夏といえば、夏祭りで浴衣などを楽しめる時期です。しかし、着慣れない浴衣の着付けや歩き方、普段より注目されるうなじのケアなど、気を付けたいポイントがたくさんあります。
そこで、本記事ではうなじを始めとした浴衣美人になるためのポイントをまとめてお伝えします。お祭りや花火大会は9月頃までシーズン真っ盛りなので、これから浴衣を着る予定のある方はチェックしてみてください。
この記事でわかること!
浴衣美人の絶対条件はうなじの美しさ
浴衣美人と言えば、抜き衿から覗くうなじの美しさがあります。和装を着るときのポイントでもある抜き衿ですが、特に浴衣は涼しげな印象のために通常のお着物よりも少し広めに衿を抜く方も多いでしょう。
浴衣美人を目指すなら、うなじを綺麗にすることは必須です。
ちなみに、和装の衿抜きとうなじ見せは江戸時代から定着した着付け方で、それまでは女性も男性と同じように衿は抜かずに着付けていたそうです。
江戸時代から女性の結髪が一般化し、おしゃれへの関心も高まったことから、上流階級の女性の衿が抜けているのを真似て多くの女性が衿を抜き、うなじを見せるようになりました。
うなじ美人が生まれるまでの歴史などについては、「うなじ美人ってどんな人?理想の形や魅せ方、注意点まで徹底解説」でも詳しく解説しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
浴衣女子のうなじには「キュン」と来るもの
浴衣美人、うなじ美人などの言葉が存在するほど、浴衣女子のうなじには多くの男性が「キュン」と来るのだそうです。
マイナビ学生の窓口がとった男子大学生を対象としたアンケートでは、浴衣女子のうなじについてどのように思うかが明らかになりました。202人中、約半数の94人は浴衣を着ている女性のうなじが気になると回答しています。
「うなじは気にならない」と回答した男子大学生の中では、「そもそも浴衣姿に見とれてしまうから、うなじというピンポイントは気にならない」といった意見や「うなじよりも体型が普段より見えることに注目する」など、うなじ以外の浴衣ならではのポイントに注目してしまうという声が集まりました。
「うなじが気になる」と回答した男子大学生からは、普段とのギャップ、なんとなく、色気を感じるなどの声が上がりました。
参考:浴衣女子の「うなじ」ってやっぱりドキッとする? 男子大学生の意見は……
普段とのギャップ
浴衣という普段と違う装いで見えるうなじは、ギャップを感じるため気になるという方は多いようです。
ショートヘアでない限り、髪をおろしている女性のうなじはなかなか目にすることがありません。浴衣にはアップヘアが定番であるため、普段とのギャップを感じてつい意識してしまうようです。
なんとなく視線がいく
浴衣姿といえばうなじ、という意識からなんとなく視線がいってしまうという方も少なくありません。浴衣姿の女性を見るとなんとなくうなじを見てしまう、浴衣がうなじを引き立てる、といった声が多く集まりました。浴衣だと洋服より露出が少ないため、肌が見えるうなじに目がいってしまうのかもしれません。
色気を感じる
浴衣姿を綺麗に着こなす女性の姿には、男性は思わず見とれてしまいます。うなじが綺麗だと、色気を感じるのだそうです。綺麗なうなじを見るとドキッとしてしまう、色っぽい、女性らしさを感じるなど、うなじに対して強く色気を感じる人が多いようです。
浴衣に合う髪型は?やっぱりうなじ見せ!
