葬式の場では、清潔感があり簡素な髪型がふさわしいとされています。
とはいえ、具体的なマナーが分からず「どんなヘアアクセサリーならOK?」「茶髪はNG?」など、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、葬式における髪型の基本的なマナーや簡単にできる髪型を長さ別にご紹介します。
この記事でわかること!
葬式における女性の髪型のマナー
葬式に参列する女性が押さえておくべき髪型のマナーを解説します。
髪はスッキリまとめるのが基本
長い髪は焼香やお辞儀の際に垂れてしまうため、後ろでひとつにまとめるか、お団子にするのが基本です。
耳より上の高さで髪の毛をまとめると華やかな印象が出てしまうので、「耳より下」で結びましょう。
また、整髪料を使用する場合は無香料のものを選び、強いツヤ感が出ないように注意してください。
前髪は顔にかからないようにする
前髪が長い女性は後ろでひとつにまとめるか、目にかからないように左右どちらかに流しましょう。
前髪を流す場合は、かがんだ際に前髪が落ちてこないように、ヘアピンで留めるのがおすすめです。
カジュアルなヘアアクセサリーはNG
シュシュやバレッタ、カチューシャ、リボンなどのカジュアルなヘアアクセサリーは葬式の場にふさわしくありません。髪をまとめる場合は光物の装飾品を使用せず、黒系のヘアゴムやネットなどを使用しましょう。
髪色は黒色が理想
普段は茶髪でも、葬式に参列する際は黒色に戻すのが理想です。
可能であればヘアスプレーなどで一時的に黒く染めるのが望ましいでしょう。
しかし、最近は髪の毛を染めている方も多く、ダークブラウンなど暗めの色ならマナー違反だと見なされない傾向があります。金髪に近い色やメッシュなど派手な髪色でなければ、そのまま参列しても大丈夫でしょう。
簡単にできる!葬式にふさわしい髪型を長さ別に解説
葬式に適した髪型をショート、ミディアム、ロングの長さ別に紹介します。
ヘアアレンジに慣れていなくても簡単にできるため、ぜひ参考にしてみてください。
ショートの場合
ショートやボブで髪の毛をまとめられない場合は、横髪を耳にかけて落ちてこないようにしましょう。
アレンジは必要ないため、全体的にボリュームが出ないように注意し、ブラッシングやブローできれいに整えるだけで大丈夫です。ヘアピンで両サイドを留めれば、清潔感のある印象を与えられます。
ミディアムの場合
ミディアムヘアの場合、肩につく長さであれば、後ろでひとつにまとめます。
頭を下げた際に横の髪が落ちてくる場合は、ピンで留めてすっきりさせましょう。
肩にかからない長さであれば、無理にくくらずに後ろ髪を垂らした状態でかまいません。
髪の毛が広がるとだらしなく見えてしまうため、ブラッシングやブロー、スタイリング剤などで整えましょう。
ロングの場合
ロングヘアの場合、耳より下の位置でひとつにまとめて黒系のゴムで結ぶのが簡単です。
サイドでひとつにまとめるとカジュアルな雰囲気が出てしまうため、後ろで結びましょう。
後れ毛やサイドの髪が落ちてくる場合は、黒色のヘアピンやスプレーなどで固定するのがおすすめです。
パーマがかかっている場合、結んだだけでは毛先が広がってしまい、華やかな印象を与えてしまいます。
この場合は毛先を内側に入れ込むようにまとめるか、お団子にするのが良いでしょう。
葬式の髪型マナーでよくある疑問
この章では、葬式に適した髪型に関してよくある質問にお答えします。
ロングヘアは下ろしたままでもいい?
ロングヘアを下ろしたまま葬式に参列するのは、マナー違反です。
耳より下でひとつに束ねるかお団子にまとめ、清潔感を意識しましょう。
ハーフアップで行ってもいい?
ハーフアップは耳より上の髪の毛をまとめる髪型のため、葬式の場ではふさわしくありません。
毛先の動きも華やかな印象を与えやすいので、ハーフアップは避けましょう。
くるりんぱをするときの注意点は?
髪の毛をまとめたゴムを隠したい場合は、「くるりんぱ」をしても問題ありません。
ただし、必ず耳より下の位置でアレンジし、後れ毛が出ないように注意しましょう。
まとめ
葬式は亡くなった方を送り出す場なので、派手さやおしゃれ感は不要です。
清潔感があり簡素な髪型を意識し、ヘアアクセサリーや髪色にも注意を払うことが大切です。
今回紹介した基本のマナーを押さえ、葬式にふさわしい髪型に整えましょう。