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【医師監修】円形脱毛症治療の薬、処方薬や市販薬、おすすめできない薬も解説

【医師監修】円形脱毛症治療の薬、処方薬や市販薬、おすすめできない薬も解説 人には言えない・・・女性のためのお悩みコラム【FAGA・薄毛・抜け毛】

  • ・当記事は記事作成時点での情報を基に掲載しております。最新情報は各機関公式サイトにてご確認ください。
  • ・掲載のクリニックや施術については、編集部による独自調査にて推薦しており、効果・効能を保証するものではありません。
  • ・掲載の施術や治療については、自由診療(保険診療適用外)となります。
  • ・監修者は、医学的根拠や専門知識に基づいて当記事を監修しており、クリニックや商品の選定は行っておりません。
円形脱毛症では、どのような治療薬が使われているのでしょうか。完治する薬はありませんが、多くの場合で症状にあった治療薬を使用することによって快方に向かいます。治療には様々な薬が使われていますが、ここでは円形脱毛症治療に主に使われている薬の特徴やリスクなどについて解説します。
この記事の監修者

成増駅前かわい皮膚科
院長 河合徹

URL:https://kawai-hifuka.jp/

■診療科:皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科、形成外科

■資格・所属学会
・日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
・日本がん治療認定医療機構 がん治療認定医
・日本医師会認定 産業医

■ご経歴
台湾生まれ、東京都板橋区出身。台湾大学医学部卒業。
日本国医師免許および台湾医師免許のダブルライセンス。
東京大学医学部皮膚科助教(2017年〜2019年)。
2020年11月板橋区に成増駅前かわい皮膚科を開業。

健康保険などの公的医療保険は、病気や怪我の治療に適用されます。薄毛治療は、美容目的の診療とみなされるため、治療費は全額自己負担となります。
参考:国税庁「医療費を支払ったとき」より

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病院で使われる円形脱毛症の薬(飲み薬)

円形脱毛症の治療薬として、病院で処方される内服薬について解説します

【治療の副作用・リスク】個人差や体質により、下記事項が発生する可能性もありますのでご注意ください。

治療名 副作用・リスク
パントガール 重篤な副作用は無し(ごく稀に頭痛、腹痛、下痢、めまい、動悸、胸やけなど)
ルグゼバイブ 重篤な副作用は無し(ごく稀にイライラ・動悸・不眠・神経過敏・胃腸障害・アレルギー症状など)
スピロノラクトン アレルギー反応(かゆみ・蕁麻疹等)、動悸・息切れ、多毛症、むくみ、発熱、頭痛、乳房痛・腫れ、倦怠感、食欲不振
フィナステリド アレルギー反応(かゆみ・蕁麻疹等)、赤ら顔、倦怠感、食欲不振
デュタステリド 乳房痛・腫れ、倦怠感、食欲不振
ミノキシジル(内服薬) 初期脱毛、動悸・息切れ、赤ら顔、多毛症、むくみ、立ちくらみ・めまい
ミノキシジル(外用薬) 初期脱毛、アレルギー反応(かゆみ・蕁麻疹等)、むくみ、立ちくらみ・めまい、発熱、頭痛
メソセラピー アレルギー反応(かゆみ・蕁麻疹等)、施術箇所の痛み・腫れ・赤み
エクソソーム アレルギー反応(かゆみ・蕁麻疹等)、施術箇所の痛み ※稀にアナフィラキシー反応があ
植毛
初期脱毛、アレルギー反応(かゆみ・蕁麻疹等)、施術箇所の腫れ・赤み ※自毛植毛の場合、傷口からの出血やショックロス、吐き気・嘔吐

 

抗アレルギー薬

抗アレルギー剤には、炎症をやかゆみを和らげたりする効果が期待できます。

円形脱毛症の原因は、自己免疫の異常によるものだと言われていますが、なかにはアレルギーなどの肌トラブルが原因の場合も多く、こうしたケースでは他の治療と併用しながら抗アレルギー薬を用います。

セファランチン

セファランチンは、血行を促進させアレルギー症状を和らげる薬です。セファランチンのみを使用した治療は効果が弱いため、これだけで処方されることは少なく、多くの場合は他の薬と一緒に処方されます。

ステロイド内服薬

ステロイド内服薬は、症状が見られてから半年以内で脱毛箇所が頭髪面積の25%を占めるほど急速に広がった場合、または比較的重症であると判断された際に処方される薬です。

