サラサラの手触り、風になびくとサラツヤ髪な髪の毛に憧れる方も多いでしょう。本記事は、サラツヤ髪へ近づける正しい髪の洗い方と乾かし方を、手順に沿って解説します。髪の洗い方や乾かし方は習慣づいているため、間違った方法に自分では気づけずに続けている可能性があります。本記事を参考に、正しい方法でケアして美しいサラツヤ髪を目指しましょう。
この記事でわかること!
美しい髪は洗い方と乾かし方で決まる
髪の洗い方と乾かし方で、美しい髪になれるかどうか左右されます。いくら質の良い補修アイテムを使っていても、髪にダメージを与えてしまうようなお手入れ方法を続けていては意味がありません。
美しい髪へ導く方法に、難しい手間やケアアイテムは必要ありません。正しい洗い方と乾かし方の習慣づけが大切です。どちらも正しい方法を身につければ、ダメージを受けにくい髪になったり、パサつきを抑えたり、ツヤを出したりと美しい髪が目指せます。
髪を洗うときに意識するべき6つのこと
髪を洗うときは、以下の6つの手順を意識しながら、髪や頭皮をできるだけ優しく扱うことを心がけてみましょう。
2.ぬるま湯で2〜3分間予洗いする
3.シャンプーの時は爪を立てない
4.洗い残しがないようにしっかりすすぐ
5.できるだけ髪は夜に洗う
6.洗ったあとはトリートメントをつける
これらの方法を習慣化すると、優しく洗い上げながらしっかり汚れを落とすことができます。それぞれの詳細について確認していきましょう。
洗う前にブラッシングする
髪を洗う前に、荒い目のブラシで優しくブラッシングをして準備しましょう。ブラッシングは、髪のもつれをといて、洗髪する際に髪が引っかかって抜けるのを防く効果があります。また、毛流れが整うので、お湯やシャンプーを頭皮全体に行き渡らせることができます。
ブラッシングをする際は、毛流れに沿って毛先から優しくブラシを動かしていきましょう。引っかかりがある場合は、指で優しくほどくとダメージが少なく済みます。力を入れたブラッシングは、髪が引っ張られて髪が抜けやすくなります。毛量が多い方は、少量ずつブラッシングすると絡まりにくいでしょう。
ぬるま湯で2~3分間予洗いする
次に、ぬるま湯でしっかりと髪を流し、2〜3分間予洗いをしましょう。予洗いは、ただ髪を濡らすのではなく、髪や頭皮についた汚れを落としてきます。実は予洗いはとても重要で、これだけで髪の汚れの9割は落とせると言われています。
予洗いをする際は、頭皮に指の腹を押し当てて弧を描くようにマッサージするように洗いましょう。また、予洗いの際は、38度前後のぬるま湯で洗うことが大切です。
熱いお湯は頭皮の油分を必要以上に洗い流してしまい、頭皮の乾燥をまねく恐れがあります。皮脂は頭皮の潤いを保つ役割があるため、ある程度残しておく必要があります。「熱いよりはちょっとぬるいかも」と思う温度で2〜3分間しっかり予洗いしましょう。
シャンプーのときは爪を立てない
シャンプーを適量手に取り、軽く泡立ててから頭皮を洗います。頭皮を洗う際は、予洗いと同様に頭皮に指の腹を押し当てて、弧を描くように洗うのがポイントです。
このとき、爪を立てて洗ってしまうと頭皮が傷つきます。傷から雑菌が入り込むと、繁殖してかゆみなどの頭皮トラブルにつながりかねません。爪を立てずに指の腹でマッサージするように優しく洗いましょう。
ネイルなどで爪が長い方は、シャンプーブラシを使用しましょう。髪が絡まないようにゆっくり大きく動かすことがポイントです。強くこすると頭皮にダメージを与えてしまうため、力加減に注意しましょう。
洗い残しがないようにしっかりすすぐ
