紫外線は髪の毛にも影響を与える！髪が受けるダメージやUV対策を紹介

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光老化でおこる「シミ」「しわ」「たるみ」のように、髪や頭皮も紫外線によって大きなダメージを受けています。この記事では、紫外線が髪や頭皮に与える影響について解説します。

紫外線から髪の毛を守る方法、ダメージを受けた場合のアフターケアについても紹介しているので、キレイな髪をキープしたい方は参考にしてみてください。

1年の中で、紫外線対策を徹底したい時期と時間についても触れているので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

この記事でわかること！

紫外線が髪の毛に与える３つの影響

紫外線が肌に与える影響は、主にUV-A（紫外線A波）とUV-B（紫外線B波）によって引き起こされます。
紫外線の9割がUV-Aで「生活紫外線」とも呼ばれます。波長が長く、窓ガラスなども透過し肌の真皮まで届くため、シワやたるみの原因のひとつです。

一方、屋外での日焼けの原因となるため「レジャー紫外線」とも呼ばれるのがUV-Bです。波長が短く表皮にダメージを与えるため、シミやそばかすを引き起こします。
このような特徴を持つ紫外線が、髪に与える影響は以下3つです。

それでは、キューティクルへのダメージから確認していきましょう。

キューティクルがはがれて乾燥髪に

髪の毛は紫外線にさらされると、潤いやツヤを失って乾燥してしまいます。紫外線のダメージを受けると、髪の毛を覆うキューティクルが剥がれて隙間ができます。そこから髪の内部に入り込んだ紫外線が、タンパク質「アミノ酸システイン」の結合を壊すため、髪が乾燥してしまうのです。

また、髪内部の水分保持力も低下するため、乾燥しやすくなります。乾燥によって柔軟性が失われると、枝毛や切れ毛も引き起こすことがあります。

メラニンが破壊されて色が抜ける

「髪が日焼けして色が抜けた」と感じたことのある方もいるのではないでしょうか。これは、メラニンが破壊されて色が抜けた状態です。肌のシミの原因となるため悪者にされがちなメラニンですが、紫外線を吸収し、組織の内側を守る大切な役割を果たしています。

しかし、紫外線予報の透明UVスプレーは、靴や服についても気になりにくい処方となっています。日焼けによる髪の退色は、メラニンの減少によるものなのです。

また、メラニンを作り出す色素細胞がダメージを受ければ色を作り出せず、髪の毛は白くなってしまいます。髪の分け目のみが白髪の場合は、紫外線の影響かもしれません。

頭皮のシミやしわ、たるみが起こる

紫外線による光老化は、頭皮でも起こります。髪の毛で目立ちにくいですが、紫外線を浴び続ければ、頭皮にもシミやしわができてしまう可能性もあります。

また、UV-Aが肌の真皮に達すると、肌内部の皮膚弾力を保つ弾力繊維が破壊される「光線性弾性繊維症」と呼ばれる変化が起きます。弾性繊維が機能しなくなると、皮膚の張りを維持できずにたるみが生じます。

頭と顔は1枚の皮膚でつながっているため、紫外線ダメージで頭皮がたるめば、延長線上にある顔も少なからず影響を受けてしまいます。

【日焼け対策】紫外線から髪の毛を守る方法

紫外線から髪や頭皮を守る特に有効な手段は「直接紫外線を浴びない」ことです。
以下の3つの日焼け対策を取りましょう。

外出時には帽子や日傘を活用

外出時には、帽子や日傘で紫外線を防ぐことが効果的です。熱中症対策を兼ねて、外出時には帽子か日傘のどちらかを利用すると良いでしょう。帽子や日傘は、黒やネイビーなどの濃い色で紫外線を通しにくいものがおすすめです。濃い色より効果は劣りますが、白などの明るい色でも紫外線を防ぐことはできるので、ファッションに合わせて取り入れてみましょう。

また「人が多い場所に行くときは邪魔にならない帽子、髪型を崩したくないときは日傘」といったように、状況に合わせて使い分けするのも良いでしょう。

ヘア用の日焼け止めスプレーを使う

ヘア用の日焼け止めスプレーも、積極的に使っていきたいアイテムです。特に、分け目の部分は頭皮に日が当たるため、日焼け止めスプレーをしっかり使いたい箇所です。

商品によっては美容液成分が配合されているものもあり、紫外線ダメージを減らしつつヘアケア効果も期待できます。日焼け止めスプレーに加えて、帽子や日傘でカバーするとより効果的です。

