湯シャンに興味があってもシャンプーなしではニオイが気になると思う方は多いのではないでしょうか。
この記事では、湯シャンのメリット、デメリット、湯シャンによる頭皮のニオイの変化、ケアの方法、湯シャンのコツや注意点などをまとめて解説しています。
これから湯シャンを始めようと思っている方、湯シャンを始めたは良いもののニオイが気になるという方は参考にしてみてください。
この記事でわかること!
湯シャンとは?
湯シャンとは、お湯だけで洗髪することです。シャンプーを使わず、お湯のみで頭を洗うため。頭皮への刺激がほとんどなく、頭皮環境をリセットできる、乾燥しにくくなるなどのメリットがあります。
シャンプー代がかからないため、節約になるといったメリットを感じている方も多く、湯シャン派の多くは数年にわたって継続しやすい方法です。
湯シャンで得られるメリット
湯シャンで得られるメリット1:乾燥やフケの予防
湯シャンはシャンプーを使わないため必要な皮脂を残しやすく、乾燥やフケの予防に役立ちます。
一般的なシャンプーは洗浄力が高く、弱った頭皮には刺激となってしまうこともあります。本来必要な皮脂まで洗い流してしまうと、頭皮の乾燥やフケなどのトラブルを引き起こしてしまいます。
更に、乾燥から頭皮を守るために皮脂が過剰に分泌されると、ベタつきやニオイなどの悩みも出てきてしまいます。湯シャンにすることで必要な皮脂を残し、乾燥やフケ、ベタつき、ニオイといった悩みを予防できます。
湯シャンで得られるメリット2:抜け毛の予防
湯シャンで頭皮環境を整え、健康的な状態へ導くことで抜け毛の予防が期待できます。
抜け毛は頭皮環境の乱れなどから起こることが多く、予防には洗髪の見直しが欠かせません。洗浄力の強いシャンプーで洗い続けることで頭皮に余計な刺激を与えていると、頭皮環境は回復するどころか悪化する一途です。
湯シャンを取り入れて頭皮環境を一度リセットすることで髪が育ちやすい土台を整えれば、自然と抜け毛が減ることが期待できます。
湯シャンのデメリット
整髪料などは落とせない
湯シャンはシャンプーを使わないため、スプレーやワックスなどの整髪料はなかなか落とせません。整髪料が髪や頭皮に残ったままにしてしまうと、雑菌の繁殖や頭皮湿疹に繋がるため毎日洗い流す必要があります。
湯シャンをする場合は、整髪料を使っていない日にするか、整髪料を使わず過ごして湯シャンを取り入れるか、どちらかにしましょう。整髪料を使った日の洗髪は、必ずシャンプーを使うようにしましょう。
強く擦り洗いしてしまう
湯シャンをするとき、シャンプーがない分しっかり洗わなければならないと、ついつい力を込めて強く頭皮を擦ってしまいがちです。
せっかく頭皮に優しい湯シャンを取り入れても、洗う時に爪を立てたり強く擦ったりして傷をつけては意味がありません。湯シャンに限りませんが、洗髪するときは指の腹で優しく丁寧に洗うように心がけましょう。
髪の軋みが気になる時期がある
湯シャンに切り替えてから3ヶ月目くらいまでは、髪の軋みが気になる時期があります。
シャンプーによるコーティングや補修効果を失った髪は、一時的に軋みが出る状態になってしまいますが、これは髪や頭皮が湯シャンに慣れようとしている時期です。継続すれば髪の軋みがおさまります。
最初はベタつきが気になる
湯シャンに切り替えたばかりの頃には、頭皮や髪のベタつきが気になる時期があります。毎日シャンプーで洗っていたのを、湯シャンに切り替えたことで頭皮が変化に対応するのに時間がかかります。
一時的に皮脂バランスが不安定になることで頭皮と髪にベタつきが出るため、特に髪の長い方などは気になってしまうかもしれません。頭皮が湯シャンに慣れ、皮脂バランスが安定してくるとベタつきは低減されていきます。
シャンプーの香りに頼れない
湯シャンではシャンプーの香りがなくなるので、汗や体臭などをシャンプーの香りで誤魔化せなくなります。湯シャンでは髪から良い香りがする、ということはありません。
香りが欲しいときは、芳香のヘアミストをつけたり、ヘアオイルなどを毛先につけるのがおすすめです。
湯シャンで頭皮のニオイはどうなる?
