ヘッドスパの施術を受けられる専門店や美容室は多くありますが、正しいやり方を知っていれば自宅でセルフヘッドスパができます。ドライヘッドスパなら手軽に行えますし、シャンプーと一緒に行えば毛髪ケアも同時にできます。自宅でできるセルフヘッドスパの方法についてまとめました。
この記事でわかること!
セルフヘッドスパのメリット・期待できる効果
ヘッドスパはリラックス効果や血行改善効果が期待できるので、特に目を酷使することが多い人や肩が凝りやすい人におすすめです。
自身で気軽にできるセルフヘッドスパのメリットや期待できる効果について説明していきます。
専門店が近くになくても隙間時間でできる
お店でヘッドスパを受ける場合、美容室や専門店に通う必要があります。移動時間や、ウェットヘッドスパを行った場合、髪を乾かす時間も考えると、店舗でのヘッドスパには短くても1〜2時間、長ければそれ以上の時間がかかることもあります。
一方、セルフヘッドスパなら隙間時間があればいつでもできます。
経済的な負担が少ない
専門店やサロンなどで受けるヘッドスパは時間やお金がかかります。1回の費用は5,000〜15,000円程度です。「自分へのご褒美」や「特別なケア」としてヘッドスパを受けるのであればいいかもしれませんが、経済的な負担を考えると頻繁に受けるのは難しいかもしれません。
セルフヘッドスパでもケア用品を購入する場合は一時的な出費はありますが、店舗での施術に比べて経済的な負担は少ないと言えます。
そのため、「お金をかけずに頭皮のケアをしたい」「普段はセルフで行って、特別なときにだけ店舗で施術を受けたい」という方にセルフヘッドスパはおすすめです。
続けることで頭皮の血流が良くなる
ヘッドスパによる頭皮の揉みほぐしには、頭皮の血行を改善する効果が期待できます。効果を持続させるには定期的なヘッドスパが必要です。頭皮の揉みほぐしなら気軽に続けられますので1回数分〜10分程度を毎日継続することが大切です。
セルフドライヘッドスパのやり方
髪を濡らさずに行うドライヘッドスパのやり方について説明していきます。
ドライヘッドスパには特に決まった方法があるわけではありませんが、以下の手順で行うと頭皮全体をしっかりと揉みほぐせるでしょう。
手のひら・手の付け根で頭部を順番に揉みほぐしていく
頭部をマッサージする際は、いくつかのパーツに分けて揉みほぐすのがポイントです。
最初に揉みほぐすのは側頭部で、手の付け根の部分をこめかみ周辺に当てて優しく上に引っ張るように動かします。次に、手を耳の下から首・肩の方向へ移動し、側頭部と同じ要領で揉みほぐしてください。
指先を使って生え際から頭頂部をつまみ上げるように動かす
側頭部と後頭部・首の揉みほぐしが完了したら、頭頂部を揉みほぐしていきます。
指先を髪の生え際に置き、頭頂部をつまみ上げるように動かしましょう。その後、生え際から徐々に頭頂部へと移動してください。
頭部や首、肩にあるツボを優しく刺激する
頭部や首、肩にはたくさんのツボがあります。指先で刺激した際に気持ち良さを感じる部分があれば、重点的に押しましょう。ツボを押す時は3〜4秒押した後、ゆっくりと圧を弱めていくのがポイントです。
「強く押しすぎないこと」や「同じ場所を長時間押さないこと」に注意してください。
セルフヘッドスパをする際の注意点
ヘッドスパを知識やスキルのあるプロに任せられるのは、専門店や美容室でヘッドスパを受けるメリットになります。
ヘッドスパはやり方を間違うと頭皮が傷付いたり、体調不良が起きたりするおそれもあるため、自分で行う場合は以下の点に注意しましょう。
力を入れすぎたり、爪で引っかいたりしない
ヘッドスパで揉みほぐす頭部や首は、比較的敏感な部位です。凝っているからといって力を入れすぎるのは避け、優しく押すようにしてください。
また指先で頭部を揉みほぐす際は、爪が頭皮に当たらないようにしましょう。爪が伸びていると皮膚を傷付けてしまう可能性があります。ヘッドスパの前に爪の長さをチェックして、長ければ先に切るようにしてください。
頭痛などの症状があるときは行わない
