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【美容師監修】正しい髪の洗い方|シャンプーの前後で注意するポイントも紹介

きれいな髪を手に入れたい!女性のためのコラム【美髪・髪質改善】

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髪の洗い方が間違っている場合、頭皮にもかゆみやベタつきといった問題が起こる可能性があるため注意が必要です。健康的な頭皮と髪をキープするためにも、正しい髪の洗い方を知っておきましょう。この記事では、頭皮トラブルや髪の傷みを予防する髪の洗い方についてまとめました。
この記事の監修者

étora hair
代表 NAO(カドグチ ナオミツ)

URL:https://etora.net/

◇PROFILE
美容師歴13年。
渋谷にあるヘアサロン『étora hair』代表。
お客様1人1人に寄り添った丁寧なカウンセリング、接客を心がけ、トレンドを押さえたスタイルを提供している。

この記事でわかること!

正しい髪の洗い方を実践するための7つのポイント

「毎日しっかり髪を洗っているのに頭皮トラブルが起きやすい」という場合、髪の洗い方に問題がある可能性があります。そこで、髪を正しく洗うためのポイントをまとめました。抜け毛やベタつき、かゆみなどのトラブルの経験がある方は、以下を確認しながら正しい洗髪を実践するようにしましょう。

髪ではなく、頭皮の汚れを落とす

「髪を洗う」と言いますが、実際は髪よりも頭皮の汚れを落とすことが重要です。髪は摩擦に対して弱く、濡れることでキューティクルが開いてさらにダメージを受けやすくなります。また日常生活で髪に付着する汚れの多くは、お湯で落とせます。

一方、頭皮の皮脂などの汚れをしっかりと落とすにはシャンプーが必要です。皮脂は頭皮の常在菌の餌になり、菌が過剰に繁殖すると頭皮に炎症が起き、かゆみや赤みなどのトラブルに繋がることがあるので注意が必要です。シャンプーをする際は、頭皮の汚れを落とすというイメージで洗いましょう。

基本的には夜に髪を洗う

帰宅する時間が遅くて朝にお風呂に入る方、朝シャンを習慣にしている方もいますが、基本的に髪は夜に洗うのが良いです。夜に髪を洗わない場合、日中に付着した汚れを落とさないまま寝ることになり、眠っている間に頭皮で雑菌が繁殖する可能性があります。皮脂は時間が経つと酸化してにおいの原因にもなるので注意が必要です。

加えて、朝の出勤前に慌ただしく髪を洗った場合、十分に髪を乾かす時間がなく、生乾きのまま外出するケースもあります。生乾きは髪にも頭皮にも良くありません。さらに夜と朝に二度のシャンプーをすると、頭皮を守るのに必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥させないために皮脂が過剰に分泌されるという悪循環に陥ることもあります。基本的に就寝前の入浴時にしっかりと頭皮の汚れを落とすことをおすすめします。

髪を濡らす前にブラッシングする

頭皮の汚れをしっかりと落とすためには、入浴前にブラッシングすることも大切です。髪を濡らす前にブラッシングすることで、髪のもつれや絡まりをなくせます。また、汚れや皮脂などが浮き上がり落ちやすい状態になるので泡立ちも良くなります。

髪をとかすなどのスタイリングが目的ならコームでも問題ありませんが、シャンプー前のブラッシングには頭皮を傷めにくいクッションブラシを使うのがおすすめです。

シャンプーの前に十分な予洗いをする

髪を洗う際は最初にシャンプーを付けるのではなく、先に38℃程度のぬるま湯で髪に付いた汚れを洗い流します。この工程は予洗いと呼ばれ、ほこりや花粉などの髪表面に付着した汚れはこれで落とせます。シャンプーの前に時間をかけて予洗いする習慣をつけることがおすすめです。

汚れを落とすには2度洗いするという方法もありますが、頭皮に必要な皮脂まで落としてしまいやすいので注意が必要です。予洗いに温めのお湯を使うのも、必要な皮脂を洗い流さないようにするためです。シャンプー前に予洗いするときは、「十分な時間をかけること」と「お湯の温度を高くしないこと」の2点を覚えておきましょう。

