30代に入り、ふと鏡を見たときに白髪を見つけてショックを受けた経験はありませんか。「まだ若いのに…」と感じるかもしれませんが、実は
30〜40代で白髪が気になり始めるのは、ごく自然なことです。
株式会社NEXERが行った白髪に関する意識調査によると、「白髪が生えていない」と回答した30代はわずか30%。「たまに見つける程度はある」「数えられる程度に少しだけある」といった回答が全体の60%以上を占めています。
白髪が生える要因はさまざま考えられるため、放置せずに原因に応じたケアを行うことが大切です。
この記事では、30代で白髪が増える主な原因や対処法と、今から始められる対策をご紹介します。
この記事でわかること!
白髪が気になり始めるのは、女性では30代~40代が多い
一般的に、白髪が気になり始めるのは何歳頃からなのでしょうか。株式会社アデランスが30代~60代の女性を対象に行ったアンケート調査によると、白髪が出始めた年齢としてもっとも多かったのは「40代前半」(14.9%)でした。

引用:白髪に関する意識調査|株式会社アデランスのプレスリリース|PR TIMES
次いで「30代後半」(14.4%)、「40代後半」(13.7%)、「30代前半」(12.7%)と続いており、30代~40代で白髪が気になり始めた人が多いことが伺えます。
そもそも、白髪が生えてくるメカニズムとは
髪の毛は本来、色がついていない白色で生えており、メラニン色素によって黒や茶色に見えています。メラニンが減ると髪は白くなり、これが白髪となります。
白髪が生えてくるメカニズムとして、メラニンを作り出す色素細胞の働きが弱まることや、そのもとになる幹細胞の減少が関係しています。
ただし、色素細胞や幹細胞がまだ残っている場合には、丁寧なケアによって黒髪に戻る可能性があるとされており、特に初期の白髪の場合は、改善できることもあるでしょう。一方で、細胞自体が失われている場合は、元に戻すのが難しいこともあるようです。
30代で白髪が増える主な原因
白髪は年齢だけでなく、生活習慣や環境、遺伝、体の内側の変化など、さまざまな要因によって引き起こされます。あらかじめ原因を知っておくことで、必要以上に心配せずに済むはずです。
ここでは、30代の女性に白髪が増えやすくなる主な理由を13のポイントに分けてご紹介します。
原因その1. 加齢
白髪が発生する原因として特に大きいのが「加齢」です。年齢とともに体の機能が少しずつ変化していくように、髪の色を作る「メラノサイト(色素細胞)」の働きが徐々に衰え、メラニン色素を作れなくなることで、髪は本来の「白色」のまま伸びてきてしまいます。
30代はその変化が目に見えてあらわれはじめる年代。特に女性は出産など生活環境の変化が重なる時期でもあり、体のリズムが大きく変わりやすいため、白髪が目立ち始めるきっかけとなることがあります。
原因その2. 遺伝
白髪の出やすさには、遺伝的な要因も関係しています。両親や祖父母が若いうちから白髪が多かった場合、自分も同じようなタイミングで白髪が目立ってくる傾向があります。
「遺伝だから仕方ない…」と思ってしまいがちですが、実際には他の要因と複合的に関わっていることも多く、進行を遅らせるケアを意識することが大切です。
原因その3. ストレス(精神的・外的ストレス)
ストレスも白髪の大きな原因の一つです。30代は仕事や家庭、育児など、多くのプレッシャーと向き合う年代でもあります。精神的なストレスは、自律神経を乱れさせ、血流やホルモンバランスにも影響を与えるため、白髪が増える原因になります。
また、乾燥や大気汚染といった外的ストレスも、頭皮の健康を損ない、髪の色素形成に悪影響を及ぼす可能性があります。
原因その4. 栄養不足
毎日の食事が偏りがちになると、髪の成長に必要な栄養素が不足し、メラニンの生成が滞ることがあります。特に、ビタミンB群や鉄、銅、亜鉛などのミネラル類は、健康な髪のために欠かせない成分です。ダイエットや忙しさから食生活が乱れていないか、一度見直してみることが大切です。
原因その5. 紫外線
紫外線は肌だけでなく、髪や頭皮にもダメージを与える存在です。長時間紫外線にさらされることで、頭皮の老化が進み、メラノサイトの働きが弱まる原因になるといわれています。
特に分け目や生え際は日差しを直に受けやすいため、紫外線の影響が出やすい部分です。
