デイリーケアとして、清潔な頭皮や髪のために欠かせないシャンプーですが、髪を洗ったときに指に絡まる毛や、排水溝に詰まった毛の量に驚いた経験がある方もいるのではないでしょうか?
この記事では、シャンプーのときの気になる抜け毛の原因、セルフケア、おすすめのシャンプーについて解説します。すぐに始められる抜け毛対策をまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
健康保険などの公的医療保険は、病気や怪我の治療に適用されます。薄毛治療は、美容目的の診療とみなされるため、治療費は全額自己負担となります。
参考:国税庁「医療費を支払ったとき」より
この記事でわかること!
抜け毛とは?種類と原因
実は一言で抜け毛と言っても、種類や原因は人によって様々です。
まずは自分の抜け毛がどんなものなのかチェックするために、基本的な知識を入れておきましょう。
正常な抜け毛と異常な抜け毛
基本的に、少量の抜け毛は正常な代謝の1つです。髪の毛の生え変わりをヘアサイクルと言い、新しい毛が生えるために古い毛はある程度の期間を経ると自然と抜け落ちます。正常な抜け毛の場合、1日あたり50本~100本程度が目安です。
一方で、異常な抜け毛は1日で100本を超える本数が抜け落ち、次の毛が生えてこないなどの場合はは異常な抜け毛と考えられます。
正常な抜け毛との見分け方は、抜けた毛の形。短い、細い、芯がなく弱々しい髪の毛であれば、異常な抜け毛を疑いましょう。
脱毛症によるもの
皮膚疾患を始めとする脱毛症は、通常よりも抜け毛の量が増える原因の1つです。
男性はAGAが主な脱毛症ですが、他にも様々な種類の脱毛症があります。
・円形脱毛症
・脂漏性脱毛症
・牽引性脱毛症
他にも脱毛症状が見られる病気はあります。部分的に突然毛が抜けた、頭皮に赤みや痒み、痛みがある、脱毛が急激に増えたなど、異常性を感じる場合は脱毛症による抜け毛が考えられます。
生活習慣の悪化によるもの
生活習慣の乱れは、頭皮に悪影響を及ぼし抜け毛を引き起こします。睡眠が不規則、栄養の偏った食事、運動不足など、基本的な生活習慣を見直すことで改善が見込めます。ストレスを抱えていると血行不良や栄養不足によって抜け毛が増加します。
頭皮に十分な栄養が回らないと、新たな髪が作られなかったり弱々しい毛しか生えてこなかったりといった悩みの種になります。生活習慣の乱れからくる身体の不調が、抜け毛の原因となっている可能性があります。
シャンプーが合っていない
毎日使うシャンプーが合っていない場合、頭皮にストレスを与え続けているということになるため、抜け毛を引き起こす原因となってしまうことがあります。シャンプーに含まれる成分が体質や肌質に合っていないと、いくら丁寧にケアしても改善ができません。
洗浄力が強すぎるもの、ケミカル成分が多いもの、添加物が多いものなどを使っている場合はシャンプーを変えることで頭皮環境を元に戻し、抜け毛を減らせるかもしれません。
特に、様々な肌トラブルにお悩みの方はシャンプーによる刺激に反応しやすい傾向があると言われています。
季節によるもの
実は、抜け毛が増える季節があります。季節の変わり目は抜け毛が増えやすく、夏から秋にかけては特に抜け毛が急増しやすいと言われています。
1日あたりの正常な抜け毛は100本まで程度とお伝えしましたが、秋ごろの抜け毛は200~300本程度にまで増えることもあります。
抜け毛が気になるのがいつも夏から秋に変わる頃、9月から10月あたりと感じる場合、季節性の抜け毛である可能性があります。
抜け毛を低減させるためのセルフケア
シャンプーをしているときなど、抜け毛が気になるときにはセルフケアで対策をしてみてください。できることからやってみることが大切です。
ここでは、抜け毛に対する4つのセルフケアをご紹介します。
正しい洗髪方法を身に着ける
正しい洗髪方法を身に着けることで頭皮や髪に余計なストレスを与えず、健康的な状態へ導くことができます。
難しい手順はなく、以下の4ステップを守って取り組んでみると良いでしょう。
- ブラッシングと予洗い
- 泡立ててから洗髪
- 頭皮を丁寧に洗う
