【医師監修】まつ毛を伸ばす方法は？まつ毛美容液・育毛剤やクリニックも紹介

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目元の印象を左右するまつ毛は、人によって長さや太さなどが異なります。そのため、まつ毛が短い・少ない方の中には、どうすれば伸ばせるのか方法を知りたいという方も多いかと思います。

そこで今回は、まつ毛を自力で伸ばす方法やおすすめのまつ毛美容液・育毛剤、クリニックについて詳しくご紹介します。まつ毛が少なくて悩んでいる方などは、参考にしてみてください。　

この記事でわかること！

まつ毛を伸ばす・コシを与える方法

まずは、まつ毛にコシを与えたり伸ばしたりする方法を紹介します。

生活習慣の改善

まつ毛のハリやコシなどが気になる場合は、まず生活習慣を見直してみるのが大切です。タンパク質や亜鉛、ビタミン類など、栄養バランスの取れた食事は、まつ毛の成長に必要な栄養をカバーする上で重要です。
タンパク質はまつ毛を構成する栄養素で、卵や大豆製品、魚、肉などから摂取することができます。亜鉛にはタンパク質の合成を促進させる働きがあり、卵や豚のレバーなどに含まれています。
ビタミンのビオチンはタンパク質を構成するアミノ酸の分解、代謝といった働きもあり、ほうれん草、大豆製品、卵などから摂取できます。

また、血行不良の状態ではまつ毛を作る毛母細胞の栄養不足につながるので、適度な運動などで血行を改善してみましょう。
他にもまつ毛の成長にとって大切な成長ホルモンは、入眠から3時間の間に分泌されると言われています。
例えば、就寝前にスマホを見ないようにしたり、夕食を入眠の3時間前に済ませたりなど、熟睡しやすい環境作りを心がけると睡眠の質の改善につながります。

まつ毛美容液で補修と保湿ケア

まつ毛にハリやコシを与えたい時は、まつ毛美容液を検討してみましょう。
まつ毛美容液には、保湿やダメージ補修といった効果が期待されています。そのため、まつ毛がパサついていたり傷んでいたりする場合は、まつ毛美容液によってツヤやハリ、潤いを取り戻せる場合があります。

ただし、育毛に関する成分は配合されていないので、まつ毛用の育毛剤と混同しないよう注意が必要です。
塗る範囲については、まつ毛の根元と毛先、生え際です。塗り過ぎると肌荒れなどのトラブルリスクがあるので、製品に記載されている使用方法を守りましょう。
まつ毛美容液は、主にドラッグストアなどで販売されています。

育毛剤を活用してまつ毛を伸ばす

まつ毛を伸ばしたい時は、まつ毛用育毛剤という選択肢もあります。
まつ毛美容液とは異なり医薬品に分類されているので、主に発毛促進や育毛といった効果・効能が期待できます。また、医薬品として指定されている育毛剤は医師から処方されるため、クリニックの受診が必要です。

なお、ドラッグストアなどでは、医薬部外品としてまつ毛向け育毛剤が販売されている場合もあります。
まつ毛用育毛剤ではありませんが、ネット販売などでは、厚生労働省の認可を受けた成分が配合されている頭髪用育毛剤がまつ毛用美容液として販売されているケースもあり注意が必要です。
現時点では、国内で医薬部外品として承認されているまつげ美容液はありません。

※医薬部外品：防止、衛生が目的。厚生労働省の認可を受けた効果・効能のある成分が配合されている。
※医薬品：病気の治癒が目的。厚生労働省の認可を受けた成分が配合されていて、医師によって処方されるケースや薬局で購入可能なケースもある。

クリニックでまつ毛の育毛治療を受ける

まつ毛の育毛治療は、美容皮膚科のあるクリニックで対応しています。
クリニックで育毛治療を受ける主なメリットは、前段でも触れたように医薬品としてのまつ毛用育毛剤を処方してもらえるという点です。主に処方されるのは「グラッシュビスタ®」で、2014年に国内で初めて睫毛貧毛症の治療薬として承認を受けたまつ毛用の治療薬です。

同治療薬に含まれている有用成分のビマプロストが、まつ毛を太く・長くしたり色を濃くしたりしてくれます。治療中にまぶたの腫れやかゆみといった副作用が現れた場合は、直ちに使用を中止して医師に相談しましょう。

