脂漏性皮膚炎はシャンプーでケアできる？おすすめ商品もご紹介

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抜け毛悩みの原因の1つとしてしばしば目にする「脂漏性皮膚炎」は、フケ、痒み、脱毛などの症状が出ることがあり、年齢や性別を問わず悩みの種となることがあります。
この記事では、脂漏性皮膚炎の基本的な情報、その他の頭部に起こる皮膚炎、脂漏性皮膚炎におすすめのシャンプーなどについて紹介、解説しています。脂漏性皮膚炎のことをきちんと知り、できる対策をしてみてはいかがでしょうか。

この記事でわかること！

脂漏性皮膚炎とは

脂漏性皮膚炎とは、頭皮にいる常在菌「マラセチア菌」が異常繁殖し、皮膚炎を引き起こす病気です。

皮脂が蓄積していたり、過剰分泌されたりするとマラセチア菌の食事となり、正常より数が多くなります。マラセチア菌そのものは悪いものではないものの、異常繫殖してしまうと頭皮環境が狂い、健康な状態から遠ざかってしまいます。

脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎が起こる原因は、主に頭皮の皮脂が増えすぎることと、それによりマラセチア菌が異常に繁殖してしまうことです。

汗をかく時期や脂性肌の方などは特に起こりやすく、頭皮の他に顔、胸、背中など皮脂分泌の多い部分に発症することが多い皮膚炎です。

脂漏性皮膚炎の症状

脂漏性皮膚炎に罹った場合、患部が赤くなり、人によってはフケのようなものが出てきます。

痒みを伴う場合が多く、掻きすぎによって痛みを伴うこともあります。しつこい痒みから出血することもあり、注意が必要です。

患部の皮膚が剥がれ落ちたり、出血か所のかさぶたが取れたりしてポロポロ落ちて来ることがあるので、フケと勘違いされることがありますが、実際には皮膚やかさぶたであることがほとんどです。

脂漏性皮膚炎の対策

脂漏性皮膚炎の対策としては、原因を取り除くことが最優先です。つまり、不要な皮脂をきちんと落として清潔な頭皮を保つこと、マラセチア菌の繁殖を抑えることです。

実際には、皮脂バランスが整えばマラセチア菌の数は正常に戻るため、やることは以下の通りです。

毎日のシャンプーを丁寧におこなうこと、しっかりすすいで洗浄成分を残さないこと、食生活を見直すこと、入浴や洗顔は毎日適切な頻度でおこなうことなどが具体的な方法です。

また、シャンプーを始めとするケア商品が肌質や体質に合っているかも重要であるため、対策の1つとして見直してみましょう。

例えば、脂性肌ならサッパリ洗い上げられるもの、乾燥肌ならしっとり保湿してくれるものなど。自分に合ったケア商品を選んでください。

脂漏性皮膚炎の予防

脂漏性皮膚炎を予防するには、対策と同じく皮脂バランスを正常に保つことが大切です。自分に合ったヘアケア商品をきちんと選んで使い、正しいケアを継続してみましょう。

また、汗をかいた日や汗をかく時期にはヘアケアを見直すことも重要。シャンプーやオイルを複数使い分けるのもおすすめです。

 

脂漏性皮膚炎以外の頭皮湿疹

頭皮湿疹には、脂漏性皮膚炎以外にもよく起こるものがあります。ここでは、主な頭皮湿疹4つをご紹介します。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は、シャンプーや整髪料などの頭皮に直接触れるものによって発症するアレルギー性の皮膚炎です。シャンプーや整髪料には様々な成分が含まれているため、いずれかに反応すると皮膚が炎症を起こしてしまいます。

該当する物質を避けることで炎症を抑えられることがほとんどであるため、対策にはシャンプーや整髪料の買い替えが必要となるでしょう。

刺激性皮膚炎

刺激性皮膚炎は、いわゆる「かぶれ」です。アレルギー症状の1つで、シャンプー、整髪料、薬剤などに反応して赤み、痒み、水ぶくれといった症状が生じます。

身近なあらゆるものによって起こる皮膚炎であるため、ヘアケア商品以外にもアクセサリーや洗剤、動物の毛などで発症することもあります。

原因を突き止め、アレルゲンを回避することが大切です。

皮脂欠乏性皮膚炎

皮脂欠乏性皮膚炎は乾燥性皮膚炎とも呼ばれ、文字通り乾燥から起こる皮膚炎の1つです。患部のひび割れや皮むけが主な症状であり、乾燥肌の方に特に起こりやすいと考えられています。