- 洗い残しはNG。しっかりすすぐ
ステップ1:ブラッシングと予洗い
髪の毛を濡らす前にに、髪を軽くブラッシングします。
その後、37度~39度くらいのお湯で予洗いをしておきましょう。
シャンプーの効果をより発揮させるために、汚れや埃を事前に落としてしまうことが目的です。しっかり丁寧に洗わなくても、お湯で流しつつ指で頭皮を軽くマッサージする程度でOK。まずは気軽に取り入れてみてください。
ステップ2:泡立ててから洗髪
次にシャンプーを手に取り、泡立ててから洗髪していきます。
手のひらで少量の水と一緒に空気を含ませるように泡立ててください。泡立てネットなどを使うのもおすすめです。
シャンプーをそのまま頭皮に付けてしまうと、刺激が強くて炎症を起こしたり、ストレスを与えてしまったりする可能性があります。多少時間がかかる作業ではありますが、抜け毛対策のために頑張りましょう。
実は、髪に絡まった汚れや埃のほとんどはブラッシングと予洗いで落ちているので、シャンプーは頭皮を洗うことをメインに使うのが正解。力まずゆっくり洗髪してみてください。
ステップ3:頭皮を丁寧に洗う
頭皮全体を柔らかくするイメージでマッサージをしながら洗い、血行を良くしていきます。
この時、綺麗にしようと爪を立てたり力いっぱい擦ったりしないように注意してください。強すぎる洗髪は頭皮を傷つけ、かえって頭皮トラブルを引き起こす原因となります。
頭皮トラブルは抜け毛を伴うことが多いので、回避するためにも洗髪は指の腹で優しくおこなってください。
ステップ4:洗い残しはNG!しっかりすすぐ
最後にシャンプーをお湯ですすぎます。
ここでの注意点は、シャンプーの洗浄成分を頭皮に残さないことです。頭皮の洗浄成分を十分に流せていないと、雑菌の繁殖や炎症などの原因になってしまいます。
髪全体をお湯で流すだけではなく、洗髪と同じように指の腹で頭皮全体をマッサージしながら優しく洗っていきましょう。
指では上手くできない、時間がかかる、きちんとできているか不安、という方は、お風呂場で使えるシャンプーブラシなどを使ってみるのがおすすめです。スカルプケア用のブラシを使えば、すすぎが効率的になる以外にも頭皮マッサージの効果が向上することも期待できます。
生活習慣を見直す
抜け毛の原因である生活習慣の乱れは、少しずつでも整えていくことが大切です。睡眠はなるべく夜間にまとめてとるようにし、栄養バランスの良い食事を心がけると良いでしょう。
できれば、日常の中で少しだけでも運動をすることができるとさらに効果的です。
飲酒や喫煙については、ノンアルコールを選んだり、本数を減らしたりして量を減らす工夫始めてみてください。
ストレスを発散する
ストレスを抱えている間、人間の体は交感神経が優位になり血管が収縮します。いわゆる緊張状態が続くため、血流の悪化などの不調が引き起こされます。
頭皮にも血流が回りにくくなるため栄養が行き届かず、頭皮環境の悪化や髪の栄養不足が起こってしまいます。運動や趣味の時間を確保するなどして、上手にストレスを発散するようにしましょう。
シャンプーを変える
市販のシャンプーは髪、肌、体質に合ったものを選ぶことが大切です。乾燥肌の方が脂性肌向けのシャンプーを使ってしまうと頭皮がベタついてしまいますし、敏感肌の方が洗浄力が強いシャンプーを毎日使っていれば肌荒れの元になります。
今使っているシャンプーが自分に合ったか考え、もし合っていないと感じたら、自分に合ったシャンプーを探してみてください。試供品などを活用し、複数のシャンプーを比べてみるのがおすすめです。
また、季節やその日のコンディションによってシャンプーを使い分けることでも頭皮や髪の健康状態を保ちやすくなります。
抜け毛対策におすすめのシャンプー5選
シャンプーを変えようと思っても、ゼロから探すのは少し大変です。
ここからは、抜け毛対策におすすめのシャンプーを5つご紹介します。価格や期待できる効果、配合成分に注目しつつ、気になる商品をチェックしてみてください。
haru シャンプー kurokami スカルプ
haru の kurokami スカルプは、美容成分をたっぷり含んだ自然派シャンプーです。