髪や頭皮にシャンプーが残らないようにしっかりすすぎましょう。頭皮にシャンプーが残っていると、頭皮に炎症が起きたり、吹き出物ができたりします。
また、シャンプーが毛穴に付着したままだと、抜け毛や薄毛の原因になったり、残留したシャンプーが老廃物となり雑菌が繁殖したりします。
美しい髪を目指すには、シャンプーをしっかり洗い流すことが大切です。スキンケアの基本が洗顔であるように、洗髪はヘアケアの基本だともいえます。洗い流す際は、洗い残しが多い顔まわりや耳の後側、後頭部なども重点的にすすぐように心がけましょう。
できるだけ髪は夜に洗う
帰宅後は疲れて気力がない、とにかく睡眠を取りたいなどの理由から、朝シャンプーが習慣づいている方もいるでしょう。しかし、ヘアケアの面からいうと、朝シャンプーはおすすめできません。
夜にシャンプーをせずに寝ると、頭皮のベタつきが残っているため、朝入念にシャンプーをしてしまいがちです。しかし、皮脂を洗い流しすぎてしまうと、紫外線のダメージを受けやすくしてしまう可能性があります。
髪は寝ている間に成長します。夜に髪を洗わず寝てしまうと、皮脂が毛穴を詰まらせてしまい髪の成長に悪影響を及ぼします。できるだけ髪は夜に洗い、1日の汚れをリセットするように習慣づけましょう。
洗ったあとはトリートメントをつける
美しいサラツヤ髪を維持するために、洗ったあとはトリートメントをつけましょう。トリートメントは、髪の毛の内部に浸透させて、髪の補修やコーティングをします。洗い流すタイプと洗い流さないタイプがあるため、使用目的に応じて使い分けましょう。
トリートメントをつける際は、頭皮にはつけずに毛先からもみ込むようにつけるのがポイントです。トリートメントが頭皮につくと毛穴を塞いでしまい、頭皮トラブルにつながるため、十分注意しましょう。
髪は入浴後10分以内に乾かし始めよう!
入浴後に髪を自然乾燥させるのはおすすめできません。どんなに丁寧な洗い方をしても、ドライヤーで正しく髪を乾かさなければ頭皮環境の悪化を招きかねません。そのため、洗髪後は10分以内を目安に髪を乾かし始めましょう。長時間放置していると、時間と共に多湿環境を好む雑菌が増え、フケやかゆみなどの頭皮トラブルにつながります。
また、頭皮の匂いに悩む方の多くは、入浴後に髪を乾かすまでの時間が長かったり、乾かしていなかったりする傾向がみられます。臭いの元となる雑菌の繁殖を防ぐためにも入浴後10分以内のドライヤーを心がけしっかりと乾かしましょう。
4ステップ|正しく髪の毛を乾かす方法
髪を正しく乾かす方法をステップごとに解説します。
ステップ2、ドライヤーは強温風で根元から
ステップ3、弱温風で全体を整える
ステップ4、冷風を当てる
ドライヤーの熱を同じところに当てすぎていると、髪にダメージを与えてしまう原因になります。そこで、正しい方法で乾かせば、髪への刺激が和らげられるほかヘアセットがしやすくなるでしょう。それぞれのステップについて確認していきます。
ステップ1、優しくタオルドライ
髪を洗ったあとは、いきなり乾かし始めるのではなく、タオルドライでしっかり水分を拭き取ることが大切です。
タオルドライで水分をある程度拭き取ると、ドライヤーの時間を短くできます。また、ドライヤーによる熱を長時間当てずに済むため、髪を熱から守るためにも効果的です。
ただし、ゴシゴシするようなタオルドライは、髪がこすれて傷む原因になります。タオルドライをするときは、柔らかいタオルで髪を挟み、優しく余分な水分を吸い取りましょう。
ステップ2、ドライヤーは強温風で根元から
根元には髪の毛が密集しています。そのため、ドライヤーの強温風をしっかりめに当てて乾かしましょう。ドライヤーを揺らしながら乾かすと温風が広範囲に行き渡り、熱によるダメージを低減できるでしょう。
