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【美容師監修】間違いやリスクも多い!頭皮クレンジングの正しいやり方、おすすめのクレンジング料5選

髪の毛だけじゃない!女性のための頭皮メンテナンス【頭皮ケア・ヘッドスパ】

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頭皮クレンジングは、シャンプーでは落としきれない皮脂や毛穴の汚れを落とすと言われる人気のケアですが、一方で「不要なケア」や「リスクがある」とささやかれることもあります。

この記事では、頭皮クレンジングの役割や必要性、頭皮へのリスク、間違った方法から正しい方法までを解説していきます。
また、後半ではおすすめの製品も紹介していきます。

この記事の監修者

étora hair
代表 NAO(カドグチ ナオミツ)

URL:https://etora.net/

◇PROFILE
美容師歴13年。
渋谷にあるヘアサロン『étora hair』代表。
お客様1人1人に寄り添った丁寧なカウンセリング、接客を心がけ、トレンドを押さえたスタイルを提供している。

この記事でわかること!

頭皮クレンジングとは?

頭皮ケアのひとつである頭皮クレンジングは、ヘアサロンやヘッドスパなどでも人気メニューです。頭皮クレンジング用の化粧品も販売されており、家でも手軽に行えるようになりました。

最初に、頭皮クレンジングとはどのようなケアなのか見ていきましょう。

頭皮の皮脂や毛穴の汚れを落とすケア

頭皮クレンジングとは、メイクを落とすクレンジングのように、頭皮の皮脂や毛穴の汚れを落とすことを目的としたケアです。
シャンプーも同様に頭皮の洗浄をしますが、頭皮の皮脂や毛穴に詰まった汚れを落とすという点が注目を集めました。

ヘアサロンで行われていた施術

頭皮クレンジングは、ヘッドスパなどの頭皮マッサージが流行し始めた2000年代以降、少しずつ知られるようになりました。
頭皮マッサージをしながら皮脂や毛穴の汚れを落とすことで、スッキリとした感覚が味わえることが、人気になった理由と言えるかもしれません。

頭皮クレンジング需要により市販アイテムも出てきている

頭皮の皮脂や毛穴の汚れが落とせる頭皮クレンジングが話題を呼ぶと共に、家でも手軽に行える頭皮クレンジング用の洗浄料が市販されるようになりました。今では、日常的にケアを取り入れている女性も多いようです。

頭皮クレンジング料の種類

頭皮クレンジング料には様々なタイプがあります。ここでは主なクレジング料について紹介していきます。

シャンプータイプ

シャンプー剤と同様に、洗浄成分として界面活性剤を使用しています。
たっぷりの泡で洗い上げる製品もあれば、あまり泡立たない製品もあります。

オイルタイプ

天然植物由来のオイル成分をメインとしたクレンジング料です。
頭皮になじませることで、皮脂や毛穴に詰まった皮脂汚れを溶かし出して落とす作用があります。

クレイ(泥)タイプ

汚れを吸着する性質を持った天然クレイ(泥)を頭皮に塗り、皮脂や汚れを落とします。
クレイをメインとした製品もあれば、シャンプータイプとして使用されることもあります。

炭酸タイプ

二酸化炭素による炭酸を発生させた溶剤により、汚れを吸着する作用を持つ洗浄料です。
炭酸水やムース状の泡パック、ジェルタイプなどがあります。

頭皮クレンジングによくある疑問

頭皮クレンジングは頭皮の皮脂や汚れ、毛穴に詰まった角栓汚れを落とす人気のケアですが、その効果に対して疑問の声が聞こえることもあります。

頭皮クレンジングはやる意味がない?

頭皮クレンジングの皮脂や汚れを落とす作用は、シャンプーと同じ目的という点が挙げられます。
そのため、日常的にシャンプーで洗髪をしてから、さらに頭皮クレンジングをすることは過剰な洗浄につながることも考えられます。

頭皮の汚れ、毛穴汚れはシャンプーでも十分に落とせる

頭皮クレンジングでは、シャンプーで落とせない皮脂や毛穴の汚れが落とせると説明されていることがあります。
しかし、シャンプー剤と頭皮クレンジング料に使われる洗浄成分に大きな違いはなく、洗浄力で比較してもシャンプー剤が劣るということもありません。

むしろ、シャンプータイプ以外のオイルやクレイ、炭酸を利用した頭皮クレンジング料の方が、洗浄力はマイルドだと言われています。

頭皮の血行促進やエイジングケアは期待できる?

