同じカラー剤を使用したり、パーマをあてたりしても入りやすさやかかりやすさには個人差があります。美容院でカラーやパーマをしたけれど、理想の仕上がりにはならなかったという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ヘアカラーやパーマが入りやすい人と入りにくい人の違いについて解説します。また、それぞれの髪質に合ったおすすめのヘアカラーについてもまとめています。
より効果的なカラーやパーマができると、希望通りのヘアスタイルにしやすくなるでしょう。ヘアカラーやパーマが入りづらいと悩んでいる方や自分に合ったカラーを知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること！
【ヘアカラー】入りやすい人の3つの特徴
ヘアカラーの入りやすさは、髪質によって大きく異なります。カラーが入りやすい方は、染めてみたら思っていた以上に色が入ってしまったというケースも珍しくありません。そのため、自分が染まりやすい髪質かどうかを事前に知っておくことは、カラーで失敗しないためにも重要ですだといえるでしょう。
ヘアカラーが入りやすい人の特徴は、主に以下の3つです。
・地毛の色が薄い
・髪が傷んでいてキューティクルが壊れている
それぞれの特徴について確認していきましょう。
髪が細くて柔らかい
髪が細くて柔らかい方は、ヘアカラーが入りやすいといわれています。髪のキューティクルが少なく、カラー剤が髪の内部に浸透しやすいためです。
しかし、染まりやすいと同時に髪が傷みやすい一面も持っています。特にブリーチなどの強い薬剤を使用する際は、髪が傷んで切れやすくなるため注意しましょう。
カラーやブリーチを行う際に発生するダメージから髪を守るには、定期的なトリートメントやヘアケアアイテムの使用を心がけたいところです。
地毛の色が薄い
地毛の色が薄い方は、カラーが入りやすくなります。これは、地毛の色素が元々薄いためにカラー剤が髪に浸透しやすいためです。
地毛の色が薄いと、ブリーチをした髪と同様に染まりやすいのが特徴です。そのため、その特性を活かしてさまざまなカラーバリエーションを楽しめるでしょう。
髪が傷んでいてキューティクルが壊れている
髪の傷みが進んでいる方は、キューティクルが壊れている傾向にあるので、カラーが入りやすくなります。キューティクルの隙間から色味が浸透しやすく染まりやすいものの、流出も早く色落ちしやすい状態ともいえます。
特に、縮毛矯正やパーマなどの薬剤を頻繁に使用している方は、髪が傷んでいる可能性が高く、染まりやすいのが特徴です。また、市販のカラー剤も髪を傷めやすいため、普段から市販品で染めている方も比較的染まりやすいでしょう。
一方で、キューティクルの壊れは髪のダメージが進んでいる証拠でもあります。髪のケアを怠らず、自分に合ったトリートメントなど、適切なヘアケアアイテムを使用して髪を保護することが大切です。
【ヘアカラー】入りにくい人の3つの特徴
ヘアカラーが入りにくい人の特徴を知ることで、自分の髪質は染まりにくいのかどうかがわかります。また、カラーによる仕上がりのイメージもしやすく、希望の色味に合わせてブリーチをするといった判断もしやすくなりますでしょう。
ヘアカラーが入りにくい人の特徴は、主に以下の3つです。
・地毛が黒くて暗い
・カラーをしたことがない
ヘアカラーが入りにくいと悩んでいる方は、それぞれの特徴に当てはまっていないか確認してみましょう。
髪が太くて固い
カラーが入りにくい方の特徴として、髪が太くて固いことが挙げられます。このような髪質の方は、カラー剤が内部まで浸透しづらく、色味が出にくくなります。
特に、高温のヘアアイロンは髪を固くする要因の一つのため、当てはまる方は注意が必要です。ヘアアイロンの熱は、髪にあるタンパク質を固めてしまう「タンパク変性」を引き起こすため、結果的に髪が固くなります。
そのため、太くて固い髪質の方は、カラー剤の浸透を助けるために、いくつかの工夫が求められます。カラーを放置する時間を長くしたり、カラー前にブリーチをしたりするなど、通常よりも手間をかける必要があるでしょう。
しかし、その分髪への負担も大きくなる点が懸念材料です。
地毛が黒くて暗い