原因その6. 睡眠不足
夜更かしや不規則な生活リズムは、白髪のリスクを高める要因の一つです。睡眠中には細胞の修復やホルモン分泌が行われるため、十分な睡眠を取れないと、髪の健康にも悪影響が出ます。慢性的な寝不足は、自律神経のバランスも崩しやすくなり、頭皮環境にも影響を及ぼすでしょう。
原因その7. 血行不良(頭皮の血流不足)
30代になると、肩こりや冷えを感じやすくなる方も多いですが、これらは頭皮の血流にも影響を及ぼします。血液は毛根に酸素や栄養を届ける大切な役割があるため、血行が滞るとメラノサイト(色素細胞)に十分な栄養が行き届かず、白髪が増える原因になることがあります。
また、デスクワークが中心の生活や日常的な運動不足も、血流の巡りを悪くする要因の一つと考えられます。
原因その8. ホルモンバランスの乱れ
女性は30代を迎えると、月経周期の変化や妊娠・出産、更年期に向けた準備など、ホルモンバランスが大きく揺らぐタイミングを迎えます。女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、髪の成長や頭皮の状態に深く関わっており、バランスが崩れることで白髪が増えることがあります。
原因その9. 外的刺激(ヘアカラー・摩擦など)
日々のヘアスタイリングや、頻繁なカラーリング、摩擦の多いヘアアレンジなども、頭皮や毛根へのダメージを蓄積させます。こうした外的刺激が続くと、毛根のメラノサイトがダメージを受けやすくなり、白髪の増加を招くことがあります。
原因その10. 水道水の塩素
日常的に使用する水道水に含まれる塩素も、実は髪や頭皮にとっては刺激となる存在。洗髪時に塩素が髪や頭皮に付着することで、メラニン細胞に影響を与えるといわれています。特に乾燥肌や敏感肌の方は、より影響を受けやすい傾向にあるため注意が必要です。
原因その11. 喫煙
タバコに含まれるニコチンやタールは、血管を収縮させ、血流を悪くする作用があります。これにより毛根への酸素や栄養の供給が滞り、白髪の原因になることがあります。また、活性酸素の発生によって細胞が酸化しやすくなり、髪の老化を早める一因にもなります。
出典:喫煙と健康|厚生労働省
原因その12. スマートフォンやパソコンの使い過ぎ
長時間のデジタル機器使用は、眼精疲労や姿勢の悪化を招くだけでなく、自律神経のバランスや睡眠の質にも影響します。
画面のブルーライトは脳を覚醒させやすく、就寝前の使用は特に脳が活発になってしまい、睡眠の質が低下する原因にも。日常的にスマホやPCに囲まれた生活が、知らず知らずのうちに白髪の引き金になっているかもしれません。
原因その13. 病気(円形脱毛症・尋常性白斑など)の可能性
ごくまれに、白髪の急増が病気のサインである場合もあります。例えば、自己免疫疾患による円形脱毛症や、色素を失う尋常性白斑などは、髪の色素細胞にも影響を与えることがあります。
白髪の量が急激に増えた場合や、特定の部位に集中している場合は、念のため皮膚科などの専門医に相談してみるのも良いでしょう。
白髪が生えてきた部位によっても原因は異なる?
白髪の生え始める部位から、体調の乱れや日々の習慣による影響が見えてくることがあります。ここでは、白髪が目立ちやすい部位ごとに考えられる原因について解説します。
頭頂部や分け目に白髪が目立つ場合
考えられる原因 |
紫外線、消化器系、自律神経系 |
頭頂部や分け目は紫外線の影響を受けやすく、ダメージが蓄積しやすい部位です。白髪が目立つ場合は、紫外線対策が不十分だった可能性が考えられます。
また、頭頂部にある「百会(ひゃくえ)」は、自律神経や消化器系に関わるツボとされ、ストレスや乱れた食生活が頭皮環境に影響することもあります。内側・外側のダメージが重なる前に、丁寧なケアを心がけることが大切です。
前髪付近に白髪が目立つ場合
考えられる原因 |
ホルモンバランスの乱れ、腸内環境 |
前髪の生え際は、ホルモンバランスの影響を受けやすい部位です。女性は年齢や生活環境によってホルモンのゆらぎが起こりやすく、その乱れが白髪として現れることもあります。
また、腸内環境とのつながりも考えられます。便秘気味だったり食物繊維が不足したりしていると、栄養の吸収がスムーズに行われず、髪のコンディションにも影響を及ぼします。毎日の食事や睡眠を整えることが、白髪ケアのはじめの一歩になるでしょう。
