「ヘアスタイルの流行ってどこから生まれてるの?」「今年の流行のヘアスタイルってなんだろう?」と思い、美容室へ行く前にインターネットやSNSで流行りのヘアスタイルを調べる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、ヘアスタイルの流行の出発点やSNSですぐに広がる理由、今年の流行の種類などをご紹介します。流行のヘアスタイルを知って、美容室でのイメージチェンジに役立てみてください。
この記事でわかること!
ヘアスタイルの流行は「コレクション」から生まれる
ヘアスタイルの流行は、クリエイティブな場から生まれます。
デザイナーやスタイリストたちが集まる「コレクション」では、毎年ファッションやカラーの流行が発信されています。ヘアスタイルも同様で、パリやミラノなど海外のコレクションから、新しいアイデアやトレンドが生まれます。
また、日本国内ではファッション雑誌や有名人をきっかけに流行する場合もあります。インターネットやSNSの普及も手伝い、美容室から拡散されるヘアスタイルが話題を呼ぶこともあります。
流行の出発点はパリやミラノ
流行のヘアスタイルの出発点は、ファッションの中心地であるパリやミラノとされています。
- パリの影響
パリは長い間ファッションの首都とされており、モード産業の中心地です。
パリコレクション(パリファッションウィーク)は毎年、世界中から注目を集めながら有名デザイナーやブランドが最新のコレクションを発表します。
ヘアスタイルもファッションとともに進化し、新たなトレンドが生まれます。パリでのショーイベントやファッション関連の活動が、ヘアスタイルの流行の出発点だと言えるでしょう。
- ミラノの影響
ミラノもファッション業界において重要な役割を果たしています。
ミラノコレクション(ミラノファッションウィーク)では、高級ブランドやデザイナーによるショーが行われ、最新ファッションの一環として注目を浴びています。
日本の情報発信源はモデルや美容室
日本国内ではコレクションから情報が降りてくるだけでなく、モデルや有名人、美容室からの発信も流行の元とされています。
- モデルや有名人
モデルや有名人の髪型は、ファッション雑誌やSNSを通じて大きな注目を浴びやすく、流行として世の中に浸透することが多くあります。モデルや有名人にはスタイリストが付いている場合も多く、そのスタイリストがコレクションから情報を得ている可能性も考えられるでしょう。
- 美容室やサロン
美容室やサロンは顧客の要望に合わせたヘアスタイルを提案します。美容師たちは、ヘアスタイルやメイクのトレンドを把握し、それを活かせるスタイリングを提案してくれるでしょう。
また、美容師自身が最新のヘアスタイルをインターネットやSNSで発信することにより新しいトレンドを生み出す可能性もあります。
美容室からの発信であれば、顧客がオーダーしやすいのも浸透しやすい理由の一つかもしれません。
芸能人やスポーツ選手からも流行りは生まれる
モデルや有名人と同様に、芸能人やスポーツ選手からも流行りのヘアスタイルは生まれます。
- 芸能人とヘアスタイルの関係
芸能人はメディア露出が多いため、髪型は多くの方々に注目されます。
映画やドラマの役柄に合わせて変化するヘアスタイルは、ファンに影響を与え、真似する方も多いでしょう。
特に、ファッションブランドが芸能人を広告に起用すると、ヘアスタイルを含めたファッションが大きな影響を与えることもあります。
- スポーツ選手の影響
スポーツ選手やアスリートの髪型が人気になるケースもあります。
特に、大きな大会で活躍する選手は、メディアを通して多くの方々の目に触れるので、ファンや若い世代に多大な影響を与えていると言えます。
SNSによる加速|ヘアスタイルの流行が広まる理由
従来の流行の広まり方は、「イノベーター理論」というもので、流行などが広まる過程を5つのグループに分類したマーケティング理論です。5つのうち4番目までが流行の広がりに影響を及ぼします。
前述したパリやミラノのコレクションを1番目のイノベーター(革新者)と定義します。イノベーターとは、最初に新しいもの採用する層です。
次に、ファッション雑誌などの情報誌をアーリーアダプター(初期採用者)と言います。これは、トレンドに敏感で常に新しい情報を収集し判断している層です。新しいトレンドを集めるだけでなく、それが有益なものか、流行る可能性があるかどうかを判断して発信していきます。