頭皮でシャンプーを泡立てない

シャンプーを手に取ったらそのまま髪に付ける人もいますが、先に手の平などで泡立てるようにしましょう。髪で泡立てようとすると摩擦が起こり、シャンプーの洗い残しの原因にもなります。手の平や洗髪用のネットなどで十分に泡立てた泡を頭皮に付けていきます。

前述のとおり、予洗いによって髪の汚れはある程度落ちているため、シャンプーで落とすのは主に頭皮の汚れです。濡れた髪はキューティクルが開いており、外部からの刺激に対して敏感な状態になっています。ゴシゴシと洗わなくても汚れは落ちるので、優しくシャンプーするようにしましょう。ブラッシング、予洗い、泡立ての工程をしっかりと行えば、必要最低限の力で汚れは落ちます。

指の腹を少しずつ動かして優しくマッサージする

シャンプーをするときは、爪を立てたり力強く擦ったりする行為はNGです。満遍なくシャンプーの泡を頭皮に付けたら、指の腹を少しずつ動かして優しくマッサージするように洗っていきましょう。頭皮のマッサージは血流改善やリラックス効果も期待できます。入浴時に使える頭皮マッサージ用のブラシなども市販されていますが、手でも十分です。もし頭皮マッサージ用のブラシを使うなら、頭皮を傷つけにくい素材のものを選びましょう。

洗髪よりもすすぎに時間をかける

すすぎは、髪を洗うよりも長い時間をかけるようにしましょう。シャンプーのすすぎ残しは頭皮トラブルの原因になるため、しっかりと洗い流すようにしましょう。特に生え際やフェイスライン、耳の裏、首元などはシャンプーが残りやすいので注意が必要です。

予洗いと同様に、すすぎも38℃程度のぬるま湯で行うようにしましょう。お湯の温度が高すぎると皮脂を落とし過ぎ、頭皮の乾燥に繋がります。乾燥した頭皮は水分を外に逃がさないようにするため、必要以上に皮脂を分泌します。その結果、頭皮のベタつきなどを引き起こすことがあります。

髪を洗った後も注意したいヘアケア方法

正しく髪を洗うためのポイントについて確認してきましたが、髪を洗った後にも注意すべき点があります。入浴後の間違ったヘアケアは、髪が傷む原因にもなります。

タオルドライは優しく行う

お風呂から上がった後は、髪を優しくタオルドライしましょう。乾いたタオルで髪の水分を吸い取ることで、ドライヤーの使用を最低限にできます。水分が多く残った髪をドライヤーで乾かそうとすると、どうしても時間がかかり髪や頭皮への負担になります。しっかりとタオルドライを行い、ドライヤーで乾かす時間を短縮するようにしましょう。

また、タオルドライをする際は、髪を力強く擦ってはいけません。繰り返しになりますが、シャンプー後の髪はキューティクルが開いていて傷みやすい状態になっています。タオルで優しく髪を挟むようにして、水滴が垂れない程度まで乾かすのがポイントです。

アウトバストリートメントは髪の根元につけない

<シャンプー後の髪を乾燥から守り、傷みの修復を補助するためにはアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)がおすすめです。ただし、アウトバストリートメントは髪の根元に付けないように注意が必要です。入浴後、適量を手に取り手の平で伸ばしてから髪の毛先~髪の中心~前髪の順番で付けていきましょう。タオルドライで髪の余分な水分をしっかりと取り除いておくことで、トリートメント成分が髪に浸透しやすくなります。

自然乾燥は避け、ドライヤーで乾かす

髪が短い人の中には自然乾燥させる人もいますが、ドライヤーでしっかり乾かすことが大切です。生乾きの状態は、髪だけでなく頭皮にとっても良くありません。入浴後にタオルドライを行ったら、早めにドライヤーで乾かしましょう。

