白髪染めをしても、数週間程度経つと再び白髪が目立ち始めて困る人は多いでしょう。白髪を目立たせないためには、白髪染めの方法や染めた後のケアが間違っている可能性があります。
そこで今回は、白髪を目立たせないための対策を6パターンまとめました。併せて、白髪ができる原因やおすすめのヘアケア商品も紹介します。
この記事でわかること!
白髪が目立つ人の4つの特徴
白髪が目立つ人には、以下に挙げる4つの特徴があります。それぞれの特徴について詳しく解説します。
白髪染め後のケアが間違えている
白髪染めをして間も無く色が抜けてしまう場合は、染めた後のケアに問題があります。たとえば、洗浄力が強すぎるシャンプーで髪を洗うと、白髪染めの色素が流れてしまうため注意が必要です。白髪染め後は、洗浄力が弱めのアミノ酸系シャンプーを使うと、色素が定着しやすくなります。
また、シャンプーをする際のお湯の温度にも留意しましょう。色を落とさないためには、ぬるめに設定することが大切です。特に、白髪染めをした当日は、シャンプーを使わずぬるま湯だけで洗うほうがよいでしょう。
白髪染め以外の手段で髪を染めている
ヘアマニキュアや白髪染めシャンプーを使っている場合も、色素が定着しづらく白髪が目立つ原因となります。
基本的に、白髪を染める際は、毛髪の内部まで色素が浸透する白髪染め専用のヘアカラーを使う必要があります。
一方で、白髪染め以外の手段は、毛髪の表面に色を着ける仕組みのものが多く、白髪染めのようにしっかりと染まりません。特に、染めた当日にシャンプーをすると、表面の色素が流れてしまいます。
また、白髪染めシャンプーやトリートメントは、続けて使用しないと色が着きづらい点が特徴です。数日使っただけではきれいに染まらないため、急ぎで染めたい場合は不向きといえます。
白髪染めのカラー選択を間違えている
白髪染めをしたけれど、反対に白髪が目立ってしまったという経験がある人も多いでしょう。白髪を目立たなくさせるためには、適切なカラーを選ぶことが大切です。
たとえば、ブラックやダークブラウン・ナチュラルブラウンなど明度が低いカラーを選ぶと、根元が伸びた際に白髪が目立ちやすくなります。
いきなり暗いカラーで染めると、失敗した時にすぐ染め直せない点も注意が必要です。
白髪染めをする場合は、グレージュやアッシュグレーなどを選ぶと、白髪が伸びてもハイライトの役割をしてくれます。
また、明るめのブラウンやイエロー系、レッド系も全体のカラーが馴染みやすいのでおすすめです。
白髪染めを頻繁にして頭皮が荒れている
白髪染め剤には化学薬品が使われており、使い続けると頭皮に負担がかかります。
特に、頭皮の負担となる要素が白髪染めに含まれる活性酸素です。活性酸素により頭皮が酸化すると、白髪が増加する原因となります。
また、白髪染めには色素を定着させるために過酸化水素も含まれていますが、これも活性酸素と同様に頭皮の酸化を進める要素のひとつです。
頭皮に赤みや痒みが生じた場合は、白髪染めの使用を中止したほうがよいでしょう。
白髪の原因
白髪になる原因は多岐にわたり、個人差もあるため一概にはいえません。よく挙げられる原因は、以下の5つです。
加齢
毛髪は、毛包に含まれる色素細胞で作られるメラニン色素によって色が着く仕組みです。
若いうちは、色素細胞の動きが活発ですが、年齢を重ねると衰えていくためメラニン色素が生成されず、白髪の増加につながります。
一般的に白髪が増加する年齢は、性別を問わず35歳以上といわれています。
ただし、個人差があり、20代で白髪に悩まされる人もいれば、50代になっても白髪が少ない人も少なくありません。
食生活の乱れ
髪の健康には、ミネラルやビタミン、タンパク質などの栄養素が欠かせません。食生活が乱れると栄養不足に陥るため、白髪も増えやすくなります。
特に、タンパク質は毛髪を構成する主な成分であり、メラニン色素の原料となるアミノ酸の「チロシン 」の量も少なくなるため、しっかりと摂取することが大切です。
また、ミネラルのなかでも亜鉛は、メラニン色素の生成を促す働きを持っており、白髪予防に役立ちます。亜鉛は体内で作られず、貯蔵もできないため、食事で補わなければなりません。
ストレス
現代人の生活において、白髪が増える原因として注視すべきポイントがストレスです。
2020年にアメリカのハーバード大学において「ストレスと白髪の関係」という研究結果が発表されました。
この研究で、強度のストレスを受けると白髪が増加することが証明されています。