※効果・効能・副作用の現れ方には個人差があります。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。

まつ毛を減らさないためのポイント

ボリューム感のあるまつ毛を保つには、減らさないためのケアも必要です。ここからは、まつ毛を減らさないために大切なポイントやケアを紹介します。

目の周辺を擦らないよう気を付ける

目の周辺を何度も擦ったり強い力で擦ったりしていると、まつ毛が切れたり抜けやすくなったりしてしまいます。
そのため、目の周辺が痒くなりやすい方や目の周辺を擦る癖がある方などは、特に注意しておくべきポイントです。

マツエクの回数を見直す

普段からマツエク（まつ毛エクステ）を行っている方の中でまつ毛が抜けやすくなっている方は、頻度を見直してみましょう。マツエクを落とす際にまつ毛が抜けてしまうことがあるほか、マツエクの荷重で抜ける場合もあります。

他にも、自毛が絡んで抜けてしまう場合などもあるので、マツエクの回数を減らすもしくは、本数を抑えたりしながらまつ毛の状態を確認するのが大切です。

メイクはしっかり落とす

まつ毛を減らさないためには、アイメイクをしっかり落とすよう心がけましょう。
つけまつ毛やアイライン、マスカラなどが少しでも残っていると、汚れが酸化してしまいます。不衛生な環境はダメージにつながるので、抜け毛だけでなくハリやコシといった点でも気を付けなければいけません。

ビューラーの使い方に気を付ける

ビューラーをよく使用する方は、強い力でまつ毛を引っ張らないように注意する必要があります。強い力でまつ毛を引っ張ると、まつ毛が抜けたりダメージを与えたりしてしまう原因になります。
ビューラーを使用する際にまつ毛が抜けている方は、使い方を見直してみましょう。

まつ毛ケアにおすすめのまつ毛美容液5選

初めてまつ毛美容液を選ぶ際、値段やブラシ形状、成分などで悩みやすいと言えます。また、1度使ってみたものの自分に合わないため、新しいまつ毛美容液を探している方もいるかと思います。
ここからは、まつ毛ケアにおすすめのまつ毛美容液を5つ紹介します。

スカルプD　アイラッシュセラム　プレミアム

毛髪補修正成分がまつ毛ダメージを内側からも外側からもケア。潤いを与え、キューティクルのめくれを整えてダメージを受けにくいまつ毛へ。継続使用でまつ毛パーマのもちもアップしまつ毛エクステにも使用できます。まつ毛と目元に使いやすいように、長さ、カーブにこだわったオリジナルチップは一度で塗りやすい仕様です。パラベン、香料、合成着色料など8つの成分不使用のまつ毛美容液です。

出典：アンファー株式会社

Lejeu（ルジュ）アイラッシュセラム

ルジュのアイラッシュセラムは、マツエクやまつ毛パーマをしている方にも塗りやすいフロッキーチップが採用されています。まつ毛の土台を整えてくれるヒト幹細胞エクソソームが配合されているので、各成分の浸透を期待できます

また、ヘアサイクルを整えるリデンシル、補修効果を期待できるワイドラッシュ、保湿などのキャピキシルなどまつ毛のハリやコシをアップさせる成分が多い点も、嬉しいポイントと言えます。

出典：北海道ナチュラルバイオグループ株式会社

LASH RICH

ロート製薬から販売されているLASH RICH（ラッシュリッチ）は、合成香料や合成色素、シリコン、紫外線吸収剤などが配合されていない、無添加成分にこだわったまつ毛美容液です。
ロート製薬のみ国内製造可能なMP-17やオリジナルで開発したコラプラスなど、8種類のうるおい成分が含まれているので、ハリだけでなく保湿効果も期待できます。

出典：ロート製薬株式会社

PHOEBE BEAUTY UP EYELASH SERUM

PHOEBE BEAUTY UP（フィービービューティーアップ）のアイラッシュセラム（まつ毛美容液）は、まつ毛に塗りやすいブラシ形状が採用されています。
塗りムラが気になる方や塗りやすいタイプを探している方には使いやすく、おすすめのまつ毛美容液です。
また、コラーゲンやヒアルロン酸を含む23種類の美容成分が配合されている特徴があります。

出典：DINETTE株式会社

湘南美容まつ毛美容液

プチプラ系から比較検討したい方は、湘南美容まつ毛美容液もおすすめです。
一般的なまつ毛美容液は、1本あたり4,000円台～8,000円台が多く販売されていますが、湘南美容まつ毛美容液は、1,980円（税込）と今回紹介している他のまつ毛美容液と比較しても手の届きやすい価格帯です。
さらに、ミネラルが豊富な海洋深層水をベースに、ヒアルロン酸Na、ワイドラッシュなどの美容成分が12種類配合されていて、保湿や補修効果も期待できます。