地毛の色が黒くて暗い髪質の方は、髪に多くのメラニン色素が含まれているため、カラーが入りづらいのが特徴です。
地毛が暗い方は、カラー前にブリーチをすると希望の色味になりやすいでしょう。しかし、ブリーチは髪に大きなダメージを与えてしまうため、複数回の使用には注意が必要です。どうしてもブリーチをして髪を明るくする際は、丁寧なアフターケアを徹底するようにしましょう。
地毛が暗い方が明るい髪色に変えるためには、ブリーチが必要になるケースが多々あります。ブリーチは髪の色素を抜く脱色剤で、髪を明るくする効果がありますが、枝毛やパサつきの原因になりやすいと知っておきましょう。
カラーをしたことがない
初めて髪を染める方は、カラーが入りづらい傾向にあります。キューティクルが強く、髪の毛自体も健康な状態であるため、カラー剤が浸透しにくく希望通りのカラーにしにくいでしょう。
また、初めてカラーをする方は年齢の若い方が多くいます。年齢が若いほど、皮膚や身体と同じように髪の毛も健康な状態である可能性が高いため、色が出にくい要因の一つとなります。
しかし、複数回のカラーリングを繰り返すことで、髪の状態は変化します。初めは染まりにくかった方でも、カラーを繰り返すことで、カラーの入り具合は変化していくでしょう。
【髪質別】おすすめヘアカラー
髪質は、基本的に細くて柔らかい方と太くて固い方の2種類に分けられます。髪質に合わないカラーを入れると、色がなかなか出なかったり、色落ちが早くなったりします。髪質によっておすすめできるカラーは異なるため、自分に合ったカラーの選択を選択するとよいでしょう。
また、頻繁に染め直すと髪のダメージにつながる点からも、髪質に合ったカラーを選択する重要性がわかるでしょう。
続いては、髪質ごとにおすすめのヘアカラーを解説します。自分の髪質に合ったヘアカラーについて確認していきましょう。
細くて柔らかい髪｜黄色やアッシュ系がおすすめ
細くて柔らかい髪の方は、黄色やアッシュ系のヘアカラーが染まりやすいとされています。しかし、染まりやすいタイプの髪を持つ方は色が抜けやすいのも特徴です。
特に、赤やオレンジ系などのカラーは、色落ちが早くなる可能性があります。そのため、持続性を重視する場合は、色が抜けやすいタイプのカラーは選択しないようにしましょう。
また、ヘアカラーの色持ちを良くするために、カラーシャンプーや特殊なトリートメントを使用することも一つの手段です。カラーシャンプーにはカラーの染料が入っており、褪色を予防する効果があります。カラー後のケアによっても、色の持続性は異なるため、普段から適切なケアを意識しましょう。
太くて固い髪｜赤やオレンジ系がおすすめ
一般的に、髪が染まりにくいとされる太くて固い髪質の方は、赤やオレンジ系のカラーがおすすめです。赤やオレンジ系はカラーが発色しやすく、染まりにくい髪質の方でも綺麗に染まりやすいでしょう。
一方で、染まりにくいタイプの髪質には、アッシュ系のカラーは色味が出にくいためおすすめできません。そのため、アッシュ系やベージュ系のカラーで明るくしたい場合は、ブリーチを併用するなど工夫しないと希望通りの結果が得られない可能性があります。
色味に関わらず、明るい色合いを希望する場合はブリーチが必要になります。しかし、ブリーチは髪を傷めやすいため、美容師と相談しながら、髪質に合ったアプローチを考えることが大切です。
パーマがかかりやすいのは「太くて癖のある髪」
太くて癖のある髪質の方は、パーマがかかりやすい傾向にあります。
髪に癖があると、髪の形状がもともと曲がっているため、パーマの影響を受けやすくなるためです。また、細い髪の方はパーマの固定力が弱いのに対して、太い髪は固定力が強くパーマの持続時間も長くなります。そのため、太くて癖のある髪質の持ち主はパーマに向いているといえるでしょう。
パーマがかかりにくい原因4つ
パーマはその人に合った適切な施術でなければ、綺麗にかかりません。そのため、事前にパーマがかかりにくい原因を知ることで、自分の髪質に合わない施術を避けられるでしょう。
パーマがかかりにくい人の特徴は主に以下の4つです。
・使う薬剤が合っていない
・髪質に合わない施術
・パーマがとれやすい手入れをしている
パーマがかかりづらいと感じている方は、それぞれの特徴が当てはまっていないか確認していきましょう。
髪が細くて真っすぐ