普段から頭痛が起きやすく、症状改善のためにセルフヘッドスパを習慣にしようと考えている人もいるかもしれません。頭痛の症状がある場合は頭部への刺激を控えたほうが良いでしょう。
肩や首などの凝りが一因になる緊張型頭痛では、セルフヘッドスパにより痛みが緩和する場合もありますが、片頭痛のある方の場合はヘッドスパにより痛みが悪化するケースもあります。基本的に頭痛などの症状がある時はヘッドスパはせずに、症状が治まるのを待ちましょう。
手や使用するケアグッズは清潔にする
自宅でのヘッドスパでは自身の手、もしくはヘッドマッサージャーなどの専用のケアグッズを使用することになります。手やケアグッズが不衛生だと、思わぬ頭皮・肌トラブルに繋がる可能性もあるため、衛生面にも注意してください。
手で揉みほぐしをする場合は事前に手を洗いましょう。
またケアグッズの使用後は、説明書の指示に従って洗浄し、よく乾かすことが重要です。付着したままの皮脂汚れなどは雑菌が繁殖する原因になります。ヘッドスパで使用するグッズは、常に清潔な状態を保つようにしてください。
お風呂でできる!セルフで行うウェットヘッドスパのやり方
シャンプーやトリートメントと同時に行うウェットヘッドスパは、毛穴の汚れをしっかりと落としたい人、頭皮だけでなく髪のケアも行いたい人におすすめです。
お風呂でウェットヘッドスパをする際は、以下の手順で頭皮と毛髪のケアをしていきましょう。
泡立てたシャンプーを頭皮全体に満遍なく広げる
ウェットヘッドスパでは、シャンプーをしっかりと泡立てることが重要です。
手のひらに適量のシャンプーを取り、地肌に付ける前に泡立てていきます。専用のネットを使用すると簡単にキメの細かい泡を作れます。
シャンプーが十分に泡立ったら、その泡を頭皮全体に満遍なく広げていきましょう。
指の腹で生え際から頭頂部に向かって円を描くようにマッサージする
頭皮全体に泡を広げたら、指の腹を使って生え際から頭頂部に向かって円を描くように動かしていきます。空気が取り込まれるようにすると泡立ちが良くなります。
頭皮を傷めないように注意しながら、生え際から頭頂部にかけてマッサージしてください。
頭頂部を持ち上げるように動かす
指の腹でマッサージを行った後は、頭頂部を動かしていきましょう。手のひら部分を頭頂部に当て、頭皮を持ち上げるように動かします。位置を少しずつ変えながら、頭頂部全体を揉みほぐしてください。
指先を使って頭の付け根と後頭部をほぐす
次は頭の後ろ側を指先で刺激していきます。
5本の指を広げたら、親指を頭の付け根に当たるように置きましょう。首の後ろには、頭痛や眼精疲労などに効果があるとされている風池(ふうち)というツボがあります。親指が風池に当たるようにして、気持ち良いと感じるくらいの強さで押していきます。
首は比較的敏感な部位です。強く押しすぎて痛めないように、優しく、刺激する位置を変えながらマッサージします。
すすぎ残しがないようにしっかりと流す
頭部全体のマッサージが完了したら、すすぎ残しがないようにしっかりと流します。
頭皮に残ったシャンプーなどの成分は肌荒れなどの原因になるため、しっかりとすすぎましょう。
特に耳の後ろあたりはすすぎ残しが多い部分なので、重点的に行ってください。
その際、お湯の温度が高温だと頭皮に必要な皮脂まで落としてしまいます。すると地肌が乾燥する原因になったり、足りなくなった油分を補うために過剰に皮脂が分泌されたりします。38℃程度のぬるま湯を使うのがおすすめです。
シャンプーと一緒にセルフヘッドスパを行うコツ
自身でウェットヘッドスパを行う場合、頭皮の汚れをしっかりと落としつつ、髪の潤いを保つために、次の点も意識してみてください。
入浴の前にブラッシングする
シャンプーの泡立ちが悪くなる原因のひとつは、髪や頭皮に付着した汚れです。泡立ちを良くするためには二度洗いするという方法もありますが、頭皮や髪に負担がかかるのでおすすめしません。
一度のシャンプーでしっかりと泡立てるには、入浴の前にブラッシングするようにしてみてください。ブラッシングは髪の絡まりをほどくだけでなく、頭皮などに付着した汚れを落とす効果もあります。特にゴム製のクッションブラシは頭皮への負担が少なく、頭皮ケアでの使用に適しています。