もちもちの濃密泡が頭皮と髪を優しく包み、余計なストレスを与えず清潔に洗い上げます。
100%天然由来のシャンプーで、植物由来の天然成分が髪のハリ、コシ、ツヤを取り戻しつつ、健康的な頭皮をサポートし、フケ、痒み、ニオイ、紫外線ダメージなどをまとめてケアします。
美しくコシのある髪が育つように頭皮環境を改善する効果が期待できるため、頭皮ケアとヘアケアを同時におこないたい方におすすめです。
商品名 | kurokami スカルプ |
メーカー | 株式会社nijito |
容量 | 400ml |
定価(税込) | 4,070円 |
定期購入価格(税込) | 3,256円/1本 ※お届け周期および定期購入コース詳細につきましては、公式サイトをご確認ください。 |
公式サイトはこちら |
出典:株式会社nijito
スカルプDボーテ 薬用スカルプシャンプー ボリューム
スカルプDボーテ 薬用スカルプシャンプーは、長年にわたり髪と頭皮を研究してきたアンファーが販売している女性用スカルプケア商品です。
女性の頭皮に着目して研究開発されたスカルプDボーテシリーズは保湿成分のソイセラムを配合しており、頭皮環境の改善をサポートしてくれます。
効果的な成分配合の薬用シャンプーであり、フケ、痒み、ベタつき、ニオイといった頭皮のトラブルもまとめてケアします。天然由来の頭皮ケア成分をたっぷり使用しています。
ボリュームタイプは文字通り髪をふんわりと仕上げてくれるため、抜け毛によるボリュームダウンが気になる方におすすめです。
商品名 | スカルプDボーテ 薬用スカルプシャンプーボリューム |
メーカー | アンファー株式会社 |
容量 | 350ml |
定価(税込) | 4,100円 |
定期購入価格(税込) | 3,485円/シャンプー1本 7,946円/シャンプー&トリートメントセット ※お届け周期および定期購入コース詳細につきましては、公式サイトをご確認ください。 |
公式サイトはこちら |
出典:アンファー株式会社
アスタリフト スカルプフォーカス シャンプー
アスタリフト スカルプフォーカス シャンプーは、富士フィルムから販売されているスカルプケア商品です。
きめ細かい泡が頭皮の小さな汚れを逃さず洗浄し、ヒト型ナノヘアセラミドを始めとする6種の保湿成分が髪や頭皮に十分なうるおいを与えます。
オリジナル成分のヒト型ナノヘアセラミドは20ナノメートルのごく小さなうるおい成分です。髪内部までしっかり浸透し、ハリやコシを取り戻すため働きます。
乾燥ダメージや熱ダメージ、紫外線ダメージなど日々蓄積するダメージの補修効果も期待でき、乾燥肌の方や夏場のケアにもおすすめです。
商品名 | アスタリフト スカルプフォーカス シャンプー |
メーカー | 富士フイルム株式会社 |
容量 | 360ml |
定価(税込) | 2,200円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:富士フイルム株式会社
ミノン 薬用ヘアシャンプー
第一三共ヘルスケアのミノン薬用ヘアシャンプーはドラッグストアなどで手軽に購入できる市販品です。
効果的な成分のグリチルリチン酸2Kを配合し、慢性、急性の皮膚炎の抑制作用が期待できます。
保湿と洗浄に特に効果が期待できるシャンプーで、頭皮や髪への余計なストレスを回避します。優しく洗い上げられるため、子どもからシニアまで幅広い年齢、肌質の方が使用できます。
痒みやフケが気になる方はもちろん、頭皮治療後のデイリーケアにもおすすめです。
商品名 | ミノン 薬用ヘアシャンプー |
メーカー | 第一三共ヘルスケア株式会社 |
容量 | 450ml |
定価(税込) | 1,540円 |
Amazonで詳細を見る |
無印良品 エイジングケアシャンプー
無印良品 エイジングケアシャンプーは、雑貨などでおなじみの無印良品で販売しているヘアケア商品。文字通り、加齢による頭皮や髪の不調に寄り添うことを目的に開発されたシャンプーです。
合成香料、着色料、鉱物油、パラベン、アルコール、シリコンは使わず、弱酸性で肌に優しい洗い心地が特徴です。
