étora hair ◇PROFILE
せっかくスタイリングをしたのにアホ毛や浮き毛が出てきてしまい、がっかりしたことがある方は多いのではないでしょうか。この記事では、アホ毛の原因や抑え方、予防のポイントを詳しく紹介しています。「アホ毛に悩んでいる」「アホ毛の対処法が気になる」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
代表 NAO(カドグチ ナオミツ)
URL:https://etora.net/
美容師歴13年。
渋谷にあるヘアサロン『étora hair』代表。
お客様1人1人に寄り添った丁寧なカウンセリング、接客を心がけ、トレンドを押さえたスタイルを提供している。
この記事でわかること!
髪のアホ毛とは?
「アホ毛」は別名「浮き毛」「ハネ毛」とも呼ばれ、髪の表面からピンと出てしまう髪の毛のことを言います。
特に髪の分け目や前髪、頭頂部周辺で起こりやすく、「アホ毛のせいでスタイリングがうまく決まらない」「がっかりする」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
アホ毛の原因は主に3つ
多くの女性を悩ませるアホ毛が起こる原因は、主に3つあります。
- 切れ毛や静電気
- 成長途中の短い毛
- くせ毛・毛のうねり
アホ毛が出てしまう原因を知ることで、対処がしやすくなるためよく理解しておくことが大切です。アホ毛が起こる3つの原因をそれぞれ詳しく説明します。
切れ毛や静電気
切れ毛や静電気は、アホ毛を引き起こす原因になります。
切れ毛はブラッシングの摩擦、ドライヤーやヘアアイロンなどの熱が原因で起こります。髪が傷んで短くなってしまった切れ毛は、周りの長い毛に馴染まず表面に飛び出してしまうのがその理由です。髪や頭皮が乾燥している場合も切れ毛や短い毛が静電気で浮き上がり、さらにアホ毛をひどくしてしまいます。
成長途中の短い毛
髪の毛には「毛周期」と呼ばれる成長サイクルがあり、「成長期」「休止期」「退行期」を繰り返しています。そのため髪の毛には長い毛と短い毛の両方が混在しており、そのうち成長途中の短い毛がアホ毛として表面に飛び出してきてしまうわけです。気になるからといって短いアホ毛を抜いても、また新しい毛が生えてくるため、根本的な解決にはなりません。
くせ毛・毛のうねり
くせ毛の場合、うねった毛がアホ毛として飛び出すことがあります。雨の日や湿度が高い日は特に髪がうねりやすいため、アホ毛がひどくなってしまうことが多い傾向にあります。
また、毛穴の詰まりが髪にうねりを引き起こし、アホ毛の原因になることがあります。例えばシャンプー不足やストレスなどで毛穴に皮脂などの汚れが詰まると、毛穴の中で髪が圧迫され、うねりを伴う髪が生えてくる可能性があります。
髪のアホ毛を抑える方法
次に、アホ毛を抑えるためのスタイリング方法を紹介します。アホ毛を抑えるスタイリングのポイントは3つです。
- ドライヤーでアホ毛を抑える
- ヘアオイルを活用する
- アホ毛用スタイリング剤やスティックを使用する
ドライヤーでアホ毛を抑える
アホ毛を抑えるためには、ドライヤーのかけ方が非常に重要です。
スタイリングをしていてアホ毛がたくさん出てしまう時や、スタイリングをする前は、一度髪を濡らしてブローするのがおすすめです。ブローの際は髪の表面を押さえ、アホ毛が浮いてこないようにドライヤーをかけてみましょう。完全に乾かし切る直前にコームやブラシを使ってヘアスタイルを整えれば、アホ毛が減って髪がまとまりやすくなります。
ヘアオイルを活用する
アホ毛を改善するには、ヘアオイルの活用もおすすめです。ブローやヘアアイロン、コテでスタイルを作った後にアホ毛が出ている場合は、ヘアオイルやバーム、ワックスなどを使ってアホ毛を抑えましょう。
オイルやバームには油分が含まれているため、髪をコーティングしてアホ毛を減らせるでしょう。乾燥を防ぐ効果もあるので、静電気によるアホ毛対策にも効果的です。
スタイリングが完成したら、最後にスプレーを吹きかけるのも対策方法の1つです。スプレーを髪に直接吹きかけても良いですが、かけすぎると固まってしまうため、おすすめはコームにスプレーを吹きかけて、軽く髪の表面を撫でる方法です。これによりスタイリングはそのままに、アホ毛だけを抑えることができます。
アホ毛用スタイリング剤やスティックを使用する
最近では、アホ毛対策としてスタイリング剤が販売されています。せっかく自宅で上手に処理できたとしても、外出先でヘアスタイルが崩れ、アホ毛が出てくることはよくあります。
特に雨の日や梅雨の時期は、湿度が高くアホ毛が出やすい状況です。外出先でのアホ毛対策として、持ち歩き可能なアホ毛用スタイリング剤を使用するといいでしょう。