こめかみ周辺に白髪が集中している場合
考えられる原因 |
眼精疲労 |
こめかみ部分には視神経と関係の深いツボがあり、長時間のスマホやパソコン作業による目の疲れが影響している可能性があります。
目の使いすぎにより血流が悪化すると、周辺の毛根にも栄養が届きにくくなり、白髪が増える一因となることも。デジタル機器と長く向き合う現代では、こまめに目を休める習慣や、温めるケアなども大切です。
後頭部に白髪が多く見られる場合
考えられる原因 |
婦人科系、自律神経系 |
後頭部には、婦人科系や生殖器系の働きと関わりがあるツボがあります。そのため、生理不順やホルモンの乱れがあると、後頭部に白髪が出やすくなることもあります。
また、精神的な疲れや睡眠の質が低下していると、自律神経が乱れて血流や代謝に影響を及ぼし、毛根にも影響を与えてしまいます。体全体のバランスを整えることが、後頭部の白髪予防につながるかもしれません。
30代で白髪が増えてきた場合の対処法
30代で白髪が増えてきても、日々のケアやちょっとした工夫を意識することで、美しく前向きに白髪と向き合うことができます。ここでは、白髪が増えてきた場合の3つの対処法をご紹介します。
・ヘアケア診断を受けてみる
・白髪を活かしたヘアスタイルにする
自宅でのヘアケアに力を入れる
毎日の自宅でのヘアケアを取り入れることで、白髪にアプローチできます。最近では、白髪ケアに特化したホームケアアイテムも増えており、忙しい30代女性でも無理なく続けられるのが魅力です。
例えば、次のようなヘアケア商品がおすすめです。
HEALCA(ヘルカ) カラートリートメント
HEALCA(ヘルカ)は、「しっとり」か「サラサラ」の仕上がり別で選べる新発想のカラートリートメントです。髪に塗布してから最短3分~10分置けば白髪ケア(*)ができます。濡れた髪でも乾いた髪でも使えるため、忙しい日常でも無理なく続けられるでしょう。
髪の内側と外側から働きかける染料を使用しており、使い心地や香りなど、細部までこだわって作られているため、白髪をケアしながら、好みの質感に仕上げられるのも嬉しいポイントです。
*髪の表面を着色します。個人差があります。
商品名 | HEALCA(ヘルカ)カラートリートメント |
メーカー | 株式会社ピカパカ |
容量 | 200g |
定価(税込) |
4,840円 ⇒【初回限定 50%オフ】2,420円 |
定期購入価格(税込) |
4,356円 ※お届け周期および定期購入コースの詳細につきましては、公式サイトをご確認ください。 |
公式サイト |
出典:株式会社ピカパカ
[白髪用] 利尻カラーシャンプー
白髪ケアを「日々の習慣のなかで無理なく続けたい」という方には、利尻カラーシャンプーもおすすめです。
天然利尻昆布エキス配合で、髪に潤いを与えながら、洗うだけで徐々に白髪が目立ちにくくなる点がポイント。「Wイオン洗浄」で汚れをしっかり落としつつ、色持ちもサポートしてくれます。
選べる4色のカラーバリエーションも嬉しく、ナチュラルな印象をキープしたい方にぴったり。利尻ヘアカラートリートメントとの併用で、よりツヤのある髪色に仕上がります。
商品名 |
白髪用 利尻炭酸カラーシャンプー |
メーカー |
株式会社ピュール |
容量 |
180g |
定価(税込) |
3,850円 ⇒【初回限定 1,100円引き】2,750円 |
定期購入価格(税込) |
3,465円(定期おトク便価格 10%OFF) ※お届け周期および定期購入コースの詳細につきましては、公式サイトをご確認ください。 |
公式サイト |
出典:株式会社ピュール
ヘアケア診断を受けてみる
「自分に合ったケア方法がわからない…」という方は、ヘアケア診断を活用してみるのも良いかもしれません。HealthHair Labの無料ヘアケア診断では、毛髪診断士が作成した9つの質問に答えるだけで、自分の髪の状態やおすすめのシャンプー、ケア方法がわかります。
忙しくてもスマホで簡単に診断できるため、手軽に白髪対策を始めたい方にもぴったりです。
白髪を活かしたヘアスタイルにする
白髪を隠すだけでなく、あえて“活かす”という選択肢もあります。グレイヘアを取り入れたおしゃれなスタイルや、ハイライトを活かしたカラーリングなど、最近では白髪を個性に変えるスタイルも人気です。