出典：株式会社シーオーメディカル

まつ毛の育毛治療が可能なオンライン診療クリニック2選

ここからは、まつ毛の育毛治療が可能なオンライン診療を紹介します。
なお、まつ毛治療ではジェネリック医薬品を取り扱うクリニックが多いです。ジェネリック医薬品とは、新薬（先発医薬品）と同じ有用成分を配合した医薬品を指していますが、万が一皮膚トラブルが起きた際に、医薬品副作用被害救済制度を受けられないという違いがあります。

クリニックフォア

クリニックフォアは、都内や埼玉県を中心に開院しているクリニックです。まつ毛の育毛治療に関しては、オンライン診療で対応しています。
注目すべきポイントは、育毛剤の種類と診療時間です。オンライン診療は、11時前後から20時前後まで対応していることが多いです。一方、クリニックフォアは朝7時から診療可能なので（日により異なる）、シフト制やその他都合で日中は受診できない方にも便利です。

また、クリニックフォアはグラッシュビスタ®および同じ成分のまつ毛外用薬（アイリッシュセラム）を取り扱っており、前段でも触れたように救済制度重視ならグラッシュビスタ®、費用低減ならアイリッシュセラムといった選択肢を検討することが可能です。

特徴とおすすめポイント

クリニック情報

出典：クリニックフォア 

東京オンラインクリニック

東京オンラインクリニックのまつ毛美容は、オンライン診療専門です。スマホやPC、公式LINEから日程の選択と手続きを済ませれば、予約当日にビデオ通話で診察を受けることが出来ます。

また、医薬品のビマトプロストが処方されるので、他のクリニックと同様に価格面の負担を抑えながら育毛治療を始められます。料金については、定期コースなら初回割引が適用される仕組みです。支払い方法はクレジット決済と銀行振込に対応しています。初診だけでなく再診料は0円という点もメリットの1つと言えます。

特徴とおすすめポイント

クリニック情報

出典：東京オンラインクリニック

まつ毛を伸ばす方法に関するQ&A

続いては、まつ毛を伸ばす方法を検討する上で悩みやすいポイントについて解説します。

まつ毛美容液でもまつ毛は伸びる？

まつ毛美容液でまつ毛は、伸びません。
まつ毛美容液は化粧品に分類されていて、育毛に関する成分が配合されていません。あくまで、まつ毛にハリやコシを与えることを目的とした製品で、育毛剤とは異なります。

中には、まつ毛美容液にも関わらず育毛剤として販売されていたり育毛効果を謳った宣伝が行われていたりするので、購入しないように気を付けましょう。

ワセリンでまつ毛が伸びるって本当？

ワセリンにまつ毛を伸ばす効果はありません。ワセリンで期待できるのは、主に保湿です。乾燥にしたまつ毛を保湿ケアできるため、ツヤを出せる可能性はあります。

なお、ワセリンを含むセルフケアを続けた結果、まつ毛が伸びたという噂がありますが、医学的根拠はありません。また、毛穴にワセリンが詰まると、まつ毛ダニの繁殖による炎症リスクや抜け毛につながる可能性もあります。
まつ毛を伸ばすには、まつ毛の育毛治療に対応したクリニックに相談するようにしましょう。

まつ毛美容液の効果的な使い方は？

まつ毛美容液を使用する際は、まず目元を清潔に保っておくのがポイントです。
まつ毛や生え際、周辺に汚れが残っていると、まつ毛美容液の成分をしっかり浸透させることができません。アイラインやつけまつ毛などを使っている方は、丁寧に落とし、なおかつ洗顔で皮脂汚れも洗い流しておきましょう。

まつ毛美容液を使用する際は、毛先だけでなく根元から全体にかけて塗るようにしましょう。まとめて塗ってしまうと塗りムラが発生するので、少しずつ塗るのがポイントです。
下まつ毛は上まつ毛より短い傾向があるので、さらに細かく塗りながら、根元から毛先までカバーしましょう。

まとめ

まつ毛にハリやコシが欲しい時は、生活習慣の改善やまつ毛美容液の活用といったセルフケアを始めてみると良いでしょう。
一方、まつ毛を自力で伸ばすのが難しい時は、クリニックでの育毛治療という選択があります。クリニックでは、医薬品のまつ毛育毛剤が処方されるので、育毛効果が期待できます。今回紹介したオンライン診療に対応したクリニックを参考にしながら比較検討してみてはいかがでしょうか。