【美容師監修】コラーゲンで髪が太くなる？髪の毛への効果と効率的な摂取方法

• ・当記事は記事作成時点での情報を基に掲載しております。最新情報は各機関公式サイトにてご確認ください。
• ・掲載の商品については、編集部による独自調査にて推薦しており、効果・効能を保証するものではありません。
• ・監修者は専門知識に基づいて当記事を監修しており、商品の選定は行っておりません。
• ※AmazonおよびAmazon ロゴは、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。

コラーゲンは肌だけでなく、髪にとっても重要な成分です。コラーゲンが髪に与える効果と効率的な摂取方法についてまとめました。また、コラーゲンが配合されているおすすめのシャンプーやトリートメントも紹介します。「髪のためにコラーゲンを摂取したい」「コラーゲン配合のヘアケアアイテムを探している」という方は参考にしてみてください。

この記事の監修者

étora hair
代表 NAO（カドグチ ナオミツ）
URL:https://etora.net/

続きを見る

◇PROFILE
美容師歴13年。
渋谷にあるヘアサロン『étora hair』代表。
お客様1人1人に寄り添った丁寧なカウンセリング、接客を心がけ、トレンドを押さえたスタイルを提供している。

この記事でわかること！

コラーゲンが髪の毛に与える効果とは？

「コラーゲンは肌に良い」というイメージを持たれている方が多いですが、実は、髪にとっても欠かせないものです。加齢によって体内のコラーゲン量は徐々に減少していき、頭皮も硬くなっていきます。コラーゲンが減ると頭皮の弾力が失われ、血行も悪くなり、必要な栄養が髪に届きにくくなるので注意してください。
また、健康的な毛髪の成長にとって重要な組織である毛乳頭にもコラーゲンは存在しています。そのため、体内のコラーゲンが不足することで、髪の生育に影響が出る可能性も考えられます。以下では、現時点でわかっているコラーゲンが髪に与える効果について説明していきます。

継続して摂取することで髪が太くなる

成人女性を対象に株式会社明治が行った試験では、一定量のコラーゲン（魚鱗コラーゲンペプチド5,000mg）を含む食品を継続して摂取することで、毛髪の直径が増加するという結果が得られています。試験は対照となる成分を含む食品摂取による比較で、期間は8週間です。また、髪のなめらかさについても自覚症状で改善されたという結果が出ています。

参考：株式会社明治 論文美容研究

飲み続けることで抜け毛の量が減少する

森永製菓株式会社の研究によれば、コラーゲンには抜け毛の量を減少させる効果もあるとされています。調査は8週間続けてコラーゲンペプチド10,000mgを含む飲料を摂取したグループ、コラーゲンペプチドを含まないプラセボ飲料を摂取したグループに分けて行われました。その結果、プラセボ群に比べて、コラーゲンペプチド飲料を継続摂取したグループは、抜け毛が改善されたと感じていることがわかりました。

参考：森永製菓株式会社ニュースリリース

髪にとっても必要不可欠なコラーゲンを効率的に摂取する方法

コラーゲンは繊維状のタンパク質で、様々な部位で体の機能を維持する役割を担っています。コラーゲンは人体のタンパク質の約30％を占めますが、体内での生成は20代〜30代前半がピークで、その後は徐々に減少していくことがわかっています。加齢によって肌などから潤いが失われるのは、このコラーゲンの減少が原因のひとつです。髪や肌にとっても必要不可欠なコラーゲンを効率的に摂取するには、どうすれば良いのでしょうか。コラーゲンを摂取する上で重要なポイントについてまとめました。

コラーゲンの合成に必要な栄養素も一緒に摂取する

コラーゲンの主な成分はアミノ酸です。そのアミノ酸の合成にはビタミンCが必須になります。そのため、ビタミンCが不足するとコラーゲンの合成にも影響が出ます。またビタミンC以外にも、コラーゲンの合成にはビタミンAやタンパク質、鉄分などが重要です。コラーゲンを含む食品は多いですが、バランス良くさまざまな栄養を摂取することが大切です。

