髪質改善と聞くと、メリットは思い浮かびますが、デメリットはイメージできない方が多いのではないでしょうか。髪質を改善する方法はいくつかありますが、この記事で紹介する髪質改善とは、髪質の改善を目的としたトリートメントを使うことです。本記事では、髪質改善のデメリットや方法について詳しく解説します。
この記事でわかること!
髪質改善のメリット
髪質改善を目的として、トリートメントによるケアや生活習慣の見直しを行うと、次のようなメリットがあります。
ごわつきやパサつきを改善できる
髪のごわつきやパサつきを改善できる可能性があります。完全になくなることはありませんが、20~30%改善するイメージです。
ごわつきやパサつきは、キューティクルが開いたり剥がれたりして、髪内部の水分が失われることが原因で起こります。しかし、髪質改善のケアを行っても、キューティクルのトラブルを完全に解消することはできません。そのため、ごわつきやパサつきに関しては一部改善できると覚えておくと良いでしょう。
髪のうねりを抑えられる
髪質改善のケアによって、髪のうねりの状態が改善される可能性があります。髪のうねりは、加齢に伴う頭皮の筋膜が衰え、毛穴が緩むことで生じます。
髪質改善のケアでは毛穴を戻すことはできないため、髪のうねりを大きく改善することはできません。また、これから生えてくる髪を真っ直ぐにする効果はないことにも注意が必要です。
髪質改善のデメリット
髪質改善は、「髪質を改善するからデメリットはない」と思っている方は多いのではないでしょうか。実は、次のようなデメリットがあります。
毛先のカラーが退色する場合がある
カラーをしている方が髪質改善を目的としたトリートメントを使用すると、毛先部分の色が褪せてしまう場合があります。髪質が改善をしても、毛先と他の部位に色の差が生じると、見た目の問題に繋がることがあります。髪質とカラーのどちらを選ぶかを考えた上で、トリートメントを行うかどうか決めると良いかもしれません。
くせ毛・巻き毛への大きな効果は期待できない
くせ毛や巻き髪の方は、髪質改善トリートメントを毎日使用したとしても大きな効果は期待できません。また、トリートメントをしている髪の毛にだけ効果があるため、トリートメントをやめてしまうとすぐに元に戻ってしまいます。生まれつきのくせ毛・巻き髪の場合を大きく改善するには、縮毛矯正が必要です。
髪質が悪くなる原因
髪質が悪化する原因を理解することで、予防ケアに対して納得感を得られます。ここからは、髪質が悪くなる原因について解説します。
加齢
加齢と共に、髪の健康が損なわれたり髪質が変化する場合があります。加齢によって髪に栄養が十分に供給されなくなると、健康なキューティクルを維持できません。その結果、髪の内部の水分が失われてパサつきやごわつきなどが生じます。
しかし、加齢を防ぐことはできないため、他の原因に対処しつつ適切なケアを行い、少しでも長く良好な髪質を維持することを目指しましょう。
不規則な生活
健康な髪とは、髪の主成分であるケラチンが正常に合成されている髪のことです。ケラチンの合成には、タンパク質や亜鉛などが欠かせません。また、血流を促すビタミンEをはじめ、他にもさまざまな栄養が関与しています。
栄養バランスが悪い食事や、食事を取らなかったりするなど不規則な生活を続けていると、髪質の悪化に繋がる可能性が高くなります。
毛穴詰まり
毛穴が詰まると、毛穴の形が歪んで髪がうねることがあります。毛穴詰まりの原因は、過剰に分泌した皮脂・頭皮の乾燥・ストレス・糖質や脂質の過剰摂取などです。
毛穴詰まりの有無を自分で確認することは困難なため、状態を知りたい場合は皮膚科医師や薄毛治療クリニックなどでチェックしてもらうと良いでしょう。
髪質改善の方法
髪質改善の方法は、髪質をケアするトリートメントを使いながら、同時に生活習慣やヘアケアを見直すことです。それぞれ正しく実践することで、髪質を効率的に改善できるでしょう。髪質改善の方法について、詳しく解説します。
髪質改善トリートメントを使う
髪質改善トリートメントとは、髪質改善を目的とした次のトリートメントのことです。
・酸熱トリートメント
・システムトリートメント
従来のトリートメントとは異なり、髪のパサつきやうねりに対する改善効果を発揮しながら、栄養を与えて髪の健康状態を整えます。これにより髪にツヤやハリが出て、きれいな髪へと導いてくれます。しかし、一時的な効果のため、定期的に行うことが大切です。
酸熱トリートメントの場合は、補給した栄養をつなげることでイミン結合と呼ばれる現象を引き起こし、髪質をさらに効果的に改善できます。
生活習慣を整える
1日3食の食事を規則正しく取るだけではなく、糖質・脂質・ビタミン類・タンパク質・ミネラル類・食物繊維などのバランスが良い食事を心がけると良いでしょう。また、良質な睡眠と適度な運動を行い、生活習慣を整えることが大切です。このような行動を続けることで、食事で摂った栄養が髪へ十分に行き渡るようになり、髪質の改善が期待できます。
シャンプーの方法を見直す
シャンプーの方法を誤ると、髪は傷んでしまいます。次のような行為はいずれも髪にダメージを与えます。
・熱すぎるシャワー
・シャンプーの原液をそのままつける
・爪を立ててゴシゴシ洗う
・十分にすすがない
正しいシャンプーの手順は次のとおりです。
2. ぬるま湯で十分に髪を濡らす
3. シャンプーをしっかりと泡立てる
4. 指の腹で優しく丁寧に洗う
5. 泡が残らないように十分にすすぐ
シャンプーは毎日行うため、髪へのダメージに深く関係します。この機会にシャンプーの方法を見直して、髪へのダメージを減らしましょう。
ドライヤーの使い方を見直す
髪とドライヤーの距離が近すぎたり、長時間同じ箇所だけに温風を当て続けると髪が傷む原因になります。最低でも20~30cmは離し、ドライヤーを常に振って熱が一箇所に集中しないようにしましょう。
また、ゴシゴシとこすりながら乾かすと、シャンプー後の開いたキューティクルにダメージが与えられてしまうため、優しく丁寧に行うようにしましょう。
ストレスケアをする
ストレスは自律神経のバランスを崩し、血流の悪化を招きます。その結果、髪に栄養が十分に届かなくなり髪質にも影響を与えるおそれがあります。良質な睡眠や適度な運動、音楽鑑賞、趣味を楽しむなど、様々な方法を日常に取り入れて、ストレスをこまめに発散するようにすると良いでしょう。
まとめ
髪質改善のため生活習慣の改善やストレス発散、正しいシャンプーなどは、早期に取り入れられる方法です。しかし、髪質改善トリートメントは毛先のカラーが脱色する可能性がある上にコストもかかるため、誰にでも適しているとは限りません。今回紹介したメリット・デメリットを参考に、髪質改善トリートメントを使うかどうかを検討してみると良いでしょう。