ストレスによって交感神経が優位になると、血管が収縮されて血行不良に至ります。メラニン色素の原料であるチロシンは血液で運ばれますが、血行不良の状態では色素細胞まで十分な量が届きません。
その結果、髪が黒くなるために必要なメラニン色素が生成されず、白髪が増えてしまいます。
遺伝
先天的にメラニン色素が作れない体質の人も、早い段階から白髪になります。2016年にイギリスのUCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)の研究チームが、白髪の要因となる「URF4遺伝子」を特定しました。特に、いわゆる「若白髪」と呼ばれる10〜20代で白髪になるケースは、遺伝が大きく関わっている可能性が高いでしょう。
参考:東洋経済オンライン
頭皮の血流悪化
髪を黒くするメラニン色素は、色素細胞で作られます。しかし、頭皮の血流が悪くなると、色素細胞に酸素や栄養が行き届きません。その結果、細胞の動きが低下してしまい、白髪が増加します。
頭皮の血流が悪化する原因は多岐にわたりますが、運動不足もそのひとつです。
たとえば、デスクワークやリモートワークなどで座り続けていると、全身の血流が滞って、頭皮の血流も悪くなります。
白髪を目立たせないための6つの対策
白髪は、少しの気遣いで目立たなくなる可能性があります。ここでは、白髪を目立たせないための対策方法を6つ解説します。
前髪で白髪を見えにくくする
白髪が気になる人は、前髪を作ったほうが見えにくくなります。前髪がない状態だと、正面から見たときに分け目の根元が見えてしまうためです。
一方で、前髪があると、正面に分け目がなくなり、多少髪が伸びても白髪部分が目立ちません。ヘアカットをする際は、前髪を作るように留意するとよいでしょう。
白髪ぼかしハイライトをする
白髪を目立たなくさせるには、白髪ぼかしハイライトを活用する方法もおすすめです。白髪ぼかしハイライトには、あえて白髪を染めずに地毛の明度を上げる方法や、白髪を染めながら生え際をぼかす方法などがあります。
白髪ぼかしをすると、根元の白髪が伸びても目立ちにくくなるため、ヘアサロンに行く頻度が減ります。また、おしゃれな印象を与えやすい点も白髪ぼかしのメリットといえるでしょう。
ただし、白髪ぼかしは、白髪の量が少ない人に適した手段です。
白髪用・生え際用のタッチアップを使う
手軽に白髪を隠したい場合は、白髪用・生え際用のタッチアップを使うとよいでしょう。
タッチアップには、スティックタイプやスプレータイプ、ファンデーションタイプ、ペンタイプなど多様な種類があります。
特に、ペンタイプは細部も簡単に染められるので、白髪が目立ちやすい生え際や分け目の白髪隠しにピッタリです。
「自宅で白髪染めをしたいけれど、初心者なので不安」という人にとっても、活用しやすい手といえます。
通っている美容室を変えてみる
いつも通っている美容院で白髪染めをしたけれど、思うような仕上がりにならなかったという人も多いでしょう。
一般的に、美容院ではカットからヘアカラーまでトータルでヘアケアを任せられます。しかし、美容院によっては、白髪染めを得意としていないケースも少なくありません。
白髪染めをするなら、ヘアカラー専門店をおすすめします。
ヘアカラー専門店は、白髪染めを含むカラーリングに長けているため、初めて白髪染めをする場合にも適しています。美容院とヘアカラー専門店を使い分けることで、お望みのヘアスタイルに近づきやすくなるでしょう。
頭皮ケアに力を入れる
白髪対策をするためには、頭皮ケアも欠かせません。特に初期段階の白髪は、頭皮ケアに注力することで抑えられる可能性があります。
頭皮が荒れは血行不良につながり、メラニン色素を作るうえで不可欠な酸素が十分に運ばれません。頭皮の状態をよくするためにも、正しい洗髪や頭皮マッサージをする必要があります。
特に、頭の皮が動かない人は、頭皮が硬く血行不良になっている可能性が高いため要注意です。毎日の洗髪に留意して、頭全体をマッサージするように洗いましょう。
白髪が目立たないカラーを選ぶ
白髪染めのカラー選びも、白髪を目立たせないためのポイントです。前述したように、ブラックやダークブラウンなどの濃い色は、根元が伸びたときに白髪を際立たせてしまいます。
白髪対策をする場合は、グレージュやアッシュグレーなどを選ぶと、白髪と黒髪のコントラストを抑制できます。また、いずれも落ち着いた色合いなので、強度なブリーチをする必要がなく、地毛にダメージがかかりにくい点もメリットです。
白髪が目立つ人におすすめのヘアケア商品3選
白髪対策のためには、ヘアケアに留意することも大切です。ここでは、白髪が目立つ人におすすめのヘアケア商品を3つ紹介します。
