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酸熱トリートメントを調査!髪質改善の効果やメリット・デメリットを解説

きれいな髪を手に入れたい!女性のためのコラム【美髪・髪質改善】

  • ・当記事は記事作成時点での情報を基に掲載しております。最新情報は各機関公式サイトにてご確認ください。
  • ・掲載内容については、編集部による独自調査にて推薦しており、効果・効能を保証するものではありません。
新たなヘアケアとして話題の酸熱トリートメント。気になるメニューと思いつつ、自分に合うのか、やるべきなのかわからず足踏み躊躇してしまっている方も多いようです。
この記事では、酸熱トリートメントとは何か、効果・種類・メリット・デメリットをお伝えしつつ、相場や施術工程についてもまとめています。酸熱トリートメントについてよくある質問にもお答えしているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

この記事でわかること!

酸熱トリートメントとは?


酸熱トリートメントとは、グリオキシル酸を主成分とした薬剤を使って髪内部のタンパク質の結合を強め、髪質をコントロールする施術です。

薬剤の塗布だけではタンパク質の結合はできないため、ヘアアイロンなどを使って熱を加え、髪の水分を脱水縮合させます。髪が傷むとできるダメージホールを埋め、髪にツヤを取り戻します。

ストレートパーマや縮毛矯正と違う点は、髪に負担をかけないところです。熱と薬剤の酸によって髪質をコントロールしたり、改善したりするのが酸熱トリートメントです。

酸熱トリートメントの効果

酸熱トリートメントによって得られる効果は、以下の3点です。

  • 髪が受けたダメージの修復
  • 髪のクセやうねりを改善
  • 髪にハリを与える

酸熱トリートメントは髪のクセやうねりを改善するだけではなく、今までに受けたダメージを修復する効果が期待できます。
タンパク質の結合を強めることで髪のハリを取り戻し、健康的で美しい状態へ導きます。

どんな方におすすめ?

酸熱トリートメントは、縮毛矯正するほどではないものの、クセがある方、加齢によってうねりが出てきた方、毛先のダメージが目立つ方、指通りの良い艶髪を手に入れたい方におすすめの施術です。
他のトリートメントであまり効果が得られなかった方や、パーマ、カラーによる髪へのダメージが気になる方にも良い効果が期待できます。

酸熱トリートメントは根本的な髪質改善が目的です。自宅でのお手入れもラクになるため、普段のヘアケアを手軽にしたい方にもおすすめです。

酸熱トリートメントの種類

酸熱トリートメントには3つの種類があります。
それぞれの特徴と注意点を簡単に抑えておきましょう。

グリオキシル酸の酸熱トリートメント

グリオキシル酸の酸熱トリートメントは、クセを落ち着かせたりハリコシを出す効果が期待できます。
ただしヘアカラーとの相性が良くなく、退色しやすい点に要注意です。

レブリン酸の酸熱トリートメント

レブリン酸の酸熱トリートメントは、髪のツヤや柔らかさをプラスできる効果が期待できる施術です。
グリオキシル酸ほどではないものの、カラーは少し退色します。

サリチル酸の酸熱トリートメント

サリチル酸の酸熱トリートメントは、パーマヘアとの相性が良いことが特徴です。その一方で、クセ毛の改善はあまり見込めません。

強い効果が得られないため、パーマヘアを維持しながら酸熱トリートメントをしたい方や、うねりやクセ、ダメージがそこまで酷くない方におすすめです。

酸熱トリートメントのメリット

酸熱トリートメント最大のメリットは、しつこいクセやうねりを低減できることです
表面をコーティングして保護したり髪質を矯正したりするのではなく、ダメージを受けた部分を内部から修復させて髪を強化するため、効果の持続性も高いことが特徴です。

施術時には髪の余計な水分を飛ばすので、ハリやコシもプラスする効果が期待できます。髪質を根本から改善し、傷めずクセやうねりを改善できるのが酸熱トリートメントの大きなメリットです。

酸熱トリートメントのデメリット

酸熱トリートメントのデメリットは、クセやうねりを完全に矯正できないケースもあることです。

髪質を根本から改善するための施術である酸熱トリートメントでは、パーマ液などは使用しません。そのため、そもそも健康な髪のままでうねりやクセがある場合は効果があまり見られないのです。
また、アルカリ性のヘアカラーとは相性が良くないので、髪を染めている場合は退色のおそれがあります。

酸熱トリートメントをする際は、効果が十分に得られないケースがあること、カラーリングが退色してしまうおそれがあることを把握しておきましょう。

酸熱トリートメントのは髪に良くないという噂

酸熱トリートメントが髪に良くないという噂がありますが、実際には酸熱トリートメントそのものが髪に悪いというわけではありません。
「クセが治り切らなかった」「髪がパサパサになってしまった」という声もあるものの、酸熱トリートメントのみのトラブルではないことを覚えておきましょう。

まず、強いクセがある場合、酸熱トリートメントのみでは改善しきれないことがあります。軽いクセであれば髪質改善で低減できる場合もありますが、どうしても直り切らないクセもあることを覚えておいてください

また、担当美容師の経験値や技術力によっても仕上がりがばらつく点にも要注意です。酸熱トリートメントに慣れていない、詳しくない美容師が施術を行うと、薬剤の影響で髪がパサついてしまうケースもあります。
酸熱トリートメントを受けるときは、腕の良い美容師を探し、自分の髪を見てもらって入念なカウンセリングを行いましょう。

酸熱トリートメントの相場は?