頭皮クレンジングによる血行促進やエイジングケアといった効果は、使用するクレンジング料によってもたらされるものではありません

頭皮マッサージによる血行を促進することで健やかな頭皮環境を整え、その結果、エイジングケアにつながることが期待できると思われます。

頭皮が臭いと感じる人におすすめ?

頭皮は、汗をかくことで皮膚常在菌のバランスが崩れることや、汚れが溜まることで不快臭が発生します。
頭皮の洗浄は汗や汚れは取り除くことができるため、頭皮クレンジングに限らずシャンプーのケアでも十分であるとも考えられます
ニオイが気になるという方は、日常的に行うシャンプー方法やシャンプー剤の見直しでも改善できる可能性があります。

抜け毛やはげる原因につながる?

頭皮クレンジングが抜け毛や薄毛の原因になる可能性としては、過剰な洗浄による頭皮環境の悪化が考えられます。
また、頭皮マッサージをする際に手で毛髪に負担をかけることで抜け毛を招いてしまうことや、クレンジング料が頭皮に合わない場合も考えられます。

つまり、頭皮クレンジング自体が直接的な抜け毛や薄毛引き起こすわけではなく、頭皮や髪に負担をかけてしまうなど、間違ったケアが抜け毛や薄毛の原因に繋がると思われます。

間違った頭皮クレンジングのやり方

頭皮クレンジング料にはオイルタイプがあることや、またクレンジングという名称から、代用品を使用することでトラブルを招くことがあります。

頭皮クレンジング料以外の「家にあるもの」は使用厳禁!

特に多いのは、頭皮用以外のクレンジング料を使用するケースです

メイク用のクレンジングやメイク落としを使用する

同じクレンジングという名称であっても、メイク落とし用のクレンジングオイル等を代用することはできません。

メイク落とし用は製品にもよりますが、特にクレンジングオイルは脱脂力が強く、頭皮に使用すると皮脂の取りすぎによるトラブルを招く可能性があります。そのため、メイク落としを頭皮に使用するのは止めましょう。

食用のオイルを使う

植物由来のオイルをベースとした頭皮クレンジングオイルがあることから、食用のオリーブオイル等を代用する方もいるようです。食用品という点から、安全なイメージを受けているかもしれません。

しかし、食用と化粧品は全くの別物です。ピュアオイルだから化粧品としても安心して問題なく使える、ということはありません

頭皮クレンジングをする上で押さえておく3つのポイント

頭皮クレンジングも正しく行なわない場合、様々な頭皮トラブルを招く原因になります。
ここで解説するポイントを押さえた上で、正しい頭皮クレンジングを実践していきましょう。

「皮脂」は頭皮にとって重要な存在、無理に落とすのはNG

頭皮クレンジングの「皮脂を落とす」という特徴に、清潔感を抱く方も多いと思います。
また、皮脂はベタつきやニオイの原因となることから、余計な汚れというイメージが先行しやすく、「皮脂=落とさなくてはいけないもの」と考える方も多いかもしれません。

しかし、皮脂は私たちの頭皮や毛髪の健やかさ、美しさを保つために必要な存在です。

皮脂は天然の保湿オイル

毛穴から分泌される皮脂には、皮膚の水分蒸発を防ぎ、頭皮を乾燥から守ってくれる役目があります。
また、自身の体が作り出す皮脂のためアレルギーを引き起こすこともなく、肌に合った天然のオイルと言えます

そのため、皮脂を過剰に取り除くことは肌を守るバリア機能を損なうことになり、乾燥やフケ・かゆみの発生につながります。
ただし、分泌された皮脂は時間の経過と共に酸化し、雑菌を増やす原因になります。古くなった皮脂は落とすことが望ましいため、一日の終わりの洗髪で落とすようにしてください。

毛穴の奥にある皮脂は必要なもの

毛穴の奥に溜まった皮脂を取り除くことは、清潔な印象を与えがちですが、皮膚にとっては好ましくありません。

毛穴の奥にある皮脂は、分泌されて間もない新鮮な皮脂です。そのため、この皮脂を取り除いてしまうと、頭皮の乾燥を招き頭皮トラブル発生の原因につながります。

角栓も健やかな頭皮を保つ役割がある

毛穴に詰まった角栓も、皮脂と同様に落としたくなるかもしれませんが、角栓にも重要な役割があります。
角栓は角質や皮脂が混ざったもので、雑菌など異物の侵入から毛穴を守ります。そのため、無理に毛穴の角栓を取り除くことはかえって毛穴に雑菌の侵入を許し、炎症などを引き起こすこともあります。