浴衣姿の女性のうなじが気になるは男性は少なくないことがわかったところで、浴衣に似合ううなじ見せの髪型を4つご紹介します。アップヘアが定番ではあるものの、控えめにうなじを見せることでより色っぽさを演出することもできます。
お団子ヘア
アップヘアの定番、お団子ヘアはうなじを見せつつ可愛らしさも演出できるヘアスタイルです。浴衣を着るときはぜひ挑戦してみてください。
普段お団子ヘアをしない方なら、100円ショップで売られている簡単にお団子ヘアを作れるアイテムなどを使うのがおすすめです。崩れにくく綺麗なお団子を作れます。
お団子ヘアは綺麗なうなじを積極的に見せたい方や、元気な印象や可愛らしさも忘れず仕込みたい方におすすめです。
シニヨン
シニヨンは、低めの位置に髪をキュッとまとめるヘアスタイルです。まとめ方はいくつかありますが、長さや毛量、好みに合わせたまとめ方をしてみると良いでしょう。
シニヨンをするなら、髪を留めたあとに全体から毛束を少しずつ引き出して緩い印象に仕上げましょう。ふんわりとした髪型で、優しい印象やおしとやかな印象、上品な印象を与えられます。
また、ふわふわのシニヨンに小花を散らすのも可愛らしくておすすめです。一部をちらっと見せるように仕上げると控えめで上品な印象となります。
夜会巻き
夜会巻きは、キャビンアテンダントさんがよくしているようなきっちりしたヘアスタイルです。デパートの従業員さんなどでも見かけることがあるでしょう。
ややお堅い印象の夜会巻きですが、浴衣を上品に仕上げられる髪型です。古風な柄や大人っぽい色味の浴衣を着るときは夜会巻きで品のある見た目にするのも良いでしょう。
夜会巻きは髪をしっかりまとめ上げるヘアスタイルであるため、うなじがしっかり見えます。しかし、上品な印象を与えることで大胆な感じはせず、バランスのとれたスタイルになるでしょう。
ゆるふわおさげ
ゆるふわおさげは、文字通りおさげを緩くふわっと崩したヘアスタイルです。ある程度髪の長さがあればできるため、アップヘアが似合わなくて悩んでしまう方にもおすすめです。
ゆるふわおさげは、おさげを作ってから少しずつ毛を引き出して緩くふわっとさせるだけの簡単なヘアスタイルです。ぜひ挑戦してみてください。
時間に余裕があったり、手先が器用な方であれば、三つ編みではなくフィッシュボーンなどにするのもおすすめです。
ゆるふわおさげはアップヘアではないものの、後ろ髪を2つに分けることでうなじが見えることがポイントのヘアスタイルです。
浴衣の着こなしは抜き衿が大切!
浴衣の着付けを誰かにしてもらう方もいれば、自分で気つける方もいるでしょう。プロや着物に慣れた方に着付けてもらう場合を除いて、浴衣の衿抜きは難しいポイントとして挙げられます。
涼し気に見せるという意味もあり、浴衣を着るときは抜き衿が大切です。抜きすぎても品がなくなるため、拳1つ分を目安に衿を抜いてみてください。
衿が詰まると窮屈で暑苦しい印象を与えてしまうため、着付けたあとも衿が詰まってしまっていないかこまめに確認するようにしましょう。もし衿が詰まっていたら、背中側のおはしょりをつまんで軽く引けば衿を適度に抜くことができます。
衿を抜くコツは?
着付けの段階では、抜き衿は最初の段階でおこないます。最初の腰ひもを締めるとき、おはしょりを整えながら衿の抜き具合もきちんとチェックしましょう。
自分で着付ける場合は動いている間に少しずつ衿が詰まってしまうこともあるので、最初に抜いた衿を確認しながら整えて着付けを進めましょう。
衿を抜くコツは、最初にしっかり抜いておき、着付けの途中で詰まらないように細かくチェックすることです。また、腰ひもを締めるときは姿勢を正した状態でいることも大切です。
ちなみに、浴衣の衿がふにゃっとしていて綺麗に形がとれない場合、襟芯を入れると良いでしょう。コピー用紙などでも代用できるので、襟芯を入れてから着付けてみてください。ハリのある綺麗な衿をキープしやすくなります。
【必見】浴衣を着るときのチェックポイント
浴衣を着るときには、7つのチェックポイントを押さえておきましょう。ポイントを押さえて浴衣を着ることで、目を惹くような浴衣美人を目指せます。
うなじ見せ
1つ目はうなじ見せです。浴衣特有のうなじ見せは、普段とのギャップや色気を演出できるためぜひ意識してみてください。
ただし、浴衣を着付けるときにただ衿を抜くのではなく、うなじを綺麗にしておくのが大切です。うなじを見せるなら、事前の準備もセットでおこないましょう。
手先・足先の美しさ
手先と足先は、浴衣の数少ない肌見せポイントです。綺麗な所作が重要になるため、手先と足先の動きには気を配りましょう。
浴衣は洋服と違って歩きにくいと感じるかもしれませんが、焦らずゆとりを持って歩くことを意識してみてください。男性の歩幅に合わせて焦って歩くと、着崩れや転倒のリスクがあります。
