ジアミンアレルギーは、ヘアカラー剤に含まれるジアミン化合物に対してアレルギー反応が起きる状態です。知らずにジアミン系の成分が入っているカラー剤を使用して、アレルギーが発症する可能性も少なくありません。安全に髪を染めるためには、ジアミンアレルギーの概要を理解することが大切です。
本記事では、ジアミンアレルギーの原因や症状を解説します。併せて、対策や予防方法にも触れるため、アレルギーが心配な方はぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること!
ジアミンアレルギーとは
ジアミンアレルギーとは、ヘアカラーや白髪染めに含まれるパラフェニレンジアミン(PPD)などの成分に対するアレルギー反応です。これらの成分は、髪の内部に浸透して色を発色させる役割を持っています。
しかし、ジアミンアレルギーを持つ人がこれらの製品を使用すると、頭皮や顔、首筋などにかゆみ、腫れ、赤み、ブツブツなどの症状が現れる可能性があるため注意が必要です。
ジアミンアレルギーのリスクを可能な限り抑えるためにも、ヘアカラーや白髪染めをする前にパッチテストを行いましょう。また、ジアミンを含まないヘアカラー剤やアミノ酸ヘアカラーなどの代替品を検討することも効果的です。
ジアミンアレルギーでも使えるカラー剤7選
ジアミンアレルギーでも使えるカラー剤を7つ紹介します。
白髪トリートメント HEALCA(ヘルカ)
HEALCA(ヘルカ)は、ジアミンアレルギーの方でも使用できる白髪用カラートリートメントです。HC染料と塩基性染料の2種類の染料が配合されており、短時間で白髪染めできます。
さらに、カカオバターやシアバターなどの天然由来成分を90%以上配合しているため、髪と頭皮を保湿し、頭皮環境を整える効果がある点も特徴です。モイストタイプとスムースタイプの2種類があり、髪質や仕上がりの好みに応じて選択できます。
HEALCAの利用によって、ジアミンアレルギーの方でも自宅で手軽に白髪ケアが可能です。白髪が気になっているけれど、アレルギーが心配な方は、ぜひ活用してみてください。
商品名 | HEALCA(ヘルカ)カラートリートメント |
メーカー | 株式会社ピカパカ |
容量 | 200g |
定価(税込) | 4,840円 |
定期購入価格(税込) | 4,356円 ※お届け周期および定期購入コース詳細につきましては、公式サイトをご確認ください。 |
公式サイトはこちら |
出典:株式会社ピカパカ
スカルプDボーテ ヘアカラートリートメント
スカルプDボーテ ヘアカラートリートメントは、ジアミン(パラフェニレンジアミン)を使用していないため、ジアミンアレルギーの方でも使用が可能です。
白髪をケアしながら、髪にボリュームとツヤを与えたい方にぴったりのアイテムです。根元からふんわりとした立体感を生み出す成分を配合し、髪にハリとコシをもたらします。
自宅で簡単に使えます。4色展開で、自然な発色が長時間持続するのが特長です。
白髪をしっかりカバーしつつ、髪の健康を守り、ツヤのある美しい仕上がりへ導きます。
商品名 | スカルプDボーテ ヘアカラートリートメント |
メーカー | アンファー株式会社 |
容量 | 200g |
定価(税込) | 2,852円 |
定期購入価格(税込) | 2,424円 ※定期購入に関する諸条件は公式ホームページにてご確認ください。 |
公式サイトはこちら |
出典:アンファー株式会社
LPLP(ルプルプ)エッセンス カラートリートメント
LPLP(ルプルプ)エッセンスも、ジアミン系酸化染毛剤が含まれていない天然由来のカラートリートメントです。
大きな特徴として、独自成分である「ルプルプWフコイダン」を配合しており、頭皮本来の潤いを保ちながら美髪を促せます。
また、使用するたびに髪の質感が整い、しっとりとした仕上がりになる点も特徴です。
シャンプーのたびに少しずつ色落ちするため、髪色を調整したい場合にも役立つでしょう。
商品名 | ルプルプ エッセンスカラートリートメント |
メーカー | スタージュ株式会社 |
容量 | 170g |
定価(税込) | 3,630円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:スタージュ株式会社
シエロ オイルインヘアマニキュア
シエロ オイルインヘアマニキュアもジアミン系酸化染料不使用のヘアマニキュアです。髪の表面とやや内側に染料を浸透させて、髪の傷みを避けながら色合いやツヤを与えます。アルガンオイル、オリーブオイル、ミネラルオイルHDなどのツヤ成分や、アミノ酸誘導体、ヒアルロン酸などの潤い成分を配合している点も特徴です。
専用コームが備わっているので、ワンプッシュで簡単に塗布しやすく、細かい部分もしっかりと染められます。
