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【美容師監修】髪質改善とは?サロンの髪質改善トリートメントと縮毛矯正の違いも解説

きれいな髪を手に入れたい!女性のためのコラム【美髪・髪質改善】

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近年、髪質改善に対する注目が集まっています。テレビや雑誌でも取り上げられることも少なくありません。髪質改善は、ヘアカラーや紫外線などのダメージで髪が傷んでいる人に適した施術です。この記事では、髪質改善の仕組みや縮毛矯正との違い、効果、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。

この記事の監修者

étora hair
代表 NAO(カドグチ ナオミツ)

URL:https://etora.net/

◇PROFILE
美容師歴13年。
渋谷にあるヘアサロン『étora hair』代表。
お客様1人1人に寄り添った丁寧なカウンセリング、接客を心がけ、トレンドを押さえたスタイルを提供している。

この記事でわかること!

髪質改善とは?髪の毛を補修する仕組み


髪質改善とは、髪の毛の見た目や手触りを改善する施術のことです。

通常、健康的な髪の毛の内部は「架橋結合」と呼ばれる、タンパク質とタンパク質を繋ぐ働きによって、髪の毛のツヤやハリをキープしています。しかし、ヘアカラーやパーマ、紫外線などにより髪の毛がダメージを受けると、架橋結合が破壊されて髪の毛はパサつき、まとまりが悪くなります。

髪質改善の施術は、髪の内部構造を整えて、ダメージを受けた髪の毛の内部の結合を強めるように働きかけます。髪の内部を補修できるため疑似的に健やかな髪の毛へと導き、広がりやクセ、パサつきを改善させます。

ただし、髪質改善にはダメージを受けた髪の毛を元に戻したり、根本的に直毛にしたりする効果はありません。あくまでもクセなどを整えるケアで、髪の毛の広がりを落ち着かせて扱いやすくすることが目的です。

髪質改善でクセ毛は直る?クセ毛の種類や原因を解説

クセ毛の原因や状態によっては、髪質改善で髪の毛の質感を整えることができます。クセ毛の原因は大きく次の3つです。

  • 遺伝(生まれつき)
  • ホルモンバランスの変化や加齢
  • 外部からのダメージ

クセ毛には、不規則にねじれた「捻転毛(ねんてんもう)」や波打つようにくねくねした「波状毛(はじょうもう)」などの種類があります。クセ毛の種類や強さには個人差がありますが、基本的に遺伝(生まれつき)による影響が大きいようです。

しかし、中には大人になってから幼少の頃と髪質が変化する人もいます。この場合、ホルモンバランスの変化や加齢によるものと考えられており、出産後に髪質が変化するケースも珍しくありません。

また、紫外線やヘアカラーなど外部からのダメージもクセ毛の原因の1つです。
このうち、外部からのダメージが原因で、ややうねりのあるクセ毛であれば髪質改善によって髪質を整える効果が期待できます。一方、生まれつきやホルモンバランスの変化、加齢が原因のクセ毛の場合、髪質改善で直すことは難しい可能性が高いです。

 

 

サロン・美容院の髪質改善トリートメント

専門サロンや美容院では、「髪質改善トリートメント」などのメニュー名で提供されています。

髪質改善トリートメントは、主に薬剤と熱の効果により髪の毛内部の結合(架橋)を補修する方法です。施術内容はサロンによって異なりますが、スチームなどで髪の毛に熱をあてながら薬剤の成分を髪の毛に浸透させ、まとまりのある髪へと導きます。

ここからは、髪質改善トリートメントのメリット・デメリットや効果、持続期間について詳しく紹介します。

髪質改善トリートメントと縮毛矯正の違い

髪質改善トリートメントと同じように、見た目のボリュームを小さくする施術に「縮毛矯正」があります。髪質改善トリートメントと縮毛矯正の主な違いは以下の通りです。

  髪質改善トリートメント 縮毛矯正
仕上がり ・髪の毛がさらりとする
・弱めのクセが収まる
・生まれつきのクセ毛も直毛にできる
・ストレートヘアを数ヵ月間維持できる
髪への影響 ・ダメージを補修する ・多少のダメージがかかる

縮毛矯正とは、薬剤を使用して髪の毛のクセを伸ばす施術です。
薬剤の働きにより髪の毛内部の結合を切り、クセを伸ばした状態で再び結合させてクセ毛を直します縮毛矯正であれば生まれつきのクセ毛も直毛に直せる場合もあり、数ヵ月にわたってストレートヘアを維持できる場合もあります

一方、髪質改善トリートメントは髪の毛内部の結合を強めて、弱いうねりを整える施術です。縮毛矯正は髪の毛をさらりとした手触りにできますが、髪質改善トリートメントのようなダメージケアの効果はありません。