ツバキ、バラ、柚子など天然由来の美髪成分10種、ヒアルロン酸やコラーゲンなど7種のうるおい成分をふんだんに配合しています。
加齢とともに抜け毛が増えたと感じる方におすすめのシャンプーです。
商品名 | 無印良品 エイジングケアシャンプー |
メーカー | 株式会社良品計画 |
容量 | 340ml |
定価(税込) | 1,090円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:株式会社良品計画
シャンプー以外にも取り入れたいセルフケア
シャンプーを変えたり、正しい洗髪方法を身に着ける他に取り入れたい髪のセルフケアを4つご紹介します。
デイリーケアとして気軽に始められるものばかりなので、出来そうなものを今日から始めてみると良いでしょう。
頭皮マッサージ
まずは頭皮マッサージです。シャンプーのついでにできるセルフケアなので、ヘアケアのために新たに時間を設けなくて良いのがメリットです。
頭皮マッサージのやり方は意外と簡単。ここでは頭皮マッサージの例を1つご紹介します。
- 小指がこめかみのあたりに来るように親指以外の4指で頭部を圧す
- そのままゆっくり円を描くように頭皮をほぐす
- 2~3回ほど繰り返す
- 両手で頭部全体を包む
- 頭頂部から後頭部にかけて軽く圧す動作を繰り返す
ブラッシング
ブラッシングには髪のもつれを取る以外にも髪にツヤを与えたり、汚れを落としたりといったメリットがあります。
ケア用のヘアオイルやヘアミルクを併用することで摩擦ダメージを低減できるため、使っていない方はぜひ取り入れましょう。
水で濡れた状態の髪はキューティクルが開いておりダメージを受けやすい状態です。お風呂上りなどのブラッシングには注意してください。
紫外線ケア
夏場はもちろん、年中を通して降り注ぐ紫外線は、髪や頭皮にもダメージを与えています。きちんとケアしてダメージを低減し、抜け毛を予防しましょう。
髪用の日焼け止めをつける、髪を濡らしたままにしない、帽子や日傘を使うなど、紫外線対策を習慣化することが大切です。
手軽なのは帽子や日傘で物理的に紫外線をブロックする方法ですが、仕事などで外に出るなら日焼け止めがおすすめです。また、濡れた髪はデリケートでダメージを受けやすい状態であるため、そのまま紫外線にさらさないよう注意してください。
ドライヤー
ドライヤーは髪がしっかり乾くまで使うことが大前提ですが、使い方にも注意点があります。
温風は髪から10~15cm程度離した位置から当てるようにし、熱ダメージを回避しましょう。また、ドライヤーを細かく振って同じ場所に風を当て続けないことも大切です。
手ぐしで風が内側まで入り込めるようサポートしつつ、効率的に髪を乾かせると良いでしょう。
セルフケアで改善できないときは医療機関へ
脱毛の原因として皮膚炎などが起きていれば、治療が必要なためセルフケアではカバーできません。
セルフケアやシャンプーの変更で改善しない場合や、悪化してしまう場合には医療機関を受診すると良いでしょう。
皮膚科
抜け毛のうち、皮膚炎などの病気が原因である場合は皮膚科での治療が可能です。
脱毛部位に赤み、痒み、皮むけ、傷みなどの症状が生じている場合は皮膚科での治療が必要かもしれません。その場合は、適切な治療を受けましょう。
FAGA専門クリニック
FAGA専門クリニックは、女性に起こるAGA(=FAGA:女性男性型脱毛症)をメインに取り扱う脱毛専門のクリニックです。加齢に伴う脱毛やFAGAによる脱毛の他、複数の脱毛症の治療が可能です。
対応している症状についてはクリニックによって内容が異なるため、事前に問い合わせするのがおすすめです。
まとめ
シャンプーのときの気になる抜け毛は、まず正常か異常かを見極めることが大切です。1日にどれだけの抜け毛があるのか、抜けた毛はどんな状態かをよく観察して判断してみてください。
抜け毛はシャンプーを変えることで改善されるケースもあるので、本記事で紹介した商品を参考にしつつ選んでみましょう。
セルフケアだけで改善できない症状がある場合は早めに医療機関を受診することが大切です。皮膚疾患などは病院で適切な治療を受け、抜け毛だけでなく頭皮の健康も改善していくと良いでしょう。