ヘナカラーとは？メリット・デメリット・使い方を徹底解説

• ・当記事は記事作成時点での情報を基に掲載しております。最新情報は各機関公式サイトにてご確認ください。
• ・掲載の商品・サロンについては、編集部による独自調査にて推薦しており、効果・効能を保証するものではありません。
• ※AmazonおよびAmazon ロゴは、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。

植物由来の色素を使って髪を染められるヘナカラーは、最近注目されている髪や頭皮に優しいヘアケアアイテムの1つです。

本記事では、そんなヘナカラーについて、原料、髪が染まる仕組み、メリットとデメリット、注意点をお伝えしつつ、おすすめのヘナ商品もご紹介します。ヘナカラーに興味がある方は、参考にしてみてください。

この記事でわかること！

ヘナカラーとは？

ヘナカラーとは、ミソハギ科の植物であるヘナの葉を粉末状にし、水で溶いて染料とする植物由来のヘアカラー剤です。ヘナの葉には赤色酵素色素が含まれ、髪の毛などのタンパク質に反応してオレンジ色に着色します。

100％天然のヘナにはトーンアップの効果はなく、黒髪を茶髪にするという染め方はできません。そのため、白髪染め用のカラー剤として使われることが多いです。

ヘナカラーの「ヘナ」は植物由来の染料

ヘナカラーは文字通り植物であるヘナによってカラーリングするもので、植物由来の成分のみで配合されている商品も多くあります。ヘナはインドや北アフリカに自生している植物で、日本では沖縄などでも育てられています。

古来より薬草としての役割も果たしてきたヘナは身体に良く、髪や頭皮にも優しいことが特徴です。高いトリートメント効果が期待できるため、髪を染めながらヘアケア、頭皮ケアができるという強みがあります。

ヘナカラーの仕組み

ヘナの葉に含まれるローソニアという赤色酵素色素は、タンパク質に反応してオレンジ色に着色する作用があります。
タンパク質を含む髪の毛にも同様に反応するため、白髪などを染めるとオレンジや、赤みのある暗い色に染めることができます。

ヘナにも「ナチュラル」と「ケミカル」がある

ヘナカラーは植物由来の色素を利用したヘアカラーですが、商品によって100％ヘナのものもあればケミカル成分が含まれているものもあります。

保湿やダメージケアの他、防腐剤などを含むものなどは100％ヘナではないため注意しましょう。天然素材にこだわりたい方は、ヘナ100％や木藍（もくらん）など植物由来成分のみで配合されているものを選ぶことをおすすめします。

ヘナカラーのメリット

ヘナカラーを使うことによって得られるメリットは大きく5点あります。

植物性で安心感がある

ヘナカラーは植物由来の色素で髪を染めるため、一般的なカラー剤と比べて安心感があります。頭皮や耳、手、首など肌についても問題なく、髪にも優しいため負担をかけずにカラーリングが可能です。

一般的なカラー剤は肌につかないように気を付けながら塗布しますが、ヘナカラーの場合は頭皮についても大丈夫なので根元までしっかり塗り込むことができます。
植物性ならではの安心感は、ヘナカラーの大きなメリットです。

ヘアカラーより傷みにくい

一般的なカラー剤に比べ、ヘナカラーは髪が傷みにくいという特徴があります。

ジアミンや化学染料などの化学薬品を使わずに髪を染められるヘナカラーは、髪に優しく頭皮に染みることもほとんどありません。自然由来の優しい成分で髪を染められるため、髪への負担を気にせずカラーリングできます。

一般的なカラー剤を長く使っていると、突然アレルギーが出てしまうことがあります。化学薬品の含まれたカラー剤を使用する際は気を付けましょう。一方で、ヘナカラーは植物由来成分のため髪は痛めませんが、植物アレルギーの方は注意する必要があります。

トリートメント効果が期待できる

ヘナカラーには高いトリートメント効果が期待でき、カラーリング後に髪のツヤ、ハリ、コシが出るというメリットがあります。

加齢や乾燥、紫外線ダメージなど様々な要因で弱った髪を、元気で若々しい状態へ導いてくれるのはヘナカラーの強みです。長く使い続けるほどツヤのある美しい髪をキープしやすくなります。

ボリュームアップが期待できる

ヘナには髪内部のタンパク質を補う作用があるため、ヘナカラーを使った後の髪はコシが出てふんわりとします。ヘナカラーは髪を染めるだけでなく、ハリ、コシのある状態へ導いてくれる効果も期待できるのです。