しかし、ドライヤーの温風も毛髪や頭皮にとっては負担になります。直接頭皮に当てたり、同じ場所をずっと乾かしたりしないようにしましょう。ドライヤーと髪の間は一定の距離を保ち、上から下へ乾かしていくのが基本です。最初に髪の先を乾かしても、水分は上から下に移動します。特に毛先はダメージが出やすい箇所なので、根元を乾かしてから毛先を乾かすようにしましょう。

アウトバストリートメントには熱から髪を保護する効果もあるため、ドライヤーによるダメージが心配な人はタオルドライ後に使用しましょう。

間違った髪の洗い方は薄毛の原因にもなる|薄毛は専門のクリニックでの相談がおすすめ

正しい方法で髪を洗うことは、良い頭皮環境を保つためにも重要です。反対に、間違った髪の洗い方やヘアケアは、頭皮環境の悪化を招くので注意が必要です。しかし、薄毛の進行には体質、遺伝、加齢など様々な要因が関係しています。

「最近、髪が薄くなってきた」「髪を洗うと抜け毛が目立つようになった」といった場合には、原因に応じた対策を早めに取るようにしましょう。例えば、薄毛の原因としてAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)が考えられる場合、専門のクリニックで相談することをおすすめします。専門医に頭皮・毛髪の状態を確認してもらった上で、必要な治療を受けるのが効果的です。

髪の洗い方に関するよくある質問

正しく髪を洗うのはフケの予防にもなる?

フケは頭皮の角質が剥がれたもので、誰にでも出ます。髪を過剰に洗ったり、反対に洗い方が不十分だったりするとフケが出やすくなります。また、シャンプー後のすすぎ不足、肌質に合わないシャンプーの使用なども原因になるので注意が必要です。普段の洗い方だけでなく、使用しているシャンプーを見直すことなどもフケの予防になります。

すすぎは上向きと下向きのどちらが正解?

シャンプーの泡を流す際は、美容院での洗髪のように仰向け(上向き)の状態が良いと言われています。なぜなら、上向きだと髪のキューティクルと同じ向きになり、負担がかかりにくいと考えられているためです。とは言え、しっかりとシャンプーの泡をすすげるのであれば、下向きで流しても大きな問題はありません。

サラサラのロングヘアを保つための洗髪のコツは?

髪が長い場合、どうしても頭皮が洗いづらくなります。そのため、入浴前のブラッシングを丁寧に行って、最初にしっかりと頭皮の汚れを浮き上がらせておきましょう。その際、絡まりやもつれが起こらないようにクッションブラシなどで優しく髪をとかすようにしましょう。

また、シャンプーの付け過ぎにも注意が必要です。シャンプーを何度つけても泡立たないという場合は、予洗いが不十分だと考えられます。髪が長い分どうしても時間はかかりますが、シャンプー前の予洗いを入念に行いましょう。そうすることで髪の傷みを和らげ、サラサラのロングヘアをキープしやすくなります。

洗っても髪・頭皮が臭う場合の原因は?

シャンプーをしても髪や頭皮から嫌なにおいがする場合、皮脂やすすぎ残しが原因で頭皮の菌が繁殖している可能性があります。また、頭皮に残った皮脂の酸化もにおいに関係していると考えられます。だからといって過度に髪を洗うのは避けましょう。頭皮を守るのに必要な皮脂まで落としてしまい、余計に皮脂の分泌量が増えるという悪循環を起こす原因になります。

シャンプー後の髪・頭皮のにおいが気になる方は、正しい方法で髪を洗えているか再確認するようにしましょう。加えて、肌質に合ったシャンプーに変更することも重要です。

まとめ

綺麗な頭皮や毛髪を維持するための髪の正しい洗い方について説明してきました。頭皮や髪を健康的に保つためには食事や睡眠などももちろん大切ですが、毎日行うシャンプーも同様に重要です。間違った方法でのケアは、頭皮トラブルの原因にもなります。入浴前から入浴後までの一連の流れを振り返って、髪が正しく洗えているかどうかを確認することをおすすめします。正しい髪の洗い方を実践して、綺麗な頭皮・毛髪を目指しましょう。