「ドライヘッドスパを受けてみたいけど、施術内容や効果が良くわからない」「ドライヘッドスパとヘッドマッサージは何が違うの？」このように思っている方は多いでしょう。この記事では、ドライヘッドスパの施術内容や効果について解説していきます。ヘッドマッサージとの違いも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること！
ドライヘッドスパとは
ドライヘッドスパは、水やオイルなどを使わずにハンドマッサージのみで凝り固まった頭皮を緩める施術です。
頭皮を中心にしっかりと揉みほぐすことで、頭部周辺の筋肉の凝りにアプローチするだけでなく、血行の促進も期待できます。また、体は瞑想している状態に近くなるので自律神経が整いやすく、ストレス改善や快眠効果も得られるでしょう。「心身ともにリラックスしたい」「疲れている」時に受けたい施術と言えます。
ドライヘッドスパは水やオイルを使わない
ドライヘッドスパでは、水やオイルを一切使いません。
施術時に髪が濡らす必要がないため、通常のヘッドスパと比較すると短い時間で済ませられるのが特徴です。仕事が終わった帰宅途中や出かけた時の合間でも、気軽にパッと受けられるのもドライヘッドスパの魅力の1つです。
ドライヘッドスパと通常のヘッドスパの違い
ドライヘッドスパと通常のヘッドスパでは、水やオイルの使用有無が大きな違いです。
一般的なウェットヘッドスパの場合、水やオイルを使用するため、頭皮の毛穴にある皮脂・古い角質・スタイリング剤なども流し落とすことができます。専用の頭皮クレンジングを使用すれば、頭皮のべたつきやニオイも改善可能でしょう。また保湿ケアも行ってくれるので、乾燥肌の頭皮ならフケや乾燥予防も期待できます。
一方ドライヘッドスパは、リラクゼーションの要素が大きく、頭皮の凝りをほぐしたい時に特におすすめです。髪のトリートメントや頭皮クレンジングなどは行いません。このように、それぞれで特徴や得られる効果が異なるため、目的に応じて使い分けるといいでしょう。
ドライヘッドスパとヘッドマッサージの違い
ドライヘッドスパとヘッドマッサージの大きな違いは、頭皮や毛髪にアプローチできるかどうかです。
ドライヘッドスパは頭への刺激だけでなく、血行促進による頭皮環境の改善も期待できます。「健やかな髪の毛を維持したい」「薄毛や抜け毛に悩みがある」人にもおすすめの施術です。
一方ヘッドマッサージは、主にツボ押しによる凝りをほぐす施術であり、 頭部の凝りが気になる人に向いています。
ドライヘッドスパに期待できる効果
では、ドライヘッドスパには、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。ドライヘッドスパで期待できる7つの効果について詳しく解説していきます。
2. 頭痛の緩和
3. 眼精疲労の緩和
4. 頭皮の血行促進
5. 不眠・睡眠不足の改善
6. 自律神経を整える
7. 小顔・アンチエイジング効果
首・肩・頭皮などの凝りのケア
ドライヘッドスパでは、頭皮を揉みほぐすことで血流が良くなるため、首・肩・頭皮などの凝りを改善できます。そもそも首や肩などの凝りは、同じ姿勢を長時間続けることによる筋肉疲労や血行不良が原因として挙げられます。
中でも、「デスクワークが中心の仕事をしている」「首や肩の凝りがひどく、悩んでいる」人は特に効果を感じやすいでしょう。
頭痛ケア
一般的に頭痛の原因の6〜7割は、肩や首にある筋肉の緊張が原因とされています。ドライヘッドスパでこうした筋肉の緊張を緩めてあげることで、頭痛のケアにつながることもあります。
血行が良くなることで症状が悪化する片頭痛や、病気などが理由による頭痛など、その種類は様々で、施術が逆効果になることもあります。頭痛の症状がある場合は、施術を受けないことをおすすめします。
眼精疲労へのケア
ドライヘッドスパには、頭皮に近い目やその周辺にある筋肉の凝りをほぐす効果もあります。目の筋肉をほぐせば、眼精疲労へのケアも期待できます。眼精疲労は、長時間同じ姿勢でパソコンやスマートフォンを見続けることで目やその周辺にある筋肉が凝り固まり、血流が悪化することで起こります。
頭皮の血行促進
頭皮は体のもっとも高い位置にあり、血流が滞りやすい部分です。
ドライヘッドスパで揉みほぐすことで、頭皮に溜まっていた血行が促進されて血流が改善されることで、栄養成分が頭皮まで届きやすくなります。血行が促進すれば、疲労感や頭皮環境の改善への効果も期待できます。
不眠・睡眠不足の改善
ドライヘッドスパは、不眠に対しても効果が期待されています。
というのも、不眠は頭皮や肩の周辺が凝ることによる、自律神経の乱れや血行不良が原因で起こるとされているからです。頭皮にある血行促進のツボを押して刺激すれば、睡眠の質を高められるかもしれません。ただし不眠や睡眠不足を根本から改善するわけではないことを覚えておきましょう。
自律神経を整える
リラックスした時に作用する「副交感神経」を優位にして自律神経を安定させる効果も、ドライヘッドスパに期待できる効果の1つです。
自律神経には、覚醒時に作用する「交感神経」とリラックスした時に作用する「副交感神経」があります。それぞれのバランスが乱れると、不安や緊張、身体のだるさや動悸などを感じやすくなる傾向があります。
ドライヘッドスパで自律神経を整えられば、こうした症状も一次的に緩和されるでしょう。
小顔・エイジングケア効果