美容師さんと相談しながら、自分らしい髪型を見つけてみてはいかがでしょうか。前向きな気持ちで、白髪と付き合っていけるはずです。
30代からできる!白髪を増やさないための対策
白髪は年齢だけでなく、生活習慣やストレスなどさまざまな要因で増える可能性があるため、早めの対策が肝心です。ここでは、今すぐ始められる白髪予防のための生活習慣を7つご紹介します。
栄養バランスの良い食事を心がける
髪の美しさを保つためには、体の内側からの栄養補給が欠かせません。特に白髪ケアには、たんぱく質やビタミンB群、亜鉛、鉄分、銅といった栄養素が大切です。これらはメラニン色素の生成をサポートする働きがあり、不足すると白髪が目立ちやすくなることも。
肉や魚、野菜、海藻などをバランスよく取り入れた食事を意識してみましょう。
ストレスをこまめに発散する
ストレスは白髪を増やす大きな要因の一つです。強いストレスが続くと、血行が悪くなり、髪に必要な栄養が届きにくくなります。さらに、自律神経が乱れてホルモンバランスにも影響を与えるため、白髪が増えるリスクが高まります。
趣味に没頭する、自然の中で過ごす、深呼吸を取り入れるなど、自分に合ったリラックス方法を日常に取り入れ、こまめに心を整えましょう。
質の良い睡眠をとる
髪の成長は、夜間の睡眠中に活発になります。特に午後10時〜午前2時の「成長ホルモン」が分泌される時間帯にしっかり眠ることで、髪や頭皮の細胞修復が促されます。
寝る直前のスマホ使用は避け、ぬるめのお風呂に入る、ハーブティーを飲むなど、眠りやすい環境を整えることが質の良い睡眠につながります。
紫外線対策を徹底する
紫外線は頭皮にダメージを与え、毛根の働きを弱めて白髪の原因になることがあります。
外出時には帽子や日傘で日差しを避けたり、頭皮用の日焼け止めスプレーを活用したりして、紫外線からしっかりガードしましょう。夏だけでなく、1年を通して紫外線対策を習慣にすることがポイントです。
入浴や運動で血流を改善する
血流の悪化は、毛根に栄養が届かなくなる大きな要因です。冷えや運動不足は頭皮の血行不良を招き、白髪が増えやすくなります。
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることや、ウォーキングやストレッチを日常に取り入れるなど、血流を促しましょう。
頭皮美容液で栄養を補給する
毎日のスキンケアと同じように、頭皮にも専用のケアが必要です。特に30代以降は頭皮が乾燥しやすくなるため、保湿成分や育毛成分が含まれた頭皮美容液を取り入れるのがおすすめです。
例えば、「頭皮ケア専用 ハーブ美容液 クリアハーブミスト」は、頭皮のニオイ、フケ、かゆみといった地肌トラブルをケアできる頭皮ケア専用の美容液。たっぷりのハーブエキスとフルーツエキスが、頭皮を清浄に保ち、すこやかで若々しい印象へと導いてくれます。
商品名 |
頭皮ケア専用 ハーブ美容液 クリアハーブミスト |
メーカー |
株式会社エクラ |
容量 |
100ml |
定価(税込) |
9,108円 |
定期購入価格(税込) |
初回:4,378円 2回目以降:5,808円 ※お届け周期および定期購入コースの詳細につきましては、公式サイトをご確認ください。 |
公式サイト |
出典:株式会社エクラ
頭皮ケアを習慣化する
白髪対策には、継続的な頭皮ケアが欠かせません。シャンプーの仕方やマッサージ、保湿など、日々の積み重ねが頭皮環境を整え、健やかな黒髪を育てるベースとなります。
30代は仕事や家庭で忙しく、ケアを後回しにしがちな時期だからこそ、無理なく続けられるケア方法を見つけることが大切です。
また、頭皮ケアのアイテムや方法も進化しているため、定期的に情報をチェックして、自分に合ったケアをアップデートしていきましょう。
▼髪や頭皮の悩みに特化した情報をお届け
HealthHair Lab
まとめ
30代は心身ともに変化が多い時期であり、白髪が気になり始めるのもその一つのサインです。白髪は加齢だけでなく、生活習慣やストレス、遺伝、体調の変化など、さまざまな要因で増えやすくなります。
毎日のちょっとしたヘアケアや心がけ次第で、白髪とも心地よく、前向きに付き合っていくことができるのではないでしょうか。
まずはそのサインの“理由”を知ることから始めてみませんか。自分のカラダの声に耳を傾けることで、未来の美しさを育むヘアケアへとつなげていきましょう。