また、手先を動かすときは袂(袖)が汚れないように反対の手で押さえるようにしてみてください。これは浴衣ならではの動きとなるため、上品な動きができように注意すると良いでしょう。
髪型の乱れに注意
髪型の乱れはせっかくの浴衣姿の魅力を台無しにしてしまいます。こまめにチェックして、綺麗な髪を保ちましょう。
例えば、後れ毛が落ちてくると汗をかいた首に張り付いて清潔感が損なわれます。また、髪がボサつくのも見た目が良くないため避けましょう。
髪が乱れたときに応急処置できるよう、まとめ髪スティックなどを予め持っておくのがおすすめです。マスカラのような形のタイプなら、小さいので浴衣用の巾着袋などにも忍ばせられます。できればコームなども持ち歩いておくと、前髪などを綺麗に直せるのでおすすめです。
汗かき対策
浴衣でのお出かけは汗かき対策が必須です。汗拭きシートや制汗剤を用意して、しっかり対策しましょう。
夏祭りなどは夕方以降に楽しむイベントですが、夜とは言え夏場は汗をかいてしまうものです。汗をかくとベタついて不快な上、ニオイも気になってきます。暑い夏もしっかり楽しむためにも、汗かき対策グッズを持っておくと良いでしょう。
シワに気を付ける
浴衣はシワが寄りやすいため、所作に気を付けましょう。全くシワがない状態を保つのは不可能ですが、おはしょりや帯周りに小ジワが寄るとみっともない印象を与えてしまいます。
細々とした動きを意識して所作を小さくすることでシワが寄りにくくなるため、浴衣を着たときは注意してみてください。
着崩れしないようにする
着崩れは和服につきものです。浴衣も例外ではないため、着付けから注意してしっかり着こなしましょう。
着崩れしないように着付けるのが大切ですが、普段和服を着ない方には難しいかもしれません。着崩れしたときの直し方を覚えておけば、出先でも浴衣を着こなしたまま動くことができます。
よくあるのは胸元がはだけてしまう着崩れですが、身八つ口(脇のところ)から手を入れて衿を引くことで簡単に直せます。衿をつまんで引き、帯に入れ直しましょう。
着崩れを直すときはお手洗いなど人目のないところを選びましょう。人前でおもむろに脇から胸に手を入れてしまうと、印象が悪いため注意してください。
姿勢を良くする
浴衣を着ているときは常に姿勢に気を配りましょう。猫背になってしまうと、せっかくの浴衣の魅力が半減してしまいます。
また、姿勢が悪くなると浴衣の着崩れにも繋がるため要注意です。反り腰になるほど力むのは良くないですが、胸を張って綺麗な姿勢で過ごすことを意識してみてください。女性の魅力は姿勢だけで3割増しと言われることもあるため、和服の時は気持ちも引き締めるように背筋を伸ばしてみてください。
浴衣を着るときのよくある疑問
最後に、浴衣を着るときのよくある質問にお答えします。
シェービングは何日前にする?
うなじ見せは大切な浴衣のポイントですが、シェービングは3~7日前に済ませるのがおすすめです。
前日にシェービングすると毛がないキレイな状態になると考えてしまいがちですが、赤みが出る可能性があるので実は避けた方が良いということを覚えておきましょう。
着崩れしたらどうしたら良い?
着崩れしたときは、焦らずきちんと直しましょう。浴衣は着崩れするものと考えても構いません。そのために、着崩れしたときの直し方が用意されているのです。
今はネットで調べれば直し方がすぐ出てくるので、着崩れしたら調べてみてください。また、着崩れしても焦らず直せるようにお出かけ前に予め調べて覚えておくのも良いでしょう。
衿はどれくらい抜けば良いの?
衿は拳1つ分を目安に抜きましょう。抜き衿は浴衣の大切なポイントですが、抜きすぎれば下品に、詰めすぎると窮屈で暑苦しい印象を与えてしまいます。
適度に衿を抜いて、上品な色気のある着こなしをしてみてください。
浴衣も着物みたいに着込むの?
浴衣は着物のように着込むものではありません。
成人式の振袖などのイメージで浴衣も着込むものと考えてしまう方は少なくありませんが、浴衣の場合は中にたくさん着込むものではありません。
もともと浴衣はお風呂上りに着ていたものなので、涼しさが重要です。最近では浴衣用の冷感インナーなどもあるので、涼しく着こなせるように工夫してみてください。
浴衣は自分で着られる?
浴衣は自分でも簡単に着付けられる和服です。
成人式などで着るものは人の手を借りる前提で着るとも言われますが、浴衣は自分で着ることが前提の和服です。また、帯が出来上がっている浴衣もありますので、自信が無い方は試してみると良いかもしれません。
まとめ
夏の風物詩でもある浴衣は、を着るときはうなじ見せがポイントとなります。綺麗なうなじを見せることで、上品で色気のある浴衣姿を仕上げましょう。
その他にも、所作や髪型、汗対策、シワ、着崩れ、姿勢など浴衣を着るときの注意点はたくさんありますが、1つ1つは難しいものではありません。きちんと意識して浴衣を着こなして、美しい浴衣美人、うなじ美人を目指してみませんか。