酸熱トリートメントの相場は都内で10,000~20,000円程です。サロンごとに設定価格は異なるので、近場のサロンメニューと比較しましょう。

酸熱トリートメントの施術工程


酸熱トリートメントの施術は全体で60〜90分程度かかります。
具体的な施術の工程は大きく分けて以下の5ステップです。

シャンプーで髪を清潔に

まずはシャンプーで髪を清潔な状態にします。
整髪料はもちろん、汗や皮脂、汚れなどもプロの手でしっかり落として酸熱トリートメントの薬剤が浸透しやすい状態にしておきます。

前処理剤を塗布

前処理剤を塗布して準備します。
薬剤を付ける前に前処理としてトリートメントを塗布し、薬剤の効果が最大限発揮されるようにベースを作ります。

酸熱トリートメントを塗布して加温

ここで酸熱トリートメントを髪全体に塗布します。髪質によって塗り方が多少違うこともありますが、根元から毛先まで一気に塗布するのが基本的なやり方で、ムラなく全体に塗布します。

塗布後は専用の機械で加温しつつ時間を置きます。熱処理することで薬剤を髪に浸透させるのですが、髪質などによっては加温せず常温で放置することもあるので、美容師さんの判断に任せて待ちましょう。

シャンプーを使って洗髪

時間を置いたら、シャンプーを使って薬剤を洗い流します。

酸熱トリートメントを洗い流すときはシャンプーで洗い流すこともあればお湯だけでしっかり洗髪することもあります。美容師、サロン、髪質、薬剤などの条件によって洗い方も異なるのでどちらにしても心配しなくてOKです。

乾かしてアイロンをかける

最後に、洗った髪を乾かしてアイロンをかけます。ドライ前にトリートメントをつけてドライすることも多いのですが、ドライだけでも髪質の変化を感じられるでしょう。

毛先まで乾かしたらヘアアイロンをかけて髪に熱をあてます。アイロンをかけることで更にツヤのある髪に仕上がります。ドライとアイロンを終えたら酸熱トリートメントの施術は全て完了です。

酸熱トリートメントのよくある質問

最後に、酸熱トリートメントに関するよくある質問にお答えします。

縮毛矯正やストレートパーマとは違うの?

縮毛矯正やストレートパーマは薬剤を用いてクセを伸ばす施術であるのに対して、酸熱トリートメントは髪の細胞レベルでダメージ補修をする施術です。

ダメージによって出るクセやうねりを、ダメージ補修によって根本的に見直す目的の施術であるため、外側から髪をコーティングしてクセやうねりを矯正する縮毛矯正やストレートパーマとは施術内容が全く違います

また、縮毛矯正やストレートパーマは髪に負担をかけてしまうことに対し、酸熱トリートメントは髪のダメージ補修と髪質強化をするという点にも違いがあることを抑えておきましょう。

どのヘアサロンでも施術してもらえる?

酸熱トリートメントは、全てのヘアサロンで取り扱っている施術ではありません。

日頃から色々な施術を取り扱っているヘアサロンや、ヘアケアに力を入れているヘアサロンなどを中心にメニューを確認してみてください。普段行っている美容院での取り扱いがない場合、新たに酸熱トリートメントを受けられるヘアサロンを探す必要がありますが、口コミなどを参考にして探すことが大切です。

ダメージヘアでも施術できますか?

酸熱トリートメントはダメージヘアの修復が主な目的です。

髪内部のタンパク質の結合を修復、強化する酸熱トリートメントの施術は、ダメージヘアにこそ高い効果を発揮するとも言えます。逆に、健康的な状態でうねりやクセが目立つという場合、酸熱トリートメントではあまり効果が見込めません。

髪の状態によって、クセやうねりを直すためにおすすめの施術は異なります。美容師さんときちんとカウンセリングを行い、髪の状態や悩みに合わせた施術を決めましょう。

ヘアカラーに影響はある?

酸熱トリートメントのうち、グリオキシル酸とレブリン酸をメインとした薬剤を使った施術はヘアカラーに影響を及ぼす可能性があります。

特にグリオキシル酸はアルカリ性のカラーリングと相性が悪く、激しい色落ちが見られることもあります。レブリン酸はグリオキシル酸に比べると軽度ではあるものの、カラーリングとの相性が悪いことに変わりありません。

サリチル酸の酸熱トリートメントは効果が少ない代わりにカラーリングへの影響も少ないことが特徴の薬剤です。カラーリングの薬剤や色の状態などを見つつ、適した施術を選択しましょう

酸熱トリートメントで失敗することはありますか?

酸熱トリートメントにおける失敗とは、うねりやクセが収まらなかったというケースを指しますが、その意味では失敗することはあります。

酸熱トリートメントは髪のダメージを修復し、タンパク質の結合を強化することでクセやうねりをケアする施術です。元気な髪に施術したところで大きな変化は見られません。

縮毛矯正やストレートパーマの方が適しているクセやうねりと、酸熱トリートメントが効果的なクセやうねりがあるため、見極められず酸熱トリートメントを選択すると失敗に繋がる可能性はあります。
酸熱トリートメントで失敗しないためには、事前に入念なカウンセリングを行うこと、縮毛矯正やストレートパーマも選択肢として知っておくことが重要です。

まとめ

酸熱トリートメントとは、専用の薬剤と加温によって髪内部のタンパク質の結合を補修し強化する施術です。

内部のタンパク質の結合に着目しておこなうケアのため長持ちすること、髪本来のハリ、ツヤ、コシを取り戻せること、髪に負担をかけずに悩みを低減できることがメリットとして挙げられます。ダメージによって髪にうねりやクセが出てしまっているケースにおすすめです。
髪のダメージ補修やクセ、うねりの改善に興味がある方は、ぜひ酸熱トリートメントができるヘアサロンを探してみてください。