商品の取扱説明書に従ってください。
同じ場所に温風を当て続けない
ドライヤーの温風を同じ場所に当て続けず、小刻みに振りながら使用することも大切です。温風を一箇所に当て続けると、髪の毛のキューティクルが傷む原因になります。
しかしドライヤーによっては振らずに乾かすタイプもあるため、髪との距離と同様に取扱説明書を確認しましょう。
髪の毛を擦らない
水気を取ろうとタオルで擦ると髪の毛との摩擦が生じ、髪の毛のキューティクルが傷んで乾燥の原因になります。髪の毛は濡れている状態が特にデリケートなため、タオルドライをするときは力をかけずに挟みながら水気を取りましょう。
正しく乾かさないと抜け毛や薄毛に繋がることも
正しい方法でドライヤーを使用しないと、抜け毛や薄毛のリスクを高めてしまう可能性もあります。
例えばドライヤーを近付けすぎると髪だけでなく頭皮にも負担を与えてしまい、炎症を起こすことがあります。その結果ヘアサイクルが乱れ、抜け毛が増えてしまうのです。また、完全に乾かさずに自然乾燥させると雑菌が繁殖し、頭皮トラブルを引き起こして抜け毛や薄毛に繋がる可能性もあります。
髪の毛が早く乾く!時短したいときの裏技
しっかりと髪を乾かす必要があることが分かっていても、忙しくて時間をかけられない方もいらっしゃるでしょう。髪への負担を抑えながら、なるべく早く乾かしたいときの裏技を紹介します。
湿度が高くない・換気した場所で乾かす
洗面所など、湿度が高い場所で髪の毛を乾かすと時間がかかります。そのため、できるだけ浴室から離れた場所や、換気した場所でドライヤーを使用したほうが乾きやすくなります。
ドライヤーのノズルを外す
ドライヤーの先端についているノズルはブローやスタイリングのときに使うものなので、髪の毛を乾かすときは不要です。ノズルを外すことで風が強くなり、温度も若干上がるためより早く乾かせます。
2枚目のタオルでオフ
タオルドライをしたあと水分を多く含んだタオルをそのまま使わず、2枚目のタオルを用意して髪の水気をさらにしっかりとオフすれば、より早く乾かせます。後ろの毛は量が多く特に乾きにくいため、部分的に2枚目のタオルを使うのもおすすめです。
マイクロファイバータオルを使う
ナイロンやポリエステルでできたマイクロファイバーはタオルより吸水力が高いため、ドライヤーの時間を大幅に短縮できます。マイクロファイバータオルを軽く押し当てれば水分を吸収してくれるため、髪への摩擦も和らげられます。
速乾シャンプー・速乾スプレーを使う
速乾シャンプーは髪の絡まりを改善してキューティクルを滑らかに整えてくれるため、ドライヤーの熱が均一に加わって早く乾きます。
速乾スプレーは、本来大量に汗をかいたタイミングでスプレーすることで水分や汗を飛ばし、乾いた髪にするものです。揮発性のあるエタノールが主成分のため、ドライヤー前に使用すると水分の蒸発が促されて時間を短縮できます。ただし、この使い方は髪に必要な水分や油分も一緒に蒸発させてしまいます。外出の予定に合わせてどうしても早く支度をする必要があるときや、汗をかいた髪の根元・前髪などにピンポイントで使うといった形で活用すると良いです。
速乾ドライヤーのおすすめ4選
おすすめの速乾ドライヤーを紹介します。気なるドライヤーがあればぜひチェックしてみてください。
ANLAN ダブルケアドライヤー
ANLAN ダブルケアドライヤーは4つのモードと風速2段階でヘアスタイルに合わせ、快適に使うことのできるヘアドライヤーです。
マイナスイオン機能で高濃度のマイナスイオンを発生させ、静電気の発生を抑制し、髪の毛の潤いを保ちつつ、髪ダメージを補修しツヤ髪へ導きます。低温でも素早く乾かすことができるので、熱によるキューティクルのダメージを防ぎ、指通りの良い美髪を目指すことが期待できます。
本体は306gで軽量で小型ですが大風量で高風速です。
商品名 | ANLAN ダブルケアドライヤー |
メーカー | ANLAN Japan株式会社 |
カラー | ブラック、ピンク |
本体重量 | 306g |
最高温度 | 60℃程度 |
最大風量 | 5㎥/分 |
最大消費電力 | 1300w |
ヘアケア機能 | マイナスイオン |
定価(税込) | 12,800円 |
公式サイトはこちら |
cosmo クレイツ レピ クリニキュアドライ
レピ クリニキュアドライは内部の遠赤外線と、広範囲にふんわりと風を拡散するドライヤー形状で熱さを感じにくく、設計されています。
また、遠赤外線の効果で髪に潤いを閉じ込めながらキューティクルを整え、ツヤがありながら根元までふんわりな髪へ導きます。
5段階の風量調節機能搭載、3段階の温度調節で、求めるスタイルや髪質に合わせたヘアドライが可能です。
商品名 | クレイツ レピ クリニキュアドライ |
メーカー | 株式会社コスモ |
カラー | ホワイト |
本体重量 | 本体のみ 約320g コード込み 約540g ノズル単体 35g |
最高温度 | 約63℃ |
最大風量 | 記載なし |
最大消費電力 | 1200W |
ヘアケア機能 | 遠赤外線、管理モード(温冷風が交互に放出される) |
定価(税込) | 33,000円 |
公式サイトはこちら |
出典:株式会社コスモ
KINUJO キヌージョ ヘアドライヤー
キヌージョ ヘアドライヤーは、ツヤ感と速乾性を重視したいという人におすすめなヘアドライヤーです。
熱による髪の毛へのダメージを防ながら、健康的でツヤのある髪へと導く効果が期待できます。
また、2.2m³/分の大風量と遠赤外線を発生させる天然鉱石を吹出口につける構造の効果で髪の毛を短時間で乾かすことができます。
商品名 | KINUJO Hair Dryer |
メーカー | 株式会社KINUJO |
カラー | ホワイト・モカ |
本体重量 | 363g |
最高温度 | ホームページ記載なし |
最大風量 | 2.2m³/分 |
最大消費電力 | 1250W |
ヘアケア機能 | イオン系機能、スカルプモード、遠赤外線 |
定価(税込) | 35,200円 |
公式サイトはこちら |
出典:株式会社KINUJO
ヤーマン スカルプドライヤー プロ
スカルプドライヤー プロは、パワフルなモーターを搭載したヘアドライヤーです。温度センサーやスカルプモード、イオン系機能などのヘアケア機能も付いており、髪本来のツヤを守りながら美髪をキープすることが期待できます。
また、付属のアタッチメントを付けることで、髪を乾かしながら頭皮まで伝わる振動でマッサージもできます。根元を立ち上げ、より艶のある美髪へ導きます。
商品名 | スカルプドライヤー プロ |
メーカー | ヤーマン株式会社 |
カラー | パールホワイト |
本体重量 | 約650g (本体・電源コード含む) |
最高温度 | 60℃ |
最大風量 | なし |
最大消費電力 | 約930W (DRY運転時) |
ヘアケア機能 | 育成遠赤外線、美容音波振動 |
定価(税込) | 24,200円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:ヤーマン株式会社
まとめ
正しい乾かし方を実践すれば、髪や頭皮への負担をなるべく和らげながら指通りの良い美髪を目指せます。髪の量が多い・長い人は乾かすのに時間がかかりますが、工夫を凝らして時短を図りましょう。