ドライヘッドスパは、顔のリフトアップやクマの改善、顔色が良くなるといった小顔・アンチエイジングの効果も期待できます。
その理由は、頭皮の筋肉がほぐれることで顔の筋肉が引き上げられ、頭の血行が良くなってむくみも取れやすくなり、顔色がパッと明るくなる可能性が高まるためです。
ただし、この効果も時間の経過と共に元に戻ります。効果を継続させたい場合は、定期的に施術を受けるようにしましょう。
ドライヘッドスパはこんな人におすすめ
ドライヘッドスパは、リラックスできるだけでなく、首や肩の凝りのケアや不眠の改善、自律神経を整える効果などがあるとされています。ドライヘッドスパがおすすめの人について詳しく解説していきます。
普段デスクワークをしている人
デスクワークを中心とした仕事をしている人は、長時間同じ姿勢かつ同じ距離でパソコンの画面などを見続けていることが多いでしょう。
また身体を動かす機会や頻度も極端に少なく、血行不良や凝り、眼精疲労が起こりやすい傾向があります。特に頭は顔、首、肩の筋肉とつながっているため、ドライヘッドスパで筋肉に溜まった疲れを取り除いて血行が良くなれば、頭皮だけでなくその周辺にも効果が及ぶ可能性があります。
緊張しやすい人
日々の重要な場面で緊張しやすい人にも、ドライヘッドスパはおすすめです。
人は緊張すると、自律神経のひとつである交感神経が活発になります。適度な緊張は心拍数が上がり、身体が活動をする上で欠かせません。しかし、緊張が原因で夜眠れなくなってしまう場合は、交感神経が過剰に作用している恐れがあります。
ドライヘッドスパには深いリラクゼーション効果があり、副交感神経と交感神経のバランスを改善し、脳を心地よい状態に戻してくれるでしょう。
パソコンやスマホで目を酷使している人
近年では、仕事やプライベートでパソコンやスマートフォンを使用する時間が長くなってきています。画面を見続けることによる目の酷使は、眼精疲労の原因になります。メガネやコンタクトの使用も目に一定の負担がかかり、大きな疲労が蓄積されやすいと言えるでしょう。
ドライヘッドスパによる頭皮全体を揉みほぐしは、頭皮とつながる顔や目の周りにもアプローチできます。目が疲れていると思ったら、ドライヘッドスパを受けてみてください。
疲れやストレスが溜まりやすい人
ストレスや疲労感が溜まりやすい人は、交感神経が優位になりやすく、脳の緊張状態が続いて筋肉の凝りや眼精疲労を起こしやすい傾向があります。
ドライヘッドスパにはリラクゼーション効果が期待されています。日頃から蓄積されている疲れやストレスケアに役立てられるでしょう。
頭皮のケア・ヘアケアを気軽にしたい人
ドライヘッドスパで頭皮を揉みほぐせば、血行が良くなり老廃物の排出の促進にもつながります。
頭皮の血行が良くなれば、毛髪にもより多くの栄養が届くようになり、抜け毛や白髪の減少につながる可能性も高くなるでしょう。髪の毛は、栄養素が行き届きにくい部分です。抜け毛や髪質の改善をしたい人は、ドライヘッドスパを受けてみるのもいいかもしれません。
ドライヘッドスパにデメリットはあるのか
ドライヘッドスパには、様々な効果がありメリットが多いのですが、水やオイルを使用しないので、頭皮のクレンジング効果はありません。頭皮のべたつき軽減やニオイの改善、頭皮のクレンジング効果を求める方はウェットヘッドスパと併用していくと良いでしょう。
ドライヘッドスパのに通う際のポイント・注意点
ここからは、ドライヘッドスパの施術を受ける際に注意したい点や、通うために適した頻度などについて解説していきます。
頻度は2週間〜1か月に一回がおすすめ
ドライヘッドスパのおすすめな施術頻度は、2週間〜1か月に1度です。ドライヘッドスパの1回の施術効果は、2週間前後と言われているため、施術頻度をこのタイミングに合わせて通えば継続的に効果が得られる可能性があります。
人によって異なりますが、頭皮のターンオーバー（皮膚の細胞が生まれ変わる周期）は一般的に約4週間であることからから、1か月に一度の頻度で通うのもいいかもしれません。
整髪料はつけずに行く
施術を受ける際には、整髪料はつけていかないようにしましょう。ドライヘッドスパは髪の直接触れる施術であり、指が頭皮に届きにくくなる、髪の毛が引っかかる等の可能性があるからです。セットしたヘアスタイルも崩れるため、整髪料をつけるのであれば施術後にしましょう。
妊娠中は施術前に担当医に相談を
ドライヘッドスパは、基本的に妊娠中でも施術は可能だと言われています。しかし、妊娠中は体調が変化しやすい時期でもあるため、施術前に担当医に相談するようにしましょう。
妊娠中は心身共にストレスがかかりやすい時期でもあります。施術を受けるのが問題ないようであれば、ドライヘッドスパでリラックスし、上手に妊娠中のストレスと付き合って行くと良いでしょう。
まとめ
ドライヘッドスパは頭皮を揉みほぐすことで血行が促進され、首や肩の凝り、眼精疲労などさまざまな症状へアプローチする効果があると言われています。
施術中は副交感神経が優位になるため、リラックス効果が得られる上に自律神経のバランスが整ってストレスや不眠の改善効果も期待できます。ドライヘッドスパは、頭皮だけに効果がある施術ではありません。首や肩、目などが疲れやすい人やストレスを感じやすい方にもおすすめの施術だと言えます。
気軽に利用できるドライヘッドスパを、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
