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【医師監修】シャンプーは全部で3種類!成分・メリット・デメリットを解説

自分に合ったシャンプーを見つけよう【シャンプー・トリートメント】

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シャンプーには、髪と頭皮の汚れを落とす役割があります。また、シャンプーの種類によっては髪の成長をサポートしたり、頭皮の健康を維持したりできます。悩みに合わせてシャンプーを選ぶことで、髪や頭皮のトラブル改善に繋がるかもしれません。この記事では、シャンプーの種類別に成分・メリット・デメリットなどについて詳しく解説します。

この記事の監修者

女医によるファミリークリニック
院長 大井美恵子

URL:https://www.familyclinic-hiroshima.com/

■診療科:小児科・内科・皮膚科・アレルギー科

■所属学会
日本小児科学会、日本周産期新生児医学会、日本小児神経学会
日本リウマチ学会、抗加齢医学会、広島県小児科医会
高濃度ビタミンC点滴療法学会日本アレルギー学会
日本小児皮膚科学会、日本小児科医会
赤ちゃん成育ネットワーク、点滴療法研究会

■経歴
広島大学附属幼小中高、金沢医科大学卒業
土谷総合病院にて初期研修、広島市民病院小児科勤務を経て姉妹で女医によるファミリークリニックを開業。
小児科内科皮膚科アレルギー科の診察を行う。

テレビ朝日、羽鳥慎一のモーニングショーやフジテレビ Live NEWS イット!などに出演、ラジオ、テレビ、WEBなど幅広く医療情報を提供している。

この記事でわかること!

シャンプーの種類

シャンプーには、高級アルコール系や石鹸系などいくつか種類があります。それぞれメリットとデメリットも異なるため、シャンプーはどれでも良いとは限りません。種類別に、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

高級アルコール系

高級アルコール系シャンプーは、鉱物油や動植物油脂などを基材とした合成界面活性剤に分類されるシャンプーです。洗浄力が強いため、頭皮や髪を刺激しやすく、人によっては頭皮が乾燥したり髪が傷んだりすることがあります。

成分

高級アルコール系シャンプーの成分の一例を紹介します。

・ラウリル硫酸ナトリウム
・ラウレス硫酸ナトリウム
・ラウレス塩酸アンモニウム
・ラウリル硫酸塩 など
 

メリット・デメリット

メリットはよく泡立ち、洗い上がりがさっぱりとしていることです。
しかし、使う人によっては洗浄力の強さがデメリットとなり、髪や頭皮を刺激しやすいため、洗い方により一層の注意が必要です。

アミノ酸系(タンパク系)

アミノ酸系シャンプーは、アミノ酸と脂肪酸、アルカリ剤によって構成されている弱酸性の界面活性剤に分類されるシャンプーです。
洗浄力がマイルドなので、髪や頭皮へのダメージも少ない傾向があります

成分

アミノ酸系シャンプーの成分は、最初に以下の名称がついています。

・ココイル(ヤシ油)~
・ラウロイル~
・ステアロイル~
・ミリストイル~ 
 

メリット・デメリット

洗い上がりが優しいことがメリットと言えます。頭皮や髪へのダメージが少なく、特に頭皮が乾燥しがちな方、髪がパサつく方に適しています。
デメリットとしては、洗浄力が弱い分、十分に洗わなければ汚れが落ちにくい点が挙げられます。

石鹸シャンプー

石鹸シャンプーは、皮脂汚れを取り除く効果が大きいシャンプーです

成分

石鹸シャンプーには、次のような成分が含まれています。

・石鹸素地
・カリ石ケン素地
・脂肪酸ナトリウム
・脂肪酸カリウム など
 

メリット・デメリット

毛穴の中に詰まった皮脂までしっかりと落とせることがメリットと言えます。
一方、デメリットとしてバリア機能の一端を担っている皮脂を落とし過ぎることがあるため、人によっては頭皮が乾燥しやすくなります。また、石鹸残りが頭皮や髪に残りやすいため、入念にすすぐことが大切です。

ベタイン系

ベタイン系シャンプーは、両性界面活性剤に分類されるベタイン系洗浄成分を配合したシャンプーです。

成分

ベタイン系シャンプーには、次のような成分が含まれています。

・コカミドプロピルベタイン
・ラウラミドプロピルベタイン
・パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン
・ラウリルベタイン など
 

メリット・デメリット

大人と比べて肌が弱い赤ちゃんに使うベビーシャンプーにも採用されているほど洗浄力が穏やかで、肌へのダメージが小さいのがメリットです天然の保湿成分の働きにより、パサつきを和らげる効果も期待できます
しかし、洗浄力が弱いことから、皮脂汚れを落とすのに向いていない点がデメリットです。そのため、皮脂分泌が多い方やスタイリング剤を使用する方は、他の種類のシャンプーを検討してみてください。