コラーゲンの効果を下げる栄養素の摂りすぎに注意する

ビタミンCなどは積極的に摂取したい栄養素ですが、中にはコラーゲンの合成を阻害するような物質もあります。例えば、揚げ物などの脂肪を多く含む食品・料理は、コラーゲンの合成量を低下させます。また高血糖の状態が続くと、体内で余分な糖とコラーゲンがくっついてしまう「糖化」が起きます。糖化によって生まれる「AGEs（最終糖化物）」は老化物質で、肌のしわやたるみなどの原因になると考えられています。適量を摂取する分には問題ありませんが、糖質や脂肪の量に注意しましょう。

不足しがちな成分はサプリメントやドリンクで補う

基本的にコラーゲンは通常の食生活で十分に摂取できるため、不足するケースは少ないと言えます。食事から十分に摂取できている状態で、コラーゲンをサプリメントなどで補うことは、過剰になる可能性もあるので注意してください。例えば、コラーゲンを含む食品は脂質も多く、太ったり、ニキビができやすくなったりもします。
また、コラーゲンが皮膚や毛髪に影響するメカニズムには、わかっていない部分もまだ多いようです。バランスの取れた食事を第一に考え、それでも不足しやすい成分だけをサプリメントなどで補うようにしましょう。毎日の食事で不足しがちな成分を補うのであれば、サプリメントやドリンクは効果的です。

コラーゲンは髪に直接塗っても効果がある？

美容面だけでなく、コラーゲンは人体のさまざまな器官にとって必要な成分です。体内で正常に合成されるように栄養をバランス良く摂取すべきですが、コラーゲンは髪や肌に直接塗っても効果があるのでしょうか？
実は、コラーゲンが配合されている化粧品などを使用しても、体内のコラーゲンを補給できるわけではありません。人体に必要なコラーゲンは、体内で合成する必要があると思ってください。ただし、スキンケアやヘアケア用品に配合されているコラーゲンは、肌に対しては保湿成分、髪には毛髪補修成分として働きます。そのため、コラーゲンの生成をサポートしたり補ったりするわけではありませんが、保湿・補修の効果は期待できるとされています。

コラーゲン配合のおすすめヘアケアアイテム

シャンプーやアウトバストリートメントにも、コラーゲンを配合した商品が多くあります。ヘアケアアイテムに配合されているコラーゲンは保湿成分や補修成分としての役割があるため、毛髪のパサつきやダメージ、頭皮の乾燥が気になる人は、コラーゲン配合のヘアケアアイテムを選びましょう。
以下に、コラーゲン配合のおすすめヘアケアアイテムを紹介していきます。

コラーゲン配合のシャンプー・トリートメント

ClimVitaコラーゲンシャンプー

ClimVita（クリムヴィータ）のコラーゲンシャンプー「ピュアコラシャンプー」には、コラーゲンエキスがふんだんに配合されています。美容原液をそのままシャンプーの主成分にしており、水よりも多くのコラーゲン（加水分解コラーゲンエキス）を含んでいる点が大きな特徴です。コラーゲンは頭皮だけでなく、髪にも潤いを与えてくれます。また、コラーゲン以外にも毛髪の補修成分が複数配合されているので、髪の傷みが気になる人にもおすすめです。

出典：フェルミナコスメティクス株式会社

プリュスオー メロウシャンプー

plus eau（プリュスオー）のメロウシャンプーの特徴は、サラサラで指通りの良い洗い上がりです。毛髪補修成分としてシルクやカシミヤケラチンが配合されていて、毛先までなめらかで、まとまりやすい髪を目指せます。またスキンケア発想の保湿美容成分により、地肌に必要な潤いを残しながら、頭皮や毛髪の汚れを落とせます。洗浄成分はヤシ・コラーゲン由来で泡立ちが良く、2種類のヒアルロン酸とツボクサという植物に由来する保湿成分「CICA」が地肌をケアしてくれます。