髪が長く、スプレーや帽子ではカバーしきれない場合、傷みやすい毛先は内側にしまうようなお団子ヘアで隠してしまう方法もあります。また、定期的に分け目を変えれば、頭皮の一部分にダメージが重なるのを防げます。

海やプールに入った後は早く髪の毛を乾かす

濡れた髪は表面のキューティクルが開いた状態なので、ダメージを受けやすい状態です。海やプールに入った後は、なるべく早くシャワーを浴びて髪を乾かしましょう。

海などでドライヤーがない場合は、まずはタオルドライでしっかり水分を吸収しましょう。車のシガーソケットで使えるドライヤーもあります。海やプールに行く頻度が高く、髪の傷みが気になる方はそのようなドライヤーも検討してみてください。

髪の毛用の日焼け止めスプレー３選

それでは、髪の毛用の日焼け止めスプレーから3つの商品をご紹介します。

プロテクトUVスプレーから確認していきましょう。

サンカット®　プロテクトUVスプレー

全身どこでも使えるサンカット®のプロテクトUVスプレーは、汗や水、こすれに強く紫外線から髪や頭皮をしっかりガードしてくれます。ベビーパウダーを配合しているため、つけた瞬間からさらさらとしてべたつきません。また、花粉やPM2.5などから守ってくれるアレルガード機能付きです。

水に入って40分後もUV効果が落ちないウォータープルーフは、夏のレジャーでも頼りになりそうです。また、石けんで落とせるため、髪や頭皮に余計な負担をかけません。逆さにスプレーできるので、塗りにくい後ろ髪などもカバーしてくれるのもうれしいポイントです。無香料なので、匂いが気になる方も使いやすい商品です。

出典：コーセーコスメポート株式会社

紫外線予報　透明UVスプレー

紫外線予報の透明UVスプレーは、靴や服についても気になりにくい処方で使用できます。
大きめサイズで1歳から使えるので、家族みんなで紫外線予防ができるのもポイントです。無色素、無香料、無鉱物油、ノンパラベン、ノンアルコールと添加物を極力カットします。紫外線予防の成分を100%UVカプセルの中に収めています。オレンジ精油の柑橘系の香りも、暑さで消耗しがちな気持ちをリフレッシュさせてくれるでしょう。

出典：株式会社　石澤研究所

アネッサ　パーフェクトUV スキンケアスプレー 

アネッサ　パーフェクトUV スキンケアスプレー は、あらゆる角度からの紫外線を防ぐことが期待でき、顔・からだ・髪に使用できるスプレータイプの日焼け止めです。汗や水、空気中の水分に反応しスプレーした日焼け止めが均一に広がることで、しっかり日焼け予防ができます。さらに、美容成分を配合しているので、紫外線による乾燥やダメージを防ぎます。石けんで落とすことができるので、毎日の日焼け予防に最適の商品です。

出典：株式会社　資生堂

紫外線対策に向いている帽子３選

外出時の紫外線対策アイテムの帽子と日傘は、遮蔽（しゃへい）率と遮光率が紫外線対策の指標です。
遮蔽率はUVカット率とも呼ばれ、紫外線を遮蔽する度合です。

一方、遮光率は可視光線（光）をカットする度合で、遮光率が高いと明るさが制限され内側が暗くなります。
紫外線対策に向いている帽子を3つピックアップしてご紹介します。

NOPO　ソフトオーガニックコットン キャスケット

NOPOソフト オーガニックコットン キャスケットは、オーガニックコットン100%の優しい肌触りの帽子です。発汗吸水性や保湿性を兼ね備えており、洗濯することもできるので、一年中使用することができます。紫外線保護指数UPF50+なので、日焼け予防としても使用することはもちろん、リバーシブルで使用できるのでコーディネートに取り入れやすい商品です。