そのため、髪の毛が傷んでパサついている場合には髪質改善トリートメント、生まれつき髪の毛のクセが強くて直毛にしたいという場合は縮毛矯正が向いていると言えます。

髪質改善トリートメントのメリット・デメリット

髪質改善トリートメントのメリット・デメリットには以下があります。

メリット ・少しのクセやうねりが落ち着く
・ストレートパーマのように髪が傷まない
・効果が長続きしやすい
・お手入れが楽になる
デメリット ・パーマをかけている場合、パーマが弱くなる可能性がある
・独特の香りが髪に残ることがある
・先天的な強いクセ毛を直すことはできない

髪質改善トリートメントはメリットだけではありません。デメリットを理解した上で施術を受けるようにしましょう。

 

 

髪質改善トリートメントの種類

髪質改善トリートメントは、使用する薬剤などによりいくつかの種類に分けられます。主な髪質改善トリートメントは次の3種類です。

  • 酸熱トリートメント
  • 水素トリートメント
  • サイエンスアクア

酸熱トリートメントは、酸と熱の働きで髪の毛にツヤを与えるトリートメントです。「グリオキシル酸」などを配合したトリートメント剤とアイロンを利用して、髪の毛の内部に結合を発生させ、髪質をコントロールします。
特に、ヘアカラーやパーマを繰り返してダメージを受けてしまった髪の毛の補修に向いています。

水素トリートメントは、髪の毛の水分量を上げる保水系のトリートメントです。水素が含まれているトリートメント剤を使用し、髪の内部に含まれる「活性酸素」と呼ばれる物質と結び付け、化学反応を起こして髪内部の水分量を高めます。

サイエンスアクアとは、アルカリ電解水の力を利用して髪内部にトリートメントを浸透させる施術です。アルカリ電解水の働きで髪の表面にある膜「キューティクル」を開き、薬剤とアイロンの熱でトリートメント成分を浸透させ、ダメージ毛を補修します。その後、弱酸性トリートメントを使用してキューティクルを閉めることで、トリートメント成分の流出を防ぎ、ツヤのある髪の毛へと導きます。

髪質改善トリートメントの効果

髪質改善トリートメントで期待できる効果は種類によってやや異なり、主な効果は次の通りです。

・髪の毛にツヤ・ハリ・コシを与える
・髪の毛の手触りが滑らかになる
・髪の毛の広がりやクセが収まる

ただし、髪質改善トリートメントで効果が期待できるのは、紫外線やヘアカラーなどでダメージを受けた髪の毛のみです。

髪質改善トリートメントの値段

髪質改善トリートメントの値段はサロンによって異なります。相場は10,000〜20,000円程度ですが、髪の毛の長さやダメージの状態、追加オプションなどによって変動します。
また、髪質改善トリートメントの施術時間は1時間半〜2時間が目安です。

髪質改善トリートメントの持続期間と施術頻度

髪質改善トリートメントの持続期間は、約2〜3ヵ月が一般的です。ただし、元々の髪質や施術前の髪のダメージによっては1〜2ヵ月程度になることもあり、個人差があります。

施術後の状態をキープしたい場合は、2ヵ月に1回を目安に継続して施術すると良いでしょう。短期間に何度も施術を受けると、薬剤によってパーマがかかりにくくなったり、髪質が硬くなったりするため、少なくとも2ヵ月は間隔を空けることが大切です。

髪に潤いやツヤを与える自宅セルフケア

自宅でのセルフケアも、ある程度であれば髪の毛の質感を整え、手触りや見た目がよくなる効果が期待できます

セルフケアの場合は、サロンで受ける髪質改善トリートメントのような効果は期待できませんが、日々の積み重ねで髪の毛に潤いやツヤを与えることができるかもしれません。また、髪質改善トリートメントを受けている人の場合は、施術効果を長続きさせることにもつながります。

ここからは、セルフケアのメリット・デメリットや具体的な方法を紹介します。

セルフケアのメリット・デメリット

セルフケアのメリット・デメリットには以下があります。

メリット ・費用を抑えられる
・自宅でも一定の効果が期待できる
・髪質改善トリートメントの効果持続に繋がる
デメリット ・髪質改善トリートメントのような効果は期待できない
・効果を実感するまでに時間がかかる

セルフケアでも、髪の質感を整える一定の効果は期待できるため、費用を抑えたいという場合などは自宅で取り組んでみるのと良いかもしれません。

自宅でできる髪の質感を整える方法

髪の質感を整える自宅でのセルフケアには、以下の方法があります。

・生活習慣を整える
・頭皮マッサージする
・ヘアケアアイテムを使用する
・正しい方法でシャンプーする
・正しい方法で髪を乾かす

ここからは、それぞれについて紹介します。

生活習慣を整える

生活習慣を整え、体調管理を行えば、髪の質感を変えられることもあります。特に、ホルモンバランスや体調の乱れ、加齢などによるクセ毛であれば、体調管理によって改善できる場合があります
以前よりも髪が細くなった、パサつく、広がりやすいなどの変化を感じる場合、それは生活習慣の悪化が原因かもしれません。