角栓は毛穴の内側から少しずつ排出されるため、皮膚の表面に出てきた古い角栓を取り除くだけで十分で、無理に角栓を引きはがす必要はありません。

頭皮に乾燥やフケなどの異常が出たら即中止を

日常的にシャンプーをしている方では、さらに頭皮クレンジングをすることは頭皮の潤いを守るのに必要な皮脂まで落としてしまうリスクが高くなります。

頭皮クレンジング後やシャンプー後に、頭皮の乾燥やフケ・かゆみといった症状が出る場合は、洗いすぎが原因として考えられるため、控えるようにしましょう。

おすすめの頭皮クレンジング料5選

ここからは、頭皮クレンジングに活用できるクレンジング料を紹介していきます。
頭皮クレンジングを実践したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

AYURLIFE SCALP CLEANSING

植物エキスをふんだんに使ったオイルクリーム状のスカルプクレンジング料です。
週1~2回、シャンプー前に行う頭皮クレンジングとしておすすめです。適量を手に取り、優しくマッサージすることで頭皮の汚れを浮かす効果が期待できます。
その後のシャンプーによる洗髪も軽く済ませることができるので、頭皮クレンジングとシャンプーをバランスよく実践できるアイテムだと言えます。

商品名 アーユルライフ スカルプクレンジング
メーカー 株式会社生活の木
容量 150mL
定価(税込) 2,750円
Amazonで詳細を見る

出典:株式会社生活の木

 

フケミン ユー 頭皮クレンジングジェル

フケやかゆみに悩む方に向けたヘアケアブランド「フケミンユー」の頭皮クレンジングジェルです。
植物由来の天然清浄成分をはじめ、頭皮を整える整肌成分や保湿成分、メントールによる清涼感が得られるノンシリコン処方です。
容器先端のノズルは頭皮に直接付けやすい形状で、使いやすいのもポイントです。シャンプー前に頭皮を優しくマッサージして使えるリーズナブルな1本です。

商品名 頭皮クレンジングジェル
メーカー 株式会社ダリヤ
容量 200mL
定価(税込) オープン価格
Amazonで詳細を見る

出典:株式会社ダリヤ

uka Scalp Cleansing Deep & Light Skinny Bottle

アミノ酸と植物由来の洗浄成分のスカルプクレンジング料で、頭皮を優しくマッサージしながら使うジェルクリームタイプです。揉み込むうちにほのかな泡立ちが生まれます。
洗浄成分がしっかり配合され、十分に汚れを落とす効果も期待できるため、使用後のシャンプーは軽く行う程度で良いかもしれません。同ブランドの専用ブラシ(別売り)と併せて使うのも良いでしょう。

商品名 uka Scalp Cleansing Deep & Light Skinny Bottle
メーカー uka Tokyo head office
容量 100mL
定価(税込) 1,650円
Amazonで詳細を見る

出典:株式会社ウカ

WELEDA ローズマリースカルプクレンジング

販売時に品薄になってしまうほど人気を博した、WELEDAのクレイを含む天然由来成分100%のオーガニックヘッドスパクレンジングです。
クレイのなめらかなテクスチャーは頭皮を気持ちよくマッサージできると評判で、週1~2回のスペシャルホームケアとして適しています。使用後のシャンプー&トリートメントも不要なので、洗いすぎの心配もありません。

商品名 ローズマリー スカルプクレンジング
メーカー 株式会社ヴェレダ・ジャパン
容量 200g
定価(税込) 3,300円
公式サイトはこちら

出典:株式会社ヴェレダ・ジャパン

 

HOUSE OF ROSE HE ディープクレンジング

全国に店舗を展開するスキンケアブランド「ハウスオブローゼ」のクレンジング料です。植物エキスとメントールによるすっきりとした清涼感のある使い心地で頭皮マッサージができるローションタイプです。シャンプー前に使用し、優しくマッサージをしながら頭皮の汚れを浮かせていきましょう。乾いた状態の頭皮にも使えるため、手軽に始められるのもポイントです。

商品名 HE ディープクレンジング
メーカー 株式会社ハウスオブローゼ
容量 180mL
定価(税込) 2,750円
公式サイトはこちら

出典:株式会社ハウスオブローゼ

 

まとめ

頭皮クレンジングの目的や役割、リスク、よくある疑問について解説しました。

私たちは日常的にシャンプーで洗髪をしているため、頭皮クレンジングをする場合は皮脂の落としすぎに注意して、その後のシャンプーは軽めに済ませるなどの工夫をすると良いでしょう。

頭皮マッサージは頭皮の血行を促し、頭皮環境を整えるだけでなく、リラックス効果も期待できます。自分に合ったクレンジング料を使用し、週1~2回のスペシャルケアとして楽しんでみてはいかがでしょうか。