しかし、冬など空気が乾燥する時期であったり、シャンプーをし過ぎて皮脂が不足してしまったりすることでも起こる皮膚炎であるため、肌質を問わず誰しもが罹るリスクを持つ皮膚炎です。

膿痂（のうか）湿疹

膿痂湿疹は、頭皮についた傷から雑菌が侵入、繁殖することで起こる皮膚炎です。
爪で掻いて傷つけたり、過度なブラッシングをおこなったりすることで発症することが主な原因です。

菌の除去や炎症止めが必要なので、医療機関での治療が最適です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、乾燥してしまう症状が主に起こり、赤みを帯びた発疹や強い痒みを伴います。
掻きむしって患部が膿んでしまったり、かさぶたになったりすることも多く、生まれつきの体質であることもあります。

脂漏性皮膚炎と似た症状がありますが、血縁者にアトピー患者がいたり生活空間のハウスダストやダニが影響していたりする場合はアトピー性皮膚炎である可能性が高いと思われます。

脂漏性皮膚炎におすすめのシャンプー11選

脂漏性皮膚炎で悩んでいるときにおすすめシャンプーは、頭皮に優しく皮脂バランスを整えてくれる効果が期待できるものです。

ここからは、脂漏性皮膚炎におすすめのシャンプーをご紹介します。ドラッグストアや通販で手軽に買えるものをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。

KADASON　薬用スカルプシャンプー

KADASON　薬用スカルプシャンプーは、脂漏性頭皮の悩みに着目して研究開発された薬用シャンプーです。
脂漏性頭皮は、常在菌であるマラセチア菌の繁殖が進みやすいため、マラセチア菌をしっかりと洗い流しつつ、天然由来成分を99％配合することによって刺激を抑えて頭皮環境を整えることが出来ます。
有効成分であるサリチル酸とグリチルリチン酸2Kを配合し、フケや痒みを抑えながら優しくケアできます。

出典： ワイズ製薬株式会社

スカルプDボーテ 薬用スカルプシャンプー モイスト

スカルプDボーテ 薬用スカルプシャンプー&トリートメント モイストは、頭皮環境に着目して研究開発されたシャンプーです。保湿成分のソイセラムは女性の頭皮環境の改善に役立ち、健やかな頭皮へ導きます。
効果的な成分配合でニオイ、ベタつき、フケ、痒みなどの頭皮トラブルにしっかりアプローチします。更に天然植物由来の頭皮ケア成分が、健康的な頭皮への道のりをサポートしてくれます。
シリコン、鉱物油、合成着色料、パラベン、サルフェート全て不使用でマイルドな刺激も納得要素の1つです。

 

出典：アンファー株式会社

ハイビスカス ヘアシャンプー

ハイビスカス ヘアシャンプーは、独自成分の植物性ヒアルロン酸を配合した、お子様も一緒に使用できる低刺激処方です。敏感肌の方に優しいボタニカルシャンプーであり、頭皮環境を整えてくれます。
沖縄のハイビスカスの葉に含まれている優れた保湿成分は頭皮と髪にしっとり潤いを与え、健康な状態へと導きます。

出典：ゆめじん有限会社

オクトセラピエserapie（セラピエ） 薬用スキンケアシャンプー

LIONのオクトシリーズから、更に乾燥に着目して作られたオクトセラピエ薬用スキンケアになります。保湿による頭皮ケア、フケや痒みの抑制と予防、カビの繁殖防止の効果が期待できます。
ピロクトンオラミンという効果的な成分がカビ菌の繁殖を抑制し、フケや痒みを取り除くため働いてくれるのがオクトセラピエの特徴です。
また、潤い成分は天然由来であるため刺激がマイルドです。ふわっと漂うアロマの香りも100％天然由来の素材によるものです。