毛先から乾かしてしまうと、根元を乾かしている最中にも毛先にも温風が当たるなど、パサつきの原因になります。そのため、毛先は最後にして、根元から乾かしていくことが重要です。
ステップ3、弱温風で全体を整える
次に、ドライヤーを弱温風に切り替えて髪全体を整えていきます。髪の毛を乾かすよりも、前髪を乾かしたり、髪全体の広がりを整えたりしていく段階です。
トップにボリュームを出したいときは、髪を持ち上げて、根元を立ち上げるようにドライヤーを左右に当てていくとクセが付きやすく、ヘアセットしやすいでしょう。
弱温風でも同じところに風が当たりすぎないように気をつけてください。
ステップ4、冷風を当てる
全体が乾いてきたら、仕上げに冷風を当てて髪を整えましょう。
髪の毛のほとんどは、タンパク質を主成分にしてできているため、温めると柔らかくなり、冷えると固まる性質があります。そのため、髪をセットするタイミングで冷風を当てることで、髪型をキープしやすくなるでしょう。また、温風で乾かしたあとにすぐに寝ると寝癖がつきやすくなるため、予防策として仕上げに冷風で冷ますのも効果的です。
髪を乾かす際に温風を当てすぎた場合は、冷風を当てると熱が逃げてダメージを低減させる効果が期待できます。冷風を賢く使うと、ダメージを低減したり寝ぐせを予防したりできるため、積極的に活用しましょう。
【効果UP】正しくドライヤーを使うコツ
ドライヤーを正しく使うことも大切なポイントです。ドライヤーを正しく使用していないと髪にダメージを与えてしまい、抜け毛や切れ毛の原因になるため注意しましょう。
正しいドライヤーを使うコツは、下記の3つです。
・風を同じところに当て続けない
・手ぐしを入れ、髪を優しく引っ張る
毎日行うヘアドライを正しい方法で行うことで、ワンランクうえの髪の毛が目指せます。すぐに実践できる方法のため、ぜひ取り入れてみてください。
ドライヤーは10~15cm離す
ドライヤーで髪を乾かす際は、頭皮から10〜15cmほど離して温風を当てましょう。頭皮との距離が近過ぎると、ドライヤーの熱で頭皮や髪の毛にダメージを与えてしまい、髪のパサつきや枝毛の原因になります。
反対に、遠すぎると風が広がってしまい髪の毛が乾きにくくなります。適度に距離を保ち、表面が熱くならないように乾かすのがポイントです。
風は同じところに当て続けない
ドライヤーの風を同じ部分に当て続けると、熱が集中し髪の毛にダメージを与えてしまいます。また、乾いている箇所と乾いていない箇所ができてしまい、乾き方にばらつきが出てしまう可能性があります。
髪を乾かす際は、ドライヤーを小刻みに振り、温風を拡散しながら当てましょう。また、反対の手で、風が通る道を作ってあげると短時間で均一に乾かすことが可能です。
手ぐしを入れ、髪を優しく引っ張る
根元が乾いてきたら、髪の内側から手を入れて、髪を優しく引っ張りながら乾かします。手ぐしで整えるように乾かすことで、髪のうねりやクセをまっすぐ伸ばし、整えることができます。美容院でブローしてもらうのと似た効果が期待できるため、ツヤのある髪へ近づけます。
髪の毛が長い方は、髪が絡まりやすいので優しく行いましょう。無理に髪を引っ張ると、髪の毛が絡まって抜け毛の原因になるため、髪の絡まりを解きながら優しく扱うように気をつけてください。
正しいヘアケアにはアイテム選びも大切
ヘアケアアイテムは豊富にあるため、どのようなものを選べばよいのかわからない方もいるでしょう。また、髪質に合わないヘアケアは、健やかな髪を維持するのが難しく、髪や頭皮に負担がかかるため注意したいところです。