ステロイド内服薬は免疫機能や炎症を和らげ、円形脱毛症に対する治療薬として効果が期待できることが認められています。しかし、効果が高い分注意すべき副作用が多いため、ステイロイド外用薬などの治療法を試しても効果がなかった場合において、成人かつ3か月以内の投薬に限り用いられます。

グリチルリチン・グリシン内服薬

グリチルリチンは植物由来の天然成分からできている薬です。グリチルリチン・グリシン内服薬は、アレルギー症状や和らげる効果が期待でき、円形脱毛症の治療にも広く使われている薬です。この薬を単体で使用した場合、発毛促進効果は科学的根拠に欠けているため、他の治療法と併用して使われる薬です。また、保険適用となる内服薬です。

副作用は少ないといわれていますが、血圧の上昇やむくみ、腹痛などが起こることがあります。

病院で使われる円形脱毛症の薬(外用薬・塗り薬)

円形脱毛症の治療薬には、内服薬と合わせて外用薬も用いられます。

ステロイド外用薬

円形脱毛症の原因は自己免疫の異常によるものだと考えられているため、ステロイド外用薬は円形脱毛症の治療に有効です。ステロイドと聞くと、たくさん使っていいものなのか、使い続けて大丈夫かなどと不安に思う人もいるでしょう。しかし、ステロイド外用薬は正しく使えば効果の高い治療が期待できるため、回数・用法・容量を守って医師の指示通りに使うことが大切です。

副作用として、にきびや吹き出物ができやすくなったりすることもありますが、ステロイド外用薬をやめることでほとんどは治まります。一方で、皮膚が薄くなったり毛細血管が広がるなどの不可逆な副作用もあるため、使用期間と使用方法に注意が必要です。保険適用で処方される薬です。

フロジン液

フロジン液とは、塩化カルプロニウム外用のことで育毛剤にも含まれていることが多い成分です。

フロジン液を塗ると血管拡張作用によって、血流が促されます。頭皮の血行が良くなると代謝が上がり、髪の毛に栄養がいきわたりやすくなるため、頭皮環境の整備が期待できます。見た目に満足できるほど確かな効果があるかどうかは立証できておらず科学的根拠が乏しいとされていますが、国内実績が多いため、保険適用可能な併用治療として用いられています。

デメリットは、苦いようなツンとした独特のニオイがすることです。「おじさんのようなニオイ」と例えられることもあり、特に女性は気になるかもしれません。また、副作用としてかゆみやかぶれなどが起こることがあります。

ミノキシジル外用薬

ミノキシジル外用薬も、血管を広げて血流をよくし、頭皮や髪の毛に栄養をいきわたりやすくします。円形脱毛症の治療のほか、男性ホルモンの影響によって薄毛になるAGAの治療にも使われていますが、広範囲の脱毛においては見た目が回復するといえるほどの効果が確認できていないため、比較的軽度・単発型・多発型の円形脱毛症において併用治療として用いる方法です。保険適応のない治療となります。

この記事では円形脱毛症を相談できるおすすめのクリニックを紹介しています

円形脱毛症を相談できるおすすめのクリニック4選

 

市販の円形脱毛症薬ならどの成分に注目する?

円形脱毛症の治療薬は、病院で処方されるものだけではなく市販されているものもあります。パッケージにある成分のどれに注目したらいいのか、円形脱毛症に特に効果を期待できる成分を2つご紹介します。

カルプロニウム塩化物

カルプロニウム塩化物には血管拡張作用があるため、髪の毛に栄養がいきわたりやすくなります。髪の毛が健康になるため、髪の毛が弱って脱毛してしまうことを防ぎ、毛乳頭を刺激します。発毛効果について科学的な根拠は薄いものの、保険適用可能で国内の実績も多いことから併用治療の一つとして考えてよいとされている成分です。

「外用薬やステロイド内服以外の内服薬が効かない」時の治療法一例

外用薬やステロイド内服以外の内服薬でも思ったような効果を得られないときは、以下の治療法を検討してもいいかもしれません。

ステロイド局所注射

円形脱毛症の部分に、炎症や免疫反応を和らげる効果のあるステロイドを注射します。他の治療で改善されない際に用いられます。直接患部に薬を入れるため高い効果が期待でき、科学的根拠も確かな治療法ですが、代わりに痛みが生じる注射です。

局所免疫療法

局所免疫療法とは、人工的にかぶれを起こすことで発毛を促す治療法です。円形脱毛症の部分に薬剤を塗ってわざとかぶれを起こし、時間をおいてから薬剤を洗い流すということを、1〜2週間に一度ずつ繰り返します。