利尻炭酸カラーシャンプー
利尻炭酸カラーシャンプーは、髪を洗うだけで自然な髪色を保ちながら、頭皮と髪を健康的にケアできるシャンプーです。炭酸の泡が毛穴の汚れをしっかり除去し、白髪を徐々に目立たなくします。
利尻昆布エキスをはじめとする天然由来の保湿成分が配合されており、髪にツヤとハリを与えます。シャンプーとして簡単に使え、カラーケアと頭皮ケアを同時に行えるのが魅力です。
※1髪表面を着色する白髪用カラーシャンプー ※2炭酸ガス:噴射剤
商品名 | 利尻炭酸カラーシャンプー |
メーカー | 株式会社ピュール |
容量 | 180g |
定価(税込) | 3,850円 |
定期購入価格(税込) | 1,925円(初回) 6,599円(2回目以降は隔月2本お届け) ※お届け周期および定期購入コース詳細につきましては、公式サイトをご確認ください。 |
公式サイトはこちら |
出典:株式会社ピュール
ルプルプ(LPLP)カラートリートメント
ルプルプ(LPLP)カラートリートメントは、シャンプー後の濡れた髪に、3分間塗布するときれいに染まるカラートリートメントです。ガゴメ昆布から抽出される成分である「ルプルプWフコダイン」が配合されており、毛髪補修や保湿にも役立ちます。
フケや痒み対策にも使えるので、白髪だけでなく頭皮・毛髪全体のケアができるアイテムを求めている人にもおすすめです。
商品名 | LPLP エッセンス カラートリートメント |
メーカー | スタージュ株式会社 |
容量 | 170g |
定価(税込) | 3,630円 |
Amazonで詳細を見る |
出典:スタージュ株式会社
NILE 育毛剤 女性用 スカルプヘアローション 医薬部外品
女性の頭皮は、ホルモンバランスを受けやすく、男性よりも皮脂が少ないといった特徴があります。
NILE 育毛剤 女性用 スカルプヘアトニックは医薬部外品で、こうした女性の頭皮に合わせて処方されており、健康な髪を育てるのに役立つアイテムです。
シャクヤクやビワ葉など植物由来の成分配合で、薄毛や痒み、フケに悩む人にも向いています。
商品名 | NILE 育毛剤 女性用 スカルプヘアローション 医薬部外品 |
メーカー | 株式会社NILE PROMOTION |
容量 | 150ml |
定価(税込) | 2,480円 |
Amazonで詳細を見る |
白髪が目立つ人の年代別対策
白髪が気になる場合の対策は、年代ごとに適した方法をとることが大切です。ここでは、各年代の対策方法を解説します。
白髪が目立つ30代の対策
一般的に、30代は毛量が多い分、40代以上と比べると全体的に白髪は目立ちません。それでも、35歳以上は白髪が増え始める年代であり、顔まわりや頭頂部、生え際などの対策を求める人も多いでしょう。
毛量がある30代で白髪染めをする場合は、濃いめのグレージュやアッシュグレーなど落ち着いたトーンがおすすめです。気になる白髪はハイライトで補うと、立体感が出ておしゃれな印象に仕上がります。
白髪が目立つ40代の対策
40代に入ると、30代の頃より白髪が目立つようになります。人によっては、髪全体の30%を白髪が占めることも少なくありません。
特に多く見られるのが、顔まわりや頭頂部に生えたライン状の白髪です。40代の白髪は、ハイライトを入れて地毛とのコントラストを緩める方法が適しています。
また、髪全体はくすんだ灰色のアッシュ系で染めると自然な印象になるでしょう。アッシュ系であれば透明感もあるので、髪のパサつきも気にならなくなります。
白髪が目立つ50代・60代の対策
50代・60代では、全体の半分以上が白髪になるケースも多くなります。白髪を放置すると老けた印象になることを悩んでいる人も多いでしょう。
引用:OZmallヘアカタログ『渋谷 ヘアサロン Riku』
増加した白髪を目立たなくさせるには、明るい色のカラーリングがおすすめです。ベージュやグレージュなどもトーンを上げて入れるとよいでしょう。
髪色が明るくなると、柔らかい雰囲気になり若々しい印象を与えます。
まとめ
白髪は、30代後半から目立ちはじめ、年齢を重ねるごとに割合が増えます。
白髪の量が少ないうちは、ヘアスタイルやタッチアップでもカバーできますが、全体的に目立つ場合は白髪染めも必要になるでしょう。
適した白髪染めの方法は、年代や白髪の量によって異なります。自分の年代を踏まえたうえで、馴染みやすいカラーを選んで染めましょう。
また、栄養をしっかりとってストレスを溜めないことも大切です。日頃から丁寧にヘアケアを行いながら、健康を意識して生活しましょう。