分け目がペタンとしている、髪が細く弱々しい、髪に元気がないなど、髪のボリュームダウンが気になる方にとっては大きなメリットであると言えるでしょう。
ヘナカラーを使うことで髪のタンパク質を補い、ハリ、コシを取り戻しボリュームのあるふんわりヘアへ導いてくれます。

地肌に優しい

ヘナには毛穴クリーニングの効果があり、使うと頭皮の汚れ、毛穴汚れを綺麗にしてくれます。頭皮に潤いを与え、健康的な頭皮環境を整える効果が期待できるのはヘナカラー特有の強みです。

清潔な頭皮は元気な髪が育つのに欠かせない条件の1つであるため、ヘナカラーを使うことで新たに生えてくる髪に対しても良い効果が期待できます。

ヘナカラーのデメリット

様々なメリットがあるヘナカラーですが、特有のデメリットも5つあります。
メリットだけではなくデメリットも踏まえて、自分に合っているか判断しましょう。

染められる色は限定的

ヘナカラーは植物由来の色素であるために、一般的なカラー剤のように豊富なカラー展開はありません。ブラック、ブラウン、オレンジ、インディゴなどの種類はありますが、ピンクやパープルのような色には染められないというデメリットがあります。

また、ブリーチ剤を含まないため黒髪を茶髪にするといったトーンアップはできません。白髪を黒髪と同じ色味に染め上げるのは難しく、白髪が多い場合はメッシュ状に染まることもあります。
また、ヘナ100％のヘナカラーはオレンジが強く、白髪がオレンジっぽく目立ってしまうことがあります。

草の強いニオイがある

ヘナカラーは植物の葉を粉末状にして作られたカラー剤であるため、強い草のニオイがするという特徴があります。
一般的なカラー剤のように鼻に刺さるようなツンとしたニオイとは違うものの、畳や牧草のような強い草のニオイがすることをデメリットと感じる方もいるでしょう。

良質で不純物の少ないヘナほどニオイは穏やかになると言われていますが、それでも染めてから数日間は草のニオイが残ります。ニオイが気になる方、苦手な方は精油を混ぜるなどの対策をすると良いでしょう。

インディゴかぶれを起こす可能性がある

植物由来のヘナカラーは基本的に髪や肌に優しく使いやすいですが、まれにインディゴかぶれといって植物の成分に反応してアレルギーが起きてしまうことがあります。草木かぶれとも呼ばれる反応で、赤くなったり痒みや炎症を引き起こします。

初めてヘナカラーを使うときや、初めての商品を使うときは事前にパッチテストを行いアレルギー反応の有無を確認しておきましょう。

時間がかかる

ヘナカラーは一般的なカラー剤と比べて長い時間をかけて浸透させる必要があります。植物の力で緩やかに色を入れていくヘナカラーは、長いと90分ほど置かないといけないこともあるため、時間がかかるという点はデメリットであると言えるでしょう。

一般的なカラー剤であっても浸透させる時間はある程度必要ですが、ヘナカラーの場合はさらに時間がかかることを覚えておきましょう。

黒髪を明るくする効果はない

ヘナカラーにはブリーチ作用がなく、黒髪を明るくする効果がありません。
一般的なカラー剤のほとんどは、もとの髪色を抜きながらカラーを入れていきますが、ヘナカラーはもとの髪色の上にヘナが着色していくという仕組みです。

黒の上に何色を塗っても明るくなることがないように、ヘナカラーには髪色を明るくする効果がないということに注意が必要です。ヘナカラーでは、黒髪を茶髪にしたり、ダークブラウンをベージュブラウンにしたりといった染め方はできません。

ヘナカラーの注意点

ヘナカラーを使うときには2つの注意点があります。どちらも大切な注意点なので、ここでしっかり確認しておくと良いでしょう。

 

生理中・妊娠前期にはヘナカラーを使用しない

ヘナは薬草の1つとしての側面持つものです。ヘナを使用することで身体に思わぬ効果が現れることがあるため、生理中や妊娠前期には使用しないようにしてください。

生理中は貧血状態になるため、悪化やその他の悪影響が及ぶ可能性があります。また、妊娠中は安定期に入ってから、医師と相談のもとでヘナカラーを使用してください。

ヘナカラーを使う前にパッチテストをおこなう

ヘナカラーを使用すると、まれに植物性の成分に対してアレルギー反応を起こすことがあります。これはナチュラルヘナであっても起こりうるトラブルであるため、事前にパッチテストをしてアレルギー反応を確認しておくことが大切です。

ナチュラルヘナではなくケミカルヘナの場合でも、配合成分のうちの何かがアレルギー反応を引き起こす可能性があります。使用前にパッチテストをおこない、必ず安全を確認してください。