出典：ライオン株式会社

コラージュフルフルネクストシャンプー

コラージュフルフルネクスト シャンプーは、頭皮悩みの原因菌に着目した薬用シャンプーシリーズです。
フケや痒みの原因であるカビに注目し、菌の増殖をケアするミコナゾール硝酸塩を配合しています。また、植物性のアミノ酸系成分で脂漏性皮膚炎の方へもおすすめの低刺激シャンプーとなっています。
すっきりさらさらタイプとうるおいなめらかタイプがあるため、自分に合った洗い上がりを選べます。

出典：持田ヘルスケア株式会社

ミノン 薬用ヘアシャンプー

ミノン 薬用ヘアシャンプーは、第一三共ヘルスケアから発売されている薬用シャンプーです。
子どもからシニアまで使えるシャンプーで、様々な肌トラブルをケアします。頭皮ケアの効果的な成分配合で、頭皮環境を整えるサポートをしてくれます。
植物性アミノ酸系洗浄成分を採用し、硫酸系界面活性剤は不使用のマイルドま刺激が特徴です。アレルギー物質は極力カットしているため、幅広い世代や体質、肌質の方が使用できます。
また、頭皮湿疹の治療後にデイリーケアとして使うことも推奨されているため、医療機関を受診しながら使ったり治療後の再発予防にもおすすめです。

出典：第一三共ヘルスケア株式会社

キュレル 泡シャンプー

キュレル 泡シャンプーは、花王が販売する薬用ヘアケア商品です。様々な肌トラブルについて研究し開発されたシャンプーであるため、マイルドな刺激で優しい使い心地になっています。
健やかな頭皮に欠かせないセラミドを守りつつ、皮脂や不要な汚れはきちんと洗浄し、フケや痒みが起こりにくい頭皮環境へ導きます。
弱酸性、無香料、無着色で肌に余計な負担やストレスを与えません。また、植物由来の炎症を和らげる成分を含み、無理せず頭皮の炎症を抑制する効果が期待できます。

出典：花王株式会社

ちふれ アミノシャンプー

ちふれのアミノシャンプーは、スキンケアの観点から頭皮に優しいシャンプーとして開発されました。
アミノ酸系洗浄成分を採用し、きちんと保湿。傷んだ髪や刺激に弱い頭皮にも優しくアプローチしていきます。
シリコンとサルフェート不使用で、1歳頃からの子どもにも使えるマイルドな刺激が特徴です。クリーミーな泡で洗える優しいシャンプーなので、家族でのシェアにもおすすめです。

出典：株式会社ちふれ化粧品

やさしさ地肌 頭皮ケアシャンプー

やさしさ地肌 頭皮ケアシャンプーは、通販で購入できるスキンケア商品です。頭だけでなく、身体にまで使えることが特徴の商品で、好みによって様々な使い分けが可能です。
水溶性ケラチン、カミツレ、プロテオグリカンなどの肌荒れを防ぐ効果が期待できる成分を配合し、適度な潤いを保ちながら健康的な肌へ導きます。
オリジナル配合で作られる3重のヴェールが、洗ったあとの頭皮や髪を守り、効率的に頭皮環境の改善をサポートしてくれます。

出典：株式会社プロモートアクト

ReBALAN リバラン

ReBALAN（リバラン）は、脂漏性皮膚炎専門家が監修して作られた脂漏性敏感肌の方向けの薬用スカルプケアシャンプーです。脂漏性皮膚炎を誘発する原因菌を殺菌し、かゆみを抑えてくれます。
合成香料、着色料、鉱物油、パラベン、アルコール、シリコンは全て不使用な上、セージ・ラベンダー・ローズマリーの3種のオーガニック成分を配合し、地肌の正常なターンオーバーへ導きます。