3番目のグループは、アーリーマジョリティ(前期追随者)と言い、アーリーアダプターの影響を受けて新しいものを取り入れます。新しい商品やサービスなどにいち早く反応し、流行に乗り遅れないように動くため、市場へ大きな影響を与えます。流行に敏感な中高生などの世代がこれにあたります。
4番目は、アーリーマジョリティによって普及したものを購入したり試したりするレイトマジョリティ(後期追随者)です。周囲の動きを伺い、採用している人が半数以上だと確信した際に採用を検討します。すでにある程度の普及率があることが、この層を動かすポイントです。
アーリーマジョリティやレイトマジョリティは、いわゆる消費者であるため、流行の情報が届くのにいくつかの過程があります。そのため、流行を広める場合は、メディアを通じて拡散される「マスメディア型」やインフルエンサーが情報を発信する「インフルエンサー型」が主流となります。
しかし、近年ではインターネットやSNSの普及で、誰でも情報に触れることが出来る時代になりました。
その影響で、誰が始めたかを重視しない「シミュラークル型」と言われる流行の拡散の仕方が主流となっています。
これは、SNSにおいて情報の発信源が不明なまま、多数の人が模倣をすることにより情報が拡散されることです。
SNSでは写真をメインに扱うものが多く、視覚的に情報を得られるのが特徴です。他人のものと似た様な写真や、動画を発信することによって流行します。
おしゃれなヘアスタイルの写真や、手順が添えられたセルフアレンジなども流行を加速させる一因となっているでしょう。
【最新】流行りの人気ヘアスタイル9選
SNSの普及や情報量の多さもあり、人気とされるヘアスタイルも増えています。流行りの人気ヘアスタイル9選をご紹介します。
2.くびれミディ
3.ゆる巻きヘア
4.ショートボブ
5.ワンホンヘア
6.マッシュウルフ
7.顔まわりレイヤー
8.切りっぱなしボブ
9.ハンサムショート
姫カット
姫カットとは、サイドの髪を頬から顎のあたりで短くカットし、「姫毛」と呼ばれる毛束を含む髪型です。日本の伝統的な髪型を基にしたもので、前髪とサイドともにぱっつんと切り揃えられる特徴があります。
1970年代に一時期ブームとなった姫カットですが、近年では多くの海外有名アーティストやファッションショーなどで採用され注目を浴びています。その人気を受け、日本でも取り入れる方が急増中です。
現代版として、姫毛部分を内側へ動きをつけたり、前髪をなくしたりするナチュラル風なアレンジが増えています。
くびれミディ
くびれミディは、首まわりの髪がくびれているヘアスタイルです。女性らしいシルエットや小顔に見せる効果が高いことから、女性に人気があります。
首元に動きを出すため、ロングボブやミディアムヘアなどが挑戦しやすいスタイルです。髪を巻いて生まれる独特のボリュームと軽やかさが、顔の輪郭を引き立て、洗練された印象をもたらします。
ゆる巻きヘア
ゆる巻きヘアは、コテやアイロンを使って髪の毛全体の動きを出すヘアスタイルです。ランダム巻きや波ウェーブなど、様々な巻き方を楽しめるのも魅力の一つです。
カジュアルな日常からフォーマルなイベントまで幅広い場面で活躍し、自然でリラックスした雰囲気から、上品な印象も与えられます。また、ショートからロングまで長さを問わず楽しめるのも特徴です。
ショートボブ
ショートボブは、ショートの短さとボブの丸いシルエットを活かしたヘアスタイルです。
スタイリングの幅が広いところが特徴で、キュートやナチュラルなど場面に合わせたヘアレンジも楽しめます。スッキリしがちなショートに華やかさをプラスしたいなら、ショートボブを検討してみましょう。
ワンホンヘア
ワンホンヘアとは、中国発祥のヘアスタイルで、中国人インフルエンサーが取り入れることで人気になりました。
名前にある「ワンホン」がインフルエンサーを意味しており、直訳するとインフルエンサーの髪型になります。
ワンホンヘアの特徴は、トップから顔回りにかけてくびれているのと外巻きの毛の流れが綺麗な点です。色っぽさと華やかさを兼ね備えたスタイルは、上品な雰囲気を出したい方に向いているでしょう。
似ているヘアスタイルに、「ヨシンモリ」「エギュモリ」がありますが、違いは韓国発祥な点や、くびれの位置・範囲が挙げられます。カットする際は間違えないようにすると良いでしょう。
マッシュウルフ