かぶれによって起こる皮膚の変調が免疫機能を抑制するとされ、これによって円形脱毛症が改善するとされています。面積の広い円形脱毛症にも対応が期待できます。

冷却治療

冷却療法では、液体窒素やドライアイスを脱毛した部分に当てて治療を行います。この方法も、皮膚の表面に軽度の炎症を起こし、免疫機能を抑える目的で行われます。科学的根拠は弱めですが、他の治療と比べて副作用が小さく手法も容易なため、併用治療の一つとして用いられます。

薬はいつまで?円形脱毛症の治療期間

円形脱毛症は、発症してから治るまでの期間には個人差が大きく、数ヶ月程度で治る場合もあれば、1年以上症状が続くこともあります。

円形脱毛していた部分に薄っすらと毛が生え始めたなら、回復の兆しだと考えていいでしょう。しかし、回復してきたからといってすぐに薬をやめてしまうと、逆戻りということになりかねません。薬をやめるタイミングはそれぞれの症状や体質によって変わるので、一度医師に相談するようにしてください。

 

円形脱毛症を相談できるおすすめのクリニック4選

治療には早い段階で専門クリニックを受診するのが良いでしょう。おすすめのクリニックを紹介します。
なお、FAGAの治療のながれを以下に記載します。

FAGAの基本治療フロー

STEP1

カウンセリング

STEP2

問診票の記入

STEP3

医師による診察

STEP4

治療方針の決定

STEP5

治療スタート

STEP6

定期的な通院や
オンライン検診

※クリニックによりカウンセリング当日にすぐに治療を開始できる場合もございます。詳細につきましては各クリニックへお問い合わせください。

AGAスキンクリニック レディース院

 

特徴とおすすめポイント

AGAスキンクリニック レディース院は、女性の薄毛治療を専門としており、全国に50院以上あります。土日祝日も22時まで開院しているため、遅い時間でも通いやすいクリニックです。
駅の近くにクリニックを出店しており、女性専門院以外は、女性用通路も設けているため、周りの目が心配という方も安心して来院することが出来ます。
薄毛予防や育毛など目的に合わせた治療を行ってくれるのも特徴で、発毛治療の副作用へのフォローも受けられます。髪のマイクロスコープ診断や血液検査など、他社では費用がかかる初回検査は全て無料で受けることができます。

クリニック情報

【発毛実感最大30%OFFプラン】お得なモニター割!
※その他適用条件や適用期間は公式サイトよりご確認ください。

店舗名 AGAスキンクリニック銀座レディース院
診療時間 10:00~14:30/15:30~22:00(年中無休)
診療科目 FAGA
治療方法 内服/外用薬、自毛植毛、ヘアアートメイク
平均費用(税込) ・髪質改善・薄毛予防 5,200円/月
・抜け毛抑制 7,700円/月
・増毛治療 15,400円/月
・スピード増毛治療 48,400円/月
平均治療期間・治療回数
4~6ヶ月
予約方法 完全予約制
オンライン診療 対応可能
問い合わせ先 TEL:0120-820-417
アクセス 〒104-0061
東京都中央区銀座5-9-11 銀座ファゼンダビル3F
東京メトロ銀座駅A3出口、東銀座駅A1出口より各徒歩2分

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出典:AGAスキンクリニック銀座レディース院

 

クレアージュ

特徴とおすすめポイント

クレアージュは、60万人以上(1999年7月~2023年12月クレアージュグループ延べ患者数)もの女性の薄毛治療実績があります。発毛治療を専門としている一方で女性特有の様々な悩みにも幅広く対応しています。明朗会計であらかじめ治療費が分かるため、治療を長く続けられるかどうかを事前に判断しやすいでしょう。