パッチテストは、腕の内側の柔らかい部分にヘナをつけて放置し、翌日赤みや痒みが出ないか様子を見るだけです。簡単にできる安全確認なので、必ずおこないましょう。

おすすめのヘナカラー

ここでは、数あるヘナカラーの中から3つのおすすめ商品をピックアップしてご紹介します。どの商品を買えば良いのか迷ったら参考にしてください。

natural balance Rajasthani Henna（ナチュラルバランス ラジャスタンヘナ）

natural balance Rajasthani Hennaは、ミディアムブラウン 自然な褐色（濃い茶色）とナチュラルオレンジの2色展開で販売しているヘナカラーです。

化学添加物は使わず、良質とされるインドのラジャスタン地方のヘナを原料に調合されています。お試し価格やまとめ買いなどお得な価格が用意されているため、初めてヘナカラーを使う方でも心置きなく踏み出せます。

出典：有限会社ナチュラルバランス

ナイアード ヘナシリーズ

Naiad ナイアード ヘナは、5つのカラー展開で販売しているヘナカラーです。ヘナ100％、ヘナ＋ハーブ、ヘナ＋木藍 茶、ヘナ＋木藍 黒茶、ヘナ＋木藍 黒の5つから、自分に合った色を選択できます。

それぞれシンプルなレシピで、植物由来の染色成分のみで構成されています。

出典：株式会社ナイアード

 

ドクターリセラ トリートメントヘナカラー

ドクターリセラ トリートメントヘナカラーは、染めながら髪を労わるカラートリートメントです。

白髪がない、または1～3割程度の方におすすめのヘナカラーであり、1時間程度放置することで髪に色を入れることができます。オレンジの色味がある茶褐色に染まり、自然な色味に仕上がります。

出典：ドクターリセラ株式会社

 

おすすめのヘナカラートリートメント

ヘナカラーにはトリートメント商品もあります。ヘナの高いトリートメント効果を存分に発揮し、髪にハリ、コシ、ツヤを取り戻し、カラーリングのサポートをしてくれます。

ここからは、おすすめのヘナカラートリートメント3つをご紹介します。

Mac Henna

Mac Hennaは、オレンジ・ブロンズ・ライトブラウン・ブラウン・ダークブラウン・インディゴブルーと、少し珍しいカラー展開が特徴です。

40分程度でしっかりカラーリングできるよう研究開発されており、ヘナカラーのデメリットである「時間がかかる」という点を克服した商品です。

出典：有限会社マックプランニング

 

テンスター ヘナ カラートリートメント

テンスター ヘナ カラートリートメントは、7種類の豊富なカラー展開が特徴のヘナカラートリートメントです。ライトブラウン、ブラウン、アッシュダークブラウン、ダークブラウン、ダークグレージュ、チャコールブラウン、ソフトブラックから好みのカラーを選べます。

髪に馴染ませ5分ほどで簡単にヘナカラーを体験できます。オリジナルの特許処方で、高発色で染まりやすく、色が長持ちするヘナカラーとなります。

出典：株式会社 三宝

mystic オーガニックヘナ ベーシックトリートメント

mystic オーガニックヘナ ベーシックトリートメントは、最高ランクのヘナ認定、オーガニック認定を受けたヘナを使用して作られたトリートメントです。

白髪染めのベースとして使うことができ、頭皮やキューティクルを整えてくれます。カラーリングの色入りを良くし、染め時間を短縮する効果がある便利な商品です。

また、オーガニックトリートメントとしての普段使いもでき、白髪が少ない方や白髪は気にならない方でも気軽に使用できます。

白髪はオレンジ色に染まり、黒髪に使うと自然な明るさをキープできます。

出典：株式会社エム・ミューズ

 

まとめ

植物由来の成分で髪を自然に染め上げるヘナカラーは、白髪に悩む世代に注目されている自然派カラー剤です。植物性で髪や肌へのダメージが少なく、高いトリートメント効果でケアしながら髪を染められること、ハリ、コシ、ツヤのある髪へ導いてくれることなど、ヘナカラーならではのメリットは様々です。

一方で、ヘナカラーは色が限定的なことやニオイ、かぶれ、時間がかかるなどのデメリットもあります。自分に合うカラー剤であるか、メリットとデメリットの両面を比較しながらきちんと考えましょう。

天然成分のカラー剤を探している方、ハーブが好きな方、植物由来のカラーリングに興味がある方は、1度ヘナカラーを使ってみてはいかがでしょうか？