髪の毛の健やかな成長に関わる生活習慣は、主に次の通りです。

  • 食事
  • 睡眠
  • 運動

栄養バランスが偏った食習慣は、髪の毛にもいい影響を与えません。脂っこい食べ物や糖分の多い食事、不規則な食生活は髪のパサつきに繋がると考えられているので、栄養のバランスを意識して食事を摂るように心がけましょう。

また、睡眠不足の状態が続くと新陳代謝が衰え、古い細胞が残り続けます。そのため、新しく生えてくる髪の毛にも影響を与え、髪の毛がパサつくことがあります。十分な睡眠時間を確保すると共に、寝る前はPCやスマホ操作を避けるなどして睡眠の質を高め、髪の毛の健やかな成長を促すと良いでしょう。

このほかにも、適度な運動も新陳代謝を改善する働きがあることから、健康的な髪の毛の成長に繋がります

頭皮マッサージする

頭皮マッサージをすると血行が促進され、髪の毛に栄養が運ばれやすくなることで髪の毛にハリやコシ、ツヤが出てきます。

髪の毛は既に活性力のない細胞なので、現在生えている髪の毛に対しての改善効果は期待できませんが、頭皮マッサージを継続することで、新しく生まれてくる髪の毛の質感を変えることが出来る可能性があります。

頭皮マッサージをするときのポイントは次の通りです。

・押す、こする、揉む、を組み合わせる
・洗髪時は指の腹で頭皮全体を揉みほぐす
・指骨を頭皮に沿わせて押しながら頭皮を動かす
・両手のひらで頭を挟み、押しながら頭皮を動かす

頭皮マッサージは1分程度で問題ありません。1日数回こまめに行うと良いでしょう。

ヘアケアアイテムを使用する

ヘアケアアイテムを使用することで、髪質を整える効果が高まることがあります。

例えば、洗い流さないトリートメントで髪の毛を保湿するとうねりや広がり、パサつきを和らげられる場合があります。お風呂上がりに使用する「アウトバストリートメント」であれば、ドライヤーの熱によるダメージを防ぐことができます。

トリートメントはメーカーや種類によって働きが異なります。ダメージ補修や潤いケアに繋がるもの、髪のまとまりをよくするものなど様々なので、自身の髪の毛の状態や目的に合わせて選ぶと良いでしょう。トリートメントを髪の毛に塗布する際は、目の粗いクシでとかすと均一にトリートメントを浸透させることができます。

正しい方法でシャンプーする

誤ったシャンプー方法は、髪の毛にダメージを与える原因になります。正しいシャンプーの仕方は次の通りです。

1.お湯で予洗いする
2.シャンプーを手で泡立ててから髪に付ける
3.頭皮マッサージするように揉み込む
4.シャンプーを残さず洗い流す

シャンプーを使用する前にお湯で予洗いし、髪の毛に付着した余分な汚れを落とします。シャンプーは手で泡立てることで、髪の毛全体に馴染みやすくなります。

爪を立ててゴシゴシとこすると頭皮や髪の毛にダメージを与えることがあるので、頭皮をマッサージするように洗うことが大切です。また、残ったシャンプーは髪や地肌に負担をかける原因になるため、たっぷりのお湯でしっかり洗い流すようにしましょう。

また、シャンプーはアミノ酸シャンプーなど髪の毛に優しい製品を選ぶと良いでしょう。アミノ酸シャンプーは洗浄力がマイルドで、シャンプー時のダメージを和らげることができます。剛毛やクセ毛、傷んだ髪の毛のまとまりをよくし、ツヤを出すのにも効果的だと言われています。

正しい方法で髪を乾かす

髪の毛の潤いやツヤを逃がさないために、髪の乾かし方に気を付ける必要があります。
正しい髪の毛の乾かし方は次の通りです。

1.シャンプー後、短時間のうちに乾かす
2.ドライヤーの前にタオルドライをする
3.洗い流さないトリートメントを使用する
4.根元から乾かす

ドライヤーの熱は髪の毛に負担をかけますが、濡れたまま放置しておく方がよりダメージを与えます。そのため、シャンプー後はできる限り早く髪の毛を乾かすことが重要です。

ドライヤーの前にタオルドライをしっかり行うことで、ドライヤーの熱をあてる時間を短くし、余計なダメージを抑えられます。

さらに洗い流さないトリートメントを使用すると、髪の毛が過度に乾燥するのを防げる上、ツヤ感や潤いを与えることもできます。

髪の毛の根元部分は毛が集中して乾きにくい場所です。先に毛先から乾かすと、毛先に余計な温風があたり乾燥に繋がるため、根元から先に乾かし、最後に毛先を乾かすと良いでしょう。

まとめ

髪質改善とは髪の毛の内部を修復し、髪の毛の見た目や手触りを良くすることです。サロンでは「髪質改善トリートメント」などのメニュー名で提供されています。
髪質改善トリートメントの効果が期待できるのは、紫外線やヘアカラーなどでダメージを受けてうねりや広がっている髪の毛です。
また、日々のセルフケアを心がけることで髪の毛の質感を整えたり、髪質改善トリートメントの効果を長続きさせたりすることが出来るでしょう。