ぬるめのお湯で予洗いする
髪や地肌に付着した汚れを落とすには「予洗い」も効果的です 。シャンプーの前に、ぬるま湯で髪や地肌の汚れを落としておきましょう。
予洗いをすることで、シャンプーの泡立ちが格段に良くなります。特に頭皮への負担が少ないシャンプーを使用している場合、泡が立ちづらい場合があるため、予洗いをしっかり行ってみてください。
シャンプー後はトリートメントを使用する
毛穴に詰まった汚れを落とすのにウェットヘッドスパは効果的ですが、通常のシャンプーよりも時間がかかるため、髪に負担を与えてしまうこともあります。
傷みによりキューティクルが開いた毛髪からはタンパク質が流れ出て、ダメージの原因に繋がります。
髪の手触りを良くするのが目的のコンディショナーやリンスに対して、トリートメントは髪の傷みのケアや補修がメインです。そのため、シャンプー後はトリートメントをするようにしましょう。また髪の傷みが気になる場合は、ドライヤーの熱から守ってくれるオイルなどのアウトバストリートメントを併用するとより効果的です。
より本格的なセルフヘッドスパにおすすめのケアグッズ
ドライヘッドスパやウェットヘッドスパに特別な道具は必要ありませんが、セルフヘッドスパをするのに役立つグッズは多数販売されていますので、より本格的で効果的なケアをしたい場合は、以下のようなグッズを使用するのもいいでしょう。
頭皮の汚れが気になる人には、クレンジングのためのオイルやクリームがおすすめです。頭皮用でなくても、無添加のものなら通常のホホバオイルなどで問題ありません。オイルが頭皮の汚れを浮かし、落としやすくしてくれます。
クレンジングオイルは、シャンプーの前に使用します。適量を手に取ったら、下から上へ向かって指の腹で優しくマッサージしながら頭皮全体に馴染ませていきます。
地肌の乾燥が気になる方は、クリームタイプを試してみてください。クリームタイプのクレンジング剤には保湿成分が含まれているものも多く、クレンジングと保湿の両方の効果が期待できます。
いずれの場合もやりすぎは頭皮の乾燥に繋がります。皮脂の落としすぎを防ぐためにも、クレンジング剤はスペシャルケアとして週に一度程度の使用にしましょう。
ツボを刺激しやすい手動のヘッドマッサージ器
「ツボをピンポイントで刺激したい」「手軽に頭皮ケアをしたい」という人におすすめなのが、手動タイプのヘッドマッサージ器です。ドライヘッドスパだけでなく、入浴時にも使用することができます。
先端が尖っていたり、硬すぎたりすると頭皮を傷付ける原因になるため、シリコンなどでできた適度な硬さのものを選びましょう。電動タイプと比較して低価格で、気軽に購入できるのも手動タイプのヘッドマッサージ器のメリットです。
ETVOS(エトヴォス)リラクシングマッサージブラシ
シリコン製のETVOS リラクシングマッサージブラシは、インバスだけでなくアウトバスでも使用できます。硬すぎず程よく刺激するしなやかな突起が特長で、地肌を傷めずツボを押すことができます。
アウトバスで使用する場合は頭皮だけでなく、顔や肩などの部位にも使えます。また、握りやすいサイズと形を追求したかわいらしいデザインです。
商品名 | リラクシングマッサージブラシ |
メーカー | 株式会社エトヴォス |
素材 | シリコン |
定価(税込) | 1,925円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:株式会社エトヴォス
お風呂でも使えるヘッドスパ家電
「プロが行うヘッドスパを自宅で再現したい」「普通のシャンプーでは落としにくい汚れもキレイにしたい」という人には、お風呂で使えるヘッドスパ家電を試してみると良いでしょう。
防水性能が高いタイプなら、湯船の中やシャンプーと一緒に使用することができます。手動タイプと違って、電源を入れたら頭皮に当てるだけなので、「自分の手でヘッドスパするのが面倒」という人にも向いています。
EMS機能を搭載しているタイプや、頭皮以外の部分にも使用できるタイプなどもあり、目的に合わせて選べます。