商品名 | シエロ オイルインヘアマニキュア |
メーカー | ホーユー株式会社 |
容量 | 100g |
定価(税込) | 1,155円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:ホーユー株式会社
シュワルツコフ(schwarzkopf)マロン マインドカラー
マロン マインドカラーは、非酸化専門剤でありジアミンアレルギーにもピッタリなカラー剤です。酸化染料(ジアミン等)や酸化剤(過酸化水素)を使用せず、天然植物性染料(ポリフェノール類等)と鉄塩の化学反応によって髪を染め上げる点が特徴です。
黒豆を煮る際に釘を入れて色ツヤを良くする伝統的な手法と類似しており、髪に優しい染色といえます。
色持ちは1カ月程度で、染毛操作がやや手間がかかる点や、脱色効果を持たない点には注意が必要です。
商品名 | マロン マインドカラー |
メーカー | ヘンケルジャパン株式会社 |
容量 | 140g |
定価(税込) | 1,430円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:ヘンケルジャパン株式会社
アクセーヌ (ACSEINE) ナチュリエ ヘアカラー N
アクセーヌの「ナチュリエ ヘアカラー N」は、ジアミン系染料を使用せず、植物性染料を主成分とした低刺激性の白髪染めです。パラフェニレンジアミン(PPD)やタール系色素、過酸化水素、香料を含まないため、敏感肌の方や一般的な白髪染めでかぶれやすい方にも適しています。
日本人の黒髪になじむ自然な黒色に仕上がり、ツンとくる刺激臭もありません。トリートメントベースで髪や地肌を傷めにくいのも特徴です。
商品名 | ナチュリエ ヘアカラー N <医薬部外品> |
メーカー | アクセーヌ株式会社 |
容量 | 1剤・2剤各80g |
定価(税込) | 1,430円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:アクセーヌ株式会社
ハナヘナ hana henna
ハナヘナ(hana henna)は、ジアミンアレルギーの方でも使用しやすい天然ヘアカラーです。
インドや中東などの地域で古くから使われてきた植物「ヘナ」を100%使用しており、化学染料は含まれていません。植物由来の成分で髪を染めるため、頭皮や髪への負担が少ない点が特徴です。
特に、ヘナとインディゴを使用した製品は、白髪を自然な色合いに仕上げます。また、髪にハリやコシを与え、ツヤを出す効果も期待できます。
商品名 | ハナへナ ハーバルブラウン |
メーカー | 株式会社 Touli |
容量 | 100g |
定価(税込) | 2,255円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:株式会社 Touli
ジアミンアレルギーの原因と症状
ジアミンアレルギーは、ヘアカラーの使用後にさまざまな症状を引き起こす可能性があります。ここでは、主な症状とその原因を4つ解説します。
痒みや赤みがでる
ジアミンアレルギーにより、髪染め後に痒みや赤みが現れることがあります。これはヘアカラー剤に含まれる化学成分が皮膚に刺激を与え、免疫反応を引き起こすためです。とくに、敏感肌の方やアレルギー体質の方は症状が出やすいので注意しましょう。
染毛後に頭皮や顔、首周りに赤みや痒みを感じる場合、アレルギー反応の初期症状の可能性があります。これらの症状が現れた場合は、速やかに染毛を中止し、冷却や薬の使用を検討したほうが良いでしょう。症状が軽い場合も、早期に対応することでさらなる悪化を防止できます。
フケが増える
ジアミンアレルギーの症状として、フケの増加が見られることがあります。ヘアカラー剤に含まれる化学成分が頭皮を刺激し、乾燥や炎症を引き起こすためです。これにより、フケが普段よりも多く発生することがあります。
フケの増加は頭皮の健康状態が影響しているサインで、アレルギー反応が進行するとさらに悪化する可能性も少なくありません。とくに、頭皮の乾燥や炎症によってフケが目立つことがあります。そのため、フケが増えた場合は、ヘアカラーを一時中断し、適切なケアを行うことが大切です。
発疹や水疱がでる
発疹や水疱もジアミンアレルギーの症状のひとつに挙げられます。ヘアカラーに含まれる成分が皮膚の免疫反応を引き起こし、炎症を伴う症状が出るためです。
特に、頭皮や生え際に赤い発疹ができやすく、ひどい場合は水疱となり、痛みやかゆみを伴うケースがみられます。さらに症状が進行すると、患部がただれたり、広範囲に広がったりする可能性あるため注意しましょう。発疹や水疱が出た場合は、すぐにヘアカラーの使用を中止し、専門医の診察を受けることが大切です。
顔全体が腫れる