マッシュウルフは、丸みを帯びたシルエットが特徴の「マッシュヘア」と、レイヤーや襟足に特徴のある「ウルフヘア」を融合させたヘアスタイルです。
マッシュヘアの可愛いらしさと、ウルフヘアのクールさを掛け合わせており、男女ともに挑戦しやすい髪型だと言えるでしょう。
様々なパーマとも相性が良く、自在なアレンジが可能なところも魅力です。トレンド感を出しつつ、個性を引き立てたい方に向いているでしょう。
顔まわりレイヤー
顔まわりレイヤーは、顔まわりにレイヤーと呼ばれる段を加え、華やかさと小顔効果が期待できるヘアスタイルです。
髪の長さや毛量、前髪の有無によって異なるスタイルが楽しめます。ボリュームを出したい、小顔に見せたいなどの希望をかなえながらふんわり軽やかなスタイルを目指せます。
顔まわりレイヤーは、韓国風ヘアを目指したい方にも向いています。ミディアムからロングまで様々な髪の長さにも対応できるため「長さは変えたくないけれど印象を変えたい」と考えている方は、検討してみてはいかがでしょうか。
切りっぱなしボブ
切りっぱなしボブとは、毛先を揃えて重くしたボブスタイルです。
レイヤーを入れずに、毛先を均等にカットして作られるため、大人っぽさやこなれ感を出したい方に向いています。
ストレートな質感とタイトなシルエットは、シンプルで洗練された印象を与えます。また、ブローすれば簡単にまとまるため、毎日のスタイリングに時間をかけたくない方も手軽にセットできるでしょう。
ハンサムショート
ハンサムショートは、メンズライクな印象を与えるヘアスタイルで、フロント部分を重めにし、サイドとバックを軽めに仕上げます。
クールで洗練された印象のハンサムショートは、後頭部に丸みを持たせて女性らしさを取り入れられます。首元がスッキリするので、頭が小さく見えて全体のコーディネートのバランスも取りやすくなるでしょう。
印象が変わる!今流行りの前髪3選
流行りのヘアスタイルを目指すなら、トレンドを押さえた前髪も取り入れたいところです。
2.ワイドバング
3.チークバング
それぞれの特徴やスタイリングのポイントについて解説します。
シースルーバング
シースルーバングとは、前髪を薄くカットし、おでこをうっすらと透けるように見せるスタイルです。
おでこの透け感が特徴で、軽やかで爽やかな印象を与えます。軽くヘアオイルをつけて束感やぬれ髪を演出すれば、抜け感のあるアレンジを楽しめるでしょう。シースルーバングは、シンプルかつ顔まわりの印象を柔らかくしてくれるため、年齢を選ばないところも魅力です。
ワイドバング
ワイドバングは、目の外側まで広がる幅広の前髪スタイルで、目力をアップさせ、顔全体を明るく見せます。特にショートボブやセミロングスタイルと合わせることで、顔周りにボリュームを持たせ、バランスを整えることができます。また、隙間を作ることで軽やかな印象を与え、シンプルなスタイリングでもおしゃれに見えるのが特徴です。
チークバング
チークバングは、頬にかかる長さの前髪で、小顔効果が高いスタイルです。顔周りにレイヤーを入れることで動きが生まれ、重めのスタイルでも軽やかさを演出できます。特に丸顔や面長の方に向いており、大人っぽい印象と女性らしさを引き立てるのが魅力です
流行のヘアスタイルが似合うとは限らない
流行のヘアスタイルを検討する際に気を付けたいポイントとして「自分に似合うかどうか」を判断基準に加えることが挙げられます。
流行のヘアスタイルが必ずしも自分に似合うとは限りません。骨格や髪質など様々な要素を考慮しながら、自分に似合うヘアスタイルを見つけてみてください。
また、ライフスタイルに着目しながら検討するのも一つの方法です。「家事や仕事で良く動くからセットしやすい髪型にしたい」「アレンジが苦手だから、ブローだけで決まる髪型にしたい」など、理想のヘアスタイルを手に入れたあとの生活までイメージできると良いでしょう。
まとめ
流行のヘアスタイルは、ファッションと同じく海外コレクションから影響を受けていると言えます。現代的になったポイントとしては、情報の広がり方が、インターネットやSNSを通じて情報を得られる「シミュラークル型」が主流になった点が挙げられます。
モデルや芸能人だけでなく、見知らぬ人のヘアスタイルも参考にされるようになりました。流行や最新情報は短期間で更新されるため、こまめに情報をチェックしながら、新しいヘアスタイルやコーディネートを楽しんでみてください。