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【医師監修】若白髪の原因はストレス?今からできる対策法&予防法を解説

もっと知りたい!女性の髪のこと【お役立ちコラム】

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加齢による白髪は、一般に35歳を過ぎた頃から生え始めることが多いようですが、中には10代や20代で若白髪になる方もいます。その原因はいくつか考えられ、適切なケアをすれば改善することもあります。
本記事では、若白髪が生える原因とすぐにできる対処法、予防法を解説します。
この記事の監修者

女医によるファミリークリニック
院長 大井美恵子

URL:https://www.familyclinic-hiroshima.com/

■診療科:小児科・内科・皮膚科・アレルギー科

■所属学会
日本小児科学会、日本周産期新生児医学会、日本小児神経学会
日本リウマチ学会、抗加齢医学会、広島県小児科医会
高濃度ビタミンC点滴療法学会日本アレルギー学会
日本小児皮膚科学会、日本小児科医会
赤ちゃん成育ネットワーク、点滴療法研究会

■経歴
広島大学附属幼小中高、金沢医科大学卒業
土谷総合病院にて初期研修、広島市民病院小児科勤務を経て姉妹で女医によるファミリークリニックを開業。
小児科内科皮膚科アレルギー科の診察を行う。

テレビ朝日、羽鳥慎一のモーニングショーやフジテレビ Live NEWS イット!などに出演、ラジオ、テレビ、WEBなど幅広く医療情報を提供している。

この記事でわかること!

若白髪が生えるメカニズム

髪の毛は通常、毛根で成長する際に色素細胞から「メラニン色素」を取り込み、黒くなります。
しかし何らかの原因で色素細胞の機能が低下、もしくは色素細胞がなくなってしまうと白髪が発生します。

加齢による白髪はもみあげから広がることが多い一方、若白髪は頭部全体にランダムに広がる傾向があります。

10代・20代なのになぜ?若白髪の主な原因6つ

若白髪が生える原因ははっきりと解明されていませんが、有力な原因は主に6つあります。

ストレス

ハーバード大学ではマウスを使って研究を行い、強いストレスによって白髪が増えることが科学的に証明されました。
その内容は以下の通りです。

ストレスが多くなると「ノルアドレナリン」という神経伝達物質が大量に放出され、色素幹細胞を刺激して毛を黒くするメラノサイトを過度に活性化させます。しかし、この状態はずっと続くわけではなく、やがて色素幹細胞は枯渇します。
通常の状態であれば枯渇するまでにはある程度の期間がありますが、ストレスにより放出されたノルアドレナリンはこれを早めることで、白髪が増える原因につながります。

この研究はあくまでもマウスによる実験であるため、そのまま人間に当てはまるとは言い切れません。
しかし、ストレスと白髪には何らかの関連性があることが認められたことは、意義のある結果だと言えるでしょう。

遺伝

両親のどちらかに若白髪が多い場合、遺伝も要因の1つかもしれません。

「メラニン色素が生成されにくい」「メラニン色素が髪に取り込まれにくい」などの体質が遺伝することで、若白髪が生えるとされています。しかし、遺伝と白髪の関係は医学的に証明されているわけではありません。
白髪の生え方には個人差もあり、親に若白髪が多かったからといって必ずしもその体質を引き継ぐとは限りません。

栄養不足

食生活の乱れや過度のダイエットによる栄養不足が続くと、髪に十分な栄養が行き渡らず、若白髪になる可能性があります。特に髪の主成分となるタンパク質や、髪に色素を送り込む上で重要なミネラル(鉄分、亜鉛など)が不足すると、若白髪が生えるリスクが高まると考えられています。

睡眠不足

下垂体から分泌される「成長ホルモン」は髪の健やかな成長に欠かせませんが、睡眠不足になると分泌が低下します。
成長ホルモンが減少するとメラニン色素を作る「メラノサイト」にも影響を与え、若白髪につながることがあります。

特に、寝る直前のスマホやパソコンの使用は自律神経のバランスを崩し、良質な睡眠を妨げかねないので注意しましょう。

紫外線

紫外線を浴びると頭皮に活性酵素が発生し、メラノサイトを老化させてしまいます。
それによりメラノサイトの働きが弱まると、髪の毛を黒くするメラニン色素が生成されなくなり、白髪が生えやすくなります。

また地上には紫外線A波とB波が降り注いでいますが、このうち紫外線B波はエネルギーが強いため、DNAを直接傷付けて白髪を発生させてしまうこともあります。

病気

病気が原因でメラニンの生成に悪影響を及ぼすことも、若白髪に関係していることがあります。
例えば、甲状腺機能低下症や悪性貧血、腎不全、尋常性白斑などが挙げられます。また円形脱毛症の回復時も、白髪が生えやすくなります。

若白髪が気になっても抜くのはNG!すぐできる対策法は?