出典：株式会社 多田

PPTコラーゲン＆シルクシャンプー

aina beaute（アイナボーテ）のPPTコラーゲン&シルクシャンプーには、補修効果のある洗浄成分が配合されています。主な成分は「ココイル加水分解コラーゲンK」と「ラウロイル加水分解シルクNa」で、汚れを落とすだけでなく、毛髪も補修してくれるためノンシリコンでもきしみません。PPTは髪の成分に近いタンパク質由来の成分で、アミノ酸系に比べて高価であることから、値段はやや高くなります。ただしPPTコラーゲン＆シルクシャンプーはオールインワンタイプなので、トリートメントやコンディショナーは必要ありません。また「しっとり」「ふんわり」「脂性肌用」の3種類があり、肌質や髪質に合わせて選ぶことができます。

出典：株式会社アイナボホールディングス

コラーゲン配合のアウトバストリートメント

アウトバストリートメントは、洗い流さないトリートメントとも呼ばれます。
ここからは、風呂上がりに使用するアイテムを紹介していきます。

アンレーベル ラボ CO モイスト ヘアオイル

アンレーベル ラボの「CO モイスト ヘアオイル」は、潤いのあるしっとり髪をキープしたい人におすすめのヘアオイルです。超高圧浸透型ハイドロコラーゲンが配合されており、毛髪の内部までスピーディに浸透し、潤いを守ってくれます。また、髪内部のタンパク質繊維に密着する「モイストボンド成分（マレイン酸）」や「ヒアロベール」、「モイストバリアセラミド」などの保水成分も使用されています。洗髪後のタオルドライした後の髪に使うことで、毛髪を内部から補修しつつ、紫外線や乾燥などのダメージから保護できます。

出典：JPSLAB株式会社

エイトザタラソ ユー CBD&デュアルレイヤー ハイブリッド オイルミスト

8 THE THALASSO u（エイトザタラソ ユー）の「CBD&デュアルレイヤー ハイブリッド オイルミスト」は、オイルと美容液が二層になっているタイプのオイルミストです。容器を振ってオイル層とウォーター層（美容液）を混ぜてから使うことで、保水成分が髪の内部まで浸透し、その潤いをオイルが外側からコーティングしてくれます。ヘアオイルとヘアミストの良いとこ取りをしているため、「ヘアオイルはベタつきが気になる」「ヘアミストだとしっとり感が続かない」という方におすすめです。

出典：ステラシード株式会社

ululis ウォーターコンク モイストヘアオイル

ululis ウォーターコンク モイストヘアオイルは、コラーゲンを配合した保湿効果が優れたヘアオイルです。乾燥・パサつきを抑えて、髪の毛に深いうるおいを与えながら柔らかく整えます。オイルを付けた瞬間からアクアリリーの香りが広がり、べたつき感がなく、サラサラに仕上げてくれます。

出典：株式会社H2O

まとめ

コラーゲンは体内の様々な器官に存在していて、健康的な毛髪や地肌を維持するために必須の成分です。コラーゲンの肌や髪への効果については研究が進められており、例えば、コラーゲンペプチドを継続摂取することで、毛髪の太さや抜け毛に対して一定の効果があるという実験結果が確認されています。コラーゲンは通常の食事で十分に摂取できますが、ビタミンCなどが不足すると体内での合成が阻害されます。栄養はバランス良く食事から摂取し、不足しやすいものはサプリメントやドリンクなどで補いましょう。

また、シャンプーやアウトバストリートメントなどのヘアケアアイテムによっては、保湿成分・補修成分としてコラーゲンが配合されています。これらは体内のコラーゲンを補ってくれるわけではありませんが、毛髪や頭皮の潤いを守る効果などがあります。乾燥やダメージが気になる場合は、コラーゲン配合のヘアケアアイテムを試してみてください。