湯シャンを始めてから、特に気になるのがニオイの問題です。頭皮のニオイについて調べてみました。
シャンプーの香りがなくなる
湯シャンを始めてからは、シャンプーを使わなくなったり頻度が減ったりするため、香りがなくなっていきます。
正しく湯シャンをおこない清潔に保てていれば、頭皮からはシャンプーの香りがなくなるだけで無臭のような状態となり、強いニオイが出てくるということはありません。
しかし、湯シャンに切り替えると数週間から3ヶ月くらいまでに一時的に頭皮のニオイが強くなる時期があります。
シャンプーを使わなくなったことによって頭皮の皮脂バランスが不安定になりニオイが出てきてしまうのですが、湯シャンを始めて半年になる頃には皮脂バランスが安定しニオイも出なくなります。
汗や蒸れのニオイが気になることも
湯シャンを始めると、汗や蒸れのニオイが気になることがあります。
シャンプーの香りやニオイ予防の成分に頼れない湯シャンでは、汗や蒸れによるニオイがそのまま出てきてしまいます。
例えばスポーツしたとき、帽子を長時間被ったあと、夏にお出かけしたあとなど、汗や蒸れが気になる日には、頭皮のニオイが強くなってしまうことがあります。
最近ではその場で使えるドライシャンプーなど、外で使えるニオイ対策グッズもあります。
週に数回はシャンプーを取り入れてニオイを管理
湯シャンでニオイが気になるときは、湯シャンを毎日行わず、週に数回はシャンプーを使うようにしてみると良いでしょう。皮脂の分泌量や生活スタイルは人によって異なるため、ニオイやベタつきをよくチェックして、自分にあった頻度でシャンプーと湯シャンを使い分けることが大切です。
例えば、冬場で乾燥するときは湯シャンを多めに、夏場の汗をかく時期はシャンプーを多めにするなど、自分なりにシャンプーを使ってニオイのコントロールをしていきましょう。
また、想定外にニオイが出てきてしまったときにはその場で使えるドライシャンプーなどもドラッグストアなどで買えるので、一時的なニオイケアとして持っておくことをおすすめします。
湯シャンのコツ
湯シャンをするとき、ニオイを始めとするトラブルを少なくするためにはコツがあります。
洗髪前にブラッシング
洗髪前に髪全体をブラッシングしましょう。ブラシを通して髪のもつれをほどき、汚れや埃をざっくり落としておくことで湯シャンの効率が上がります。
特に、髪が長い方はブラッシングを丁寧にしておくことで洗髪がスムーズになります。
指の腹で揉み洗い
湯シャンをするとき、シャンプーがないからと強く擦ったり、つい爪を立ててしまったりする方は少なくありません。
爪を立てたり強く擦ったりすると頭皮が傷つき、炎症やニオイの原因となります。湯シャンをするときは時間をかけて、指の腹を使って頭皮を揉むように洗っていきましょう。
シャンプーを使って洗髪するときよりも、時間をかけて丁寧に洗うことが大切です。
洗髪後はきちんと乾かす
洗髪後はなるべく時間を開けず、髪と頭皮をしっかり乾かしてください。
濡れたままの髪はキューティクルが開いたままで無防備の状態となり、あらゆるダメージに敏感です。また、頭皮を濡れたまま放置していると雑菌が繁殖しやすく、頭皮トラブルを引き起こす原因となります。
お風呂から上がったらタオルで髪全体を挟んで絞るようにして、擦らず水気を取るようにしてみましょう。
その後、ドライヤーを使ってしっかり頭皮まで乾かします。ドライヤーは頭から10〜15cm程離して使い、髪に熱ダメージを与えないように注意しましょう。
トリートメントを使う
湯シャンをしているときでも、トリートメントは使っても問題ありません。
髪のダメージや香り、ツヤなどが気になる場合、湯シャンに加えてトリートメントを使ってみましょう。インバストリートメント、アウトバストリートメントどちらでも大丈夫です。
トリートメントを使う場合、頭皮に付着しないように注意してください。湯シャンで洗った頭皮にトリートメントが付いてしまうと、シャンプーと同様の刺激を与えてしまうことになります。トリートメントは毛先を中心に、頭皮に付かないように塗布しましょう。
湯シャンをするときの注意点
最後に、湯シャンをするときの注意点を3つお伝えします。
自分に合った頻度を見つける
前述したように、湯シャンは自分に合った頻度で取り入れてみてください。
湯シャンは毎日、と決める必要はないのでまずは週1から始め、徐々に頻度を増やしていき、シャンプーと湯シャンのバランスを探しましょう。頭皮環境、ニオイ、痒み、抜け毛の量などを確認しつつ、数か月や1年ほどをかけて頻度を探るのが湯シャンの醍醐味とも言えます。
また、基本は湯シャンにしつつ月に数回、または週に1回などの頻度でスペシャルケアをするのもおすすめです。高濃度炭酸シャンプーなど、スペシャルケアとして推奨されている物を試してみましょう。
効果が出るまでは時間がかかる
湯シャンの効果が出るまでには時間がかかるため、根気よく続けましょう。
湯シャンを始めてから変化を感じるのが最初の1か月目。どちらかというとマイナスな変化が起こります。ニオイ、痒み、ベタつきなどです。しかし、そこから継続すると3ヶ月目頃までに頭皮が湯シャンに慣れ、頭皮トラブルは落ち着いてきます。
更に継続すると、徐々に頭皮環境がリセットされていき、髪が自然なサラサラヘアになったり頭皮の痒みや赤みといったトラブルもすっかり落ち着いてくるのです。
湯シャンの良い効果を得るまでには、半年から1年ほどの時間がかかることを覚えておきましょう。
湯シャンによる効果は人によりけり
湯シャンによる効果は人によって異なります。場合によっては肌に合わず、頭皮環境が悪化してしまう可能性も捨てきれません。
早めに効果が現れる方、中々効果が出ない方、逆効果になってしまう方がいるので湯シャンを始めたら自分の頭皮環境の変化をよく観察してください。もしも、体質に合わず湯シャンが逆効果になっていると感じたら、無理せずシャンプーを使った洗髪に戻してみましょう。
また、異常なトラブルを感じた場合は早急に医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。頭皮湿疹や脱毛症はシャンプーだけでは解決できない場合があります。医師の診断を受ける必要のある状態かどうかも、自身で見極めることが大切です。
まとめ
湯シャンを始めて3ヶ月頃までは頭皮の皮脂バランスが不安定なためニオイ、ベタつき、痒みなどが一時的に出てきますが、これらは時間経過とともにおさまっていきます。
様々なメリットがある湯シャンですが、体質によっては合わないこともあります。いくら続けても改善が見込めない、むしろ悪化しているなどの場合はシャンプーを使った洗髪に戻してみましょう。
湯シャンは自分に合った頻度で上手く取り入れることをおすすめします。無理せず、頭皮の状態を観察しながら最適な頻度で湯シャンを継続してみると良いでしょう。