NIPLUX(ニップラックス)EMS HEAD SPA(EMSヘッドスパ)
IPX7の防水機能とEMS機能だけでなくフォトフェイシャル機能も搭載したヘッドマッサージ器です。全身に使用可能で、NIPLEX独自開発の振動機能・もみ機能・アタッチメントが特徴です。
5段階のEMSと6種類の動きで好みに合わせて選べます。また、フェイス専用のアタッチメントは、摩擦によるトラブルを抑えてくれます。
商品名 | NIPLUX(ニップラックス)EMS HEAD SPA(EMSヘッドスパ) |
メーカー | 株式会社日創プラス |
本体の形状 | 取っ手型 |
本体重量 | 約348g |
モード | 低速回転、高速回転、低速逆回転、高速逆回転、EMSモード |
防水性能 | IPX7 |
対応部位 | 頭・顔・全身 |
EMS | 〇 |
定価(税込) | 14,850円 |
公式サイトはこちら |
出典:株式会社日創プラス
二酸化炭素の入った炭酸シャンプー
ウェットヘッドスパは普段使用しているシャンプーでも行えますが、美容室で受けられるような炭酸ヘッドスパを再現するなら「炭酸シャンプー」を使いましょう。
自宅で炭酸泉を使うのは難しいものの、炭酸シャンプーには二酸化炭素が配合されています。特に頭皮のベタつきや臭いが気になる人におすすめで、泡で出てくるため自分で泡立てる必要もありません。
ただし、炭酸シャンプーの中には毎日の使用に適さないものもあります。使用前に商品説明などを確認し、決められた用法を守るようにしてください。
Hadient(ハディエント)炭酸シャンプー
Hadient(ハディエント)の炭酸シャンプーは、8,000ppmのきめ細かい高濃度炭酸が頭皮毛穴の奥まで洗浄してくれます。アミノ酸系の洗浄成分と4種の植物オイルでダメージ補修をしながら、毛穴汚れを落とし健やかな頭皮を実現します。
循環型のアルミ缶やヴィーガン設計を採用しているため、自然と動物に優しい商品を探している方におすすめです。
商品名 | ハディエント 炭酸シャンプー |
メーカー | hadient株式会社 |
分類 | 化粧品 |
容量 | 200mL |
定価(税込) | 4,400円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:hadient株式会社
美肌・美髪をサポートするシャワーヘッド
水道水の中に残留される塩素も髪の毛にダメージを与える要因の一つと言われています。塩素の量を低減したり、より洗浄力を上げてくれるシャワーヘッドに変えてみてもいかがでしょうか。
空気と混合することによってクレンジング力が上げられ、微細なバブルと水が毛穴の奥の汚れを洗浄する。
ミラブルplus
ミラブルplusは、毛穴の奥まで届く超微細気泡を含み、マイクロバブルより小さなウルトラファインバブルが生成する空気混合方式のシャワーヘッドです。
毛穴の細かいところまでバブルが入り込み、皮脂や汚れなどを隅々まで洗浄可能です。搭載しているフィルターにより、水道水の塩素の残留を低減し、肌への塩素刺激を抑えてくれます。
商品名 | ミラブルプラス(Mirable Plus) |
メーカー | 株式会社 サイエンス |
本体全長 | 約160mm(接続部分除く) |
本体重量 | 約162g |
ヘッド角度 | ハンドルに対し約70° |
定価(税込) | 44,990円 |
公式サイトはこちら |
出典:株式会社 サイエンス
まとめ
自宅で行うセルフヘッドスパのメリットややり方について説明してきました。
やり方さえ覚えてしまえば、髪を濡らさずに行うドライヘッドスパも、シャンプーと一緒に行うウェットヘッドスパも手軽にできます。また、必要に応じてクレンジングオイルやヘッドスパ家電などを併用すれば、自宅でもより本格的なケアが可能です。
経済的にも時間的にも、頻繁にヘッドスパ専門店や美容室へ通うのが負担に感じる方は店舗でのヘッドスパは月に1回程度にして、普段のケアはセルフヘッドスパで行うといいかもしれません。
ただし間違った方法でのケアは逆効果に繋がることもあるため、今回の記事を参考にして、正しい方法で行うようにしてみてください。