出典：株式会社マーシュ

THE NORTH FACE　サンシールドキャップ

THE NORTH FACEのサンシールドキャップは、レジャーやアウトドアシーンに大活躍するキャップです。
スナップボタンで取り外し可能なひれ（シールド）が、剝き出しになりがちな首の後ろも紫外線から守ってくれます。あご紐付きで、風で飛ぶ心配もありません。キャップのメッシュ部分とシールドには虫よけ加工がされているため、キャンプや野外活動でも活躍してくれるでしょう。紫外線遮蔽率も85%以上です。

THE NORTH FACEならではのおしゃれなビジュアルで、オールシーズン紫外線対策ができるアイテムです。

出典：株式会社ゴールドウイン

ビシェリ　ナチュールサファリ帽子 麻スラブ

ナチュールサファリ 帽子 麻スラブは、徹底してお肌を守るように設計された100%遮光記生地を使用した帽子です。頭周りには通気性の優れた強力なUV加工や撥水加工が施されているので、炎天下でも快適に過ごすことができます。また機能性だけでなく頭頂部をふんわり設計したことで、フォルムをきれいにみせてくれるデザイン性も兼ね備えています。

出典：株式会社BICHERIE.

強い日差しから守れる日傘３選

強い日差しから守れる日傘を3つご紹介します。

KIZAWA　超軽量 カーボン傘

KIZAWAの超軽量カーボン傘は、骨の部分をカーボンファイバーで製造しているため、軽量（120g～）なのがポイントです。遮蔽率・遮光率ともに100%としっかり紫外線を遮ります。

遮熱効果で日傘の下はひんやり感じられ、晴雨兼用のため雨傘としても使えます。雨の日でも紫外線カットできるのは、嬉しい仕様と言えるでしょう。

折りたたんだ時の厚みが3センチ、長さ21.5センチとかさばらないため、バッグの隙間にも入れられ便利です。

出典：KIZAWA株式会社

WPC.　遮光切り継ぎ tiny

WPC.の遮光切り継ぎ tinyは、コンパクトさを追求した遮蔽率・遮光率100%の折り畳み傘です。
日傘と雨傘の機能まで備えた「全部入り」傘は、鞄の中に入れていても負担にならないサイズ感です。四角いスクエア型は、老若男女に馴染むデザインです。

傘を開いた時のサイズはやや小ぶりながら、ツートンカラーが悪目立ちせず、どんなシーンでも気軽に使えます。デイリーユースできて、機能的な日傘をお求めの方に向いている商品です。

出典： 株式会社ワールドパーティー

hands＋　雨、風、日差し、全ての天候に対応できる傘　55cm

遮蔽率・遮光率99.99％以上、対水圧20,000mm以上の機能を持ち、全天候に対応できるのは、hands＋の雨、風、日差し、全ての天候に対応できる傘です。

強風にあおられても傘の生地部分がくるくると回ってしのぐので、傘の骨が折れにくいのも特徴です。また対水圧が高いため、豪雨でも水がしみ込みにくい仕様です。「木陰を持ち歩く」ともいわれる東レ（株）サマーシールドL2を生地に使用しているため、紫外線から守る機能も十分と言えるでしょう。

出典：株式会社ハンズ

【アフターケア】紫外線ダメージを受けた髪の毛をケアしよう

紫外線で髪がダメージを受けてしまった場合、以下の4つを心掛ければ髪の状態が悪化せずに済む場合もあります。

皮脂や油などをしっかり洗い落とす

髪や頭皮の日焼けが気になった時のシャンプーは、皮脂や油などをしっかり洗い流すことが大切です。特に、夏は大量に発汗するので、頭皮のかゆみが起こりやすく、紫外線と皮脂分泌の二重ダメージになりがちです。

ダメージを受けた髪は、優しくケアしましょう。まず、ぬるま湯を髪全体にかけて、頭皮の皮脂などを落とします。次にたっぷり泡立てたシャンプーで、包み込むように優しく洗いましょう。トリートメントやヘアマスクをする場合、蒸しタオルで5分ほど髪を包むと、より効果が高まります。

乾かすときは冷風を使う

髪を乾かすときは、タオルドライ・温風で乾かす・冷風で仕上げるの3ステップで乾かしましょう。
髪は水分を含んでいるとダメージを受けやすいため、まずタオルでしっかり表面の水分を取ります。次に温風で根元から乾かしましょう。一般的なドライヤーの温度は100〜120度で、高温は髪のタンパク質の変性を起こしてしまいます。しかし冷風のみで髪を乾かすためには長時間風を当て続けなくてはならず、髪の乾燥が進むため一長一短です。