医薬部外品

医薬部外品シャンプーは、育毛・脱毛・フケ・痒みなどの予防・防止効果が認められた成分を配合したシャンプーです。一般的なシャンプーが髪や頭皮を清潔にすることを目的としているのに対し、医薬部外品シャンプーは脱毛や髪の成長不良などの悩みの打開のサポートとして有用です

成分

医薬部外品シャンプーに含まれる成分は、目的によって異なります。例えば、抗菌を目的とする場合はミコナゾール、抗炎症を目的としたものにはグリチルリチン酸などが含まれています。

メリット・デメリット

メリットは、髪や頭皮の悩みを解消できる可能性があることです。しかし、育毛シャンプーを使用しても、髪が急激に伸びたり薄毛が大幅に改善する効果はありません。また、頭皮の乾燥やかゆみ、抜け毛などに悩む方は、医薬部外品シャンプーを使用しつつ医師に相談した方がよいでしょう。
一般的に医薬部外品シャンプーは化粧品のシャンプーと比べて髪や頭皮を清潔にする力が弱い傾向がありますが、シャンプーによって洗浄力が異なるため、洗浄力も確認すると良いでしょう。

シャンプーのシリコン・ノンシリコンの違い

シャンプーを選ぶ際は、シリコン・ノンシリコンについても理解しておくと良いでしょう。それぞれの違いについて詳しく見ていきます。

シリコン

シリコンは、ケイ素をメインとした合成樹脂であり、ヘアケア製品や化粧品などに広く使用されている成分です。一般的には「シリコン」と呼ばれていますが、正式名称は「シリコーン」です。
シリコンを含むシャンプーは髪のキューティクルを保護し、滑らかなきしまない状態に導きます。キューティクルは髪の外側を覆う保護層であり、ダメージを受けやすい部分でもあります。シリコンはこれをコーティングして保護し、髪を健康的で美しい状態に整える役割を持っています。

ノンシリコン

シリコンシャンプーとノンシリコンシャンプーの違いは、仕上がりの点にあります。シリコンシャンプーは、シリコンが髪のキューティクルをコーティングしてしっとりとまとまった仕上がりになります。対して、シリコンが含まれていないノンシリコンシャンプーは、さらっとした軽い仕上がりになる傾向があります。

自分に合うシャンプーの選び方

自分に合うシャンプーを選ぶために、次のポイントを押さえましょう。

年齢で選ぶ

年齢によって頭皮の状態は変化します。特に30~40代以降はホルモンバランスが乱れやすく、皮脂が増加する傾向にあります。そのため、頭皮のベタつきなどが気になるようであれば、洗浄力が強めのシャンプーを使うことも検討しましょう。
頭皮の状態は個人差が大きいため、年齢だけで判断せず現在の状態に合ったシャンプーを選ぶようにしてみてください。

悩みで選ぶ

髪に悩みがある場合、対応したシャンプーを選ぶと良いでしょう。例えばくせ毛で悩んでいる方は、髪のまとまりが良くなるシリコンシャンプーがおすすめです。
水分不足によるパサつきが気になる場合は、保湿成分を含むシャンプー、育毛や頭皮トラブルの改善などを目的とする場合は、医薬部外品シャンプーの中から症状に適したものを選んでみてください。

肌質で選ぶ

自分の頭皮の肌質に応じてシャンプーを選ぶことも大切です。脂性肌の方は、地肌をさっぱりと洗い上げる洗浄力が高めのシャンプーが適していると言えます。ただし洗浄力が強すぎると、必要な皮脂まで取り除いてしまう恐れがあるため注意してください。
反対に乾燥肌の方は、洗浄力が穏やかなタイプのシャンプーを選ぶと良いでしょう。

シャンプーの種類を変えるときの注意点

シャンプーの種類を変えたからといって、すぐに効果が表れるわけではありません。1度使い始めたら、しばらく使い続けて様子を見るようにすると良いでしょう。
頻繁にシャンプーを変えると、自身に適したシャンプーを見極めることが難しくなることもあります。
頭皮に赤みや痒みなどの異常が現れた場合は、直ちに使用を中止して皮膚科を受診してください。
頭皮トラブルはシャンプーだけで改善することは難しいため、フケやかゆみなどの悩みがある方も、症状を悪化させないために皮膚科に相談することが大切です。

まとめ

シャンプーは、肌質や悩みにあったものを選ぶことが大切です。頭皮や髪に合わないシャンプーを使うと、パサつきやごわつきなどが起こるだけでなく、頭皮トラブルにつながる可能性もあります。
今回解説した内容を参考に、ご自身に合ったシャンプーを選んでみてください。