正しいヘアケアのため、下記3つのアイテムを紹介します。
・肌質に合うシャンプー
・温度調節ができるドライヤー
それぞれアイテム別に確認していきましょう。
洗い流さないヘアオイル
ヘアオイルは、キューティクルを整え、髪の広がりを抑えてまとまりやすくする役割があります。また、紫外線や乾燥から髪を守る効果が期待できます。
ヘアオイルをつけるタイミングは、タオルドライで水分を拭き取ったあとです。ドライヤーで乾かす前に適量をつけましょう。乾かす前につける理由は、髪が濡れている状態が特に浸透率が高くなるためです。
洗い流さないヘアオイルを使う際は、手のひらでよく伸ばしてから髪に馴染ませるのがポイントです。手のひらの体温で温めて、よく伸ばしてから髪に揉み込むようにつけるとムラなく全体に行き渡りやすくなります。
ダメージになりやすい毛先からつけていき、手に残ったオイルを中間の髪や前髪、髪表面に馴染ませていきましょう。
肌質に合うシャンプー
「友人からすすめられたから」「人気だから」などの理由は、必ずしも自分に合うシャンプーとは限りません。顔の肌と頭皮は繋がっているため、顔の肌質から適したタイプのシャンプーを選ぶとよいでしょう。
乾燥肌の方は、皮脂を洗いすぎない優しい洗浄力の成分を配合しているのがおすすめです。アミノ酸系をベースにしたシャンプーなら、ソフトな洗い心地で乾燥しにくい特徴があります。また、ヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分が配合されていると、頭皮や髪に潤いを与えてくれます。
脂性肌の方は、さっぱりとした適度な洗浄力の成分を配合したものがおすすめです。洗浄力が強過ぎると乾燥やヘアカラーの色落ちの原因になりやすいため、気をつけましょう。適度な洗浄力がありながらも髪や頭皮に負担が少ない成分として、ラウレス‐4カルボン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルメチルタウリンNaなどがあります。これらの成分をメインに含んでいるシャンプーを選びましょう。
肌の弱い方は、頭皮に優しい低刺激な成分を配合しているものがおすすめです。化学的に合成された洗浄成分やシリコンが含まれたシャンプーは、かゆみやフケの原因になる可能性があります。天然由来成分でできた石鹸や植物由来成分が配合されたシャンプーを選びましょう。
風温調節ができるドライヤー
ドライヤーの平均温度は、100〜120℃です。ドライヤーの温度が100℃を超えると熱で髪や頭皮にダメージを与えてしまうといわれています。温度が調節できないドライヤーは、頭皮との距離感で温度調節しなければならず、扱いが難しいです。
一方で、温度調節ができるドライヤーなら、頭皮へ熱ダメージを抑えながら乾かせます。低めの温度の温風も出せるため、汗をかきやすい夏場でも適温で乾かすことができるでしょう。なかには、髪や頭皮に優しいモードが搭載されたものもあり、頭皮環境を気遣いたい方に向いているといえます。
また、髪を傷めずに乾かすためには、ドライヤーの熱で乾かすのではなく風で乾かすことを意識しましょう。温度が低くても風量を多くすることで髪や頭皮に優しく早く乾かせます。ヘアケアを重視するなら、風温調節機能の有無や温度表示がされるドライヤーを選びましょう。
まとめ
本記事では、正しい髪の洗い方や乾かし方を解説しました。美しいサラツヤ髪を目指すためには、習慣になっている今のヘアケア方法を見直し、正しいヘアケア方法を身につけることが重要です。髪の毛を優しく扱うことを意識しながら、正しい髪の洗い方や乾かし方を実践してください。