若白髪が気になるからといって都度抜くと、髪の毛を作る「毛乳頭」や「毛母細胞」が傷付いて薄毛の原因になりかねません。そこで、この章では若白髪を隠したい時にすぐできる対処法をご紹介します。

白髪隠しアイテムを使用する

白髪隠しアイテムを使えば、お出かけ前でも手軽に若白髪をカバーできます。

一時的に着色できる白髪隠しには、マスカラタイプやスティックタイプ、ファンデーションタイプ、コンシーラータイプなど様々な種類があります。ドラッグストアで簡単に購入できる商品も多いため、自分に合うアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。

ヘアカラーをする

一部分ではなく、全体的に若白髪が気になる場合はヘアカラーで染めるのがおすすめです。

ただし、黒髪用(おしゃれ染め)のヘアカラーを白髪に使用すると、うっすらとしか色が入らないため、しっかり染めたい場合は白髪用のヘアカラーを選びましょう。美容院に行けば、プロが適切なカラー剤を選んできれいに染めてくれます。

若いのに白髪だらけ…正しい予防法は?

この章では、若白髪を予防するための適切なケア方法をご紹介します。

ストレスを適度に発散させる

先ほども説明したように、ストレスと白髪には関係性があると考えられています。そのためストレスが蓄積しないよう、自分なりの発散法を見つけることが大切です。

日光浴をしながら散歩するとリフレッシュ効果を得られ、ストレスケアにつながるでしょう
モヤモヤした気持ちが溜まっている時は、誰かに話を聞いてもらう、ノートに気持ちをぶつけてみるなども、効果があるかもしれません。

生活習慣を改善する

食生活の改善・睡眠不足の解消・適度な運動・禁煙などの生活習慣の見直しは、若白髪予防に効果的だと考えられます。

たんぱく質やミネラル、亜鉛など「髪に良いとされる栄養」だけでなく、様々な食材からバランス良く栄養を摂取することが大切です。寝る前はスマホやパソコン作業を控え、良質な睡眠を取りましょう。

適度な運動によって血流が良くなると、髪の毛や頭皮に十分な栄養や酵素が行き渡り、健やかな髪の毛の成長を促します。

頭皮環境を整える

日頃から頭皮や髪のケアを行い、頭皮環境を整えることも若白髪予防に効果的です。

例えば、シャンプーは1日1回、正しく行うことが大切です。洗髪時はシャンプーを直接頭皮に付けず、手の平で泡立ててから洗いましょう。爪を立てて強くゴシゴシこすると頭皮が傷付いて炎症を起こしてしまうおそれがあるため、指の腹を使って優しくマッサージするように洗うのがポイントです。
また、シャンプーの成分が頭皮に残ると頭皮環境を悪化させる原因になります。すすぎは入念に行いましょう。

過度なダイエットを控える

極端な食事制限を伴うダイエットは栄養不足を招き、髪の成長にも影響を与えかねません。
若白髪が気になりつつも体重を減らしたい人は、カロリーを適切にコントロールしながら、1日3食バランスの良い食事をしっかり取りながら健康的に行うようにしましょう。

紫外線対策をする

メラニン色素の生成を弱める紫外線をできるだけ頭皮に浴びないようにするために、外出時は帽子や日傘を活用しましょう。頭皮や髪にも使えるスプレータイプの日焼け止めなら、まんべんなくスプレーができ、手を汚さず手軽に塗布できます。

まとめ

若白髪が気になる場合は原因を探り、適切な対策を取ることが大切です。生活習慣の乱れが関連している場合、食生活の改善や睡眠不足の解消、紫外線対策などで若白髪が改善することもあります。白髪隠しアイテムやヘアカラーを上手に活用しつつ、日頃のケアでしっかり対策しましょう。