温風で8割程度まで乾かしてから最後に冷風で整えると、髪のダメージをなるべく小さくしつつ、短い時間で乾かせます。冷風によりキューティクルが引き締まり、ツヤが出るうえに、髪の広がりも抑えられます。

トリートメントで保湿する

紫外線ダメージを受けた髪に、トリートメントで栄養を届けましょう。トリートメントには乾燥した髪に油分と水分を補い、バランスを整える効果があります。傷んだ髪を外側から保護してくれるので、ドライヤーの熱や摩擦などからのダメージを防ぐ効果も見込めます。

トリートメントの効果を最大限に生かすには、シャンプーと同じシリーズで揃えるのもおすすめです。ヘアケア商品の多くは、シリーズのセットで使えばより効果が発揮できるよう開発されているためです。

ヘッドスパで頭皮をケアする

頭皮のダメージの軽減には、ヘッドスパも良いでしょう。

マッサージによって頭皮の血行が促進されれば、ターンオーバーの乱れの払拭が期待できます。血行不良は頭皮の弾力も失わせるため、改善されればお顔のリフトアップにつながる可能性もあります。

また血行が良くなれば頭皮に栄養が行き渡るため、薄毛や白髪予防としても効果的です。

紫外線対策で知っておきたい３つのこと

それでは最後に、紫外線対策で知っておきたい3つについて解説します。

時期：紫外線は１年中降り注いでいる

夏に比べて冬は紫外線対策がおろそかになりがちですが、紫外線は1年を通して降り注いでいます。
紫外線量のピークは5月から7月です。しかし4月から9月の間に降り注ぐ紫外線量は、年間の紫外線量の70〜80％にもなります。4月はまだ紫外線が少ない印象がありますが、紫外線は春から夏にかけて右肩上がりで増加します。4月もしくは5月から夏の終わりまでの紫外線対策が特に重要といえるでしょう。

一方、冬の紫外線量については、夏と比較してUVｰAが半分程度、UV-Bが5分の1程度の量になります。冬場でも紫外線量は無くなるわけではありません。長時間外にいる場合、日焼け止め効果のある化粧下地を使うなどの対策をするとよいでしょう。

時間：特に気をつける時間は「10:00～14:00」

次に、紫外線に特に気をつけたい時間についてです。気象庁のデータでは1日の中で最も紫外線量が多いのは10時頃から14時頃までとされています。夏の場合、この時間帯に1日分の紫外線量の約60%分が降り注ぎます。
時期と合わせると、4月から9月までの10:00～14:00に外出する場合、紫外線対策は必須と言えるでしょう。

逆に少ないのは「朝は7時台まで」「夕方は17時台まで」ですが、量は少なくなるものの、夕方も日没までは紫外線は届いています。

参照：月最大UVインデックス(観測値）の時別累年平均値グラフ

天気：曇りや雨でも紫外線対策が必要

曇りや雨でも紫外線対策はあります。曇りの日は晴れの日の約60％、雨の日でも約30％の紫外線が地表に届いています。
特に気を付けたいのは「薄曇り」です。曇りの日に晴れ間がのぞく時、紫外線量が増えることが分かっています。雲の隙間から差し込む光に雲に反射した散乱光が加わり、晴天時より紫外線が強くなる場合もあるのです。
反射光を考えると、晴天時だけではなく曇りなどでも紫外線対策が必要と言えます。

まとめ

髪や頭皮は紫外線のダメージを受けやすいため、紫外線対策が必要です。出かける際は帽子や日傘、UVカットスプレーなど積極的に活用しましょう。

紫外線は一年を通じて降り注いでいますが、特に4～9月の10:00～14:00は紫外線量が増えるため、外出時は紫外線対策が必要です。また晴天だけでなく、薄曇りの天気でも紫外線量が増えるため気を付けましょう。
髪や頭皮の紫外線のダメージには、皮脂や油を洗い流す・冷風で乾かすといった対策が効果的です。
日常的な紫外線ダメージを防いで、髪と頭皮の健康維持につなげてみてください。