スティックタイプやマスカラタイプなど様々な種類があり、いずれも手を汚さずにアホ毛を直せる優れものです。自分のシチュエーションに合わせて選んでみてください。
アホ毛予防のポイント
普段から気を付けたい、アホ毛予防のポイントを紹介します。アホ毛が出た際の対策も大切ですが、できるだけ増やさないように日々予防することも非常に重要です。
アホ毛予防のために気をつけたいポイントは以下の5つです。
- トリートメントを使う
- 正しいシャンプー方法
- 紫外線対策
- 定期的なカット
- カラーやパーマを控える
それぞれのポイントについて詳しく紹介していきます。どれも簡単にできるので、アホ毛が気になる方は早速できる方法から試してみましょう。
トリートメントを使う
トリートメントは、アホ毛の予防にぴったりな方法と言えます。トリートメントは髪の毛に潤いを与えるため、アホ毛の原因となる切れ毛や静電気の予防につながります。髪を保湿してまとまりを持たせることで、短い髪が浮きにくくなり、アホ毛が出にくくなる効果が期待できます。
特に湿気が起きやすい梅雨の時期や雨の日は、しっとり系のトリートメントで髪を保湿するといいでしょう。自宅で行うトリートメントには、お風呂で使う「インバストリートメント(洗い流すトリートメント)」と、お風呂上がりに使う「アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)」の2種類があります。
アウトバストリートメントは、ドライヤー前に使用することで髪にまとまりを持たせ、アホ毛を抑えます。このほ他、美容院で自分の髪質に合ったトリートメントで補修する方法もおすすめです。
正しいシャンプー方法
シャンプーを正しい方法で行うことは、アホ毛の予防にとっても欠かせないポイントです。
間違ったシャンプー方法は髪にダメージを与え、切れ毛や乾燥を引き起こすことでアホ毛を増やす原因になることもあります。また洗浄不足で毛穴に汚れや皮脂が詰まったままの状態も、髪をうねらせてアホ毛の増加につながります。
正しいシャンプー方法を身に付けることは、アホ毛予防の第一歩です。正しいシャンプーの方法を以下にまとめました。
- 髪を優しくとかし、絡まりやもつれを取る
- ぬるま湯で予洗いする
- 手でシャンプーを泡立ててから髪に付ける
- 指の腹で優しく洗う
- しっかりすすぐ
- タオルドライで水分を十分に拭き取ってからドライヤーをかける
シャンプーは洗浄力が強すぎないものを選びましょう。特にアミノ酸系のシャンプーは、頭皮に適度な潤いを残しながらも汚れをすっきり取り除くことができるのでおすすめです。
また、予洗いやシャンプーのすすぎに使うお湯の温度は、38度程度のぬるま湯が良いでしょう。熱すぎるお湯は頭皮から水分・油分を奪い、乾燥を招く原因になります。
シャンプー後は髪を濡れたまま放置せず、早めに乾かすのも重要なポイントです。髪は濡れた状態で放置していると、切れ毛などのダメージを引き起こす可能性があります。また長時間のドライヤーを避けるためにも、すすぎ後はタオルドライでしっかり水分を拭き取るようにしてください。
紫外線対策を行う
紫外線は髪に大きなダメージを与え、切れ毛や乾燥、静電気を招き、結果的にアホ毛につながります。
春や夏に多いイメージのある紫外線ですが、実は1年を通じて地上に降り注いでいます。そのため春や夏だけでなく、年間を通して紫外線対策をする必要があります。具体的には、帽子やUVスプレーなどを活用して髪や頭皮を紫外線から守るようにしましょう。
定期的なカット
髪は毛先から傷んでいきます。そのため定期的に毛先をカットすることで切れ毛を抑制し、アホ毛の減少が期待できるようになります。カット方法を工夫したり分け目を変えたりすることでも、アホ毛の悩みから解放されることもあります。
長い期間分け目を変えない場合、頭皮の同じ部分が紫外線や摩擦のダメージを受けやすくなり、そこから切れ毛や短い毛が目立ってしまうことがあります。そのため、時々分け目を変えることもおすすめの予防策です。
カラーやパーマを控える
カラーやパーマは髪に大きなダメージを与えます。髪が傷んで乾燥しやすくなり、静電気が起こることで切れ毛が増え、結果的にホ毛が目立つようになることも少なくありません。
アホ毛の予防にはカラーやパーマを控えるのが効果的ですが、中には「おしゃれを楽しみたい」という方も多いことでしょう。そのような場合は、美容師に相談して髪のダメージが少ない薬剤を使用してもらうようにしてください。
まとめ
髪のアホ毛が起こる原因、対処法や予防方法について紹介しました。アホ毛は、切れ毛や成長途中の短い毛が髪の表面に浮き出ることで起こります。髪のうねりや静電気などが原因になるので、完全になくすことは難しいかもしれません。
しかし、日々のケアを行うことで少しでも減らしたり予防したりすることは可能です。本記事を参考にして、少しでもアホ毛を改善するようにしてください。