クリニック情報

期間限定!【初診費無料キャンペーン】
※こちらのキャンペーンは予告なく終了する場合がございます。
※その他適用条件や適用期間は公式サイトよりご確認ください。

店舗名 クレアージュ東京 エイジングケアクリニック
診療時間 火 10:00-14:00/15:00-19:00
水 13:00-19:00
木 10:00-14:00/15:00-19:00
金 10:00-14:00/15:00-19:00
土祝 9:00-14:00/15:00-18:00
(休診日:月曜日、日曜日)
診療科目 FAGA、美容皮膚科
治療方法 内服薬・外用薬(ミノキシジル・プロスタグランジン)・外科的治療(メソセラピー・HARG・PRP・自毛植毛)・栄養療法(ビタミン・ミネラル・アミノ酸など)
平均費用(税込) ・初回 初診費+検査費 11,000円 
・2回目以降 月1回通院
 再診費+治療薬(30日分)16,500円~35,200円
 ※来院ごとの都度払い
 ※6カ月に1回血液検査3,300円
平均治療期間・治療回数
効果が得られるまでに最低でも6~7か月間(個人差あり)
予約方法 電話・WEB・LINE予約
オンライン診療 対応可能
問い合わせ先 TEL:03-5224-6661(無料カウンセリング予約・相談)
アクセス 〒100-0006
東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル北館17F
JR有楽町駅中央西口・日比谷口より徒歩約1分
有楽町線D2出口より徒歩約1分

\その他のプランも掲載中!/
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出典:クレアージュ東京 エイジングケアクリニック

 

リアス銀座クリニック

 

特徴とおすすめポイント

リアス銀座クリニックは、女性専門の発毛治療クリニックです。専門医による頭皮診断、初診・再診費用がかかりません。独自のパーソナルメディカル発毛システムを用いることで、変化する身体の状態に合わせて一人ひとりの症状に適した治療方法を提供します。
発毛専門医による頭皮診断や毎月無料の血液検査の実施、完全個室制など安心して治療に臨むことができるクリニックです。

クリニック情報

店舗名 リアスクリニック銀座院
診療時間 平日:11時〜20時
土日:10時〜19時
診療科目 FAGA・FPHL
治療方法 内服薬、オリジナル発毛薬、メソセラピー
RIAHSパーソナルメソセラピー、エクソソーム毛髪再生療法
平均費用(税込)

・内服薬 初回2,980円、2回目以降15,000円
・オリジナル発毛薬 8,400円 〜 35,000円
・メソセラピー 20,500円 〜 150,000円
・RIAHSパーソナルメソセラピー 26,600円 〜 200,000円
・エクソソーム毛髪再生療法 56,900円 〜 250,000円
・初診、再診料、頭皮診断、毎月の血液検査 無料

平均治療期間・治療回数
ホームページ記載なし
予約方法 電話、LINE、Web
オンライン診療 対応不可
問い合わせ先 TEL:0120-822-877
アクセス 東京都中央区銀座2-10-11 マロニエ通り銀座館6F
地下鉄各線銀座駅 徒歩3分
JR有楽町駅 徒歩5分

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出典:リアスクリニック銀座院

スマイルAGAクリニック

特徴とおすすめポイント

初診料・血液検査・マイクロスコープ診断が無料となるため、気軽に相談に行けることが魅力的なポイントです。980円でお1人様1回限りの痛くない発毛治療のトライアルプランもありますので、無理なく始めることができます。
女性のための薄毛治療専門クリニックであり、専門医の視点から食生活をはじめとした、ライフスタイルのアドバイスや女性特有の身体の具合にも配慮し症状に合わせた女性向けの治療にも積極的に取り組んでくれます。

クリニック情報

店舗名 スマイルAGAクリニック 渋谷
診療時間 月火木金土日10:00~19:00
水10:00~22:00
(年中無休)
診療科目 AGA/FAGA
治療方法 内服/外用薬、発毛注射治療
平均費用(税込) ・内服薬(パントガール)1ヵ月 8,640円
・スマイル発毛処方1ヵ月 38,500円~55,000円
・メソセラピー初回限定 3,980円(2回目以降は問い合わせ)
・メソセラピー+スマイル発毛処方1回 48,400円~121,000円
平均治療期間・治療回数
6ヶ月~12ヶ月
予約方法 完全予約制(当日予約可能)
オンライン診療 対応可能
問い合わせ先 TEL:03-5778-3133/0120-000-528
アクセス 〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-17-14 ACN渋谷ビル 4F
東京メトロ渋谷駅-20a出口より徒歩1分
JR線渋谷駅-宮益坂口より徒歩4分

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出典:スマイルAGAクリニック 渋谷院


まとめ

円形脱毛症の特効薬は未だないものの、自分に合う薬を使い続けることで毛髪環境が整えられ、髪の毛が再び生える可能性もあります。円形脱毛になったからと言って諦めず、早い段階で医師に診察をしてもらい、適切な治療を行うことで対処できるようになります。

薬を処方されたら、自己判断で減らす・やめるなどはせず、症状が少しでも気になるときは皮膚科専門医を受診するようにしてみてください。