出典：株式会社ベースカンパニー

デオラボ　LIA薬用スカルプシャンプー

デオラボのLIA薬用スカルプシャンプーは、抗真菌剤成分を配合し脂漏性皮膚炎などで悩む人のための頭皮ケアを考えた薬用シャンプーです。
また、デオラボは臭いの原因菌に着目し、頭皮環境を整えます。薬用シャンプーでありながらも香りにこだわっているので、チュベローズをベースとした爽やかなフローラルの香りでバスタイムを楽しむことが出来ます。

出典：株式会社ハルカラ

シャンプー選びのポイント

脂漏性皮膚炎で悩んでいるとき、シャンプーを買い替えるなら4つのポイントを押さえておくのが大切です。

洗浄成分

洗浄成分とは、文字通りシャンプーに含まれる汚れや皮脂を落とす役目を担う成分のことです。シャンプーには必ず入っている洗浄成分ですが、商品ごとに採用している洗浄成分の種類が異なる点に注意しましょう。

洗浄成分は高級アルコール系、アミノ酸系、せっけん系に分類でき、頭皮トラブルを予防したり抑制したりしたい場合はアミノ酸系洗浄成分を採用しているものがおすすめです。

アミノ酸系洗浄成分はマイルドな刺激の洗浄成分であるため、弱った肌も優しく洗うことができます。

一方で、高級アルコール系と石けん系の洗浄成分は洗浄力が強く頭皮にストレスを与えてしまうことがあります。特に汗をかいたり汚れたりした日、または健康な頭皮であれば構いませんが、弱った肌には負担になってしまう可能性があるので注意が必要です。

頭皮タイプ

シャンプーには、配合されている成分によってマッチする肌質の傾向が決まっています。

カサつく肌は乾燥肌、強い刺激に弱いのは敏感肌、皮脂が多くベタつくのは脂性肌というのが基本的な考え方ですが、隠れ乾燥肌には要注意です。

乾燥しているせいで皮脂が過剰に分泌され、結果として頭皮がベタついているというケースは少なくありません。

頭皮以外の状態などから自分の肌質や体質を把握し、タイプが合うシャンプーを見つけてはいかがでしょうか。

保湿成分・効果的な成分

頭皮ケアシャンプーの多くは保湿成分や効果的な成分を含んでおり、それらによって頭皮トラブルを予防したり抑制する効果が期待できます。

特に、薬用シャンプーにおいては医薬部外品として厚生労働省から認可を受けて販売されているものであるため、より高い効果が期待できるでしょう。

肌タイプによって必要な保湿成分や効果的な成分が異なるため、自分の悩みにあったものを選択するようにしましょう。

脂漏性皮膚炎で悩んでいる場合は、菌の繁殖を防ぐ効果が期待できるような成分が配合されていると良いです。

パッチテスト

シャンプーを絞ったら、本格的に使用する前にパッチテストをおこないましょう。

この結果、赤みや痒み、発疹などの異常が出ればそのシャンプーは使えません。別のシャンプーを探してみましょう。

パッチテストのためにボトルを買うのがもったいないという気持ちはわかりますが、頭皮湿疹が悪化しては意味がありません。残念ですが、異常が起こるシャンプーは使わず手放してみてください。

脂漏性皮膚炎は医療機関への相談も忘れずに

脂漏性皮膚炎は、予防や改善はセルフケアである程度できるものの、悪化していたり長期にわたって罹っている場合には自力での解決が難しいことがあります。

なかなか症状が改善されない、または悪化してしまうときは速やかに医療機関を受診し、適切な処置を受けてみましょう。皮膚科で診てもらえるので、近くの皮膚科を受診して相談してみてください。

まとめ

脂漏性皮膚炎は、頭皮の皮脂が通常よりも多いときに常在菌であるマラセチア菌が異常繁殖して起こる皮膚疾患です。痒みや赤みを伴い、掻きむしることで傷ができたり出血したりといったトラブルに繋がります。

頭皮湿疹には、脂漏性皮膚炎の他にも接触性、刺激性、皮脂欠乏性、膿痂湿疹、アトピー性など様々なものがあり、素人判断では正確にわからないのが現実です。

頭皮環境を清潔、健康に保つためにシャンプーを変えることも効果的ですが、どうしても改善できないときは早めに皮膚科を受診してみましょう。