ジアミンアレルギーを発症すると、顔全体が腫れるケースがあります。これは、アレルギー反応が強く出た場合に起こりやすく、免疫機能が過剰に働くことで炎症が広がるためです。
特に、まぶたや唇が腫れることが多く、ひどい場合は目が開けにくくなることもあります。
顔の腫れを感じたら、すぐにヘアカラーの使用を中止し、早急に医療機関を受診することが大切です。
ジアミンアレルギーの予防方法
ジアミンアレルギーを防ぐためには、日頃から適切な対策を取ることが大切です。ここでは3つの予防方法を解説します。
ヘアカラーの頻度を見直す
ジアミンアレルギーが心配な方は、ヘアカラーの頻度を適切に調整しましょう。頻繁に染めると、頭皮が刺激を受け続け、アレルギーの発症リスクが高まります。
カラーリングの間隔を空けることで、頭皮の負担を軽減し、アレルギー反応を抑えることが可能です。特に、短期間で繰り返し染めるのは避け、最低でも1カ月以上の間隔をあけたほうがよいでしょう。
頭皮に薬剤がつかないように気をつける
ヘアカラー剤が頭皮に直接触れると刺激を与えてしまうため、ジアミンアレルギーにつながる可能性があります。ヘアカラーを塗布する際は、根元ギリギリから塗るのではなく、少し間隔を空けるようにしましょう。
こうした一手間により、頭皮への影響を抑えられます。美容室であれば、頭皮にカラー剤をつけない技法がありますが、自分でカラーリングをする際は、十分注意して作業しましょう。
ジアミン不使用のカラー剤を選ぶ
ジアミンアレルギーのリスクを避けるためには、ジアミン不使用のカラー剤を選ぶことが大切です。ジアミンはアレルギー反応を引き起こしやすい成分であり、人によっては症状が重篤化する可能性もあります。
ジアミンを含まないカラー剤には、ヘアマニキュアや植物由来のヘナなどがあります。これらは髪をコーティングする仕組みのため、頭皮への負担を抑えられるのです。また、白髪染めトリートメントも刺激が少なく、安全性が高いです。
ジアミン不使用の製品を活用することで、アレルギーの心配を減らしながらヘアカラーを楽しめます。
ヘアカラーを行う際の注意点
ヘアカラーを安全に楽しむためには、いくつかの注意点を守ることが大切です。カラー剤は頭皮や髪に負担をかけるため、適切な対策を講じなければアレルギーや肌トラブルを引き起こす可能性があります。以下に挙げる3つの注意点を押さえて、安全にヘアカラーを行いましょう。
パッチテストを行う
ヘアカラーを安全に使用するためには、事前に成分が肌に合うかどうかを確認するパッチテストが欠かせません。カラー剤に含まれる成分が肌に合わない場合、アレルギー反応を引き起こす可能性があるためです。
パッチテストでは、ヘアカラー剤を腕の内側や耳の後ろに少量塗布し、48時間放置して異常が出ないか確認します。テストの結果、かゆみや赤み、腫れなどの症状が現れた場合は使用を避けたほうがよいでしょう。また、以前問題がなかった場合でも、体質の変化によって反応が出ることがあるため、毎回行うことが推奨されます。
パッチテストの習慣化により、ヘアカラーによる肌トラブルを防ぎながらカラーを楽しめます。
保湿をする
保湿はジアミンアレルギーを予防するうえで大切なポイントです。ヘアカラー後に頭皮や髪の乾燥が進むと、アレルギー反応を引き起こしやすくなります。保湿効果のあるシャンプーやトリートメントを使うことで、皮膚のバリア機能の保持が可能です。
また、痒みが発生した場合も、乾燥を防ぐことで刺激を受けにくくなり症状を軽減できます。定期的な保湿は予防策として効果的です。
ジアミンアレルギーは軽傷でも受診する
ジアミンアレルギーの症状が軽度であっても、専門の病院で診察を受けることが大切です。軽い症状でも放置しておくと、アレルギー反応が悪化してアナフィラキシーショックに発展する恐れがあります。
症状の進行を防ぐためにも、早い段階で医師の診断を受けましょう。これにより、適切な対処法が得られ、重篤化を回避しやすくなります。
まとめ
ジアミンアレルギーはヘアカラー剤で使用される化学成分に対してアレルギー反応を引き起こすものです。症状としては、頭皮の痒み、赤み、フケの増加、発疹、水疱などが現れます。
予防策として、ジアミン不使用のカラー剤を選ぶことや、ヘアカラーの頻度を見直すことが大切です。パッチテストや保湿を行い、万が一症状が現れた場合はすぐに受診することが推奨されます。
HEALCA(ヘルカ)カラートリートメントは、ジアミンアレルギーの心配がないヘアカラートリートメントです。天然成分が90%以上配合されており、頭皮環境を整えながら白髪を染められます。モイストタイプとスムースタイプの2種類があり、髪質や仕上がりの好みに応じて選択できる点も魅力です。
カラーリングできるアイテムを探している方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。