髪が細くて真っすぐなタイプの方は、パーマがかかりにくい傾向にあります。
髪が真っすぐだと、パーマをかけても元の形に戻ろうとする働きが起きやすく、すぐにパーマが取れてしまいます。また、細い髪の場合、パーマを固定する力が十分に働きにくいため、パーマを持続するのが困難です。
さらに、細い髪はキューティクルの隙間が少なく、パーマ液が浸透しにくいことも原因に挙げられます。そのため、細くて真っすぐな髪の方は、パーマの持続性が低く、かつ、かかりにくい点を認識しておく必要があるでしょう。
使う薬剤が合っていない
正しい薬剤選びは、パーマの仕上がりに大きな影響を与える要素の一つです。使用する薬剤が自分に合っていない場合、パーマの効果は薄くなります。適切でない薬剤は、パーマが上手くかからないだけでなく、効果の持続も期待できないでしょう。
効きめが悪いからといって、強い薬剤を使うのも正解とはいえません。ダメージが多い髪に強い薬剤を使っても、よりダメージを与える結果になるだけで、髪の健康面からも適しているとはいえないでしょう。自分の髪質や状態に合った適切な薬剤を使うことが大切です。
適切な薬剤選びは、パーマの仕上がりを良くし、髪の健康を守るために不可欠です。使用する薬剤は美容師の方と相談し、適したものを選んでもらいましょう。
髪質に合わない施術
パーマにはさまざまな種類があり、それぞれの髪質に合った適切な方法が存在します。しかし、適切でない方法でパーマをかけてしまうと、かかりが悪くなる可能性があります。
髪質に合わない施術方法を選択すると、パーマの仕上がりに影響を与えるだけでなく、髪へのダメージの問題を引き起こす可能性があるでしょう。そのため、美容師とのカウンセリングを通じて、自身の髪質に合った適切なパーマ方法の選択が重要です。
パーマがとれやすい手入れをしている
自宅で行うケアは、パーマの持続性に大きな影響を与える要素です。普段のシャンプーや乾かし方のケアが適切でない場合、パーマがかかりづらかったり、取れやすかったりする可能性が高まります。
特に、髪を乾かさないで寝てしまったり、洗浄力の強いシャンプーで強く洗ってしまったりするような行為は、パーマを早く落とす原因となります。
そのため、髪が傷む行為やパーマの結合を落とす行為は控えるようにしましょう。ほかにも、ダメージのある髪はシャンプーを見直して髪を育て直したり、乾燥した髪には、トリートメントなどで潤いを与えたりすることも大切です。
髪の状態や質に合ったシャンプーやトリートメントの選択によって、パーマの持続性を高められます。普段から、髪にとって適切なケアを心がけるようにしましょう。
パーマがかかりにくい・取れやすいときは美容師に相談を
パーマがかかりにくい・取れやすい状態の方は、一人で悩まずに美容師に相談しましょう。美容師は専門的な知識と経験を持っており、髪の状態や特性を判断したうえで適切な対策を提案してくれます。
美容師による、専門的な知見に基づく適切な薬剤の選択と施術が、パーマの効果を持続させやすくする鍵となるでしょう。また、パーマの種類や薬剤だけでなく施術後のアフターケアの方法についてもアドバイスを受けられます。
パーマに悩みのある方は、ぜひ美容師に相談を持ちかけてみてください。丁寧にカウンセリングしてもらうことで、パーマに関する悩みを打開できるかもしれません。
まとめ
ヘアカラーやパーマが入りやすい人と入りにくい人との違いについて解説しました。ヘアカラーが入りやすい髪は細くて柔らかい髪質に対して、ヘアカラーが入りにくいのは、太くて固い髪質です。
反対に、パーマがかかりやすいのは、太くて固い髪だとわかりました。パーマは、髪が細くて真っ直ぐだったり、使う薬剤が髪質に合っていなかったりすると、綺麗にかかりません。
パーマもカラーも髪質によってそれぞれ向き不向きが異なるため、自身の髪質に合わせた選択することが大切です。
スタイルや選び方に迷った際は、美容師に相談してみましょう。美容院で施術してもらう際は、事前にカウンセリングを行ったうえで、美容師がアドバイスをくれます。専門的な知識を持つ美容師の方と一緒にカラーやパーマの種類を選択することで、自分に合ったヘアスタイルを手に入れやすくなるでしょう。
髪質に適した施術方法を選びながら、ヘアカラーやパーマを楽しんでください。
